池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んで良かった。
宗教、政治、外交、、この地域との仕事をする上での基礎(国際協力の背景含む)が満載。
必読であったと思う一方で、ある程度各国のイメージが自分の中にできてきた今だからこそ、理解できた部分も多いのかも。
日本の占領がきっかけで東南アジア概念が誕生し、
共産主義への防波堤としてASEANができたこと、
なぜベトナムは中国に対し慎重(険悪)なのか?
なぜマレーシアには中華系やインド系の人が居住しているのか、またなぜマレー人優遇政策をとるのか?
フィリピンのドゥテルテ大統領とダバオ市の関係は?
スーチー氏を理解するための多様な見方をすることのあり方とは?
こういう「地域性」の勉強もま -
Posted by ブクログ
戦後74年を池上さんのわかりやすい解説で振りながら、頭の中のバラバラの情報を線でつなぐことができました。特にキューバ危機のくだりや第一次世界大戦の戦後処理の失敗でドイツ経済が破綻しヒトラーが台頭して第二次大戦へとつながっていくあたりの流れがよく分かりました。一つの戦争が終わっても、それで世界の人々全員が幸せになるわけでなく、勝者と敗者が出る以上、次の戦争への伏線となってしまう。政治、宗教、各国の歴史、利権が複雑に横たわっているだけにその伏線を断ち切ることは難しいのかもしれません。それにしてもアメリカはちょっかい出し過ぎですね。世界中の人々が私利私欲に走らず本当に平和的な思いで行動することでいつ
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Posted by ブクログ
【誘拐ビジネスを繁栄させる要素として、無政府状態、経済発展、そしてもちろん、強欲を挙げることができる】(文中より引用)
外国人の誘拐や難民の密入国といったテロ組織や犯罪集団が生業とする「ビジネス」に光を当てた作品。数々の犯罪の裏で資金がどのように動いているかを明らかにしていきます。著者は、マネーロンダリングに関する研究の第一人者として知られるロレッタ・ナポリオーニ。訳者は、上智大学を卒業し翻訳家として活躍する村井章子。原題は、『Merchants of Men: How Jihadists and ISIS Turned Kidnapping and Refugee Trafficking -
Posted by ブクログ
ネタバレ教習所の新本として置いてあった。
経営学部として体系的に経済学を勉強しようと思っていたのでラッキーだった。
池上彰×まんがで超絶シンプルかつ質の高い情報でタメになりまくりだった。
内容としては、
(序章より抜粋)「経済学は限られた資源をどう使えば私たちの暮らしが良くなるかを考える学問」とあるように、資源の最適配分について学ぶことができる。これはめちゃくちゃでかい。
キーワード
1章
需要供給曲線
景気動向指数 景気は人の気分
2章
物々交換→市→稲や貝→金や銀→両替商→兌換券→紙幣と銀行
銀行は融資をしてお金を増やす
3章
重商主義
アダムスミス 富とは消費財
カールマルクス 労働者搾取への投 -
Posted by ブクログ
「世界の情勢」を知るために毎年読んでいるこのシリーズ、今回も勉強になりました。ベネズエラってSBYOのイメージがあったから、国がそんな状況だとは知らず、かなりの驚き。5Gの特徴として大容量通信というのは知っていたけれど、低遅延でもあるなんてすごいね。どんなブレイクスルーによって実現したんだろう。イギリスのEU離脱によって、ドーバー海峡トンネルをユーロスターが自由に通行できなくなるというのは気が付かなかった。今回一番刺さった言葉は、「ビル・ゲイツやザッカーバーグ、ペゾスは、自分が欲しいと思うサービスや仕事が先にあって、ないなら自分で作ればいいじゃないかという発想だった。これはAIにはできない人間