森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレp119
持っていきたいものは一つもない。自分の躰でさえ、ここに残していきたいほどだった。
後期三部作。
引用は満を持してのクイーン。解説では『Xの悲劇』とのリンク性やオマージュ、引用した意図などが語られていて、とても解説らしい解説で、どうせなら本作の前にXの方も読んでも良かったかもしれません。
最初からいつものメンツではなく、各務とその息子であるχ(海月)、金と警察関係者など登場人物は最小限。ルナティックシティの創設メンバーの示唆はサービス精神旺盛な感じではある。
専門用語を極力省いた形でハッキングの描写を描くのは面白く、逆に新鮮に感じました。
「人」に対する興味の希薄さは存分に表れて -
Posted by ブクログ
ネタバレ保呂草さんって無意識に犀川先生的な温厚で波のないクールな感じをイメージしてしまって、ギャップが埋められずいまだにイメージが掴めない。
前回も「うるさい黙れ!」と声を荒げていたし、今回も萌絵の部屋に押しかけて「◯秒で君を殺すこともできる」といってたり、毎回驚かされる
萌絵の部屋に行ったのって何かの策略だったのかも謎。あんなに感情的になる人なのかな?
えーと、今作は殺人の方がかなりおまけで、結局本当のところは犯人もわからない。
それに一つ納得できないのは保呂草が、なんで盗めないものをセメントで隠す必要があるの?
数年後にこっそり持ち出そうとでも思ったのか?
それにしてもアレを保護せずにセ -
Posted by ブクログ
ネタバレVシリーズ第三弾まできってやっと慣れてきたと言うか楽しめた。
今回だけじゃないけど、森博嗣のトリックは「ミステリーとして」あり?と言う感じがするけど、妙に現実的。そして、現象をそのまま素直に見ると謎が解けるようになってる感じがする。
トリック自体には大きなひねりがなくて、(ひねりというか..)だけど物語全体は捻られまくり、みたいな印象。
密室のトリックに、コナンや金田一少年みたいにいろんな道具を使ったりするより、現実的に可能なトリックな気がするんだけど、結果がいつもシンプルで事件というより事故に近かったり。
ここでさにきてやっと語源化されてたけど、「人は何事にも意味を見出す」みたいなやつ。 -
Posted by ブクログ
スカイ・クロラ では、司令官だった
クサナギ・スイトの物語
解説の吉本ばななさんの解説を、一部分
写させていただきます。
このシリーズに出てくる人たちは、隔絶された世界にいます。
そして、それぞれが違う理由で生に苛立っています。
「別に世界に心を開く必要なんて無い、ただ空を飛ばせてくれ」
と主人公たちは執拗なまでに思い続けますが、それは彼らの境遇からの逃避でも在り、どうせ絶望的な設定の中にある生なのだから、唯一の好きなことができなかったら死んでも同じだ、という心境でもあります。
飛行場面に異様なリアリティがあるために、読者は彼らの心の中にすっと入っていけるような気がします。
でも、本当のと