池上彰のレビュー一覧
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ネタバレこの本の内容は池上彰さんの立教大学での「国際情勢を読み解く」という講義がもとになっているそうです。
一時限目 世界地図から見えてくる世界
二時限目 アメリカはどのような国か
三時限目 EUの理想と現実
四時限目 ソ連からロシアへ
五時限目 中東問題の本質は「土地問題」
一時限目では、イギリスの地図がスタンダードであることを、まず学びました。
世界地図は国によって描かれ方がまるで違い、著者の池上さんは地図の収集をするのが、趣味だそうです。
ロシアの地図では北方領土は「ロシアの領土」とされていますが、中国の世界地図ではでは北方領土は「日本の領土」だそうです。理屈としては、「敵の敵は味方」で「中ソ対立」があるためにそうなっているそうです。
二時限目のアメリカでは、アメリカという国を全く知らなかったことを思い知らされました。アメリカは「50の独立国が集まって一つの国を作っている」という基本をまず知りませんでした。(恥ずかしすぎるかもしれないです)そしてアメリカでは「聖書は正しい」と教えられていて「進化論を信じていない」なんて目からうろこでした。「アメリカには国民保険制度がなく医療費は全額負担」これは「アメリカは医療費が高いらしい」というのは聞いたことがありましたが、そういう訳があったのは初耳でした。
三時限目のEUの理想では「ヨーロッパ統合運動の基本思想」などは今までに読んだ世界を舞台にした文学作品や歴史漫画などを思い出して、とても楽しく読み進みました。
以上、裏話的なことを中心に書いてしまいましたが、核兵器の保有国がかなり多いのには脅威を感じました。
中東問題については、解決しないと世界平和はないそうで、一番問題であるようです。
これについては、新たにもう1冊本を書かれるそうです。
著者の言葉として「ぜひ、実際に自分の目で世界中を見て実際に世界中の人たちと話をしてみて、世界の生の姿を感じとってみてください。国際理解というものは、そうして少しずつ進んでいくものだと思います」というのが印象に残りました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ少し、世界のことにも関心を持った方がいいかと思いました。まずはこのくらいがいいかなと(中高生レベル)手に取りました。
六つの特定のテーマで世界を見る本です。
こんな感じです。
第一章「地図」から見る世界
Q世界地図を見ると日本は世界の真ん中にあるのになぜ「極東」というのか。
Aイギリスの地図による。
Q「中東」「アラブ」「イスラム世界」この三つは同じ国々のことだと思いますか。
A「中東」とはインドとヨーロッパの間。
「アラブ」アラビア語を話すアラブ人が多く住んでいる地域。
「イスラム世界」イスラム教を国教、またはイスラム教徒の人口が多い諸国。
こんな、普段何げなく耳にしていた常識みたいなことでも、私は恥ずかしながら正確な意味を知らずに今まで勉強せずにいたことが納得できました。
以下
第二章「お金」から見る世界
第三章「宗教」から見た世界
第四章「資源」から見た世界
第五章「文化」からみた世界
第六章「情報」から見た世界
2015年刊ですので、少し古いかも知れませんが、今の世界の常識を知るために片寄りなくバランスのとれた良書だと思います。
私としては「資源」から見る世界の地球温暖化の問題が一番興味深く面白かったです。
今、続けて、『池上彰の世界を知る学校』を読んでいますが、これを読んだばかりなので、非常にわかりやすく感じています。 -
Posted by ブクログ
大学時代に読んだ本だが、社会人になってから読み直したら内容がスッと入ってきた。
仕事を通して自分の価値観が見えてきたからではないかと思う。
本を読むことで知識を増やしていると勘違いしていたが、池上さんは「読書はザルでの水汲みのようなもの」と言っている。
ショーペンハウエルも食べ物と栄養に例えて「50分の1の栄養」と書いている。
「読書をしなければ教養は身につかないが、読書をしただけで教養が身につくわけではない。」
「感動した本や自分にとって意味がある本は、すぐに次の本にいかずに、著者が言いたかったこと、その本から自分が何を得ることが可能かを考える時間を持たなければいけない。」
2回、3回と繰り返し読むことで深く考えることをしていくことが必要だと思う。
「読む⇨考える」を繰り返すことで教養を身につけていきたい。
池上さんは教養について「よりよく生きる」と考えており、哲学を学ぶことが教養と言えるのは、自分がどう生きるかに関わってくるからだと言っている。
「自分がどう考えれば良いのかということを知るために、過去の先人たちがどのようなことを考えたかを知る。それはすなわち「どう生きるべきか」ということにつながる」
読書同様に「教養(哲学)学ぶ⇨行動する」を繰り返していきたい。 -
Posted by ブクログ
2019/5/19
大学入試のあり方や教育の今後のあり方についての池上さんと佐藤さんの対談形式の本。
対談形式だったのでとても読みやすかったです。
内容に関してはというと、2020年の大学入試改革や、学習指導要領の変化に関して、今の日本の教育に関しての構造上の問題点を指摘しています。特に大学入試に関しては高校の段階で文系理系を早くから選別し特定の科目しか学ばせなないことで大学に入れることだだけを目的とした自称進学校、この本では受験刑務所と表現していましたが、そうしたことの問題点を考え直し、今後の日本の教育について新制度のもとにどのように変化して行ったらよいのかを考えさせられました。
大学と受験産業の切っても切れないつながりやら、高校と大学の接続をめぐる問題やら、子どもの現象にかかる大学の謎の増加やら考えるとたくさんのことがあります。
大学入試が変わるということは高校入試が変わり、高校入試が変わるということは中学での教える内容も変わり…どう変化に対応していくべきなのか考えて対応する力をつけていかないといけないなと思いました。
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「伝える力」の第2弾として購入。
序盤は、東日本大震災が起きた時の専門家や政治家が発する言葉の伝え方を池上さんの視点から解説しています。現在でもありますが、その業界の聞いたことのない専門用語を言われても一般人には伝わらず、「?」が飛び交います。結局最後に残ったとすれば、よくわからなかったという印象がありました。
本書でも池上さんが感じたことやわかりやすく伝えるために前作では伝えきれなかったこと、様々な言葉に関する語源などがわかりやすく書かれています。
相手のことを考え、分かりやすく伝えることが大切であるとわかってはいるものの、ついつい専門用語を言ったり、間違った解釈で、相手に伝えることが多くあります。
池上さんも「伝える力」に悩んでいて、何回も努力を重ねることで、より分かりやすさへの意識が高まるのではないかと思いました。
改めて、日本語の使い方、奥深さを勉強したなという印象でした。 -
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平成時代をザクッと知ることができる。普段は年号なんてなしにして、西暦だけでいいじゃないかと思いがちだけれど、「区切る」ことによって、ひとまとまりにして考えることができるし、改元前後の浮足立っている感じ、たまにはそういうのもいいじゃないかと思えてくる、平成最後の日でした。そういう意味でいうと、昔、災いのあと改元していた理由も納得できる。いつ頃から「昭和時代」「平成時代」という言い方は「馴染んだ感じ」になるのだろうか。そう考えると、江戸時代とか明治時代とか大正時代とかも、今は普通に使うけれど、次の元号に変わって暫くの間は「時代」をつける言い方に違和感があった時期があったのかも知れないと思えた。関係ないけれど、この紙質と2色刷りは必要だったのかな。
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【問いかけて30年】「怒涛の時代」とも称される平成の世を、「生きづらさ」をテーマとして、主に宗教面から読み取ることを試みた作品です。著者は、東京工業大学でリベラル・アーツを教える上田紀行ら4名。
「そんなこともあったなぁ」と読み進めるうちに、平成の一側面をわかりやすく解説してくれる一冊でした。難解なところはまったくなく、コンパクトでありながら同一テーマに関する複数名の指摘を合わせて読み進められるため、頭の中で比較をしながら考えることができる点も高評価です。
〜私たちを取り巻く社会はさまざまな問題を抱えています。それらの問題の根底には,日本でも世界でも,若者を中心にして広がる「生きづらい」という感覚が大きく関係しているのは見過ごせない事実でしょう。〜
やっぱり1995年は分水嶺の年だと再実感☆5つ -
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「平成」という時代を、「宗教」という視点から分析した本です。社会の変化とそれをうけた宗教界の変遷が、相互に影響しあって平成の「空気」を作り上げた様子がわかりやすくまとめられています。
「激動の昭和」につづく平成の30年は、「失われた20年」などともいわれるように、閉塞感のある時代だったような印象があります。
もっとも、平成生まれの私にとってはこれが「フツウ」でしたから、そこまでネガティブなイメージではないのですが…。
ただ、阪神淡路大震災やオウム真理教のサリン事件、9.11同時多発テロや3.11東日本大震災など、多くの「事件」が印象に残っている時代ではあると思います。
それぞれの事件によって、社会全体が「暗く」なったり、その流れを変えたり(特に昨今ではポピュリズムやナショナリズムがその勢いを増していると思います)したことも、平成の時代の特徴なのかもしれません。
なかでも本書では「生きづらさ」という言葉がキーワードとして取り上げられていました。昭和のように地縁血縁が薄くなり、コミュニティが弱体化する中で、個人個人が「生きている」という実感を持ちにくくなったり、「生きている」ことの目的を見出せなくなったりしている。そのことが「生きづらさ」の原因になるし、またそれまでの宗教観のままでは様々な人々の「つらさ」を救うことができない。
これらの分析は説得力がありましたし、平成という時代の「核心」をついているように感じます。
宗教学についてや宗教論についての記述の部分では少し読みにくい部分もあるかもしれませんが、全体としては中学・高校生にとっても読みやすい本だと思います。
平成の時代を振り返る際に、とてもいい本だと感じます。 -
Posted by ブクログ
池上彰が選んだ世界の現役経済人の偉人伝。
ネット小売業界からはジャック・マー、ジェフ・ベゾス。IT業界からはビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジ。投資業界からはウォーレン・バフェット。等々、彼ら現代の富豪たちがどうやって今の地位を築いたのかを紹介。
彼らは皆、チャンスを見極め、そこに勇気を持って飛び込んだ。ハングリー精神と冷静な判断力、自らの決断に絶対の信頼を持ち続けた。ここまでなら、日本人だって負けていない。が、彼らの凄さは最初の成功に満足せず、さらなるビジネスを広げるチャレンジを続けたことだ。
こうした超一流の経済人の中にあえて、親の跡をつぎ、そこそこの成功を収めただけのドナルド・トランプを含めたところが著者ならではのアイロニー。それとも、「大統領職」をビジネスマンとして目標とし、達成したという点でトランプは経済人として一流と考えるべきか。 -
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池上彰さんは、TV番組などの解説でおなじみ。
とても分かりやすい話し方をするなーと思っていましたが、書籍を手に取ったのは初めてでした。
愛知学院大学での講義をもとに書籍化された本書の、文庫版を読みました。
私は「経済学」の基本のキも知りませんが、とてもわかりやすい内容だったので、引き込まれてサクッと読めてしまいました。
講義形式の語り口調だったから、余計にわかりやすかった。
経済学って面白そう~という感想を持ちました。
時事的にはちょっと古い内容ですけど、話の内容が戦時中の話だったりして、最新の時事ネタを扱うものではありませんから見劣りはしませんでした。
経済学に関して基礎的な知識が欠落している社会人の方には、背伸びをせずに本書のような本から入ることをおすすめします。
自分にとって馴染みの無い分野の本を読む時というのは、このような「通俗本」(というか易しい本)から入って興味を持ち、徐々に専門的な本に進んでいくのが正しい道筋だと感じました。
いきなり、小難しい本を買ってみたところで、きっと挫折してしまう。
教養を付けるために本を読むにあたっては、決して背伸びをせずに、自分のレベルと同じか、自分より少し上を行く内容の本を手に取って地道に読むことが大切。
私は、この著者の本を一通り読んでみようと思いました。
そんなキッカケとなった一冊。