中原尚哉のレビュー一覧

  • 鋼鉄紅女

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    めちゃくちゃ面白い。
    主人公の怒りは当然。どんどんやったれとい思っているうちに終わっちゃう。500ページもあるのでにあっと言う間。
    人名の読み方が覚えられない!

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    2023年08月07日
  • アポロ18号の殺人 上

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    実際のアポロ計画は17号まで。本作の架空の18号のミッションは軍事目的。殺人事件と絡んでしまう上に軌道上の衛星と偶発的に戦闘状態となってしまう。もちろん相手はソ連。厳しい冷戦の中、実世界ではソユーズと米国宇宙船のドッキングを行うまでの間にこの架空の18号を挟む。著者はカナダ人発の宇宙飛行士ということで、宇宙飛行士にしかわからない体験の描写が超リアル。SF のようなミステリのような中途半端な感じのタイトルだったのであまり期待してなかったけど、なかなか面白いではないか!アルテミス計画も発表されてまた宇宙計画も盛り上がりを見せてきている(?)なかタイムリーな作品。ドキドキしながら下巻へ。

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    2023年07月18日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    SFってやっぱ面白い、と思わせてくれる16編と盛りだくさんの短編集。文庫も物価高騰のあおりを受けてこんなに高くなったか・・・と思いつつ買ったが、元は取れたと思う。

    どの作品も味わい深いのだが、意識を持ったAIは物理的につながりさえできれば、ハード(シャーシ)を乗り換えていけるって設定が興味深い。人間が求めてやまない不死不老をAIなら実現できるという夢。
    究極は「罪喰い」の世界で、人間はみな仮想空間(天国)に旅立ち、荒廃した地上にはロボットだけが残る。遺していく記憶を選べるってとこが業だ。

    一方で、製品が成長したり、メンターがいたり、ロボット同士のいじめがあったりって世界の作品もあって、自意

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    2023年06月30日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    今から約20年後、AIが社会にどのように利用されており、どんなことが実現されていて、また同時にどういう弊害が発生する可能性があるのかを分かりやすく解説。
    偏見・分断の固定化、ディープフェイク、医療、教育、自動運転、自律兵器、淘汰される職業、幸福など各テーマを扱う短編のフィクション(2041年の架空の世界を設定)と、それを補完する解説部分が一つの章を構成し、全10章。
    各章前半の小説部分だけでも読み応え十分。この数年の間にずいぶんAIの存在感が大きくなり、特に生成AIが登場して一気にステージが変わった感がありますが、その延長線上の世界が非常に分かりやすく伝わって来ます。
    各章後半の解説部分は、さ

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    2023年05月31日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    久しぶりの大当たりの書籍。
    AI関して、現在の技術をベースに(無理なブレークスルーが安易に達成されるとは予測せずに)2041年に実現するであろう社会を10の小説にまとめ、各ストーリーに技術面と社会課題面からの解説が加えられる。

    ●クラウド上でユーザーのあらゆるデータを分析して保険料を算出するAIアプリ(短絡的な目的関数による不適切な結論導出が課題)
    ●フェイク動画生成技術の発展により現在の情報セキュリティと同様にフェイク検出機能が各デバイスに搭載される未来
    ●自然言語処理モデルの発展により個々人に最適化された教育的パートナーAIが登場し子ども一人ひとりに個別最適な教育が行われる未来
    ●医療現

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    2023年05月13日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    弊機、実に良いキャラクターである。上下巻通じての成長というか、変わりっぷりが面白かった。あまりにも優秀なウィザード級ハッカーっぷりと戦闘もイケる無敵暴走警備ユニット(しかしコミュ障)ってのがなんともラノベ的。

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    2023年04月21日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    技術解説が載ってる短編小説集。
    本の作り方といい、各小説の生々しさといい、斬新。想像力をかき立てられる、ワクワクするような、ゾッとするような、作品。

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    2023年03月25日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    脱走ボットとなった“弊機”は、過去の大量殺人事件の真相を求めて旅をする。新しい出会いと懐かしい再会。そして、メンサー博士のために悪徳企業に関する情報を入手した“弊機”は……。連作短編集、2話収録。

    〈暴走プロトコル〉は冒頭から弊機らしさが出ていて笑う。なんだかんだで面倒見がいいし有能なんよなぁ(笑)ペットロボット、ミキとのやりとりが良。
    〈出口戦略の無謀〉は1話のメンバーと再会。囚われた?メンサー博士を救い出せ!いやぁ……いいよね。弊機へのみんなの接し方がいい。

    弊機もどんどん変わってきていて。そこにはARTやミキ、タパンやアビーン博士とのかかわりがあるんだよなぁ。もう、ラストはじんわり。

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    2023年03月01日
  • ネットワーク・エフェクト

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    前作を読んで即買いしました。
    人付き合いがニガテなアンドロイドの弊器(誤記じゃなくて一人称)とART(不愉快千万な調査船)とのやり取りが今回もおもしろい!
    書評は他の人に任せるとして、ARTのフィード内のイメージがシドニアの騎士のツムギなのは自分だけかな?

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    2023年02月24日
  • ネットワーク・エフェクト

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    ネタバレ

    マーダーボット・ダイアリー第2弾。このシリーズは大好きである。家族や恋人といった関係が性別にとらわれず、当然のごとく「人間」同士として結ばれている点が心地よい。前作に引き続き、今作でも“弊機”は彼らを守るために身を挺し、知力の限りを尽くしているが、最も印象深かったのは調査船ARTと“弊機”の関係。メンサー博士たちとはまた違った絆で、互いの存在が想像を上回るほど大きく、良い意味で驚かされた。

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    2023年01月03日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    久しぶりのハードSF。
    購入した日に一気読みしてしまいました。
    主人公である警備ユニット「弊機」のキャラクターがとても魅力的。
    人見知りでペシミスト、ドラマ鑑賞が趣味でツンデレっぽさもあるロボットらしからぬところと、丁寧な口調や行動による機械的印象のギャップがいい感じです。
    そしてそれが人でも無い機械でもない何かのようなはざまの混淆を生み出しています。そのなんとも言えない空気に「弊機」という一人称がすごく効いている。訳者さんの力量がすごい。
    戦闘シーンの、ロボットだからこその視点の切り替えや戦い方の臨場感にもワクワクさせられました。苦労性で後半に進むにつれだんだんと弊機が人間味を増していくとこ

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    2022年12月07日
  • アポロ18号の殺人 下

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    著者が本物のパイロットで宇宙飛行士。しかもアメリカとロシア両方から宇宙へ行った方!アポロ18号打ち上げという歴史改編もので、ミステリやスリラーというより、アポロミッションのシーケンス小説(それも詳細な)でワクワクしっぱなしでした。中原尚哉さんの訳は本当に読みやすい。これ翻訳なの?って思うくらい日本語が自然なテンポで入ってくる。

    また、ソビエト側のアルマース宇宙ステーションやルノホートの運用についても描かれていて、すごく興味深かった。

    著者さんの性格なのか、すべての描写が詳細で、機体や車種や兵器や服の柄まではっきり書かれるから、イメージしたり検索したりする楽しみがあった。金魚鉢のベル47Gと

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    2022年10月30日
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選

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    SFの肝である"センス・オブ・ワンダー"を刺激する題材を絶妙にチョイスしてくるアンソロジストがここで選んだのは「銀河帝国」もの。いくつもの長編シリーズ作品が生み出されてきた古くて新しいテーマが、悠久の時を経たドラマではなく短編世界で描き出されているという素晴らしさを味わえる。

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    2022年10月16日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    行く先々でトラブルに巻き込まれて、全く人間はもう!ってため息つきつつ守る弊機が愛おしい。終盤で博士に吐露してしまう心の内も、居なくなろうと思って留まっていたり、思春期の若者のようで、とても愛らしい。

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    2022年10月10日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    ネタバレ

    弊機の少々コミュ障なとこに惹かれるし、ドラマに没頭する趣味があるとこも、とても好き。1番好きなのは、ARTって名付けたセンスだな~最高!

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    2022年10月10日
  • アポロ18号の殺人 上

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    アポロ18号の殺人 上。クリス・ハドフィールド先生の著書。サイエンスフィクションでありミステリーでもあるアポロ18号の殺人 上。夏にミステリーを読みたくなるのはどうしてなのでしょう。暑くて眠れない夜にはアポロ18号の殺人 上はぴったり。アポロ18号の殺人 上を読むとアポロ18号の殺人 下も読みたくなるのは当然。早くアポロ18号の殺人 下が読みたい。

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    2022年10月08日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    自分が起こしたとされている過去の大量殺人事件の真相を知るため、強化人間のふりをしながら旅を続けていく弊機。その過程で上巻の顧客、メンサー博士の助けになりそうな証拠を掴むため目的地を訪れる調査隊の警備役として潜り込む。ここで出会った人型ボットのミキが人間と対等な関係を築いているのにイライラするの、それ嫉妬だよねと相変わらずいじけ気味の弊機可愛い。メンサー博士達に再会する時の後ろ向きさが特に。でも危機に対しては優秀に対応する姿は格好良い。相変わらず場面設定の説明がないので想像つけにくいけどそういえばこれ弊機のダイアリーだしそんなもんだで読み進める。道中の経験からちょっとずつ人間に対して心を開いてい

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    2022年10月07日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    遠未来の宇宙、保険会社が貸し出す人型の警備ユニット、その行動は「統制モジュール」により制御·管理されている。語り手の「弊機」はこれをハッキングして自由の身とはなっているがそれは隠して通常任務に就く日々を送っている。ある惑星調査隊の警備に派遣された先で仕事を遂行している途中で顧客を危険に晒す奇妙な痕跡を見つけ…。話の筋としては悪者に持てる能力で対抗するというシンプルなものだが、優秀だけど過去の経験からか後ろ向きで何かあったらすぐ殻に閉じ籠もってドラマを見たがる弊機がいい。顧客達に優しくされて戸惑ったり自分より上手の存在、ARTに言い負かされていじける姿が可愛い。フィードとか世界設定の説明なしに話

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    2022年10月07日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    警備アンドロイドの陰キャな日常の物語。。ではなくて、自由を手にしたアンドロイドが騒動に巻き込まれる素晴らしいSFでした。
    自称が「弊機」となっているんで、英語なんだろうとおもってググったらなんと翻訳オリジナル!翻訳の素晴らしさも感じることができました。
    下巻も楽しみ。

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    2022年10月03日
  • ネットワーク・エフェクト

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    開発途上の惑星へ行く人間のチームにわけあって同行し、問題発生、宇宙船や施設内で人間を守りつつ敵と戦闘そして撤退というのが今のところお決まりの展開。私は一度読むと二度以上読むことは滅多にないのだが、似たような場面を繰り返していることもあって二度読みした。時系列の問題でこの後に出た『逃亡テレメトリー』を読んでから、また読んでしまった。
    自分の失敗で自己嫌悪に陥ったり、自分で自分を励ましたり、褒められて戸惑ったりと、弊機の一人称で語られる、基本的に論理的だがしばしば感情的で偏屈卑屈、人間的すぎる挙動がおもしろいのだ。
    SFだと科学的にどうよ?ということがしばしば問題になるが、この作品はその点はもうど

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    2022年09月03日