中原尚哉のレビュー一覧

  • 反転領域

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    帯の惹句に偽りはなかった。
    19世紀の帆船を舞台に展開する物語は当初、海洋冒険小説のように思える。が、ある時点で“反転”し、別の時代、別の動力を持った船が舞台となる。舞台は変わっても、登場人物もその役回りも変わらないのがミソ。
    毎度おなじみ“ループもの”の変種と理解して読み進めたが、それにしては疑問点が多すぎる。あちこちに埋め込まれたキーを頼りに、隠された真実を想像しながらページをめくっていくと、やがて驚愕の展開が待ち受けていた。
    途中、さすがにダレる(何度ループした?)ものの、SFらしいSF小説を読んだ実感がある。おもしろかった。

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    2025年09月16日
  • 反転領域

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    正直に言うと前半は、同じようなことを繰り返すばかりで少し退屈した。
    後半に入るとセリフなどから設定が見えてきた。
    そうだろうな、と分かっていても、読み終えれば清々しい気持ちになった。
    AIがみる夢。だれ目線の話なのかが鍵だった。

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    2025年09月06日
  • 反転領域

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    とちゅうで二度ほど声が出たw

    いやー、なんも書けない。

    かなりふうがわりな物語ではあるけど、最後に投げかけられた問いがまだ頭のなかをめぐっているので、それだけ力のある作品だということなんだろう。

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    2025年08月27日
  • 反転領域

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     時代は19世紀ごろか。外科医のサイラスが乗り込む帆船デメテル号は、ノルウェー沿岸を航行していた。目的地は、フィヨルドの奥にあるという未知の「大建造物」。どうやら古代に建築されたらしい。 

     そして、その「大建築物」を発見したのもののデメテル号は大破し、サイラスはマストの下敷きになり死亡するが…

     最初はタイムループ物かと思わせながらも、物語が進行するにつれて謎が深まるばかりだ。そして、予想の斜め上を行く展開となっていく。ネタバレになるので、詳しくは書けないが、アイディア勝負の一遍である。

     決して「あとがき」を先に読んではいけない。その旨の「注意書き」がある。

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    2025年08月26日
  • システム・クラッシュ

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    ・(相変わらず)面白かった〜。
    ・世界観や、戦闘シーンでの戦略ややり取り?(フィード等)の方法やその内容等、魅力は沢山あるのだけど、やっぱり主人公のキャラクターに魅かれているのがデカいな〜。道具扱いのボットから、徐々に人間性を獲得していっている所も微笑ましい(それを本人が認めない所も、可愛い)
    ・特に今回はある事情から自ら映像作品を企画していく件が、今まで配信ドラマを観ていただけの立場(ちょっとした憧れ込みで)から、今度は自ら発想して作る側に回る、っていう。状況は危機的なんだけど、ちょっと楽しそうな感じが、何かホロっときてしまった。
    ・ドラマも小説とはちょっと違う感じだけど、悪くなかった。

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    2025年08月12日
  • 反転領域

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    医師サイラスコードの乗船するデメテル号はノルウェー極地にある未知の大建築物を目指し航行して行く。
    未知なる場所へと探検していくsf小説としては有りがちな設定なのだが、読み進めていくと要所要所に違和感というか、ノイズ的なぎこちなさを感じていく。
    登場人物間の関係性だったり、サイラスのなんともいえない精神的浮遊感というのだろうか。
    フワフワした展開に良く理解出来ないのだが、気になる。

    中盤以降にサイラスってもしかして…と思いはじめ、パズルが繋がっていくとなるほどと合点がいく。
    sfとしての面白さは残しつつ、自我や意思を形成し得る人の哲学や思想について終盤は考えさせられる。
    サイラスは間違いなく良

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    2025年07月31日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    自分を卑下して人間に揺さぶられないように振る舞う弊機がとても好き。カタカナが多くて読み進めるのに苦労するが、SFの設定としてもおもしろい。

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    2025年07月28日
  • 逃亡テレメトリー

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    SFというよりはファンタジー・コミックよりになってきて不安感増し増しのシリーズ。今回は中編短編混載。時系列的にも前後するレイアウトでちょっと混乱したけれど、”死んだ人間が倒れています”の冒頭から嫌々ながら犯人探しに巻き込まれていくミステリータッチの展開に。訳文も冴えまくりでやっぱり面白いシリーズ。キャプテン・フューチャーばりにもはや原文を超えて面白くなっているのでは?と錯覚してしまうほどです。
    今回も気になったのだけれど、生体クローンとマシンのハイブリットであるユニットの性別は該当なしということになっているけれど、もとの生体の遺伝子セットは決まっているから正しくは該当なしということはないのでは

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    2025年07月15日
  • 第六ポンプ

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    読みやすいSF
    でも想像力が必要かな
    細かい説明が無いところが
    スローペースで読ませる
    だからこそ頭に残る作品たち

    いろんな話が詰まってる
    読めば読むほど
    面白みの増す短編ばかり

    ひとつ読み終える度に
    その世界を その様子を想う

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    2025年07月07日
  • 妄想感染体 下

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    人間やAIに抗えない妄想を植え付け狂気に至らしめる精神感染体、<バジリスク>の恐怖を描いたSFホラー、下巻。

    惑星<パラダイス-1>の軌道上にある数多の宇宙船全てが、精神感染体<バジリスク>に汚染され、船内では様々な"狂気"が振り撒かれていた。汚染された宇宙船による苛烈な攻撃を受ける中、それら宇宙船の中で最大規模を誇る植民船<パシパエ号>によって、サシャとジャンが乗ったポッドが捕らえられる。そこでサシャは"母親"と再会する―――。

    上巻で魅せた緊張感と勢いそのままで引き続き描かれる、<バジリスク>の精神汚染による狂気と地獄絵図。妄想に憑りつかれ自分自

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    2025年06月16日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ゲーム×SFという、好きな物同士の掛け合わせで面白くないわけがなかった。
    アンディ・ウィアー目当てで買ったものの、他の作家さんの短編も面白いものがたくさんあって大満足。

    「1アップ」「リコイル!」「アンダのゲーム」「キャラクター選択」が特に良かった。

    MMOを長く遊んでいるし、FPSやテキストアドベンチャーもある程度通ってきているから想像がつきやすく楽しめた。この本を手に取っている時点でゲームが好きな人が多いとは思うけれど、ゲームに馴染みが無さすぎるとあんまり楽しめないような気はする。

    ゲームだしSFだしで、絶対に現実ではないんだけど、でもそこで繰り広げられる人間同士の会話や感情はフィク

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    2025年06月08日
  • ネットワーク・エフェクト

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    アンドロイドが人間性を徐々に習得していく過程が魅力のマーダーボットシリーズは、安定の面白さがあります。この作品も、味方の人間を脅威の存在から体を張って護衛する物語はいつもの通りです。

    面白さの根底はやはり翻訳が素晴らしいことだと思います。海外小説は、翻訳が機械的すぎて物語の構成や情緒がイマイチ理解できない問題がよくあります。
    しかしマーダーボットシリーズの翻訳者は日本人が書いたような文体であるため、非常に読みやすいです。

    まだ続きのシリーズがあるようなのでいつか読みたいです。楽しみだ(^ ^)

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    2025年05月30日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    「バーナード嬢曰く。」での神林嬢のお勧めの、ひねくれた主人公の造形が独特な作品。
    ★4か★5か迷うところ。海外SFの例に漏れず、物語に入り込むまでにちょっと苦労したので、上★4、下★5で。つまり、読後感は満足なので、とにかく最初に挫折せず、頑張って読んでみて。
    カバーを付けて読んでいたので、最後の解説での三人称を見て、アレ?っと表紙を見返してしまった。あまり内容には関係ないのだけれど。

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    2025年05月25日
  • 妄想感染体 上

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    早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部のXタイムラインに流れているのを見て、面白そうだったので購入。

    防衛警察(防警)のアレクサンドラ(サシャ)・ペトロヴァ警部補は、上司であるラング局長から、連絡が途絶えている、太陽系から百光年離れたコロニー惑星<パラダイス-1>への調査を命じられる。<パラダイス-1>―――そこは、サシャの母親である前防警局長エカテリーナ・ペトロヴァが移住(政争の敗北により流刑されたとの噂も。)している惑星であった。
    サシャは、<パラダイス-1>へ向かう旅客輸送船アルテミス号で、医師のジャン・レイ、船長で元恋人のサム・パーカーと乗り合わせる。コールドスリープ状態となった3人を

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    2025年04月26日
  • 妄想感染体 下

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    人間にもA1にも取り憑く謎の存在「バジリスク」。生命でもウィルスでもないそれは、憑りついたものを自己破壊的な衝動に差し向けるような妄想を抱かせるのだが、同胞同士を食い合わずにおれない飢餓感だったり、何かが体内に寄生しているという強迫観念から自らを解剖しようとしたり、感染ごとに妄想の種類が異なるという、その正体およびその目的や意図がまったくわからない。その謎にせまっていく後半だがクライマックスの敵との激闘のアクションに、主人公たちの過去のトラウマの物語も絡む感じはちょっとシン・ヱヴァっぽいかも。謎の存在バジリスクの正体は、それが真の正体であるかはわからないが、なるほどという感じ。というのもこの上

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    2025年04月10日
  • 妄想感染体 上

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    太陽系から百光年離れた星系にある植民星「パラダイス‐1」と連絡が途絶し、その調査に送り込まれた防衛警察の警部補、医師、パイロットたちが、目的地到着の目前コールドスリープから目覚めるや否や正体不明の敵からの襲撃を受け、そこからノンストップで危機また危機の戦闘に巻き込まれていくという、難しいこと言いっこなしのエンタメSF。上巻だけで510ページほどあるが7~8ページ単位の70章ほどの短い章に分かれていてテンポよくサクサク読める。謎の敵は人間にもAIにも感染し、どちらも発狂させゾンビ化させてしまうウィルスのようなもので、それによって「ソンビ化した人間」はお馴染みのあれなのだが、「ゾンビ化したAI」と

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    2025年04月01日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    生成AIも量子コンピューティングも出てこないものの、とても良く将来を表していて最後まで楽しめた。2041ではなくもっと早くに実現するのでは?

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    2025年03月16日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    "弊機"秀逸な一人称だなと思う。その一点だけでもかなり気に入った。登場するユニットたちは、私が想定するロボットやアンドロイドの類としてはかなり人間的で感情豊か。

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    2025年03月15日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    2041年にAIがどのように活用されるかを10のSF物語で描かれていて、解説が付けられている。
    淡々と説明されるよりイメージが掴みやすい。

    p448
    AIの苦手な分野
    1 創造性
     創造や目標の選定、領域をまたがって考えることができない
    2 共感
     共感や同情することができないため、人間的サービスを求められる分野では活躍し辛い
    3 器用さ
     手先の器用さと目と手の正確な連携が求められる複雑な身体作業ができない
     未知の空間に対応できない

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    2025年02月19日
  • 失われた世界

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    ユーモア溢れる魅力的な登場人物!素晴らしい冒険のお話。SFと思えないリアルさがあるから、話に引き込まれる。

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    2024年12月03日