池上彰のレビュー一覧
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ネタバレ【以下はメモ】
・マルクスの考え方だと、資本主義が発展すればするほど、労働条件が悪くなり、労働者の不満が爆発する(革命が起きる)、と言う流れだった。
・戦前に戦争反対を唱えていたマルクス主義の学者が戦後復帰し再評価される。そのため、官僚や日本の指導者にはマルクス経済学を修めた人が多かった。
・ロシア革命は、マルクスが想定した革命ではなかった。
・革命後に一番になされるべきは、民主主義の獲得。
・人間の労働が富の源泉
・資本家は人的資本を活用し、資本を増大させる
・団結した労働者が革命を起こす
・資本性生産様式:
資本家が工場を作り
労働者を雇い、大勢の人を働かせ商品を作り出し
それを売ってお金 -
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1.お客さんと会話をしていて政治についてあまりに無知なのを痛感したので、手っ取り早く理解できる池上さんシリーズを読んでみることにしました。
2.政治、経済活動、国際情勢の3分野に分けられており、それぞれがイラストつきで説明されています。
政治の分野では、政治はどんな人達が行い、どんな機能を果たしているのか、また、どんな仕組みになっているのかを述べています。次章の経済活動では、金が個人や企業に日頃どのように関係してるのかを述べます。最後の国際情勢では、なぜ紛争が起こるのか?グローバル化によってもたらした変化を中心として述べられてます。
この本を読み込めばたいていの話題にはついていけます。
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2019/12/14
無事現在出ている世界の見方シリーズ制覇。朝鮮半島編は隣国の日本に住んでいる身としてやはり読んでおくべき一冊ではないかと思います。
なぜ現在の日韓関係が悪いのか、北朝鮮が核開発をやめないのはどうしてか…両方とも背景には必ず理由があって、日本も歴史上そこに大きく関わっているのは間違いないです。
ただ感情的に批判するんじゃなくて、歴史を理解して、どうしたらより良い方向になっていけるのかを考えなくてはいけないのだなと、日常の生活と同じじゃん!という感じです。
日本の韓国併合による朝鮮半島の支配が終戦で終わり、朝鮮半島の戦後処理でアメリカとソ連が分断統治することになった…しかし、そ -
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2019/12/10
イギリスに続くドイツ版。イギリスから見たEUとの関わりとドイツとではどう変わるのかと比較しながら読んでいたけど、案の定まったく違いました。
そもそもEUはヨーロッパが二度と世界大戦のような大惨事を起こさないためにヨーロッパを1つにしようという目的で組織されたものであり、第一次世界大戦、第二次世界大戦をそれぞれ引き起こしているのはドイツであるということ。けれども、ドイツは二度の世界大戦で犯した過ちを徹底的に反省して、その態度を世界に示して信頼を勝ち得てきているような気がします。
正直今のドイツに戦争してた暴れん坊的なイメージはないし、むしろ堅実で真面目みたいな印象があります -
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2019/12/8
ドイツ編買ってたけどこっちを先に読んでしまった…。この本が最新刊みたいですが、イギリスが若干混迷気味な理由を歴史的背景や地理的背景などの側面から分かりやすく解説してくれています。
そういえば離脱決まったはずなのに何をグダグダしてるんだろう?みたいな印象だったのですが、その背景にある北アイルランドの問題、その原因とつながるイギリス国教会の誕生にまつわる王室の歴史、王室に絡むイギリスの今の政治のあり方とその経緯、イギリスと絡んで日本がどのように関わっているのか、イギリスのEU離脱の国民投票実施から日本が学ぶべき教訓は何なのかということなど広い視野で考えさせられます。
イギリスの -
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2019/12/4
日本の歴史を学習しているだけだと、近現代になって少しずつ日本との関わりが出てきて、日本からしたら北方領土を占領されている国…くらいの知識しかなかったけれど、この本で読んでみると、どうして現在の経過を辿っているのか、というのがよく分かりました。
ロシアならではの気候風土、そこから不凍港を求めるこれまでの国の動き、日本との戦争やロシア革命による社会主義国家の誕生、第二次世界大戦の結果など複雑な要因が絡んでいるんだなと思います。
特にアメリカとの冷戦は直接戦争はしていないとしながらも、結局世界の各地で代理戦争が起きている現状はやはり戦争をしていたこととなんら変わりはないし、現在の -
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2019/12/1
隣の国や地域だけど知っているようで知らなかったことがたくさん詰まっていると思います。
YouTube大学でも見ましたが、読んでみると、今の中国、台湾、香港、マカオがどういう状況にあって、なぜそうなっているのかということにも合点がいくような気がします。
2016年に発行されているこの本ですが、2019年現在で起きている香港のデモについても半分予言しているような記述も見られます、
でもそれは中国のこれまでの歴史をしっかりと把握していれば先見の目を持つことができ、ある程度予測できたことなんだなと実感させられます。
ニュースなどで断片的に知ってはいても、なぜその問題が起きているのか -
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働いても報われないと感じるサラリーマンや将来に希望の持てない学生に是非読んでほしい。
カールマルクスの書いた『資本論』を池上彰がわかりやすく説明してくれる。高校生にもわかるかは、意見が分かれるところだが...。
『資本論』というとカールマルクスが書いた共産主義を生み出した悪しき本!というのが読む前の印象だった。しかし、そのようなイメージは、ソビエトや中国の共産主義国としての失敗から来ており、『資本論』自体の価値を貶めるものでは一切ない。
『資本論』は、150年前のイギリス社会の経済を分析し、資本主義の構造を解き明かした名著である。さらに、現代社会の貧富の拡大をずばり指摘しているのは、驚 -
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2019/11/30
相変わらず読みやすいです。
世界の警察を自負していたアメリカにも近年変化が起きている…書かれた時期がまだアメリカ大統領選前だったのでトランプ大統領誕生前でしたが、アメリカ大統領選挙のことも、どうしてアメリカでは大統領が強大な権限を持っているのかという歴史的な背景も解説してくれています。また、アメリカの歴史からわかる宗教との絡みもスルーできません。
アメリカの州は国並みの権限をそれぞれが持っていたり、世界の他の国でも大統領と首相がいたりするが、あくまでも政治のトップが首相であるということに加えた大統領の位置づけの違い、キリスト教のプロテスタントの人たちが作り上げた13州から -
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2019/11/30
このシリーズも二冊目に突入しました。中東編。もともとは中田敦彦のYouTube大学で紹介されていたシリーズですが、東南アジア読んでみたらとてもわかりやすかったので、次に中東編です。
この中東編もそうですが、知らないと恥をかく世界の大問題シリーズを高校生、中学生向けにアレンジして、地域ごとにまとめ直したものがこのシリーズという印象です。知らないと〜シリーズは同時期に起きていることを世界のそれぞれの地域に着目してって感じでしたが、世界の見方シリーズは地域ごとの内容に特化しています。
中東編に関してはやはり宗教。そして冷戦のアメリカ、ソ連のつめ跡がいかに大きかったのかということ -
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2019/11/28
高校生に向けた池上彰さんの講義を文章化してまとめたもので、相変わらずとても読みやすいです。
学校ではあまり詳しく学習しない東南アジアについて歴史から現在の概況に至るまでが分かりやすく説明されています。そしてその内容には日本も深く関わっていることを再認識させられます。
特に、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシアなど、聞いたことあってなんとなくこんな状況だったような…程度しか知らなかったそれぞれの国についても、どうして現在の状況になっているのかを歴史的背景の部分から再確認することができます。
ニュースとかで断片的に報道されているから、 -
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これまで世界の宗教について興味があり、色々な本を手にしてきたが、学生時代にロクな勉強をしてこなかったため、どの本も何となくしか理解が出来なかった。
そのため、ジジイにもなって恥ずかしながら宗教の入門書がないか探し始めた。
入門と言えば池上さんだろうと勝手に思い、手に取ったのがこちらの本。
これまであまり対話形式の本は好まなかったが、この本は違った。
自分の知識が全くない、という理由も大きいとは思うが、池上さんが私レベルの質問を繰り広げてくれる内容だったため、楽しくあっという間に読み理解することが出来た。
この本は2011年の東日本大震災後に出された本であったが、全く問題なかった。
この本を読ん