中原尚哉のレビュー一覧

  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    ものすごいツボに入った。
    2041年に起こりうるAIによる変化が起きた世界を物語として提示しつつ、その技術的な説明もセットで掲載。
    物語がどれもすごく興味深く、それだけで読んでいてすっごく楽しい。説明もわかりやすい。
    リスクはあるとは思いつつも、早くこんな未来が来て欲しい。

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    2024年02月24日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    戦闘警備ボットめちゃくちゃ強そうでかっこいい。また別の戦闘警備ボット出てきて主人公と関わってほしい。

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    2024年02月13日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    チート過ぎん?と感じつつマーダーボットのキャラがかわいいし面白いので楽しく読めた。調査船頼りになりすぎる。安倍吉俊さんの表紙絵も素敵ですね

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    2024年02月12日
  • 失われた世界

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    シャーロック・ホームズの著作で有名な著者の「ロスト・ワールド」もの。冒険に至るまでに全体の1/3もページ数を割いており、はじめは少し焦ったく感じます。その分、冒険に参加する四人の性格が丁寧に書かれているので、物語が進むほどにキャラの発言や行動が際立っていき、気が付けば夢中になって読んでいました。

    内容としては、恐竜以外の展開が多かった気がするので、もう少し恐竜の話しが充実していたらなという思いは残りました。しかし、恐竜の生息域にいた猿人の存在とその終局を思う時、現代にホモ属がホモ・サピエンスしか残っていない理由を垣間見た気がして興味深かったです。

    ところで、意外に思ったのが「地図上に大きな空白地帯が皆無の現代において冒険譚が、生まれる余地はないのだよ」という語り手の新聞記者の上司の言葉。この作品が発表された1912年当時、すでにこのような認識が持たれていたことに驚きを感じました。

    ちなみに、この作品の40年前に、ジュール・ヴェルヌが『八十日間世界一周』を発表しています。少なくとも、明治維新の頃には自由に世界を行き来できていたので、本作発表当時の人々にとって「人跡未踏の地など無い」という考え方が一般的だったのでしょう。そういう考えを伏線として利用してこの冒険譚が書かれており、最後にはきちんと回収されているのがいいですね。

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    2024年01月01日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ビデオゲームをテーマにした、現代SFを牽引する豪華執筆陣によるオリジナルSFアンソロジー。全12編を収録。

    「リスポーン」「救助よろ」「1アップ」「NPC」「猫の王権」「神モード」「リコイル!」「サバイバルホラー」「キャラクター選択」「ツウォリア」「アンダのゲーム」「時計仕掛けの兵隊」を収録。

    創元文庫がときどき出すSF系アンソロジー。本書は『スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) 』というタイトルである。これを見て手に取った人なら、間違いなく楽しめる傑作ぞろい。書いているのはもちろんSFで著名な作者ばかりだ(……といっても自分は3人くらいしか知らなかったのだが^^;)。

    「救助よろ」はMMOのあるあるを思わせる体験者ならニヤリとしてしまう面白さ。ネットスラングなどをうまく日本語に訳してくれた。
    「リコイル!」はそのまま映像化できそうな、スリル満点のアクション佳作。オチがゲーム小説らしくて良き。
    「ツウォリア」は「火星の人」のアンディ・ウィアーなので期待して読んだが、見事に期待にこたえてくれた。既視感のあるSF設定ながら、ユーモアと夢のあるこの作者らしい落とし方。
    「時計仕掛けの兵隊」はケン・リュウらしい作風が光る、さすがの安定感。
    個人的に一番のお気に入りの「1アップ」は往年のテキストアドベンチャーをリスペクトしまくった、好きな人にはたまらない快作。あの時代のアドベンチャーは懐かしいだけでなく今でも楽しめるんだよなぁ。

    全体を通してクオリティが高いのはもちろんそれを選んでいるからだが、ゲームとSFの親和性が高いことと、ゲームSFというジャンルがあるとすれば、人間の根源的な何かを探求していくのにこれほどふさわしい小説の分野はないと思わせてくれたことが大きな収穫。自分自身ファミコン世代で今もってゲーマー(ゲームファン)なので、最高に楽しめた一冊だった。第二弾、三弾と出してくれないかな~。

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    2023年12月17日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    SFとしても、その解説としても素晴らしい。
    何よりAIと人間の共存に向けての希望と示唆に満ちている。

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    2023年11月05日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    その本を選んだ理由
    2023年の年間ベストブックで選ばれていたのと、ラジオ番組「bibliotheca」で山口周と長濱ねるがとりあげていたこと。そして、現在の日本のIT技術が20年前から進歩していない、行き止まり感。世界から置いて行かれている感じ。この現状をブレイクスルーするためのヒントになるのではないかと考えたこと。
    筆者の紹介
    台湾生まれのアメリカ人計算機科学者、起業家、投資家、ライターである。彼は現在、中国の北京を拠点としている。
    最も印象に残ったシーン・一押しポイント
    今作は10本の短編を収録している。そのどれもが現実に起こりうるAIによる近未来の話である。Googleに所属していた作家陣による内容で、非現実的なSFにならないように現実的な内容のSFなので、現実にそのようになるのだろうと思う。

    「恋占い」
    AIによる管理社会。保険金を下げるために付き合う人間などAIが人間に指令をだす
    「仮面の神」
    アフリカンビートのフェラクティになりすます話。ディープフェイク。
    「金雀と銀雀」
    全く同じ遺伝子を持つ一卵性の双子でもAI教育で全く違う人間になる
    「コンタクトレスラブ」
    メタヴァースから出られない話
    「アイドル召喚!」
    日本人、まじでイカれているな。って世界で笑われている。
    「ゴーストドライバー」
    AIを腕効きのドライバーが遠隔操作している。
    「人類殺戮計画」
    大昔のSFが好きな展開っぽいけど違う。
    「大転職時代」
    AIによって人間の職が奪われた世界
    「幸福島」
    AIが人間の幸福を定義する社会
    「豊穣の夢」
    階級によって通貨が異なる世界。

    確かに現在の技術がこのまま発展していったらそうなるだろうって思う内容ばかりでリアルだった。
    日本が面白民族になっているのリアルだった。勤勉で働き者、金持ちって思われていたのは遠い昔で今の世界で日本は「少年少女のアイドルを偶像崇拝する変態民族、しかも安い国」になってた。正解です。悲しいけど日本人って、能無しなのよね。ただ、日本が建国されて以来ずっと能無しなので、1980年代は優秀だったなんて勘違いしないでよね!
    とにかく現在技術の引き伸ばしをしたら、国より先に日本国民が死に絶えてしまう。時代に食らいついていかないといけない。
    今後の自分の行動や考え方の変化
    このまま人工知能に向き合わずに生きていたら、冗談抜きで仕事を失うと思う。20年後に今の日本の仕事の半分以上がなくなっていても驚かない。ただ、実は誰でもできる仕事の方がAIには難しく、上層の仕事の方がAIに奪われやすい。日本の社会構造がそれを許すとは思えないし、許さない場合、やはりグローバルな舞台から日本は姿を消すのだろう。この国に付き合う必要はない。AIを学び、AIに使われる人間でなくAIを使う側の人間になるしかない。

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    2023年10月21日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    AIの進歩に関する10の短編とそれに使われている技術説明の部分の抱き合わせ。
    どのお話もとても面白かったですが、個人的には「コンタクトレス・ラブ」「アイドル召喚!」「幸福島」あたりが興味深かった。

    「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」

    とは有名な言葉ですが、この中で使われている技術は時に魔法のようです。
    AIはある種人間を超える力で、新しい世界を切り開いてくれます。
    もしかしたら労働という概念もなくなるかもしれない。
    その中で人はどのように自己実現していくのか。
    それを問いかける話でもあります。

    技術説明部分もとても丁寧で、勉強になりました。

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    2023年09月05日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    仮想現実、拡張現実、複合現実など新たな技術の最大の課題は想像力、コンテンツ制作だ。AI による仕事は今後あらゆる面での雇用問題が噴出する。人間の仕事の40%が2033年までに代替可能となり「大転職時代」になると予測している。
    AIの苦手分野とは3つ、創造性、共感、それに器用さである。そんな中で有望な職業とは。認知系職業:ソーシャルワーカー、キャリアカウンセラー、芸能人、エキスパート。身体的職業:介護士、スタイリスト、理学療法士、トレーナー

    量子コンピュータ(ビットではなく、素粒子を使う量子ビットにより格段に性能拡大と開発スピードの短縮で、費用も安くできる、と言う。だが、些細な振動、電気干渉、温度変化に弱く、自律性が今後の課題となる。それは自律兵器など人類の存亡をかける「悪」の世界が量子コンピュータにより凌駕することは間違いないがその時代に人間は如何なる対応が出来るだろうか。更に、2041年には、非物質化が旺盛となる。それは物理的製品はソフトウェアに吸収され無料化に近づくと言うことだが、製薬、遺伝子治療などはコストは下がるが生物体として残り、食品産業も動物などの肉等合成食品などで電気、水、肥料等だけで食材革命が起こる、と言う。「豊饒時代」は人々に仕事が無く、金融崩壊から貨幣も通用しない世界が来る、というが量子コンピュータ:自律ロボット等が想像を絶する世界を作ることは間違いない。

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    2023年08月14日
  • 鋼鉄紅女

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    めちゃくちゃ面白い。
    主人公の怒りは当然。どんどんやったれとい思っているうちに終わっちゃう。500ページもあるのでにあっと言う間。
    人名の読み方が覚えられない!

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    2023年08月07日
  • アポロ18号の殺人 上

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    実際のアポロ計画は17号まで。本作の架空の18号のミッションは軍事目的。殺人事件と絡んでしまう上に軌道上の衛星と偶発的に戦闘状態となってしまう。もちろん相手はソ連。厳しい冷戦の中、実世界ではソユーズと米国宇宙船のドッキングを行うまでの間にこの架空の18号を挟む。著者はカナダ人発の宇宙飛行士ということで、宇宙飛行士にしかわからない体験の描写が超リアル。SF のようなミステリのような中途半端な感じのタイトルだったのであまり期待してなかったけど、なかなか面白いではないか!アルテミス計画も発表されてまた宇宙計画も盛り上がりを見せてきている(?)なかタイムリーな作品。ドキドキしながら下巻へ。

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    2023年07月18日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    SFってやっぱ面白い、と思わせてくれる16編と盛りだくさんの短編集。文庫も物価高騰のあおりを受けてこんなに高くなったか・・・と思いつつ買ったが、元は取れたと思う。

    どの作品も味わい深いのだが、意識を持ったAIは物理的につながりさえできれば、ハード(シャーシ)を乗り換えていけるって設定が興味深い。人間が求めてやまない不死不老をAIなら実現できるという夢。
    究極は「罪喰い」の世界で、人間はみな仮想空間(天国)に旅立ち、荒廃した地上にはロボットだけが残る。遺していく記憶を選べるってとこが業だ。

    一方で、製品が成長したり、メンターがいたり、ロボット同士のいじめがあったりって世界の作品もあって、自意識を持つようになって社会のなかで生きていこうとすると、AIも人間も変わらないのはそうだよなと思う。

    生存権をはじめAIの権利が認められる日が来るのだろうか?

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    2023年06月30日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    今から約20年後、AIが社会にどのように利用されており、どんなことが実現されていて、また同時にどういう弊害が発生する可能性があるのかを分かりやすく解説。
    偏見・分断の固定化、ディープフェイク、医療、教育、自動運転、自律兵器、淘汰される職業、幸福など各テーマを扱う短編のフィクション(2041年の架空の世界を設定)と、それを補完する解説部分が一つの章を構成し、全10章。
    各章前半の小説部分だけでも読み応え十分。この数年の間にずいぶんAIの存在感が大きくなり、特に生成AIが登場して一気にステージが変わった感がありますが、その延長線上の世界が非常に分かりやすく伝わって来ます。
    各章後半の解説部分は、さすが著者がAI技術者だけあって、現代と小説で描かれる世界とのギャップ、AI活用の問題点などを鋭い視点と、要点を押えた解説で、前半部分の小説の世界の理解をより深堀りし、難解なAI関連の技術的な用語や概念を、新聞やニュースに触れておれば理解できる程度の易しさで解説しています。
    1章から10章に進むにしたがって、よりAI活用の深さ、広さが大きくなるのですが、8章あたりからは単なる技術的問題というより倫理的な側面が大きくなると感じます。職業淘汰や幸福感のテーマにおける問題提起は新鮮でした。『仕事はAIが代行してくれる世界で、お金に不自由しない状況であっても「仕事を通して社会に貢献している」といった働き甲斐、生き甲斐の様なものをどう残すのか』、『VRなどで人間が望む体験をAIが安価かつ潤沢に提供する世界で、人間は幸福になるのか(短期的には所有や体験などの要求がAIで満たされても、次の段階として自己実現・社会的承認要求などの要求が増えたらどうするか)』等々です。否応なく関わらざるを得ない技術となりつつあるAIだけに、本書の投げかける問題は大変参考になりました。
    AIを真正面から解説する技術的な本はハードルが高い、一方で単なるSF(サイエンスフィクション)ではちょっと物足りない、という人にとってはうってつけの1冊です。
    最後にもう一つ本書をお勧めする点は、日本語訳が素晴らしく、読みやすい事です。ほとんど日本語を母国語にしている人が書いた文章かと思えるほどでした。

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    2023年05月31日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    弊機、実に良いキャラクターである。上下巻通じての成長というか、変わりっぷりが面白かった。あまりにも優秀なウィザード級ハッカーっぷりと戦闘もイケる無敵暴走警備ユニット(しかしコミュ障)ってのがなんともラノベ的。

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    2023年04月21日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    脱走ボットとなった“弊機”は、過去の大量殺人事件の真相を求めて旅をする。新しい出会いと懐かしい再会。そして、メンサー博士のために悪徳企業に関する情報を入手した“弊機”は……。連作短編集、2話収録。

    〈暴走プロトコル〉は冒頭から弊機らしさが出ていて笑う。なんだかんだで面倒見がいいし有能なんよなぁ(笑)ペットロボット、ミキとのやりとりが良。
    〈出口戦略の無謀〉は1話のメンバーと再会。囚われた?メンサー博士を救い出せ!いやぁ……いいよね。弊機へのみんなの接し方がいい。

    弊機もどんどん変わってきていて。そこにはARTやミキ、タパンやアビーン博士とのかかわりがあるんだよなぁ。もう、ラストはじんわり。弊機の一人称だから詳しくは語られないんだけど、何というか、うん。じんわり。とりあえず次も読む!!

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    2023年03月01日
  • ネットワーク・エフェクト

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    前作を読んで即買いしました。
    人付き合いがニガテなアンドロイドの弊器(誤記じゃなくて一人称)とART(不愉快千万な調査船)とのやり取りが今回もおもしろい!
    書評は他の人に任せるとして、ARTのフィード内のイメージがシドニアの騎士のツムギなのは自分だけかな?

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    2023年02月24日
  • ネットワーク・エフェクト

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    ネタバレ

    マーダーボット・ダイアリー第2弾。このシリーズは大好きである。家族や恋人といった関係が性別にとらわれず、当然のごとく「人間」同士として結ばれている点が心地よい。前作に引き続き、今作でも“弊機”は彼らを守るために身を挺し、知力の限りを尽くしているが、最も印象深かったのは調査船ARTと“弊機”の関係。メンサー博士たちとはまた違った絆で、互いの存在が想像を上回るほど大きく、良い意味で驚かされた。

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    2023年01月03日
  • アポロ18号の殺人 下

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    著者が本物のパイロットで宇宙飛行士。しかもアメリカとロシア両方から宇宙へ行った方!アポロ18号打ち上げという歴史改編もので、ミステリやスリラーというより、アポロミッションのシーケンス小説(それも詳細な)でワクワクしっぱなしでした。中原尚哉さんの訳は本当に読みやすい。これ翻訳なの?って思うくらい日本語が自然なテンポで入ってくる。

    また、ソビエト側のアルマース宇宙ステーションやルノホートの運用についても描かれていて、すごく興味深かった。

    著者さんの性格なのか、すべての描写が詳細で、機体や車種や兵器や服の柄まではっきり書かれるから、イメージしたり検索したりする楽しみがあった。金魚鉢のベル47Gとか、高高度戦略偵察機SR-71とか、さらっと過ぎるクレー射撃シーンで「十二番径の散弾銃」「ノコギリパルメット」とか細かい。バインダーは三穴。高度はフィートと同時にメートルでも必ず補助してくれる親切ぶり。

    スリラーとしては殺人の動機に少し欲求不満を感じましたが、宇宙空間でのアクションは凄かったし、最終章は畳み掛けてくる。
    義眼のカズや医師のJW、地質学者のローラ、アポロ18号の飛行士たちなどが、実在の人物たちに混ざって生き生きと存在してて、ゆっくり読みましたが、楽しい読書になりました。

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    2022年10月30日
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選

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    SFの肝である"センス・オブ・ワンダー"を刺激する題材を絶妙にチョイスしてくるアンソロジストがここで選んだのは「銀河帝国」もの。いくつもの長編シリーズ作品が生み出されてきた古くて新しいテーマが、悠久の時を経たドラマではなく短編世界で描き出されているという素晴らしさを味わえる。

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    2022年10月16日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    行く先々でトラブルに巻き込まれて、全く人間はもう!ってため息つきつつ守る弊機が愛おしい。終盤で博士に吐露してしまう心の内も、居なくなろうと思って留まっていたり、思春期の若者のようで、とても愛らしい。

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    2022年10月10日