中原尚哉のレビュー一覧

  • 反転領域

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    挫折した『イヴリン嬢は七回殺される』風の展開にてこずることもなく読み進めた
    終盤の友情・医師としての倫理・患者に寄り添う姿勢が良かった
    ハッピーエンドでは無いはずだが、ツンデレ姐さんとの「その後」の情景が良かった

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    2026年06月12日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    重大事件に関わり、記憶を消された警備ユニットは自身を『弊機』と呼び、内部では自身を『マーダーボット』と呼称する。
    この弊機が、内気でちょっと自虐的で、そして善良でかわいかった。人間が好きで、嫌いで、だから苦手で、……読んでいるこっちとしては、色んな人と関わるところが見たくなってしまう。下巻も読みたい。

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    2026年06月06日
  • 反転領域

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    ネタバレ

    ストーリーは面白いし、エピソードも味わい深い(哲学的な数学的な一連の考察から組み上がっている)。エピローグが「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」みたいで心地よかった。
    一方で、言葉を言葉で置き換える翻訳の限界を感じる。字面は合っているのかもしれないが、伝えたい手触りが変わってしまっていると思う。作者の温もりと文章の不一致がとても気になる。著作のあらが、翻訳すると明快になるというところもあるのだろうが、翻訳ってなんなんだろう。原書で読みたおす能力と根気と時間があればいいのに。やるべき優先順位リストに載せておこう。

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    2026年05月31日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    ネタバレ

    2041年はもう15年後ですね。

    AIをはじめ、技術がわたしたちの暮らしをどのように変えていくのか、

    あり得る日常や事件、出来事について、短いストーリーとして紹介されていました。

    舞台は世界各地で、それだけでも博識ですが、

    今の現状がどこまで進んでいるかということを知らずには、未来なのか、すでにどこかでは起きていることなのか、判断もできないし、こうして未来のストーリーを作ることもできないよなーと。知識や経験、日常の差もこうしてどんどん広がるんだろうなと思ったりする一方、今のAIのように大衆化されるものもあるから、やっぱり一般の人々も含めて、生きている人たちの日常をどんどん塗り替えていく

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    2026年05月31日
  • 反転領域

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    ネタバレ

    全然SFっぽくない……と読み初めて100ページでおぉ……となる。同じことの繰り返しかと思ったら、サイラスの小説に沿ってすすみ、はたして終わりはどこに…と気になって一気読みしてしまった。思ってたのと違う着地。
    冗長的でくどいザ・19世子のイギリス人、みたいなサイラスが回を重ねるごとに現代的になってたな、と読み終わって思う。

    私もラモスが無事に帰れることを信じたい。

    残ったエイダと一緒に夢の続きを見ているんだろう。永遠に続いてくれ。

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    2026年05月29日
  • 冒険者カールの地球ダンジョン1 宇宙人襲来! 飼い猫とダンジョンに放りこまれたんだが?

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    突如始まった地球を舞台とした宇宙人主催の配信番組「ダンジョン探索世界」。
    元カノの飼い猫ドーナツと共にダンジョン探索者となったカールは、生き残るためダンジョン攻略を目指す。

    ・感想
    アメリカ版なろう系作品。
    (日本版のなろう系作品も門外漢なんだけども)
    日本のあの陰険で他力本願ななろう系作品(多分に偏見を含んでいます)とは違うシビアな世界観だなーと思った。
    やはりここは国民性の違い…?

    設定も面白いけど、やはりこういう作品はキャラクターに魅力があるかどうかが1番大事だと思う。
    メインキャラクターはプリンセス・ドーナツとカール。
    この二人組PT"プリンセスドーナツの宮廷

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    2026年05月29日
  • シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選

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    どこで見たか忘れてしまったが、、確か雑誌か何かで知った一冊。最近仕事でドローンを扱うことも多く、SF好きなので自然と購入。
    ショートSFならではの最後の続きを予見させるおわりにわくわくする。標題作では子供のいたずらのようなところから、ねずみ小僧的な海賊の姿が見えた時には続き読みたい...!と思った。
    エグザイルパークもプラゴミ島という将来ありえなくもない環境とオロクンの超能力じみた設定。オロクンはなんの比喩だろうか。保守的な政治か麻薬か、かりそめの平和か、なにかに依存する世界を揶揄するものだろうか。
    クライシスアクターズは陰謀論的な話で、気候変動を信じる信じないにしろ、とっている行動は同じで結

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    2026年05月16日
  • 反転領域

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    万人向けでは無いものの、ループ系ミステリーが好きな人にはおすすめ
    SFらしい要素もありつつ、最後にはお涙ちょうだいの感動シーンもあり、とても良い作品

    ネタバラシとオチを知ってからの2周目が相当面白く読めそうで、今から再読が楽しみ

    数学的に説明や想像が難しい部分が、本筋の主要な所に絡んでくるのがちょい厳しいか?

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    2026年05月13日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    徐々に心を開いていく弊機の心情変化は10代の少年のよう。
    良質なライトノベルだと思って読むのが良さそう。

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    2026年05月03日
  • システム・クラッシュ

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    2が終わった直後から始まるということで、「これまでのお話」もつけてくれてはいるんだけど、そうはいってもあまり思い出せず、ダラダラ読んでいたら、肝心の、弊機が不調に陥るところも読み飛ばしてしまって、後半に入って動きが出てからようやくいつもの感じで読み進んだ。

    有機体の部分が影響して、弊機の記憶に欠損が生じたりトラウマがあったりとかそんな感じ? なので、AIbotでありながら自分探しに悩まされてる感じなのかな。

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    2026年05月03日
  • 冒険者カールの地球ダンジョン1 宇宙人襲来! 飼い猫とダンジョンに放りこまれたんだが?

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    ダンジョンRPGをプレーしているような感じにさせてくれる。
    設定は斬新
    RPGが好きな人は読んでみてはどうかな

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    2026年04月20日
  • 反転領域

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    謎の建築物がある場所へ船で探検隊が冒険に行くだけの話…なのですが…

    あらすじ読んでも、読み始めても「これSFか?」と、構えながら進めていったらどんどんSF突き進んでいって止まらず「あっ…これ面白いヤツや…」確信。
    小説を読んでるからこそ色々予想してたけどこの展開は予想無理です。帯通りの作品。

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    2026年04月11日
  • 逃亡テレメトリー

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    目次
    ・逃亡テレメトリー
    ・義務
    ・ホーム――それは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地

    弊機がメンサー博士を護衛していた時、死体を発見してしまう。
    これがメンサー博士を殺すためにグレイクリス社が送り込んだ刺客なのか、またはグレイクリス社と敵対する元弊社の工作員がやられたのか。
    しかし判断材料があまりに少ない。

    弊機は何としてもメンサー博士を守りたいと思っているが、警備局の局員から追い払われかける。
    メンサー博士のとりなしで警備局に協力をしながら、犯人とその目的を探る。

    結果としてメンサー博士が目的ではないことが分かった後も、弊機は捜査に協力するのである。
    人間嫌いで、さっさと部

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    2026年03月30日
  • 反転領域

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    4.0 - 細かく書くとネタバレになるが、何度も同じような場面にループすることが伏線になっていて面白かった

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    2026年03月29日
  • 反転領域

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    ネタバレ

    北極にある古代に製造された謎の巨大建築を探索するために向かう一向。しかし途中にトラブルがあって探検隊は全滅する……。目覚めた主人公は少し先の時代の蒸気船に。同じ一向に同じ展開。ループする謎とは?巨大建築の正体とは?

    冒頭の古代遺跡を目指す海洋冒険SFの読み味は面白かったものの、随所にある不穏さや建築物の正体を予想しながら読んでると唐突なループ突入で唖然としてしまった。当初は帆船を舞台にした海洋冒険SFだったのが、スチームパンクめいた蒸気船、地球空洞説SFのような飛行船、そしてスペースオペラの宇宙船と移り変わっていく。この舞台設定そのものがSF近代史と言っても過言ではなく、馴染み深いものである

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    2026年03月24日
  • ネットワーク・エフェクト

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    『マーダーボット・ダイアリー』ですっかりファンになった、「マーダーボット」こと暴走警備ユニットの”弊機“(本来は謙譲の一人称)の活躍するシリーズの第二弾。
    前作で友だちになった(と、本人は認めていないが)ART(不愉快千万な調査船)と再会するが、船体はあるのに操縦ボット(ARTの本質)がどこにもない。

    心配でたまらないのに、素直にそれを認めないこじらせボット”弊機”。
    前作でミキというペットボットと仲良くなったのに、喧嘩して口をきかないでいるあいだに死なれてしまったという過去を持つわりに、学習しねーなー。笑

    今回の”弊機”はメンサーの娘であるアメナの研修である惑星調査に護衛として付き添った

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    2026年03月21日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    Google等で勤務したAI研究の第一人者とAI動向に詳しい小説家が共同執筆。
    AIの今後の展開のロードマップを描き、それが現実社会に落ちた時のイメージを描いている。一般的なSFでは単にAI脅威を煽る場合が多いが、リスク面もプラス面も両方を描いたところが、優れている。
    小説パートの読みやすい展開の後に、技術や社会インパクトの解説が来るところが、抽象的な解説本だけより、極めて分かりやすくなっている。
    AIと関係しない部分の描写は、果たして20年後に本当にそうなの?と思えなくもないが、そこはAI関連にフォーカスして読むべきかと思います。

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    2026年03月15日
  • 冒険者カールの地球ダンジョン1 宇宙人襲来! 飼い猫とダンジョンに放りこまれたんだが?

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    エンターテイメント!テンポよく進む話と会話を読み進めるうちに一巻終了。続きがすぐ出版予定なので待ち遠しいです。
    バトルシーンがあります。映像化されるとのことですが、グロテスクな表現や若干ある性表現はどうなるのかと興味深いです。

    夜中に突然世界が崩壊して、宇宙人主催のゲームが始まる設定はSF小説だなと思いますが、驚いたのは日本ではやっている『なろう系』で見るような表現が多いことでした。親しみやすく違和感のない訳文のためか、著者が海外のかたというのも驚いたところです。

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    2026年03月12日
  • 反転領域

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    ネタバレ

    物語に救いを求める人間くさいAIの話

    ループものだけど、ループごとに少しずつ設定が変わる。でも、物語の根幹をなす構造は同じらしいっていうのが、読み進めるうちに少しずつ分かってくるのが面白い。構造を読み取ることに自然と誘導されるのがいい。

    ところどころ印象残るフレーズが後々の伏線になる
    「いつも雷が鳴っている・・・・・・」
    「船はささやき声がみせる夢」

    主人公は宇宙船に搭載されたAI。ループは危機的状況に陥ったAIが現実逃避で作った夢だった。本来の目的を思い出したAIは自分を犠牲にして人間を救う。最後は切なくもいい終わり方。人間に近づけて作られたAIは物語に救いを求める。
    結局大建築物がな

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    2026年03月09日
  • システム・クラッシュ

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    『ネットワーク・エフェクト』の続き。
    この小説の世界って遠未来で、広範囲に宇宙に進出しているから、いろんな考えや慣習があると思うのだけれど、書いているのがマーサ・ウェルズなのでアメリカ人の考え方に縛られてるんだろうな。

    そんな中で、作中に登場する次の文章が気になった。

    プリザベーション出身の人間は、"さあ、みんなで話しあって、全員が満足するか妥協できるかたちでこの問題を解決しましょう"というのが交渉だと思っています。しかし企業リムでは九十六パーセントの確率でだれもそう考えていません。多種多様な人類文化にもそんな考え方はないはずです。(p.182)

    弊機の考えが記載され

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    2026年03月06日