池上彰のレビュー一覧
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①なぜ、いま、大世界史か
歴史は現代と関連づけて理解することで、初めて生きた知になる。読書や歴史を学ぶことで得た代理経験は、いわば世の中の理不尽さを経験すること。だからこそ社会や他人を理解し、共に生きるための感覚を養ってくれる。例えば「今は新帝国主義の時代である」というキーワードによって世界の動きがかなりはっきり見えてくる。それだけで説明できないものも残る。
②中東こそ大転換の震源地
これまでアラブ人といえばスンニ派だった。しかし、イラクの現政権を実効支配しているのは「シーア派アラブ人」であり、新しい民族が生まれつつある。こういう混乱した状況になると、最終的には思想が人を動かす。だから過去にど -
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2019/8/8
池上彰さんが世界の宗教に切り込んで解説してくれた一冊。世界三大宗教に対して一般の人々が持っているイメージを、その宗教に詳しい人に聞いて疑問を解決してくれるような対談形式になっているところも魅力的だと思います。
池上彰さんの問いは自分たち日本人が宗教に対して感じていることや持っているイメージを代弁してくれているような感じでとてもわかりやすかったです。また、この本を読むことで宗教についての理解が少しは深まるのではないかと思います。
他の国の宗教観念と日本における宗教観念の違いやそれぞれの国、地域でその宗教が信仰されている背景にあるもの、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教のそれ -
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池上さんの講義を書籍化したもの(『世界の見方』シリーズなど)は、わかりやすい語り口で大好きなのだが、この本も非常にエキサイティングだった。
まさに、学生時代を思い出した。
思考を深めて、自分の論を展開する……それを徹底的に叩き込まれた学生時代だった。
それで、人間的にひと回りもふた回りも成長できたと思う。
池上さんのよいところは、けして自分の意見を押し付けないところ。
いい情報も、悪い情報も、等しく前に並べて、
「さぁ、君はどう考える?」と問いかけてくる。
それに真剣に向き合う姿勢が問われる。
私も、池上さんの講義、直接受けたかったなぁ。 -
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ネタバレこの本は中高生向けに書かれたということですが、それでも中東は、宗教や民族のあたりが難しく、理解しにくい箇所もありました。でも、今まで全く知らなかったことがかなり理解できました。中東を理解する1冊目の本としてはかなり良書だと思います。
第一章「混乱の始まり」から見る中東
第二章「戦争とテロ」から見る中東
第三章「地理・民族・歴史」から見る中東
第四章「イスラム教」から見る中東
第五章「石油利権」から見る中東
第六章「難民大発生」から見る中東
特に一番の問題点であると思われる「戦争とテロ」の項目のまとめを覚書のため、以下抜粋します。
ソ連が「国境を接している国に、自分たちのいうことを聞く政権 -
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質問力を磨く、というより自分の関心の枠を広げるあるいは自分の関心と事物を結びつけてしまう能力を磨く本。
内容はかなり池上さんのキャリアを改めて振り返るものになっていて、ノウハウ的なものではない。でも、それがいい。体験性は良い本の条件だと思う。
しばしば政権に対する皮肉があるのもいい。自分は、おもねる言説も、叩くのが目的化した言説も入ってこない。けど、意味がある文脈で、何気なく皮肉が書いてるとスッと受け入れられる。
心に残ったのは、複雑なものを簡単にするのでは意味がなくて、複雑なものを複雑なままでわかりやすくする、といった記述。あと、本を読むのは「いつか」役に立つという記述。もどかしいけど -
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ネタバレこの本の内容は池上彰さんの立教大学での「国際情勢を読み解く」という講義がもとになっているそうです。
一時限目 世界地図から見えてくる世界
二時限目 アメリカはどのような国か
三時限目 EUの理想と現実
四時限目 ソ連からロシアへ
五時限目 中東問題の本質は「土地問題」
一時限目では、イギリスの地図がスタンダードであることを、まず学びました。
世界地図は国によって描かれ方がまるで違い、著者の池上さんは地図の収集をするのが、趣味だそうです。
ロシアの地図では北方領土は「ロシアの領土」とされていますが、中国の世界地図ではでは北方領土は「日本の領土」だそうです。理屈としては、「敵の敵は味方」で「中 -
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ネタバレ少し、世界のことにも関心を持った方がいいかと思いました。まずはこのくらいがいいかなと(中高生レベル)手に取りました。
六つの特定のテーマで世界を見る本です。
こんな感じです。
第一章「地図」から見る世界
Q世界地図を見ると日本は世界の真ん中にあるのになぜ「極東」というのか。
Aイギリスの地図による。
Q「中東」「アラブ」「イスラム世界」この三つは同じ国々のことだと思いますか。
A「中東」とはインドとヨーロッパの間。
「アラブ」アラビア語を話すアラブ人が多く住んでいる地域。
「イスラム世界」イスラム教を国教、またはイスラム教徒の人口が多い諸国。
こんな、普段何げなく耳にしていた常識みたい -
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大学時代に読んだ本だが、社会人になってから読み直したら内容がスッと入ってきた。
仕事を通して自分の価値観が見えてきたからではないかと思う。
本を読むことで知識を増やしていると勘違いしていたが、池上さんは「読書はザルでの水汲みのようなもの」と言っている。
ショーペンハウエルも食べ物と栄養に例えて「50分の1の栄養」と書いている。
「読書をしなければ教養は身につかないが、読書をしただけで教養が身につくわけではない。」
「感動した本や自分にとって意味がある本は、すぐに次の本にいかずに、著者が言いたかったこと、その本から自分が何を得ることが可能かを考える時間を持たなければいけない。」
2回、3回 -
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2019/5/19
大学入試のあり方や教育の今後のあり方についての池上さんと佐藤さんの対談形式の本。
対談形式だったのでとても読みやすかったです。
内容に関してはというと、2020年の大学入試改革や、学習指導要領の変化に関して、今の日本の教育に関しての構造上の問題点を指摘しています。特に大学入試に関しては高校の段階で文系理系を早くから選別し特定の科目しか学ばせなないことで大学に入れることだだけを目的とした自称進学校、この本では受験刑務所と表現していましたが、そうしたことの問題点を考え直し、今後の日本の教育について新制度のもとにどのように変化して行ったらよいのかを考えさせられました。
大学と受験