【感想・ネタバレ】マーダーボット・ダイアリー 下のレビュー

あらすじ

プリザベーション補助隊の事件をきっかけに保険会社の業務を離れた“弊機”は、強化人間を装いながら自らの大量殺人事件の真相を求め、企業リムを旅する。なぜかトラブルに巻きこまれどおしの弊機は、出会う人間たちの行動に苛立ちながらも、しだいに芽生えてくるさまざまな感情に戸惑う。そんな中で、人類の宇宙進出以前に存在した異星文明の遺物をひそかに発掘・独占しようとしている悪徳企業グレイクリス社の策動が浮かび上がる。弊機はメンサー博士のため、惑星ミルーのテラフォーム施設に潜入を試みるが、そこにはまたしても未知の危険が!/解説=渡邊利道

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Posted by ブクログ

全巻に続き面白かった。
弊機は本当に頼りになる素晴らしき暴走警備ユニット。
今後の弊機の人生(?)も楽しみ。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

上巻はノッてくるまで苦労したのですが、そこから下巻はグイグイ読めました。
弊機のシニカルな語り口がクセになってきます。
人間嫌いの弊機と、弊機をほっとけない人間達のやり取りも面白い。
続編も早く読まねば。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

いや、めちゃめちゃ面白い!寝不足になるのを構わず読んだのは久しぶり!そして、読み終わってすぐまた読み返したのも久しぶり。
何と続編が5巻まである!もちろん、即!購入。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

ボットはロボットのことらしい。マーダーボットすなわち殺人ロボットと自称するのは、過去に暴走させられて殺人を犯したが記憶をリセットされ再利用されている警備ロボット。自分の身は自分で守る、と、統合システムをハッキングしている。あくまで機械であることにプライドを持ち、第一人称は弊機を使用する。(第一人称へのこだわりって、最近の会議等での名前表示を連想する。弊機、原語での表記はどうなっているのだろう。なんとなく彼と思って読んでいたが、解説者は彼女としていて、それも面白かった。)その癖、趣味はTVドラマの視聴なので、人間に興味がないわけじゃない。上下巻で4つの中編で構成されている。それぞれ独立しているが、全体で連続した話になっている。マダーボットのハッキング技術が便利すぎて、ご都合主義に陥りそうなところだが、一方で制約も多く窮地に立たされる場面も多い。なんと言っても、人間観察での皮肉な見方や登場人物とのやりとりがコミカルで面白い。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

「バーナード嬢曰く。」での神林嬢のお勧めの、ひねくれた主人公の造形が独特な作品。
★4か★5か迷うところ。海外SFの例に漏れず、物語に入り込むまでにちょっと苦労したので、上★4、下★5で。つまり、読後感は満足なので、とにかく最初に挫折せず、頑張って読んでみて。
カバーを付けて読んでいたので、最後の解説での三人称を見て、アレ?っと表紙を見返してしまった。あまり内容には関係ないのだけれど。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

すっかりはまりました! 今までの素晴らしいロボットたち、 アシモフ氏のしゃべらないけど少女を守る”ロビィ”。 イシグロ氏による 必死に美しく生きる”クララ”。 そして今回現れた、強く・賢く・なによりキレるAIロボット 名前はなんと”弊機”! 思考が早すぎてついていけない‼︎ (本なのに⁉︎)

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2024年06月23日

Posted by ブクログ

戦闘警備ボットめちゃくちゃ強そうでかっこいい。また別の戦闘警備ボット出てきて主人公と関わってほしい。

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2024年02月13日

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弊機、実に良いキャラクターである。上下巻通じての成長というか、変わりっぷりが面白かった。あまりにも優秀なウィザード級ハッカーっぷりと戦闘もイケる無敵暴走警備ユニット(しかしコミュ障)ってのがなんともラノベ的。

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2023年04月21日

Posted by ブクログ

脱走ボットとなった“弊機”は、過去の大量殺人事件の真相を求めて旅をする。新しい出会いと懐かしい再会。そして、メンサー博士のために悪徳企業に関する情報を入手した“弊機”は……。連作短編集、2話収録。

〈暴走プロトコル〉は冒頭から弊機らしさが出ていて笑う。なんだかんだで面倒見がいいし有能なんよなぁ(笑)ペットロボット、ミキとのやりとりが良。
〈出口戦略の無謀〉は1話のメンバーと再会。囚われた?メンサー博士を救い出せ!いやぁ……いいよね。弊機へのみんなの接し方がいい。

弊機もどんどん変わってきていて。そこにはARTやミキ、タパンやアビーン博士とのかかわりがあるんだよなぁ。もう、ラストはじんわり。弊機の一人称だから詳しくは語られないんだけど、何というか、うん。じんわり。とりあえず次も読む!!

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2023年03月01日

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ネタバレ

行く先々でトラブルに巻き込まれて、全く人間はもう!ってため息つきつつ守る弊機が愛おしい。終盤で博士に吐露してしまう心の内も、居なくなろうと思って留まっていたり、思春期の若者のようで、とても愛らしい。

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2022年10月10日

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ネタバレ

自分が起こしたとされている過去の大量殺人事件の真相を知るため、強化人間のふりをしながら旅を続けていく弊機。その過程で上巻の顧客、メンサー博士の助けになりそうな証拠を掴むため目的地を訪れる調査隊の警備役として潜り込む。ここで出会った人型ボットのミキが人間と対等な関係を築いているのにイライラするの、それ嫉妬だよねと相変わらずいじけ気味の弊機可愛い。メンサー博士達に再会する時の後ろ向きさが特に。でも危機に対しては優秀に対応する姿は格好良い。相変わらず場面設定の説明がないので想像つけにくいけどそういえばこれ弊機のダイアリーだしそんなもんだで読み進める。道中の経験からちょっとずつ人間に対して心を開いていく姿にはつい怖くないよー、と声かけたくなった。弊機嫌がりそうだけど。しかし皆言うけどこの一人称「弊機」の訳は秀逸だ。

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2022年10月07日

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ネタバレ

シリーズ第3話、4話収録。第1話の事件に関係する調査のため弊機は惑星ミルー星へ行き、証拠集めをする。その証拠を手渡しするためメンサー博士のところへ向かうが、ニュースで博士の所在が確認できないことを知る。第1話の仲間たちと合流し博士の奪還に向かう。
主人公である弊機、相変わらず人間との関係はあまり得意ではなく、人間に触れられることを嫌っているものの「まあ、どうしても必要なら弊機のことを抱き締めてもらっても構いません」って(笑)。超優秀な警備ユニットであるが、精神年齢は男子中学生並みか。人間と深く関わる場面を避けるようなところがあったのが、4話ラストは従来と少し違う流れになりました。入れ物はSFだけど、この物語で描かれているものは人と人との関わりですね。

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2022年08月26日

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四つの中編が各回完結するTVドラマ・シリーズのようにつながって物語世界が構築されていくと共に大虐殺という原罪を抱えた「弊機」が少しずつ人間社会に居場所を確保していく流れが心地よく感じられる。シーズン2が楽しみである。

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2022年07月29日

Posted by ブクログ

読み終わった。マーダーボットの独特の語り口が魅力ですが、この完成度で翻訳した訳者さんも素晴らしいと思いました。
この世界、いいなぁ。構成機体やbot、aiやなんかの個性、特徴、多様性が認められるまで進んだ未来の世界。性別や婚姻制度、家族制度も現代とは比べ物にならないくらい柔軟。世界観に憧れると共に、とにかくマーダーボットの感情や人間との関係に対する葛藤、拗らせ方がキュートで、エピソードをもっとたくさん読みたくなってしまう。
続刊を早速購入しました。とても読みやすいので高学年以上のお子さんにもおすすめしたいです。

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2022年05月17日

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上下巻を読み終えて。面白かったんだけど、どうもDEI的要素が鼻につく。主要人物のほとんどが女性で、同性カップルや重婚が「ごく当たり前」の世界として描かれている。この世界での強者である「警備コンサルタント」もなぜか女性ばかりで、登場人物の誰かがそれに疑問を呈す場面も一切なし。「女性が強いのは一般的」という価値観を押し付けられているような気がしてならない。
また、上下巻を通して数々の女性が登場する中で、明確に「美人」と描写されているのは一人だけだったと思うが、その人はわざわざ「肌(の色)がとても濃い」と強調されている。黒人は美しいって言いたいのか?なんだかなぁ・・・
作者のマーサ・ウェルズ氏を調べてみたら、いかにもそんな感じのクセツヨなオバサマですな。ただ、ストーリーや設定(DEI的な部分を除けば)は面白かったので、そのうちもう一作くらいは読むと思う。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

上巻に続きドラマ鑑賞を続けながら弊機の縦横無尽の活躍を堪能
SFとしての設定というより弊機の立ち振舞の楽しさで読み切った

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2024年02月18日

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上巻では愚痴っぽいサラリーマンのようだった「弊機」は、下巻ではハッキング能力の高いスパイのようになった。

人間が出てくる連続ドラマ好きは相変わらずで、ドラマを見ている場合じゃない=ヤバい状況という分かりやすい図式が出来上がっている。

弊機にハッキングされまくっているそこらのシステムはどうなっているのか?(そもそもどうやってハッキングしているのか)、「サンクチュアリームーンの盛衰」はどんだけ面白いのか(しょうもないらしい)等、よく分からない点もあるが、愚痴っぽいスパイっぽいハッカーっぽい警備ユニットという弊機の妙なキャラクターのにグイグイ引っ張られた。
ペットボットのミキのキャラクターも印象的だった。

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2023年04月27日

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マーダーボットの2冊目(下)も、癖になるというか、じわじわくるんですよね…。楽しく・軽く読みました。ところどころくすっとしながら、可愛い可愛いマーダーボットくんの成長?ストレス?を見てにやにやしてました。続き読むのが楽しみです。これアニメ化した方が良いんではないですかね?

メンサーの小型版の人間、という訳にツボりました。自分の事を「弊機です」って名乗るのも面白かったなあ…。これ英語で読んだら全然イメージ違うのだろうから、原典も読んでみたいと思いました。

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2022年12月28日

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ネタバレ

「まったく人間何してんだよ」やれやれという、「弊機」の心の声と実際に繰り広げられている事態のギャップがなんとも可笑しい。
対人恐怖症のアンドロイドっていままでよんだことないので楽しかった!続編もさっそく購入ポチりました!

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2022年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さて第三話。第一話で敵対していたグレイクリス社の陰謀の証拠を掴むために、弊機が惑星ミルーへ向かうところから始まる。
警備ユニットであることを隠しながら、色んなシステムをハッキングし、周囲を監視するとともに自分の痕跡は消しながら行動する姿は、そこらのスパイも顔負け。
密航した貨物船で一緒に来た調査隊の一行を助けざるを得ないシチュエーションになるが、人間たちの行動に苛立ち、彼らに同行する人型ペットボットに対しても心を乱しながら、次第に芽生えてくる何とも言えない感情に戸惑う弊機が面白い。
誰もいないはずのテラフォーム施設に潜んでいた戦闘ボット・戦闘ドローンとの闘いや胡散臭い警備員コンサルタントを出し抜きながらの脱出劇が続き、一難去ってまた一難に最後まで気が抜けず(それぞれの思惑が交錯して何だかややこしかったが、グレイクリス社が悪いことをしていることは分かった)。
あんな風に動くと思わなかったペットボットの最後の行動が泣ける。

第二話と第三話で掴んだデータをメンサー博士に手渡すため、弊機が再び貨物船に乗ったステーションに戻ったところから始まる第四話。
しかし博士は所在不明になっており、どうやらグレイクリス社の本社があるハブステーションに連れ去られたらしいことを突き止める。
ステーションやホテルの警備資源をグレイクリス社が全て買収済みの完全アウェーの中、博士を救出にきたメンバーとともに“最悪一歩手前の作戦”で博士を奪還した後は、パイプ式列車、ポッド、自動キャリアなどを乗り継いでの逃走劇。
戦闘警備ユニットに殺されそうになったり、ようやく追手を逃れたシャトルが砲艦に回収されてからも艦のシステムに侵入されての危機一髪に、最後まで息がつけず。
その再会の中で、あれだけ人間と目を合わせて話をするのが苦手なだった弊機が博士をまっすぐ見つめ、『まあ、どうしても必要なら、抱き締めてもらってもかまいません』と言ったり、敵を欺くためとはいえ手を握ったりで、微笑ましく。

終章、また、どこかへ行くのかと心配したよ。自分がなにをやりたいのか、考えるあいだの居場所ができて良かったね。その内、続編も読みます。

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2022年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解説を読んで驚愕。弊機って「彼女」なのか?!
っていうか性別なんかいらないじゃん。警備ユニットなんだからさー。
何はともあれ、次の作品が読みたい。

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2022年08月14日

Posted by ブクログ

コミュ障のマーダーボットが人間たちと共に戦い過ごす中で少しずつ心を開き、人間らしさを獲得していく。このキャラは日本人には特にウケるのではないだろうか。
普段SFを読み慣れてない(というか自分の想像力が足りないだけ…)せいか、戦闘シーンや攻殻の電脳戦のような描写は絵が浮かびにくく、読むのに苦戦した。漫画やアニメになったら是非見てみたい。

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2022年07月13日

Posted by ブクログ

下巻に入り弊機が少しずつ、人間的な感情を持ち始めてきたような印象を受けて、期待している流れとは少し違うかなと思った。
マーダーボットはあくまで人間の持つ独特の感情面には影響されずに独自の批判的な視点を持ち続けてほしいと思うのです。
ありきたりな親子間や男女間に起こる感情とはまったく切り離されて、科学的(微生物学的)な視点から嫌悪しているような描写を期待するのは変ですかね。

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2022年06月25日

Posted by ブクログ

2022-04-17
ヒューゴー連覇納得の面白さ。リーダビリティも高いので万人にオススメ。
上巻の感想では敢えて書かなかったけど、これ元ネタというか発想源は「エイリアン」だよね。1,2,4で描かれたアンドロイドの方から語って見た感じ。もちろんエピソードは、全然違うけど。
と、なると、「エイリアン」の本筋であった異星生物(の遺跡)との遭遇がそのうちあるのかもしれない。
そうだ、弊機の性別は、注意深くノンバイナリーとして描写しているようです。女性っぽく思えるのは、(少なくとも出てくる)人間が圧倒的に女性なので、それに適合したせいかも。何故女性が多いのかは果たして語られる時が来るのだろうか?

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2022年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半の2部もどんどん主人公のキャラが立ってきて楽しいんだけど、なぜこの主人公だけが、基幹システムから自由になれたのかとかその辺は気になるところ。
続きのお話の中で明かされていくのかな。そして、解説止むまで気がつかなかったけど、弊機を3人称代名詞で表現すると彼女だったのか。まあ、あまり性別を気にする必要のない時代世界だったけど、このへんは英語版だとSheで書かれてるってことかな。チェックしてみよう

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2022年01月21日

Posted by ブクログ

記憶を消去された大量殺人については、前巻の説明で終わりなんかな。まだわからんけど。

言葉の使い方自分でもおかしいと思うが、なんか、日常系のまったりしたところも感じるのは、あくまでこのマーダーボットの語り口なんだろうと思う。
英語の原文見たって、ふた文字目から全く理解できない自信はあるが、訳者が上手いのか。ですますの敬体で書かれているのが、どこまでも薄皮被った距離感を生んでいる感じで面白い。

戦闘シーンの描写も上手いし、ボット同士のコミュニケーション、フツーにやってしますハッキングも良い。
そうした一つ一つの言葉について一切説明がない。
全くSFという物に触れたことのない人は、一瞥なく置き去りにしてる。その辺が、日常感感じるところかもしれない。

一旦話は収束した。
デビュー短期連載終わってこれから堂々連載開始みたいなところか。

長期連作者は苦手なんだけどなあ。

次行く。

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

保険会社の所有物ではなくなり、元顧客のメンサー博士の所有物となったものの、所有者のもとから脱走し、脱走ボットとなった弊機。指名手配され周囲から身を隠しながらも、弊機の旅は続く。

色んな惑星で色んな人間に関わりながら、行く先々で人間を守る弊機。
メンサー博士のような愚かで弱いが優しい人間が好きで、人やものを守ることも好きな弊機だが、人として扱われることは嫌だし、「人間にはなりたくない」というセリフが印象に残った。

人間型のペットロボットであるミキが無邪気で人懐っこくて、素直で可愛かった。

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2025年03月14日

Posted by ブクログ

上下巻ともに全編主人公のモノローグで視点が変わったり回想シーンが挿入されるということもなく単調な構成だが飽きることなく読み進められた。主人公の性格によるものか。監視カメラやドローンを片っ端から制御下に置いていく展開がかっこいい。

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2023年12月28日

Posted by ブクログ

前の巻の一話のキャラが再登場して物語がしっかりと閉じる構成でよくできている。
ストーリー的には王道で、主人公「弊機」の心の動きをよく捉えていてとても良かった。
難点を上げると、横文字SF用語が説明なしでバンバン登場するのが辛い。漢字などが当てられているわけではなく、ただただ横文字が出てくる。せっかくのライトな読み味を損ねている印象がある。

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2022年11月25日

Posted by ブクログ

面白かったけど弊機が人間味あふれすぎてて、逆に違和感が。あと表紙。英語版めっちゃカッコよくて、そっちが良かったな。

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2022年06月18日

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