【感想・ネタバレ】逃亡テレメトリーのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月25日

「逃亡テレメトリー」プリザベーション連合で警備コンサルタントになった弊機が、不審な死体の発見から始まる事件を調査する話。弊機、というより警備ユニットを信頼していない警備局と摩擦が起こるも、最終的には協力する。
ここではプリザベーション連合の自由ボットにイライラ(つまりやや嫉妬)する。
プリザベーショ...続きを読むン連合の詳細(食べ物や医療をどこでも受けられる、など)も明らかに。プリザベーション連合でずっと暮らせるといいね、弊機。
「義務」は、上下巻の前、統制モジュールをハッキングしてから保険会社で働いていた時代のショートストーリー。今までも言及されてきた、「契約労働者」が奴隷労働させられる劣悪な環境での仕事。「義務」に疑問を持ち、人を助けずにはいられない弊機にとって本当に辛い時代だったんだろう。娯楽メディアに逃避したくなるのにも納得。
「ホーム」メンサー博士を主人公にしたショートストーリー。弊機が誘拐されたメンサーを救って帰還したあと、弊機の受け入れについてメンサーが交渉する。メンサー視点の弊機は、細身で、有能で、よく部屋の隅を見つめていて、会議を盗聴してはいろんな申請を送ってくるところがかわいい。

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Posted by ブクログ 2023年06月16日

すごく面白かった。一番好きな巻になったかもしれない。殺人事件の捜査する話と過去の弊機の話やメンサー視点の話が載ってた。第三者による弊機の外見描写は貴重なのでにやにやしちゃった。やっぱり?細いんだ。小柄でもないけどそこまで身長高いわけでもない?もっと情報欲しい。
次巻もめちゃくちゃ楽しみ。首長くして待...続きを読むってる。弊機の大量殺戮のくだりはそのうちもう一度出して来そうだからそれを期待してる。メンサーとの関係も進むといいな。機械と人間の交流にほこほこする。また調査団たちで冒険して欲しいけど、しばらくはARTとの話が続きそう。それはそれで嬉しいし楽しみだけど。

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Posted by ブクログ 2022年07月13日

 <マーダーボット>シリーズの3巻目で、長編と二つの短編からなっている。今作はステーション内で起きた殺人事件の犯人を追うミステリー仕立てになっている。人間とかかわりあうのが苦手な警備ユニット<弊機>が探偵役として、どう立ち回るのか。いかにして犯人を探し当てるのかがポイント。妙に人間臭いところがある<...続きを読む弊機>が活躍するこのシリーズは、ハズレなしだな。
 短編2編は文字通り短くて、長編の隙間を埋めるエピソードといえるだろう。

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Posted by ブクログ 2022年05月07日

Fugitive Telemetry(2021), Compulsory(2018), Home: Habitat, Range, Niche, Territory(2020)三作品の訳書。後書きによれば、新規で3冊の執筆契約を結んだとのこと。とても、楽しみです。

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Posted by ブクログ 2022年05月03日

弊機さん!待ってました〜
マーダーボットのシリーズ4冊目。溜息つきながらも人間を全力で助ける弊機がまた見られて嬉しい。
中編「逃亡テレメトリー」では殺人事件の犯人捜査に協力する弊機。ミステリドラマの知識は…あんまり使わなかったみたい。今回もクスッと笑える表現が多くて楽しい。「焼き菓子」はネタとして外...続きを読むせない(笑) 個人的に好きなグラシンとラッティの出番も多くて良き良き。
時系列的には「ダイアリー」最終話と「エフェクト」の間。プリザベーション連合のステーションで、暴走警備ユニットの扱いをどうしようかってしてる段階。弊機のハイスペックぶりがいつもながら小気味良い。うまくいかずに落ち込む時の自虐的な言い方も相変わらずで。地道な捜査ばかりでなく、救出の緊迫した場面も、見せ場の戦闘シーンもちゃんとある!

短編「義務」は「ダイアリー」の前の採掘場での話し。弊機…良い奴。短編「ホーム」はメンサーから見たマーダーボット。企業の権力執行の手段を目的として製造された構成機体だが、その目的から切り離すのは本人だ、と言うメンサーが好きだな。自由意志があるのなら、自分に命令できるのは自分自身だけだ。人もそうでない者も。

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Posted by ブクログ 2022年04月16日

弊機のご帰還というだけで星5確定。
弊機視点で物語を見てるから、人間が警備ユニットだとわかった途端に襲ってくるところとか怒りが湧くが向こうからしたら相当な恐怖なのか。
それにしても弊機が周囲の信頼を得るためには一人ひとりが窮地に陥ったところを救わなければ無理なんじゃという感じ。無茶言うな。
ジョリー...続きを読むベイビーに苛つくところも良かった。
プリザベーションの善性が羨ましい。
ご飯と医療が保証されてて通り魔という言葉がわからないなんて楽園だな〜。
この本を読んだ上で改めてネットワークエフェクトの序盤を読み返すと見方が少し変わりそう。
SFの知識がないので想像できない所も正直あって、ラノベばりにイラストが挿入されてると嬉しいという気持ちはあります。
今後3冊と言わず30冊くらい刊行されてほしい。

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Posted by ブクログ 2022年04月15日

相変わらず可愛かった、弊機。そして面白かった!

タイトルの「テレメトリー」の意味が良くわからず、解説を読んでもあんまりピンと来ず。バリンの暗喩と思うと、ミステリ的タイトルでしっくりくるかも。
警備ユニットが能力を活かして殺人事件の捜査をするっていうのもミステリファン的に楽しかったけど、謎解き要素は...続きを読むそこまででもなく。警備ユニットをその過去故に警戒して忌まわしく思っていた人間が、物語を通じて少しずつ警備ユニットを理解し、最後に打ち解けて終わるっていうこの物語の流れが好きだな。お約束的かもしれないけど。弊機に対して保護者のような視点になってしまうから、ああよかったね、本人(本機?)はそこまでうれしそうでもないのがまたおかしい。今回の締めの台詞ではこれまでよりもっと人間と打ち解けてて、それも保護者的にほっこり…。

物語の前日譚的な二編もとても良かった。
このシリーズ全体の前日譚『義務』は、物語以前のマーダーボットの働きぶりが見えて楽しいし、メンサーとの物語は、『逃亡テレメタリー』のというより『ネットワーク・エフェクト』の前日譚といった感じが強くて、アメナとの物語の前にこんなことがあったのねと思うとより一層弊機を愛おしく思える。

まだ続編が出るみたい。楽しみだな〜。

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Posted by ブクログ 2023年07月21日

やれやれと言いながら、「義務」だからと人助けする弊機の日常?短編。マーダボットダイアリーに比べると大人しい話だけど違う視点描かれてよかった。

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Posted by ブクログ 2023年05月26日

弊機によるアクセス制限下での捜査のお話。そりゃそうよそろそろなにか能力に制約を付けないと無敵すぎるんだもの。

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Posted by ブクログ 2023年04月03日

人型警備ユニットの“弊機”は紆余曲折の上にたどり着いたプリザベーション連合のステーション内で他殺体に遭遇する。
いろんなぼやきを脳内で垂れ流しつつ犯人探しを始める“弊機”だがそこには複雑な事情が絡んでいて……。
表題作含む3篇収録

表題作は中編。一作目と二作目の間の話。“弊機”の独り言がすごい楽し...続きを読むい。割と喧嘩腰だよね(笑)
他に、メンサー達に会う前の“弊機”を描く「義務」と、プリザベーション連合に戻ったメンサー視点の「ホームーそれは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地」が短めの短編として収録。→

「義務」が好きだなぁ。メンサーたちに会う前から“弊機”は“弊機”なんだよなぁ(笑)これは業務ではありません。人間がどうなろうと知りません。とか言いながら助けちゃうんだよねー。好き。
「ホーム」はメンサーたちチームのわちゃわちゃが楽しい。ラストはカッコいい!

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Posted by ブクログ 2023年03月24日

表題作の中編と二つの短編が収録されている。
ただし、時系列では全くバラバラのお話。

「暴走テレメトリー」ではミステリーの探偵役となるが、やっぱり「潜入」シーンが一番の見どころ。
「義務)は非常に短いが、とても印象的なお話。
「ホーム……」では、これまで全て「弊機」の一人称だったものがメンサー博士目...続きを読む線となり、チョット新鮮。

最初のワクワク感は減少したものの、相変わらず楽しいから、まだまだ読みたい物語です。

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Posted by ブクログ 2023年02月17日

はい、今回も可愛いマーダーボットくんの活躍記。
時系列的には、『ネットワーク・エフェクト』の前ということです。オチはなるほど、悩ましいなあと思ってしまいました。短編集という形で、二つ目のある過去の人とのかかわりの一場面も、メンサー視点の三つ目も好きでした。

「こちらもでくの坊はやめます」
「警備ユ...続きを読むニットは僕の頭の上を跳び越えて走っていったんだよ!」
「必要なら抱きついてもかまいませんよ」

さらに三冊は出るそうなので、本当に楽しみ笑!
アニメ化、しないんですか?シリーズものに向いていると思うのですが。。

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Posted by ブクログ 2023年01月31日

語り手(主人公)が「弊機」という一人称を使うことで人間と機械の中間存在であることを読者が絶えず意識させられるのが本シリーズの醍醐味のひとつなのだが、原文は“I“ であり訳者の造語であることが巻末解説で明かされており、その一事をもってしてもSF初の日本翻訳大賞に値することが納得できる。最低3冊のシリー...続きを読むズ続刊が決定しているという嬉しいニュースも解説にあった。

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Posted by ブクログ 2022年09月03日

タイトル作『逃亡テレメトリー』と、短編『義務』『ホーム』を収録。
時系列的にバラバラで、『逃亡テレメトリー』は『ネットワーク・エフェクト』の直前(読後に『ネットワーク・エフェクト』をまた最初から読むことになる)、『義務』はセルフハック後にそれを隠してそのまま働いていた時の話で一番古い。『ホーム』は『...続きを読む出口戦略の無謀』(マーダーボット・ダイアリー(下))の後で、主にメンサー博士の視点による三人称で書かれている。
「必要なら抱きついてもかまいませんよ」がまた出てきた。何回読んでも笑っちゃう。体温が高いのは意図的に上げているのか、それとも…。
そういう場面は他にもあるし、この作品は、知名度が上がると同人誌界隈に出てきそうなのが気になる。既にファンによる作品がYoutubeにアップされている(個人的には見て後悔)。著者のサイトや版元Tor.comなんかも見てみましたが、TVシリーズ向きという評価があるそうで、著者も前向きらしい。「弊機が『サンクチュアリムーンの盛衰』を見ているマーダーボットダイアリーズ」を見ている私、が実現したらいいなあ。
元のペーパーバック等、公式なものでマーダーボットの顔が見えるものは今のところありません。日本の翻訳版のカバーイラストはちょっとかわいい過ぎるのではないかと思います。挙動からするとそんな感じですけど。
次回先が待ち遠しいです。星一つ減は、分量的に物足りなかったということが理由。

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Posted by ブクログ 2022年06月27日

どうしても「暴走中のボット」というとらえかたをされて信頼されない弊機なのだけど、その能力と秘められたやさしさ(?)で初めは疑心暗鬼だった相手をつぎつぎと落としていつのまにか味方につけていくのがいいよね。今回はプリザべーション連合での事件が中心でした。もう少しゆっくり「サンクチュアリムーンの盛衰」を見...続きを読むられるといいね(笑)

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Posted by ブクログ 2022年06月06日

マーダーボット・ダイアリーの3冊目。今回は2冊目でも言及があったプリザベーション・ステーションの事件がメインです。ハッキングを禁じられているのもあって、これまでとは違う弊機の活躍が見られます。殺人事件の捜査ということもあって、ミステリー仕立てです。
原作はまだ続くみたいなので、翻訳版も続いてほしいで...続きを読むすね。

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Posted by ブクログ 2022年05月22日

今度の弊機は「探偵」です!
メンサー博士のホームグラウンドで
彼女の警備をしながら暮らし始め
まだまだ周囲との関係構築中なのに
殺人事件に遭遇してしまう。

もしメンサー博士を狙う企業に
つながるなら一大事と捜査に乗り出すものの
一緒に行動する人間たちは
弊機こそ犯人じゃ…と疑っているし。
そんな中...続きを読むで事件はただの殺人じゃなく
あるビジネスに絡んだものだとわかってくる。
救出劇のようなスリリングな場面も。

推理する助けになっているのは
弊機の大好きなドラマってのが(笑)
すぐ「さっさとドラマみたい」とか思うし。
相変わらずで何よりです〜。

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Posted by ブクログ 2022年04月29日

表題作は弊機が殺人事件の犯人を追う話、と聞いてミステリっぽい話だなと思っていたら、わりとミステリそのまんまに事件の謎を徐々に追っていく話でした。今までのアクション主体の展開とは一味違いましたが、こちらもとても楽しみました。

もちろん(?)弊機の人間嫌いぶりと、それでも人間から目を離せないひねくれた...続きを読むやさしさは魅力的なままで、ここぞというところでは持ち前の性能を存分に発揮してくれてかっこよさも変わらず、相変わらず魅力的なキャラクタです。ポヨン、って表現があまりにも……かわいすぎでした。

メンサーと弊機の関係性が好きなので、メンサー側からの心情を伺える短編もあったのが嬉しかったです。長編も予定されているとのことなので、彼女の出番もぜひ、と願って気長に待ちたいと思います。

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Posted by ブクログ 2022年04月24日

プリザベーション連合のステーションで起きた殺人事件の調査する'弊機'。シリーズ3作目にもなると独特のワードにも慣れてより楽しめた。併録の超短編2作もそれぞれ'弊機'を味わえる。'弊機'大好き。

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Posted by ブクログ 2022年04月22日

2022-04-21
今回の弊機さんは、殺人事件を追うミステリー。
どれくらいミステリーか解説するとネタバレになるほどミステリー。いやあ、こう来るとは。
そして、併録の短編2篇も味わい深い。過去の話と、弊機を外から見た話。こういうと陳腐だけど、愛だねえ

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Posted by ブクログ 2022年04月11日

シリーズ継続、ということで、ビジョルドの後継者の地位も確立(東京創元的にも)、かな。
問題は、どこまでページ数が肥大化するか(させられるか)、だけど…

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Posted by ブクログ 2023年01月03日

犯人は想像がつかなくて、捕まる場面は少し悲しかった。弊機の戦闘シーンは変わらずのスピード感でカッコイイ。メンサー視点が新鮮で、これまでの物語の周辺背景が深くなる感覚。

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Posted by ブクログ 2022年12月24日

あんまり長いお話よりもこのくらいが読みやすい。通勤電車のなかでニヤニヤしながら読んだけど、マスクしてるから大丈夫なはず。

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Posted by ブクログ 2022年06月19日

相変わらずの「弊機」だけど、安定の3作めで安心して読めちゃうというか、アクションよりも謎解き要素が多めで、地味にのんびり読むスタイルというか。ドキドキは少なめだけど、弊機が弊機であることによかったよかったと親目線的な気分になれるシリーズになったなと。あと3作品は最低でも作られるそうなので、刊行を楽し...続きを読むみに待ちましょう。

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Posted by ブクログ 2022年05月20日

おや、新刊が出ていると手に取りました。
これはARTとの旅の途中の話なんだろうか?監視カメラと仲良しなボット、犯罪調査には最強だな~なんて思いました。
何のかんのと元々のメンバーと仲良くなっていて良かったなと思ったり。

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