中原尚哉のレビュー一覧
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久しぶりのSFアンソロジーはパワードスーツ傑作選!
パワードスーツと聞くと、「宇宙の戦士」や「終わりなき戦い」で登場する戦闘用アーマーを思い浮かべますが、本書で紹介されるパワードスーツは戦闘用に限りません。海洋探査用であったり、戦車のようなもの、外傷ポッドに宇宙服…とにかく広義に捉えた作品群はさまざまな物語を提供してくれて、おもしろく読み進めることができました。
戦闘用アーマーを取り扱う表題作に心躍ります。他にも戦闘に関連した作品が多かったりするのですが、パワードスーツ側の視点で描く「所有権の移転」であったり、破損した宇宙ステーションに取り残された猫を救う「猫のパジャマ」とかがいいスパイスとなって印象に残っています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレゲーム小説だけどSF集じゃないかも。
最後の短編のケン・リュウは読んだことがなかったけど、ありきたりなテーマなのに見せ方が良くて、単純に小説が上手いなぁと思う。
一番面白かったのはお葬式にいくゲームキッズの話で、プロットの秀逸さを土台に、勧善懲悪と友情要素のバランスがいい小説だった。
「アンダのゲーム」も、有名小説のパロディに収まらない、やや苦い後味と女の子の可愛さがいいコントラスト。
テレビゲームで何かを表現する、またはゲームを表現する短編集だけど、小説の多くがテレビゲームを世界と結びつけているのが興味深い。私はあまりテレビゲームをしたことがないけど、一方的に鑑賞する小説や映画とは違い、コントローラーによってアバターを操作てきるゲームはより空間的に感じられるのかな。そこから発展して、立体感のある人工的な箱庭としてのゲーム空間の魅力、また現実との差や侵食をテーマとしたゲーム小説があったら読んでみたいと思った。この短編集では、女の子がエルフの王妃になっちゃう短編が一番近い? -
Posted by ブクログ
大分前に買って放置していた本。
ゲームというお題のアンソロ集。テキストゲームを選んだ人が多いのがちょっと意外でしたが…文筆家が選ぶんだからそれもそうか、と今思いました。
猫の王権とキャラクター選択が好きでした。
桜坂 洋「リスポーン」
デヴィッド・バー・カートリー「救助よろ」
ホリー・ブラック「1アップ」
チャールズ・ユウ「NPC」
チャーリー・ジェーン・アンダース「猫の王権」
ダニエル・H・ウィルソン「神モード」
ミッキー・ニールソン「リコイル!」
ショーニン・マグワイア「サバイバルホラー」
ヒュー・ハウイー「キャラクター選択」
アンディ・ウィアー「ツウォリア」
コリイ・ドクトロウ「アンダのゲーム」
ケン・リュウ「時計仕掛けの兵隊」