中原尚哉のレビュー一覧

  • 妄想感染体 上

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    タイトルに惹かれて購入。分かり易い翻訳と短い章の積み重ねで、500ページ超のボリュームでもサクサク読み進められる。太陽系から100光年彼方の宇宙船内、搭乗員3人+AIロボットだけの閉鎖空間での恐怖は、あのSFホラー映画の傑作「エイリアン」を思い起こさせる。冒頭からスリリングな展開で、感染したカニバリズムの狂気と対峙する後半も疾走感たっぷり。そして衝撃の上巻ラスト。続きが気になるので即下巻へ。

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    2024年04月08日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    ネタバレ

    感想
    ・最初の話題で感じたのは、やはりビッグデータから平均解を出して提案するので、個性がなくなる世界みたいなことになりかねないと思った。

    5話目は日本での話だが、アイドル、ラーメン、探偵って安直で笑えた。

    最終話はユートピアのようでもあり、ディストピアのようでもある。いつの時代も自分は何をしたいのかを持ち続けることが大事だと感じた。

    あらすじ
    AI技術者である筆者と技術者からSF小説家に転身した陳氏がSF小説仕立てで、20年後の未来を語る。
    ・最初はAI動的保険とその弊害
     リスクを避けて保険料を安くするために個人がAIに従うように誘導する。
    ・深層学習に必要なのは、大量のデータ、単一の

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    2024年03月26日
  • ネットワーク・エフェクト

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    ART復活を信じて読み進みながら弊機1.0・2.0・3号で混乱というかドタバタが楽しい
    「I」を弊機とした翻訳はとても凄い
    弊機の性格に覚えがあると感じていたがHHGGマーヴィンだとやっと思い出した

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    2024年02月22日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    上巻に続きドラマ鑑賞を続けながら弊機の縦横無尽の活躍を堪能
    SFとしての設定というより弊機の立ち振舞の楽しさで読み切った

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    2024年02月18日
  • ネットワーク・エフェクト

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     好きぃ……!/// 長編になっても相変わらずマイペースな弊機の、けれど他者とのコミュニケーションを重ねるにつれて確実に「人間くさく」なっていく様子が愛しく、なんとも言えない面白みがあります。今作は設定がかなり入り組んでいて、ネットワーク関係の話も専門性が高くなっているため、理解するのが難しくはありましたが、分からないなりにストーリーは胸熱で楽しめました。
     今回はARTとの友情や、1.0と2.0の対話、3号との連携など、ロボット同士の関係性がとても良かったです。やっぱり大好きだ、このシリーズ……!

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    2024年02月18日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    高尚ではなさそうだが何故か役立つドラマ鑑賞に没入したがる弊機を始めとするボット・ARTの性格・行動が楽しい
    最近本を読み切るの時間が掛かっていたが、これはスイスイと読み進んだ
    ミリタリ系SFと思わせるカバーにちょっと...と思っていたが『バーナード嬢7』絶賛を信じて大正解

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    2024年02月17日
  • アポロ18号の殺人 下

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    実際の宇宙飛行士が書いているので、登場人物の行動や扱う物、発言、周りの機材などリアルで細く書かれているのが面白かった。

    ストーリーが普通な気がするが、そのリアルゆえに再度読むならより深く知識をつけて読んでみたい。

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    2024年02月04日
  • 第六ポンプ

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    ディストピア物のSF短篇集(SF9篇+SFではない『やわらかく』の1篇を収録)。

    人口、民族対立、エネルギー、化学物質、水、食料や食品添加物など、貧富の差や環境問題を下敷きにした退廃的未来を描いています。しかし、最後は希望が持てる終わり方が多いので、想像していたよりかは読後感は悪くないです。
    とはいえ、代償は有りますが、民俗文化の対立をテーマとした『パショ』を除いて、未来世界を好転させるヒーローが不在なため、どの世界もその先の未来は、暗澹たる終局を迎えることは想像出来ますが。以下、個別に。

    『ポケットのなかの法』
    場所は未来の四川省成都。“活建築”という生物的に増殖する市街地の路地裏で、ス

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    2024年02月04日
  • 最後の宇宙飛行士

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    最高!

    ラーマとエイリアンのベストミックス。

    冒頭の柔らかい壁とか布製エアロックとかに惹き込まれ、深夜までの一気読み。

    途中の中だるみさえ我慢すれば、タイトルに記される主役と謎解き係の女性博士が後半大活躍。男性陣がほぼ全滅の中、エンディングのどんでん返しが素晴らしく(博士の冷静な判断は女性ならでは?)、きれいな着地点に誘導してくれる。この30ページは圧巻だし、最後の一行は感動モノだ。

    実はエンディングは予想の範疇で、やはりそうきたか!なんだけど、そこに至るストーリーがハラハラドキドキで、最後の数行のようやくきたか!感がとても良かった。きれいな伏線回収だな。

    女性のドラマではないし、そ

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    2024年01月28日
  • 黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選

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    スペースオペラな短編集

    時空の一時的困惑 
    禅と宇宙船修理技術 
    甲板員、ノヴァ・ブレード、大いに歌われた経典
    晴眼の時計職人
    無限の愛
    見知らぬ神々
    悠久の世界の七不思議
    俺たちは宇宙地質学者、なのに
    黄金の人工太陽
    明日、太陽を見て
    子どもたちを連れて過去を再訪し、レトロな移動遊園地へ行ってみよう!
    竜が太陽から飛び出す時
    ダイヤモンドとワールドブレイカー
    カメレオンのグローブ
    ポケットのなかの宇宙儀
    目覚めるウロボロス
    迷宮航路
    霜の巨人

    大分じっくり読んだけど、忘れた頃にもう一度読みたい。

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    2023年12月09日
  • 第六ポンプ

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    文明が衰退・滅亡した後のオルタナティブな文明を描いたお話がつまった短編集。
    荒廃した世界の過酷な境遇の中で主人公たちがそれぞれの矜恃、それぞれの希望を見出していくところに「SF的美しさ」が存在している。
    挿入される造語に初めは戸惑うが、読み進めるにつれて造語に馴染みそれと共にその世界にも馴染んでいく感覚があった。
    身体を所有され(改造され)支配される少女といったフェミニズム的テーマの「フルーテッド・ガールズ」、異なる種族(ポストヒューマンと犬)の間の残酷な友情が扱われる「砂と灰の人々」を筆頭に「パショ」「カロリーマン」「ポップ隊」「イエローカードマン」など脳の痺れるような傑作ばかりだった。

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    2023年11月24日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    あらゆる欲が過剰供給になり満たされる作者の言う「豊饒時代」が到来したら本当に人類はどうなるのだろう?ソ連みたいに全く働かずダラダラ過ごす人はたくさん出てくるのかなー。マズローの欲求五段階仮説にて最上位の高尚な欲を目指す未来を作者は予想して、作者の言う豊饒時代を描いた一編のあるSF映画スタートレックの乗組員みたいな未知なる「好奇心」を求める人類が居るのか?攻殻機動隊の電脳は嫌だなーと思っていたが、寿命を延ばしてこの目で人類の未来を見たい「欲」がこの本を見て私に出た。これからもSF作家に未来を見させて欲しい。

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    2023年09月18日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    10のストーリーからなる小説と解説。それぞれ異なる技術的応用を取り上げている。

    ゴーストドライバーなんかは想像していなかったし、完全自動運転は割と2041年での実現可能性が低いというのは意外だった。

    いずれにせよ、難しい未来をSF手法で読みやすく理解させてくれる。

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    2023年09月08日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    ジュール・ベルヌの生み出した物語を追いかけるように科学技術は「月世界旅行」「海底二万里」「悪魔の発明」を現実のものとしていきます。カレル・チャペックの戯曲「ロボット」を原点とする手塚治虫の「鉄腕アトム」は日本のロボット開発における方向性に大きく影響を与えました。アーサー・C・クラークのヴィションとスタンリー・キューブリックのビジュアルが生み出した「2001年宇宙の旅」のコンピューターHALはAIというものの最初の具現だったように思います。文学などの芸術は科学技術のベクトルを引っ張り、最新のテクノロジーは芸術のカタパルトになっているようです。文学と科学の相互関係は、まるで人間の右脳と左脳の関係み

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    2023年09月02日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    WEB+DB PRESS Vol.134でオススメされており、気になったので読んでみた。AI周りの技術や応用等の情報収集になるかな〜という程度の心持ちだったのだが、純粋に小説部分が面白かった。テクノロジー解説の部分ももちろん参考になる。

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    2023年08月13日
  • 逃亡テレメトリー

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    やれやれと言いながら、「義務」だからと人助けする弊機の日常?短編。マーダボットダイアリーに比べると大人しい話だけど違う視点描かれてよかった。

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    2023年07月21日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    専門家とSF作家の描く未来。
    この空想と現実というか専門家が描く未来予想図という構成が、いい塩梅の現実感を与える。

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    2023年07月20日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    作品紹介・あらすじ

    北京五輪の開会式を彼女と見たあの日から、世界はあまりにも変わってしまった――『三体X』の著者・宝樹が、中国の歴史とある男女の運命を重ね合わせた表題作、『三体』の劉慈欣が描く環境SFの佳品「月の光」、春節シーズンに突如消えた列車の謎を追う「折りたたみ北京」著者の郝景芳による「正月列車」など、14作家による中国SF16篇を収録。ケン・リュウ編による綺羅星のごときアンソロジー第2弾。解説/立原透耶 本書は新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『月の光 現代中国SFアンソロジー』を改題・文庫化したものです。
    〈収録作品〉
    序文
    ケン・リュウ
    夏笳(シアジア)「おやすみなさい、メランコリー」

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    2023年07月05日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    AIが進化した近未来の社会像を10の短編SFで描いて見せる。漫画仕立ての啓発書みたいな本。著者らは、暗い予測が多い中、あえて明るい未来を意図的に描いて見せたとのことだが、確かに楽観的な感じはする。もちろんNECの98シリーズとかをいじっていた30年前と今とでは隔世の感があるが、今から約20~30年後にこの本が描くような社会になっているとはとても思えない。特に、最終章における、電力や資源についての見通しは甘すぎるのではないか。もちろん筆者らは、彼らが描く社会が実現するには経済システム自体の変革が必要であると説いているが、その道筋は(SF的な物語としても)何ら描けていない。幸福についても、欲求の充

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    2023年06月19日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    2041年に人工知能がどう使われているか、社会がどう変わっているかを10のシナリオで示した本。
    かなりのボリュームで読み切るのに時間がかかったが、未来予想とは言え参考になった。技術的には実現しそうな感じはするが、果たして人間側がついていけるかどうか非常に不安である。今でさえデジタル漬けで体調不良者が増えているのに、更に付き合う時間が増えておかしくなってしまわないのか?仕事を全部AIに取られてしまうのではないか?不安ばかりが増えてしまっているが、まぁ悩んでも仕方ないので、今をしっかりとこなしていこうと思う。

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    2023年06月18日