【感想・ネタバレ】この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選のレビュー

あらすじ

異星種族との戦いの最前線で、いつ果てるともしれない激戦を続けている小隊。そこへ司令官のマクドゥーガル将軍が前線視察にやってきて……(この地獄の片隅に)偵察任務中に攻撃を受け、深刻な傷を負って外傷ポッドに収容された兵士マイク。医師アナベルが遠隔通信により彼を救おうとするが……(外傷ポッド)パワードスーツ、パワードアーマー、巨大二足歩行メカ――ジャック・キャンベル、アレステア・レナルズら豪華執筆陣が、古今のSFを華やかに彩ってきたコンセプトをテーマに描く、全12編が初邦訳の傑作書き下ろしSFアンソロジー。【収録作】「この地獄の片隅に」ジャック・キャンベル/「深海採集船コッペリア号」ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン/「ノマド」カリン・ロワチー/「アーマーの恋の物語」デヴィッド・バー・カートリー/「ケリー盗賊団の最期」デイヴィッド・D・レヴァイン/「外傷ポッド」アレステア・レナルズ/「密猟者」ウェンディ・N・ワグナー&ジャック・ワグナー/「ドン・キホーテ」キャリー・ヴォーン/「天国と地獄の星」サイモン・R・グリーン/「所有権の移転」クリスティ・ヤント/「N体問題」ショーン・ウィリアムズ/「猫のパジャマ」ジャック・マクデヴィット/解説=岡部いさく/イラスト=加藤直之

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ちょっとわかりにくいのもあったけれど概ね楽しめた。
SF作家はジャーナリストや発明家の良心を信じている人々。

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2021年06月15日

Posted by ブクログ

 パワードスーツ、強化服といえば、真先にハインラインの「宇宙の戦士」が思い浮かぶ。#日本SF読者クラブ
 そのパワードスーツが登場する作品を集めた短編集。表題作は「宇宙の戦士」の流れを汲むミリタリーSFだが、ミリタリー色の強い作品ばかりではない。設定も未来や異星に限らず、19世紀のアメリカやスペイン内戦が舞台となっているものもある。テクノロジー的にも装甲や兵装の有無、AI、ハイテクから、内燃機関といったローテクまで様々あり。

 その中でも、巻末に収められた「猫のパジャマ」は良い。巻頭の表題作との対比で、ほんのり感がたまらない。それから表題作は直訳すると、「地獄の半エーカー」となるが、和訳は有名なアニメ・コミックから来ているのだろうか。

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2021年03月27日

Posted by ブクログ

J・J・アダムズ編纂というのがそもそものウリの短編集シリーズであるのに、訳者だったり(本書)作者だけ(「スタートボタンを押してください」)がクレジットされるのは当ブログの大いなる欠陥であるが、日本の読書界においてアンソロジストなるものが認知されてないという文化の欠落を物語る。

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2022年10月16日

Posted by ブクログ

久し振りに読みやすく分かりやすい内容で、面白く読めた。満足、満足。
ストレスフリーで読める本は、楽しい。

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2022年01月08日

Posted by ブクログ

「パワードスーツ」というテーマからして、かなりコアなファン向けと思ったが、読んでみるとどれも楽しめる内容だった。初っ端の表題作「この地獄の片隅に」が恐ろしさを感じつつも1番この本にふさわしく大変面白かった。恋愛ものの「アーマーの恋の物語」や猫の救出劇を描く「猫のパジャマ」、不気味さを感じさせる「天国と地獄の星」も面白かった。原書の23編から12編を厳選したものなので、この本に入りきれなかった短編がどんな内容なのかが気になる。

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2021年05月22日

Posted by ブクログ

昔から大好きな加藤直之氏のイラストに誘われて購入。パワードスーツがテーマのアンソロジーだ。様々なお話が収録されているが、あまりバラバラな感じはしないで、どの話も楽しく読めた。
特に「アーマーの恋の物語」が良かった。

シリーズ第二弾も希望!

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

J・J・アダムズが編纂したパワードスーツSF短編のアンソロジー。

全12編のパワードスーツが出てくる短編集で、表紙だけでなく全編の扉絵にあのSFイラストレーターの大御所である加藤直之氏がイラストを描いているという豪華な本である。

正直、加藤直之氏の様々なパワードスーツのイラストが目当てだったので、小説の内容はさほど期待していなかったが、全12編のうち面白いと思ったのが幾つかあった。

「アーマーの恋の物語」
天才科学者であり富豪である男性とその命を狙う暗殺者の女性が繰りひろげる異色のラブストーリー。

「天国と地獄の星」
異星の敵対的なジャングルで基地建設作業に従事するパワードスーツを着用した主人公たちの体験する想像を絶する事件。
終わり方が、映画アバターを思い出させる。

「N体問題」
ワープゲート網の行き止まりの星で繰り広げられる物語。
装甲服のヒロインが出てくるが、それはあまり話の筋には関係ない。
ただ話のアイディアと落ちが面白かった。

加藤直之氏のイラストが好きな人ならば買いの一冊である。

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2022年05月02日

Posted by ブクログ

久しぶりのSFアンソロジーはパワードスーツ傑作選!

パワードスーツと聞くと、「宇宙の戦士」や「終わりなき戦い」で登場する戦闘用アーマーを思い浮かべますが、本書で紹介されるパワードスーツは戦闘用に限りません。海洋探査用であったり、戦車のようなもの、外傷ポッドに宇宙服…とにかく広義に捉えた作品群はさまざまな物語を提供してくれて、おもしろく読み進めることができました。

戦闘用アーマーを取り扱う表題作に心躍ります。他にも戦闘に関連した作品が多かったりするのですが、パワードスーツ側の視点で描く「所有権の移転」であったり、破損した宇宙ステーションに取り残された猫を救う「猫のパジャマ」とかがいいスパイスとなって印象に残っています。

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2022年04月01日

Posted by ブクログ

テーマからしてミリタリーSFがメインになるのは解っちゃいたが、実際に読んで見ると、その体育会的汗臭さは予想以上で、ちょっと辟易。パワードスーツSFと呼ぶのはかなり苦しい「N体問題」「猫のパジャマ」なんてあたりが面白かった。

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2021年04月08日

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