池上彰のレビュー一覧

  • ロシアを知る。(東京堂出版)

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    ロシア専門家の佐藤氏の独壇場。池上氏との対談形式なのでいつもより非常にわかりやく丁寧に書かれていて、あまりよくわからないロシアの新たな面をいくつも見せてくれます。日本のバブル以降が丁度ソ連からロシアへの過渡期で、今後の日本の将来を暗示する、または参考になるロシアの姿がわかりやすく解説してあり、とても面白かった。

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    2019年07月19日
  • わかりやすく〈伝える〉技術

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    池上さんならではのテクニックがおもしろくてためになりました。プレゼンなどですぐにでも試してみたくなります。

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    2019年07月15日
  • 知の越境法~「質問力」を磨く~

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    質問力を磨く、というより自分の関心の枠を広げるあるいは自分の関心と事物を結びつけてしまう能力を磨く本。

    内容はかなり池上さんのキャリアを改めて振り返るものになっていて、ノウハウ的なものではない。でも、それがいい。体験性は良い本の条件だと思う。

    しばしば政権に対する皮肉があるのもいい。自分は、おもねる言説も、叩くのが目的化した言説も入ってこない。けど、意味がある文脈で、何気なく皮肉が書いてるとスッと受け入れられる。

    心に残ったのは、複雑なものを簡単にするのでは意味がなくて、複雑なものを複雑なままでわかりやすくする、といった記述。あと、本を読むのは「いつか」役に立つという記述。もどかしいけど

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    2019年07月03日
  • おとなの教養 2 私たちはいま、どこにいるのか?

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    池上彰さんの本は、読みやすく、勉強になる。
    他にも知っていることをどんどん本にしてほしい。


    ・ビックデータを使ったAIはデータ自体にバイアスがかかっていると、それが分析結果にも反映されてしまう危険がある
    ・国民投票は、民主主義が内に抱えるポピュリズムという危うさを増幅してしまう危険性がある。ドイツではナチスの反省から国民投票を導入していない。
    ・憲法はその国の権力者が守るべきもので、権力者の暴走を抑える働きがある。

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    2019年06月30日
  • 池上彰の世界を知る学校

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    この本の内容は池上彰さんの立教大学での「国際情勢を読み解く」という講義がもとになっているそうです。

    一時限目 世界地図から見えてくる世界
    二時限目 アメリカはどのような国か
    三時限目 EUの理想と現実
    四時限目 ソ連からロシアへ
    五時限目 中東問題の本質は「土地問題」

    一時限目では、イギリスの地図がスタンダードであることを、まず学びました。
    世界地図は国によって描かれ方がまるで違い、著者の池上さんは地図の収集をするのが、趣味だそうです。
    ロシアの地図では北方領土は「ロシアの領土」とされていますが、中国の世界地図ではでは北方領土は「日本の領土」だそうです。理屈としては、「敵の敵は味方」で「中

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    2019年06月21日
  • 池上彰の世界の見方 15歳に語る現代世界の最前線

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    少し、世界のことにも関心を持った方がいいかと思いました。まずはこのくらいがいいかなと(中高生レベル)手に取りました。

    六つの特定のテーマで世界を見る本です。
    こんな感じです。

    第一章「地図」から見る世界
    Q世界地図を見ると日本は世界の真ん中にあるのになぜ「極東」というのか。
    Aイギリスの地図による。
    Q「中東」「アラブ」「イスラム世界」この三つは同じ国々のことだと思いますか。
    A「中東」とはインドとヨーロッパの間。
    「アラブ」アラビア語を話すアラブ人が多く住んでいる地域。
    「イスラム世界」イスラム教を国教、またはイスラム教徒の人口が多い諸国。


    こんな、普段何げなく耳にしていた常識みたい

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    2019年06月18日
  • 新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス

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    池上さん+佐藤優さんの本って初めて読んだけど、出版から2年半をしてこの迫力。ただのトレンド本ではない。すごいわ。何冊も読みたい本が登場したので、今後読んでいくの楽しみ。
    「思考の一貫性の欠如」「知的凡庸さ」「攻撃性」「金銭の魅惑への屈伏」「愛情関係の不安定」(エマニュエル・トッド「デモクラシー以後」)。なるほど。これは国家のリーダーのみならず、企業のリーダーにも当てはまるのかな?それとも「アトム化」を防ぐ疑似宗教的な企業体のトップは、リーダー的要素においては国家のリーダーを既に超えたのだろうか??

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    2019年06月16日
  • 学び続ける力

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    大学時代に読んだ本だが、社会人になってから読み直したら内容がスッと入ってきた。
    仕事を通して自分の価値観が見えてきたからではないかと思う。

    本を読むことで知識を増やしていると勘違いしていたが、池上さんは「読書はザルでの水汲みのようなもの」と言っている。
    ショーペンハウエルも食べ物と栄養に例えて「50分の1の栄養」と書いている。

    「読書をしなければ教養は身につかないが、読書をしただけで教養が身につくわけではない。」

    「感動した本や自分にとって意味がある本は、すぐに次の本にいかずに、著者が言いたかったこと、その本から自分が何を得ることが可能かを考える時間を持たなければいけない。」
    2回、3回

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    2019年06月16日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    世界と日本という視点で繰り広げられるが、非常に面白い。この2人の知識量とそこに至るポリシーと示唆が興味深い。
    現代の問題は歴史のなかで既に上がっている部分も多いと感じる。
    歴史を含めたリベラルアーツは大事だと再認識。

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    2019年06月12日
  • 池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み

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    なぜ、その事柄が起こったのかを分かりやすく解説してくれるので、スっと頭に入るためとても読みやすい。
    豆知識も所々出てくるのでなるほど!と思うことがあり面白かった。とても勉強になった。

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    2019年05月27日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    2020年度以降大学受験をするお子さんがいる方や、新しい指導要領での教育を経験するご家庭の方は、是非読んだ方がいいでしょう。
    教育改革、なんだかよくわからないけど、そのまま放っておくことが一番子どもによくないと思いました。

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    2019年05月26日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    2019/5/19
    大学入試のあり方や教育の今後のあり方についての池上さんと佐藤さんの対談形式の本。
    対談形式だったのでとても読みやすかったです。
    内容に関してはというと、2020年の大学入試改革や、学習指導要領の変化に関して、今の日本の教育に関しての構造上の問題点を指摘しています。特に大学入試に関しては高校の段階で文系理系を早くから選別し特定の科目しか学ばせなないことで大学に入れることだだけを目的とした自称進学校、この本では受験刑務所と表現していましたが、そうしたことの問題点を考え直し、今後の日本の教育について新制度のもとにどのように変化して行ったらよいのかを考えさせられました。
    大学と受験

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    2019年05月19日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    日本の教育の問題点や2020年からの教育改革の意義や必要性などが語られた対談本。

    教育は国の基本。教育のあり方が変わる2020年からの教育改革は全ての国民が知っておくべきことだと思います。本書を読むことで2020年から教育がどう変わるのかを知ることができます。また、教育とは何かという本質もわかります。

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    2019年05月19日
  • 池上彰のマンガでわかる経済学<1> 経済のしくみ

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    経済学とは?や貨幣の誕生、4名の経済学者について、比較優位とは?、インフレデフレの内容が書かれてある。経済のことが分からない私にとってはとても分かりやすく勉強になった。緩やかなインフレが世界の経済学者の共通認識となっている。

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    2019年05月19日
  • 伝える力 2 もっと役立つ! 「話す」「書く」「聞く」技術

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    「伝える力」の第2弾として購入。
    序盤は、東日本大震災が起きた時の専門家や政治家が発する言葉の伝え方を池上さんの視点から解説しています。現在でもありますが、その業界の聞いたことのない専門用語を言われても一般人には伝わらず、「?」が飛び交います。結局最後に残ったとすれば、よくわからなかったという印象がありました。
    本書でも池上さんが感じたことやわかりやすく伝えるために前作では伝えきれなかったこと、様々な言葉に関する語源などがわかりやすく書かれています。
    相手のことを考え、分かりやすく伝えることが大切であるとわかってはいるものの、ついつい専門用語を言ったり、間違った解釈で、相手に伝えることが多くあ

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    2019年05月08日
  • 池上彰の世界から見る平成史

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    平成時代をザクッと知ることができる。普段は年号なんてなしにして、西暦だけでいいじゃないかと思いがちだけれど、「区切る」ことによって、ひとまとまりにして考えることができるし、改元前後の浮足立っている感じ、たまにはそういうのもいいじゃないかと思えてくる、平成最後の日でした。そういう意味でいうと、昔、災いのあと改元していた理由も納得できる。いつ頃から「昭和時代」「平成時代」という言い方は「馴染んだ感じ」になるのだろうか。そう考えると、江戸時代とか明治時代とか大正時代とかも、今は普通に使うけれど、次の元号に変わって暫くの間は「時代」をつける言い方に違和感があった時期があったのかも知れないと思えた。関係

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    2019年04月30日
  • 教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ

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    ネタバレ

    2019/4/27 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
    2019/5/9〜5/11

     池上・佐藤コンビが教育改革について対談。お二人の現状の捉え方に賛同。受験エリートが上級国家公務員になってからの日本の政治・行政はひどいものになったと思う。点を取れるエリートよりも、自分で考えて行動できるエリートを養成できるようなシステムが望ましいと思う(難しいだろうが)大学入試センター理事長との鼎談もあって、面白かった。

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    2019年05月11日
  • 速すぎるニュースをゆっくり解説します Fast News,Slow Journalism

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    ユーチューバーの動画みたいなタイトルだが、中身は濃い。イギリスの公共放送BBCが打ち出した「スローニュース(※じっくりとファクトチェックを重ねた報道)」に倣って、時事問題を3年くらい前の状態から解説していく構成をとっている。合間に挟まれる対談パート(メンバーが凄い!)も現代史に関する示唆に冨む。速報性に惑わされず、スローに構えた情報収集は大切だと思わされた。

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    2019年04月17日
  • 平成論 「生きづらさ」の30年を考える

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    【問いかけて30年】「怒涛の時代」とも称される平成の世を、「生きづらさ」をテーマとして、主に宗教面から読み取ることを試みた作品です。著者は、東京工業大学でリベラル・アーツを教える上田紀行ら4名。

    「そんなこともあったなぁ」と読み進めるうちに、平成の一側面をわかりやすく解説してくれる一冊でした。難解なところはまったくなく、コンパクトでありながら同一テーマに関する複数名の指摘を合わせて読み進められるため、頭の中で比較をしながら考えることができる点も高評価です。

    〜私たちを取り巻く社会はさまざまな問題を抱えています。それらの問題の根底には,日本でも世界でも,若者を中心にして広がる「生きづらい」と

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    2019年03月27日
  • 知の越境法~「質問力」を磨く~

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    テーマは「越境」。自らの半生やリベラル・アーツの重要性などを、脱線を交えつつ語っている。

    ビジネスパーソン向けということだが、まさに色々な分野にも応用できる考え方が書かれている。ネットでも、自らの好きなジャンルに固執してそこに閉じこもり、ほとんど精神病の様相を呈しているアニメファンの人をよく見かける。好きな気持ちをバネに「越境」すれば、もっと楽しいことがいっぱいあるだろうに、何とももったいないと思う。

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    2019年03月14日