池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
旧ソ連時代から現在までのロシアの歴史、世界情勢との関係、そして日本の北方領土問題までカバーし、ざっくり書かれている。2018年11月初版、クリミア後・ウクライナ前の出版。日本の一般人がロシア-ウクライナ問題を考えるにあたっては必要十分な内容で、ちょうどいい時期に出た本かと。
ロシアは、旧ソ崩壊後も、その体制を維持しようとし、周辺国に衛星国になることを要求する。拒めば軍事介入し暴力的に従わせようとする。結局ずっとその繰り返し。周辺国も親ロ派がそれなりにいるものだから、つけ入る隙もあり、ウクライナは典型例か。
日本人が知らないロシアとウクライナの関係についても、概略を知るにはちょうどいい。ウクライ -
Posted by ブクログ
さすが池上さんと思えた本でした。
とりあえずわからないことや学んでみたいことがあったら池上さんの本を探して、読んで、知識の基礎をつけています。
今回は今話題のウクライナの戦争について知りたいと思い、購入。
ヨーロッパ・ロシア・ウクライナの歴史を何も知らない私でもすごく理解ができました。
また、遠い国の事柄や問題ではなく
日本も歴史的にヨーロッパとは関係してることもあるんだな、とも知ることができました。
ヨーロッパの国々の親日国家の理由
第一次・第二次世界大戦などについても
改めて考えさせられることがありました。
地政学・ヨーロッパについて知りたい方には本当におすすめです。
歴史を知るこ -
Posted by ブクログ
2022/05/12
ロシアについての前作からさらに内容が充実し、ロシアだけじゃなく、ロシアと関係の深いヨーロッパの国々についても、ロシア(ソ連)とのつながりから、どうして現在のようになっているのか、今、東欧の地域では何が起こっているのか、それに起因するロシアとウクライナとの関係などについても、深く分かりやすく解説してくれている本です。
今まで何となく、あるいは全く知らなかったロシアと東欧の国々の分裂や併合などの歴史、宗教的な絡み、地政学的な考え方によるそれぞれの国のとるべき方針のぶつかり合いなど、現在の事象として表出している問題点にうまく理解が繋がるように解説してくれています。
一度読んだだ -
Posted by ブクログ
「職業:ドイツ人」(引っかかるがちゃんと冒頭で解説してくれている)のマライ・メントラインさん、おなじみ池上彰氏と増田さんによる対談形式。初版が昨年の9月だからまぁまぁ情報は新しい。
マライさんの事は今回初耳だったけど、会話の端々から知性や有能さが滲み出ている…二度の日本留学に加え、15年の在日歴でも「毀誉褒貶(きよほうへん)」って言葉が出てくるか?
自分が対談の場にいたらドイツの話よりも先に、彼女について色々聞き出そうとするかも笑(他のお二方の手前、聞かずじまいになるのがオチなんだろうけど…)
ドイツ国内の土地柄から対談は始まる。各地方を日本の地方に当てはめ、特に「同じドイツ語圏のウィーン -
Posted by ブクログ
2022.6th
今作も非常に勉強になりました!
下に個人的に勉強になったことをまとめておきます。
「知らないと恥をかく」シリーズより因果関係が丁寧に説明されており、とても読みやすい(^^)
ありがとう!池上先生!
【勉強になったポイント!】
・なぜ温暖化で海面が上昇するのか?
→海水温度上昇による海水の膨張
・日本車が世界を席巻できた理由
→厳しい排ガス規制をクリアする企業努力によって、燃費が安く排ガスも少ない日本車ができた
・スペイン風邪が第二次
スペイン風邪で大量の死者が出て第一次大戦終了
→フランスがドイツに多額の賠償請求(アメリカのウィルソン大統領がスペイン風邪に感染して無茶な賠償 -
Posted by ブクログ
2022/04/17
いつも参考になることが多いので、池上彰さんの本は読むようにしてます。
今回は思考力ということがテーマだったので、改めて読んでみました。
思考力というのは一概に表現することはできないけど、立ち止まって考える力、別の角度から検証したり、従来のものを疑って考えてみたりすることも思考力なのだと思いました。
コロナ禍でその思考力を人間は試されて、ひとつの壁にぶち当たってるように思います。
特に日本は、応用力が効かないというか、やはり同調圧力を払拭することはできず、周りに従うことが良しとされる風潮があるのだなあと、この本から改めて感じ、自分自身がどうしていくか問題意識や主体性を持たな -
Posted by ブクログ
ネタバレ断片的だった過去の歴史が池上さんの話のもと、繋げることができた。宗教のこと、戦争のルールのこと、歴史的協約や、指導者のこと。EUのこと、記憶に新しい同時多発テロのこと。太平洋戦争のこと。ベルリンの壁や朝鮮戦争、湾岸戦争。ノーベル平和賞の効果、そして戦争とビジネス。今も変わらない政府の在り方。巻末にはオバマ大統領の広島平和記念公園における2016年の演説が載せられており、盛り沢山な内容だった。
歴史はいまも続いている。悲惨な過去の再発、各国で続く惨劇の悪化をさせないよう、自身のできること、まずは自国の代表者をきちんと選ぶこと。そのために、今回のように歴史を知ること、他国の歴史・実情も知ること。誤