中原尚哉のレビュー一覧
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一人称“弊機”は統制モジュールをハッキングすることにより自由になった保険会社所属の人型警備ユニット。人間との関わりが怖くて連続ドラマに耽溺することで気持ちを落ち着かせる“弊機”が主役の(連作)短編集。上巻で2話収録
1話目〈システムの危殆〉では“弊機”を人間と同じように扱おうとするグループを警備する話。“弊機”の戸惑いがすごいし、連続ドラマへの耽溺具合もすごい(笑)相当動揺してる。
2話目〈人工的なあり方〉では、“弊機”の相棒?として調査船ボット“ART”が登場。この子、私大好き!!めちゃくちゃかわいい!
内容的にもわかりやすくて良。新たな顧客とのやりとりで、弊機が少しずつ人間に慣れてるの -
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ネタバレ17号で中断されたアポロ計画、もし18号も月に飛んでいたとしたら…という設定の小説。
歴史改編という意味ではSFなんだろうが、小説の造りはSFではなくエンタメ航空小説とでもいう感じ。宇宙や月を舞台にした小説だからSFということもあるのだろうが、行われていることの科学技術はすべて前世紀のものであり、そういう意味では歴史小説もある。
いつまでも月や火星がSF小説の舞台であるってのも、なんだか情けない話ぞ、人類。
ということで、頭の中ではポルノの例の歌が鳴り響く。
宇宙飛行士たちとアポロ計画を遂行するスタッフや軍人たち、ソ連の宇宙飛行士や軍人、両国の政治家官僚…種々の思惑が錯綜し、時には協力体制 -
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待ってました、弊機ことマーダーボットの大冒険!今回は長編ということで分厚いし、話自体は超新しいとかそういうわけでもないのですが、読む手が止まりませんでした。良いスピード感と、可愛い可愛い弊機のモダモダにニヤニヤしていたらあっという間に終わりに。これは、続きありますね笑
1巻目で大好きになったART、また出てこないかな~と思っていたら、まさかの登場でテンションが上がりました。いろいろありましたが、ボロボロになりながらも、無事ひと段落着いてよかったです。メンサーの娘のアメナとのやり取りも好きだったし、ART/メンサーとの関係を"誤解"されるといった場面も、いい意味でまさに現代 -
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ケン・リュウ / 桜坂洋 / アンディ ウィアー / デヴィッド・バー・カートリー / ホリー・ブラック / チャールズ・ユウ / チャーリー・ジェーン・アンダース / ダニエル・H・ウィルソン / ミッキー・ニールソン / ショーナン・マグワイア / ヒュー・ハウイー / コリイ・ドクトロウ / アーネスト・クライン / D・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 中原尚哉 / 古沢嘉通3.6 (31)
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「リスポーン」行動心理学によれば人間の行動は大きくレスポンポンデント条件付けとオペラント条件付けに分けられる、簡単に言うと環境に対して行動が発現する。それの極端な形が”ゲーム”である、というところからアイデアとったのかな?と思われる短編。ゲームの中でプレイヤーはどんな人にでもなれる。でも所詮それだって、条件付けの産物にすぎない。じゃあ、俺は俺のままでもなんだってできる。そういうことだろ?みたいな話。ゲームSFの懐の深さを見せつける読みやすい良作。
「救助よろ」ケン・リュウは別格なので置いておくとしたら、これが一番面白かった。最初から現社会と異世界の合いの子みたいな世界観で、まあ、SFなんだし -
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軽く読めるSFとしては、ぶっちぎりで面白かったです笑!
どう考えても"I"で書かれているだろう原文を、"弊機"と訳した中原さん、天才か…?笑
ドラマを見るのが大好きで、極度のコミュ障である弊機は自分はロボットである…という体で、ロボットではあるのだけれど、感情を持っていて(人と付き合うのが面倒くさいとかもしっかり感情w)、なんだかんだで顧客の人間たちを必死に守っているのがもう可愛いし面白いしで、終始楽しみながら読めました。これはシリーズ作全部読みます!笑
弊機のへりくだり方が本当にくせになってしまうし、二話目の「人工的なあり方」でARTを名付けた時は、 -
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ケン・リュウ / 桜坂洋 / アンディ ウィアー / デヴィッド・バー・カートリー / ホリー・ブラック / チャールズ・ユウ / チャーリー・ジェーン・アンダース / ダニエル・H・ウィルソン / ミッキー・ニールソン / ショーナン・マグワイア / ヒュー・ハウイー / コリイ・ドクトロウ / アーネスト・クライン / D・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 中原尚哉 / 古沢嘉通3.6 (31)
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プリザベーション連合に取り敢えず落ち着いた弊機は惑星調査の警備任務に就くが、帰還の途中で襲撃を受け調査メンバーの一人、メンサー博士の娘アメナと共に謎の船に拉致される。奇妙な異星生物が乗り込んでいたその船は“あの”船のはずなのだが気配が全く感じられない…。相変わらず対人対物関係には後ろ向きな弊機だけど他者を心配したり喪失に絶望しかけたり再会に喜んだりと感情の幅が大きくなっているようでにやり。前作より大規模に手を変え品を変えやってくる危機に翻弄される弊機一同。ぼやきながら危機に対応しないといけないので、新たなお気に入りドラマも出来ているのになかなかじっくり見られないのがお疲れ様です。最後まで手に汗