森博嗣のレビュー一覧

  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得て、アフリカ南端にやってきたハギリたち。「富の谷」と呼ばれる地下都市でハギリたちは新たな生のあり方を体験します。
    人間とは何か、生とは何かを問う、Wシリーズ5作目。

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    2022年05月02日
  • 読書の価値

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    初めての森博嗣作品。
    本探しは友達作りと似ている。この言葉は深いと感じた。人はおススメ本を気にするし、聞かれたがっているけど、自分で琴線に触れる本を探して読むことが読書の価値の一部である。
    また、本を読むことで生じるインプットは何の役に立つのかということについてだが、インプットした情報をそのまま披露する物知り博士としての価値はスマホの登場と共に失墜している。そもそも知っているだけで何の価値がある。本質は知っていることではなく、「知っていることで生じる思い付き」にある。すなわち読書をして頭にその情報をインプットしたうえで、何らかの形でアウトプットされた時に、読書の価値が発揮される。

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    2022年05月02日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    ネタバレ

    紅子さんが今回も優雅で頭脳明晰で素敵だった。

    個人的には紅子さんが好きなので、
    林の愛人である祖父江七夏をあまり好きになれずにいたが、本作で「林と娘どちらを取る?」と紅子に問われて「娘です」と即答し、「どうして私が貴方を憎まなければいけないんですか?」と涙しながらもしっかり紅子に闘争心と敬意も感じられた祖父江にとても好感が持てた。

    四季シリーズの春〜秋を先に読んでしまったので
    保呂草がどんな人物なのかを知っていたが、
    「黒猫の三角」ではなりすまし保呂草だったので
    本作からは保呂草本人がどのような人物として
    描かれるのかとても楽しみだったのが今回の作品。

    保呂草と紅子さんの駆け引きがとても

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    2022年05月02日
  • 諦めの価値

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    森博嗣!って感じだった。
    自分のために生きたいよねということとどんな物事にも真実なんて無いのかもしれない森博嗣の本を読むとしみじみ思う。

    悩むということは考えること。
    人間の精神は人を恨みやすくできている
    自分をどう見るかを気にしたい
    どんなに目立つことをしてもどんなに人から感謝されることをしても、それが仕事だったら、偉くもなんともない
    期待しないで負けたときに拍手を送ることが、応援だし、愛ではなかろうか

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    2022年05月01日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    今までは、バーチャルに移り行くリアルの話だったけど、今回はとうとう逆転。
    ずっと”マガタシキ博士の目的は?”みたいな視点で読んでいたけど、もう”博士の共通思考という概念は、世界をどう作っていくのか”をグァトと一緒に目撃していく段階になったのかもしれない。
    この世界がどこに行くのか、1年に1回くらいこれからも読めれば幸せだなあ。

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    2022年05月01日
  • 面白いとは何か? 面白く生きるには?

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    私は「面白い」ものとは、いつか探し続けていればい、インプットし続ければ出会えるものだと思っていた。
    しかし、この本を読んで「面白い」ことはどこかに落ちているものではなく、自分が生み出すものだということに気付かされた。
    本当に「面白い」ことはインプットから生まれるのではなく、アウトプットから生まれるものなのだ。
    インプットによる「面白い」は一時的なものであり持続性のあるものではない。
    これからは、やりたいことを妄想だけで終わらせるのではなく、行動に移す。つまりアウトプットすることで、自分の畑にたくさんの種を蒔く。育たないものもあるかもしれないが、種を蒔かなければ花は咲かない。
    この気持ちを持って

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    2022年05月01日
  • χの悲劇 The Tragedy of χ

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    面白かったーー!
    森博嗣の魅力を存分に堪能できた一冊。
    もう飛行機事故のこともカガミアキラのこともけっこう忘れてきてたけど、再読したくなった。
    途中、年齢が合わないんじゃない?と不思議になるところもあったけど、最後の最後、一文で本当に目が覚めた。
    これはすごい。そりゃあ肉体は邪魔ですよね。

    読み始めてすぐには、知っている名前が全然なくて焦ったけれど、意外なことがいくつも判明して楽しかった。
    今まで読んできた読者にも、おおいにサービスしてくれて嬉しかった。

    島田さんかっこいいよね。
    突然、香港の自宅を出ることになっても、慌てず、用意もいらない。
    リアルのものは何も必要ない、体もここに置いてい

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    2022年04月29日
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

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    フランス西海岸で発見されたスーパーコンピュータの調査に赴いたハギリたち。一方、ナクチュのスーパーコンピュータが再起動。ネットワークの再構築が開始される中で新たな事件が発生する。Wシリーズ4作目。

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    2022年04月29日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    ネタバレ

    ――

     森作品じゃなきゃまず手に取らないタイトルではある。


     ヴァーチャルにログインしている間にリアルの肉体が行方不明になった女性から、その肉体を探して欲しいという依頼が舞い込む。女性は自分自身の肉体が、知らない間にアンドロイドに挿げ替えられてしまっていたのではないかと疑っていて…


     なんかこうやって書くとグアド探偵事務所みたいになってるわね。ウォーカロンに絡んだ揉め事解決します。
     ヴァーチャル・リアリティをテーマに、舞台装置にして物語を書くことは簡単で、少し前まではアイディアも頭打ちかなと思っていたんだけれどそんなこともなくて、世の中が変化すればそれに伴ってヴァーチャルも変化する

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    2022年04月28日
  • 小説家という職業

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    小説家が小説家について書く、多くの人はこのことを聞くとあぁこの人なりの小説家としてのやりがいや楽しさについて書かれているのだろうなと思うかもしれない。私もそんな読者の一人であった。しかしながら、この本はビジネス書といっても過言でないくらいに小説家という職業についての売れ方や戦略性などいかに本を売るのかということについての著者の考えが所狭しと書かれている。本の中で、著者は何度も小説を書くのは趣味ではない仕事である。と断言しているのだ。果てはある種小説を商品とすることを嫌う出版業界に関する苦言さえ書かれており、小説を書くのが元々好きでなかった著者だからこそ書くことのできる、非常に切り口の鋭い一冊だ

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    2022年04月27日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    この作品について;森先生は情報・犯人を隠すのが上手いと思っています。そうとう頭が良い人でなければ、最後まで犯人を推理できないのではないでしょうか。この作品もそれが顕著です。刑事ものやミステリなら常識の「被害者の証言は絶対だ」というのに疑いを持たなければいけないことを思い知らされます。たしかに、実際の事件でも「人間の証言・主観」なんて当てになりませんものね。
    普通のミステリやドラマになるようなどろどろの人間関係・派手なトリックのもとになりたつ殺人がみたいならこの作品はおすすめしません。この作品は森先生お得意のロジックが特徴ですね。
    森先生の作品について私の主観;私は森先生の作品の文章がするすると

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    2022年04月26日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    生殖による人口増加がほとんどない世界で、今でも子供が誕生する特別な地チベット・ナクチュ。調査のために再訪したハギリたちは新たな遺跡の存在を知る。
    人間とは何か、生命とは何かを考える、Wシリーズ3作目。

    登場人物の名前から百年シリーズとのリンクが示唆されています。森博嗣作品は最後の1行でいつも驚かされます。

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    2022年04月23日
  • 諦めの価値

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    森博嗣のブログや新書を読み慣れているので論調は想像する通りだった。
    読者との問答集が途中に挟まっているのが珍しいように感じた。
    中でも「夢を諦めた方がいいでしょうか?」「今のままでいいのでは?」のやりとりが、一番興味深かった。
    夢の実現のために何か投資(金銭的時間的に)をしておらず、漠然と思い描いて暇な時にふとよぎる程度の「夢」なら、諦める以前の話では、ということらしい。確かに。

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    2022年04月23日
  • τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ

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    Gシリーズ3作目。
    恵美ちゃんズ(加部谷・山吹・海月)の会話の雰囲気に慣れてきてたのしい、かわいい。
    犀川先生の瞬殺ウケちゃったけど、最後の睦子おばさんの発言にすべて持っていかれた…なに…!!?

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    2022年04月20日
  • 夢の叶え方を知っていますか?

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    夢というもののとらえ方からして普通と違う。自分で作ることの楽しみを見出せるかが人生を豊かにする夢となる。

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    2022年04月19日
  • χの悲劇 The Tragedy of χ

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    香港で仕事をする島田文子のもとに男が現れ、真賀田研究所在籍していた頃に起こった航空機事故に関する質問を受ける。その後、島田文子は密室殺人事件に巻き込まれ、その事件を契機に謎の人物と会うことになる。
    前作から大きく変化したGシリーズ第9作にして、後期三部作の第1作。

    森博嗣作品はシリーズごとではなく、出版順に読むことで面白さが倍増します。本作はS&Mシリーズや四季シリーズ、百年シリーズ、Wシリーズを先に読むと、結末の意味がよくわかります。

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    2022年04月16日
  • 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

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    チベットで行われる『人口生体技術に関するシンポジウム」に出席したハギリたちはクーデターに巻き込まれてしまう。難を逃れるためにハギリたちは外界から隔離された特別居住地区ナクチュに向かう。人間の子供が生まれなくなった世界の中で、ナクチュは昔と変わらず人間の子供が生まれていた。
    人間とは何か、生命とは何かを考える、Wシリーズ2作目。

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    2022年04月09日
  • アンチ整理術 Anti-Organizing Life

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    物が散らかるということを否定的にとらえていない著者の、整理術に関する考えが語られる内容。冒頭で、結論が述べられていて、結果だけが知りたいならそれで十分かもしれない。
    そういう見方もあるのね、と思いながら読み進めた。あまり役に立てようという視点では読まなかったのだが、一番役に立つと思ったのは、やる気が出るのを待つのではなく、嫌だなと思いながらやってみるということであった。
    自分は割と、やる気が出ないなと思うことは先延ばしにしがちだけど、この考えに触れてから、とりあえず手を付けてみる様になった。何か作業をするにも慣性の様なものがあって、嫌だと思いながら始めても、一度始めるととりあえず作業は続くもの

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    2022年04月06日
  • 四季 春 Green Spring

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    ネタバレ

    「僕はよく、夢の中で大きな怪獣に襲われる。
    どこに隠れても、どこまで逃げ回っても、追ってくるのだ。

    だけど、一番安全な場所を、僕は知ってる。
    その怪獣の頭の上に乗ることだ。
    怪獣の友達になれば良い。

    人間は、こうして、あらゆる恐怖を乗り越えてきた。
    神を奉ったのだって、同じ理由だろう。」

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    2022年04月06日
  • 神様が殺してくれる

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    ネタバレ

    Wシリーズの小休止のつもりで手に取ったが、読み始めたら最後ページを繰る手を止められなかった。

    主人公の手記のような体裁で始まったこの本、登場人物ひとりひとりにそこはかとない濁りを感じて「黒幕はこの人?いや、この人?」と推理しながら読んでいく。
    懺悔パートに入ってやっぱりこの人か…と落胆しそうになったのも束の間、奥にある真実を知って「えぇ!?」と声に出してしまった。いやー、気づかなかった…!真実を知ってから思い返すと、確かに言葉の端々に違和感あったな…とは感じるものの、いや、まさか、そんな斜め上を…。

    同性愛、血縁者との愛、血の繋がらない家族間の愛、それに対する倫理観と時代錯誤性、宗教観。

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    2022年04月03日