池上彰のレビュー一覧
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ネタバレ【以下はメモ】
・マルクスの考え方だと、資本主義が発展すればするほど、労働条件が悪くなり、労働者の不満が爆発する(革命が起きる)、と言う流れだった。
・戦前に戦争反対を唱えていたマルクス主義の学者が戦後復帰し再評価される。そのため、官僚や日本の指導者にはマルクス経済学を修めた人が多かった。
・ロシア革命は、マルクスが想定した革命ではなかった。
・革命後に一番になされるべきは、民主主義の獲得。
・人間の労働が富の源泉
・資本家は人的資本を活用し、資本を増大させる
・団結した労働者が革命を起こす
・資本性生産様式:
資本家が工場を作り
労働者を雇い、大勢の人を働かせ商品を作り出し
それを売ってお金を得て
そのお金でまた工場を拡大したりして
経済を発展させていく
お金がお金を増やす。
・資本主義社会では、全てが商品になっている(分業・交換)
・商品は欲望を満たすものである
・商品には、使用価値と交換価値があり、量的比率で表される。
・Aがx個 = Bがy個 = Cがz個
・全てイコールで繋げられるのであれば、共通点があるはずだ。
・「人間の労働」が共通点
・労働の量によって価値が決まる。マルクスは労働価値説。
・価値 = 時間 x 単純労働量 or 複雑労働量
・貨幣の誕生。Aがx個 = Bがy個 = Cがz個 = 金a量
・商品ーお金ー商品。W-G-W
・貨幣の3つの機能。価値尺度・保存・支払い
・G-W-Gをやる人が出てくる。お金でお金を増やそうとする。G-W-G'
・お金を使ってお金を増やそうとするとき、その人は貨幣保持者ではなく、資本家となる。
・自分で労働を商品に転嫁させ、売ることのできる人以外が、労働市場に現れる
・労働力の価値 = 労働力の再生産の価値
・労働力の価値以上の価値を生み出す = 余剰価値 = 搾取されている。
・不変資本と可変資本。労働力は、その価値以上の価値を生み出すので、可変資本。
・余剰労働がないと、社会が豊かにならない
・資本制生産は、余剰価値の生産と余剰労働の吸収
・絶対的余剰価値(労働時間伸ばす)と相対的余剰価値(生産性を上げる)
・マルクスは、商品を分析することから初めて、等価交換のはずなのに、資本が増えている謎を解いた。
・協業した方が、人間の生産性は上がる。社会的動物だからである。
・機械の導入(力仕事の代替)によって、年齢と性別に関係なく労働力を確保できるようになった
・質は、量が限界に達した際に、さらにアウトプットを増やそうとする取り組みの中で生まれる。
・機械によって仕事を奪われると、労働力はその使用価値と交換価値の両方を失う(分業してるので)
・唯物史観:存在が意識を規定する。環境が意識を規定する。上部構造(思想・法律)・下部構造(経済) -
Posted by ブクログ
1.お客さんと会話をしていて政治についてあまりに無知なのを痛感したので、手っ取り早く理解できる池上さんシリーズを読んでみることにしました。
2.政治、経済活動、国際情勢の3分野に分けられており、それぞれがイラストつきで説明されています。
政治の分野では、政治はどんな人達が行い、どんな機能を果たしているのか、また、どんな仕組みになっているのかを述べています。次章の経済活動では、金が個人や企業に日頃どのように関係してるのかを述べます。最後の国際情勢では、なぜ紛争が起こるのか?グローバル化によってもたらした変化を中心として述べられてます。
この本を読み込めばたいていの話題にはついていけます。
3.読んでみるとなんとなく理解してる部分が多かった。特に内閣の役職について知らないことが多かったです。ドラマでよく聞く官房長官や幹事長は名前だけで役割については全く理解してませんでした。要するに総理大臣の補佐とまとめていいのかなと思います。
池上さんの本を読んでて「国会議員にこんなに金かける必要あるのか?」と思いました。忙しいことは理解していますが、領収書が不要だったり、パーティーなんかに金を使ったり、議員数がいたずらに多かったりすることを考えると納得いかない部分が多々あります。悲しいことではありますが、税金のムダ遣いはとまらないので仕方ないのかなと思いました。 -
Posted by ブクログ
2019/12/14
無事現在出ている世界の見方シリーズ制覇。朝鮮半島編は隣国の日本に住んでいる身としてやはり読んでおくべき一冊ではないかと思います。
なぜ現在の日韓関係が悪いのか、北朝鮮が核開発をやめないのはどうしてか…両方とも背景には必ず理由があって、日本も歴史上そこに大きく関わっているのは間違いないです。
ただ感情的に批判するんじゃなくて、歴史を理解して、どうしたらより良い方向になっていけるのかを考えなくてはいけないのだなと、日常の生活と同じじゃん!という感じです。
日本の韓国併合による朝鮮半島の支配が終戦で終わり、朝鮮半島の戦後処理でアメリカとソ連が分断統治することになった…しかし、そこには東西冷戦の影響が色濃く現れているのは朝鮮半島でも同じでした。冷戦に世界は本当に翻弄されていたんだなと、そしてその影響が今でも国家の体制にまで影響を与えているんだなというのを実感します。
韓国の民主化の歴史、北朝鮮の独裁化の歴史を知り、どうして現在こうなっているのかを考えることでこれから日本としてどうして行くべきなのかが見えてくるような気がします。
そんなことを考えさせられた一冊です。 -
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2019/12/10
イギリスに続くドイツ版。イギリスから見たEUとの関わりとドイツとではどう変わるのかと比較しながら読んでいたけど、案の定まったく違いました。
そもそもEUはヨーロッパが二度と世界大戦のような大惨事を起こさないためにヨーロッパを1つにしようという目的で組織されたものであり、第一次世界大戦、第二次世界大戦をそれぞれ引き起こしているのはドイツであるということ。けれども、ドイツは二度の世界大戦で犯した過ちを徹底的に反省して、その態度を世界に示して信頼を勝ち得てきているような気がします。
正直今のドイツに戦争してた暴れん坊的なイメージはないし、むしろ堅実で真面目みたいな印象があります。
それだけ国内でも徹底した教育を行ってきたということなのでしょうか。日本も敗戦国としてドイツの教育方法など見習うべきものがあるのではないかとも思います。
またEU加盟に伴う難民に関するスタンスの違いやその背景にあるもの、戦前の因縁を今はどう引きずっているのか、あるいは処理しているのか。
EUの中でもイギリスが脱退を国民投票で決め、ヨーロッパ各国に広がる自国第一主義の考え方は今後の国の行方を考える上で無視できないものであると思われます。
日本もその姿からどんなことを学ばなきゃいけないか…だと思いました。 -
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2019/12/8
ドイツ編買ってたけどこっちを先に読んでしまった…。この本が最新刊みたいですが、イギリスが若干混迷気味な理由を歴史的背景や地理的背景などの側面から分かりやすく解説してくれています。
そういえば離脱決まったはずなのに何をグダグダしてるんだろう?みたいな印象だったのですが、その背景にある北アイルランドの問題、その原因とつながるイギリス国教会の誕生にまつわる王室の歴史、王室に絡むイギリスの今の政治のあり方とその経緯、イギリスと絡んで日本がどのように関わっているのか、イギリスのEU離脱の国民投票実施から日本が学ぶべき教訓は何なのかということなど広い視野で考えさせられます。
イギリスのEU離脱の国民投票の結果は今の日本が今後どうあるべきなのかを反面教師的な感じで見せてくれているのではないかと思います。若者と高齢者の間での移民に対する意識の開き、危機感の違い、タカをくくって投票に行かなかった若者が招いた結果でもあり、議会での決定とのねじれを見ると今後も大きく混乱して、イギリスの行方もどうなるのかわからないような気がします。
日本でも国民投票の議論がある中で、イギリスの結果から日本はどうしなくてはいけないのか今一度考えないといけないと思います。また、イギリスという何気なく呼んでいる国名も、現地の人からしたら、スコットランド、ウェールズ、イングランド、北アイルランドであるということ、どうしてそういう意識があるのかということは歴史に学ばないといけないと思いました。
歴史に出てくるだけではない部分を多く学べたように思います。 -
Posted by ブクログ
2019/12/4
日本の歴史を学習しているだけだと、近現代になって少しずつ日本との関わりが出てきて、日本からしたら北方領土を占領されている国…くらいの知識しかなかったけれど、この本で読んでみると、どうして現在の経過を辿っているのか、というのがよく分かりました。
ロシアならではの気候風土、そこから不凍港を求めるこれまでの国の動き、日本との戦争やロシア革命による社会主義国家の誕生、第二次世界大戦の結果など複雑な要因が絡んでいるんだなと思います。
特にアメリカとの冷戦は直接戦争はしていないとしながらも、結局世界の各地で代理戦争が起きている現状はやはり戦争をしていたこととなんら変わりはないし、現在のプーチン政権がどのように考えているのか、どう動くのかは平和条約をいまだに結んでいない日本はもっと注目しなくちゃいけないような気がします。
日本は今後どういう立場で大国と接して行ったらいいのか、それを考える上では外せない国がロシアだと思いました。 -
Posted by ブクログ
2019/12/1
隣の国や地域だけど知っているようで知らなかったことがたくさん詰まっていると思います。
YouTube大学でも見ましたが、読んでみると、今の中国、台湾、香港、マカオがどういう状況にあって、なぜそうなっているのかということにも合点がいくような気がします。
2016年に発行されているこの本ですが、2019年現在で起きている香港のデモについても半分予言しているような記述も見られます、
でもそれは中国のこれまでの歴史をしっかりと把握していれば先見の目を持つことができ、ある程度予測できたことなんだなと実感させられます。
ニュースなどで断片的に知ってはいても、なぜその問題が起きているのか、どういう背景があるのかまではなかなか調べる機会もないままにしていたので、こういうまとまった解説は有り難いなと思います。
中国のこと、台湾のこと、香港のこと、マカオのこと、そこに関わる世界の国のことを今後はどうなるのか、なぜそれが起きているのかという原因と理由を探りながら考えていく必要があります。特にアメリカと中国の対立もこれからどうなるかわからないし、日本がどんな立場を取っていくべきなのかも考えなきゃいけません。
きっかけをくれる一冊だと思います。 -
Posted by ブクログ
働いても報われないと感じるサラリーマンや将来に希望の持てない学生に是非読んでほしい。
カールマルクスの書いた『資本論』を池上彰がわかりやすく説明してくれる。高校生にもわかるかは、意見が分かれるところだが...。
『資本論』というとカールマルクスが書いた共産主義を生み出した悪しき本!というのが読む前の印象だった。しかし、そのようなイメージは、ソビエトや中国の共産主義国としての失敗から来ており、『資本論』自体の価値を貶めるものでは一切ない。
『資本論』は、150年前のイギリス社会の経済を分析し、資本主義の構造を解き明かした名著である。さらに、現代社会の貧富の拡大をずばり指摘しているのは、驚嘆に値する。加えて、新自由主義がもたらした現代日本の経済構造を見事に言い表しているため、とても学びが大きい。
『資本論』の入門書としては、うってつけの一冊といえるだろう。 -
Posted by ブクログ
2019/11/30
相変わらず読みやすいです。
世界の警察を自負していたアメリカにも近年変化が起きている…書かれた時期がまだアメリカ大統領選前だったのでトランプ大統領誕生前でしたが、アメリカ大統領選挙のことも、どうしてアメリカでは大統領が強大な権限を持っているのかという歴史的な背景も解説してくれています。また、アメリカの歴史からわかる宗教との絡みもスルーできません。
アメリカの州は国並みの権限をそれぞれが持っていたり、世界の他の国でも大統領と首相がいたりするが、あくまでも政治のトップが首相であるということに加えた大統領の位置づけの違い、キリスト教のプロテスタントの人たちが作り上げた13州から始まったアメリカだが、多くの移民を受け入れていたら、今度はラティーノをはじめとする色々な民族の人々が増えてきていることによる問題点だったり…。
また、日本との安全保障に関係した関係性にも分かりやすく触れている。
アメリカの意向を強く反映して日本の政治も動いていること、中国の動きをアメリカが警戒しているがその余波は日本にも大きな影響を与えていること。安全保障の今後のあるべき姿。日本の安倍内閣は憲法解釈を変えたとあるけど、それは具体的にどういうことなのか、集団的自衛権てなんなのというような基本的なことからニュースで報道されていることが一体何なのかを再確認することができます。 -
Posted by ブクログ
2019/11/30
このシリーズも二冊目に突入しました。中東編。もともとは中田敦彦のYouTube大学で紹介されていたシリーズですが、東南アジア読んでみたらとてもわかりやすかったので、次に中東編です。
この中東編もそうですが、知らないと恥をかく世界の大問題シリーズを高校生、中学生向けにアレンジして、地域ごとにまとめ直したものがこのシリーズという印象です。知らないと〜シリーズは同時期に起きていることを世界のそれぞれの地域に着目してって感じでしたが、世界の見方シリーズは地域ごとの内容に特化しています。
中東編に関してはやはり宗教。そして冷戦のアメリカ、ソ連のつめ跡がいかに大きかったのかということを思い知らされました。
パレスチナの問題、宗教をめぐる対立、古代から続く民族の対立、侵略の歴史、植民地支配の名残、色々な問題が複雑に絡み合っているなと改めて思います。
特にイスラム教やキリスト教の文化の違いによる国同士の対立、宗教の起源をめぐるユダヤ、キリスト、イスラムの考え方の違い、でももともと崇めているものは同じだが、そこに至る考え方の違いが引き起こす、引き起こしてきた対立などは日本だから関係ない…と思うことが一番危険なんだと思いました。
池上彰さんも言ってましたが、知らないことは恐怖につながり、それが今の中東で広がってるテロリズムの原動力になってしまっているという現状を把握して、まずはどうして今のような状況になっているのか、正しい歴史を把握して問題点を考えていくことが大事だと思わされた一冊です。 -
Posted by ブクログ
2019/11/28
高校生に向けた池上彰さんの講義を文章化してまとめたもので、相変わらずとても読みやすいです。
学校ではあまり詳しく学習しない東南アジアについて歴史から現在の概況に至るまでが分かりやすく説明されています。そしてその内容には日本も深く関わっていることを再認識させられます。
特に、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシアなど、聞いたことあってなんとなくこんな状況だったような…程度しか知らなかったそれぞれの国についても、どうして現在の状況になっているのかを歴史的背景の部分から再確認することができます。
ニュースとかで断片的に報道されているから、なんとなく知った気になってしまいがちな東南アジアですが、深く考えてみると自分は何も知らなかったんだなと思い知らされました。
また、繰り返し読んで知識として定着させる一方で考えを深める材料としても使えたらと思っています。このシリーズは他にもあるみたいなので、読破していきたいです。 -
Posted by ブクログ
池上彰氏が経済の仕組みをわかりやすーく解説する。
1900年代はじめ、戦争資金獲得のために日本政府が紙幣を刷りまくってインフレが起きた事例には驚いた。
ここ100年で経済はだいぶ進歩したことを実感。というか、そんなことさえ予想できんかったんかい、と思った笑
逆にいうと、未曽有の緩和政策を続ける日銀は、今後、未曾有の副作用と向き合うことになる。
経済にはまだ未知なことが多い分、今後を注視しなくてはいけない。
ヘッジファンドの動きによって引き起こされたアジア通貨危機や、なんとなく理解した気になっていた経済ニュースがより深く理解できそうだ。
池上さん、ありがとうございます!