中原尚哉のレビュー一覧
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ケン・リュウ / 桜坂洋 / アンディ ウィアー / デヴィッド・バー・カートリー / ホリー・ブラック / チャールズ・ユウ / チャーリー・ジェーン・アンダース / ダニエル・H・ウィルソン / ミッキー・ニールソン / ショーナン・マグワイア / ヒュー・ハウイー / コリイ・ドクトロウ / アーネスト・クライン / D・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 中原尚哉 / 古沢嘉通3.6 (31)
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ケン・リュウ / 桜坂洋 / アンディ ウィアー / デヴィッド・バー・カートリー / ホリー・ブラック / チャールズ・ユウ / チャーリー・ジェーン・アンダース / ダニエル・H・ウィルソン / ミッキー・ニールソン / ショーナン・マグワイア / ヒュー・ハウイー / コリイ・ドクトロウ / アーネスト・クライン / D・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 中原尚哉 / 古沢嘉通3.6 (31)
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Posted by ブクログ
SFである意味を見いだせない。これたぶんミステリか何かだし、1970年アメリカ片田舎での物語、とかで十分なのでは……
メインテーマはたぶん贖罪と救済とかその類いのやつで、ほとんど宗教的な強迫観念にかられた人間の、心の動きを描いている。
未だに宗教がひとの心の拠り所になっているという舞台設定がそもそも意味わからん。
なんでこいつらこんな禁欲的に生きてるんだ、その説明が「宗教」「宗教」「宗教」でしかないの、本当に読者を納得させられると思ってるのか。
「興奮するとスペイン語が出てしまう」とかいうよくわからん設定がありそういうシチュエーションが本当に頻繁に登場するが、
作者はスペイン語がめっちゃ好 -
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Posted by ブクログ
面白い。日本とドイツが勝利した歴史改変物。日本が原爆を投下してUSAをUSJとして統治、って設定が燃える。科学の水準も1988年で既に現代を凌駕してるのが面白い。まだイマイチ主人公には感情移入できず、ただこの世界観を楽しむのみ。猟奇的な描写にはちょっと辟易。作者は韓国系アメリカ人だということだけど、日本文化について相当深い理解がある様子で興味深い。現代日本人の感覚からすると、戦後も続いた日本帝国のエクストリームすぎる描写が誇張にも皮肉にも思えるんだけども、冷静にもしあの戦争に負けてなかったらこうなってるかもな、と納得出来もする。これは日本のことよく知らないと書けないし、そこに脱帽。それと、訳の
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Posted by ブクログ
本書は四分冊の最後の本だ。第二次世界大戦で日本軍が隠した金塊などを現代で掘り起こす物語。埋蔵金の場所は暗号化されているので、それを解読する過程にドキドキする。ラストに向かって大きな冒険があるにはあるが、冒険小説ほどではなく、暗号の解読も思っていたよりあっさりと成し遂げられてしまったので、意外な展開と言えばそうなのだが、盛り上がりにかけてしまった印象を持ってしまうのが残念なところだ。これは、自分の期待が暗号寄りだったためであり、小説としては良質のエンターテイメントになっていると思う。本書で意外にも良かったのが解説である。本書意外にも暗号について分かりやすい解説が巻末にあり、暗号に馴染みがない人が
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Posted by ブクログ
多少中弛みのようなものを感じたが、それ以上に多くの謎を提示され、続きが気になる展開だった。日本兵の後藤がジャングルをさまようシーンがあるが、日本人作家が書いたかのように日本兵の立場を描写している。翻訳者が補ったところもあるのだろうけど、日本兵の苦しみを日本人の立場で考えられる。物語全体は「チューリング」の巻と同じく、第二次世界大戦と現代が並行して流れる。より密接に二つの時代が絡むのかと思ったが、この巻ではそこまでいかない。次巻でのお楽しみのようだ。特筆すべきは巻末の解説。暗号化技術について簡潔かつ分かりやすく、歴史まで解説している。暗号化技術って何? と思っている人は、この解説を読むだけでも役
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Posted by ブクログ
映画「イミテーション・ゲーム」を見て、チューリングが登場する小説ということで読んでみた。表紙の絵が古くさく、こんなの面白いのかなと不安であったが、読んでいて止まらなくなった。コンピュータが好きな私なので、暗号や数学、コンピュータそのものが出てくるだけで楽しめるのだ。物語は、現代と第二次世界大戦が並行して進む。第二次世界大戦のパートでは、もちろんチューリング博士が登場する。第二次世界大戦時代に登場する人物の子供や孫が現代パートで登場する。過去と現代が微妙なリンクをしつつ、どちらも通信の暗号や解読に関わっており、冒険小説のようでハラハラドキドキする。さて、本作は4作品で1つの大長編だ。第2作の「ク
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Posted by ブクログ
なんというストレートな宇宙海賊冒険小説小説なのだろうか。古典SFを読んでいるかのようだ。今、本作品を面白く読めるのは、今だからこそ素直に楽しめる作品が求められているからかもしれない。少なくとも自分は求めていたのだろう。SFの入門にはもってこいだ。
本作品の面白さは、主人公が海賊だということ。犯罪者である主人公を応援したくなるのは、ルパン三世が人を惹き付けるように、強烈で魅力的なキャラがあってこそである。本作品のデビッドは、ハッキングで衛星を乗っ取ったり、コンピュータネットワークで痕跡を残さずに行動するなど、頭が良さそうである一方、行動の大胆さはマッチョを想像させる。海賊なので犯罪者ではあるが