池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すぐにでも現在の中学校教科書を読みたくなってきた。
現在の中学理科のレベルの高さに驚いた。
特に中学3年の理科で、原子力や放射能について学ぶのか…。燃焼よりも核分裂の方がなぜ放出されるエネルギーが桁違いに膨大なのかは、素粒子のレベルで説明しないと難しいと思うのだが、実際に中学生から質問されたらどうする?
数学は、中1の最初に「算数」と「数学」の違いに説明されていることが驚きだし、両者ともそれを大いに評価している。
確かに、自分もそう教わりたかった…といいつつ、自分の数学の先生は「終わりのない円周率を一文字で表せる数学はすごい!」と言っていたのを印象深く覚えているから、自分は運よく -
Posted by ブクログ
1章のAIとビックデータについて。読解力、理解力の限界についてや、そもそも分析する元となるデータにバイアスがかかっていた場合全く異なる結論がでることなどから、人間を凌駕するAIが現れることに懐疑的な見方です。この本で語っているのは、10年、20年という短い未来でしかないことに注意が必要だと思います。
2章では、ただの紙やデータでしかない貨幣について。価値があるのは、互いの共同幻想から成り立っているという貨幣の説明から、3章の民族紛争についてつながっているのは、とてもわかりやすい。
国や民族というものは、お金と同様に互いにそうであるという幻想である、と。確かに、民族など明確に見分ける方法な -
Posted by ブクログ
レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。
この本は、フジテレビ系列の5月31日の特番「池上彰緊急スペシャル!~世界を変えた新型コロナ・未来を生き抜く私たちの問いへ」の内容を基にその経緯を追加してまとめたものだそうです。
2020年8月15日初版です。
ニュースなどをよく御覧になられていらっしゃる方はすでにご存知のことも多いかと思いますが、要点と思われるところをまとめました。
コロナ関係の本は結構読んできましたが、この本は抗ウィルス薬やワクチンの製造などについての記述に詳しいと思いました。
この本のタイトルであるところの『コロナウイルスの終息とは撲滅ではなく共存』の意味するとこ -
Posted by ブクログ
考える力をつけるために、池上さん流の思考方法と情報のインプット方法が網羅されている。
この情報方の時代にどう情報と向き合い、考え抜くべきかを見つめ直したい人におおすすめだと思う、
新聞・雑誌・本・人との対話などの使い分けは知っておいて損はないと感じる。
なんとなくで情報に触れるより、明確な役割分担を持って触れたほうがよりインプットの質が高くなるだろう。
個人的にもっとも役立つ感じたのは最終章の「リーダーたちは何を読んできたのか」だった。
経営者をはじめとした現代のリーダーたる人たちが何を読んできたのか、何を感じてきたのかが対談形式でまとまっている。たくさん本を読んできた彼らの中で厳選された