今野敏のレビュー一覧
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ネタバレ今野敏作品としは珍しい単発ものですが、とても楽しめました。刑事ものをあらかた読み終わってしまったため、本作では久々に捜査本部のヒリヒリする空気感にも触れることができました(田端課長にも久々にお目りかかりました)。
物語は高校生・キュウと彼のクラスメートの父親である相沢、そして相沢の高校時代の同級生である刑事の丸谷の3人が軸となって進んでいくのですが、この3人の出会いに至る経緯やこれが事件と結びついていく”妙”はさすが今野作品といったところでしょうか、実にうまく演出されているなと思いました。読みながら、おおっ!こうつながるのか、と心の中でちょっぴり叫んでしまいました。
そして、まさに三者三様 -
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ネタバレついにシリーズ完結! 本作の見どころはなんといっても新人類委員会とどのようなかたちで決着がつくのか、二代目夢明斎との戦いは? といったところでしょう。
前作で登場した戦闘機ハリアーも再登場、今度はその後継機でしょうか、バージョンアップされたと思しき機種が登場。パイロットは前作で撃墜される瞬間に脱出し一命をとりとめたウルブリヒト。
芳賀一族はといえば、舎念が家族を三瓶山に呼び寄せる展開、恵理は高校を退学し息子夫婦も松江市内の自宅と職を捨て、まさに最終決戦の雰囲気が盛り上がります。
そして真田自身も一時は特命調査員としての職を失いかけ、ハリアーとどう対峙するのか、お約束の自衛隊を指揮下に置く -
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ネタバレシリーズ第四弾。新人類委員会の黒幕であるルドルフヘスが登場、前作の解説であっとおどろく敵が登場というようなことが書いてありましたが、彼のことだったのですね。前作でシュトルムが死んでシリーズにおけるステージ2へ突入といったところですね。
私、世界史をまったく勉強していないもので、この人物の存在は存じ上げませんでしたが、Wikiなどを拝見すると替え玉説といったものもあったようで、本作の内容とオーバーラップする部分もありそうで、どこまでが史実でどこから先がフィクションなのか区別がつかなくなりそうです。
本作ではザミルが新人類委員会にとらわれヘスと対面するところからはじまります。ザミル危うしと思い -
購入済み
簡単に上手くいくなぁ
任侠シリーズのラストは、もうお決まりのハッピーエンドって分かってるんだけど、今回は割とアッサリ片が付いて、何だか簡単だったな、という印象です。
そして、主人公で代貸の日村さんは、毎回苦労性だなと思うけど、今回は特に「ちょっと力抜け!」って笑いたくなるくらい苦労性でした(о´∀`о)オヤジの反動かね(笑) -
ネタバレ 購入済み
色シリーズ4作目は、「緑の調査ファイル」。
STの紅一点、結城緑がメインの物語です。
人並外れた聴覚を持つ翠が、クラシックと言う音の世界で起きた事件の解決に挑みます。
いつもはヒステリックで、わがままな印象の翠でしたが、今作では大人感を漂わせた素敵な女性に描かれていてある意味新鮮でした。
他にも、菊川がクラシック鑑賞が趣味で、同じ趣味を持つ青山と意気投合するとか、菊川と翠がちょっと良い感じとか、赤城、山吹、黒崎が今回全く蚊帳の外だった事など、物語意外にも面白い場面が多くて楽しめました。
色シリーズは、次作で終了の様ですが、その先の展開にも期待が膨らんで、今後ST達がどう活躍するのかと -
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前作から時間が経過している設定なのか、竜門も辰巳も年齢を重ねた設定になっています。シリーズ4作目(最終?)。竜門の師匠が上京し、渋谷の宮下公園でおきた事件の犯人を追う展開。
怨恨から武道の腕に覚えがある人物が公園にたむろする若者を襲撃する、それを竜門が止めるという展開はデジャブのようでもあり、もはや様式美といえるようでもあり…。
ただ、本作においては竜門の師匠である大城の登場でマンネリ感を多少は打破しているといえるでしょう。また本シリーズを通じて著者の武道に対する知識が惜しげもなく披瀝されており、興味のある読者には好印象なのでしょう。私の場合は残念ながらそういった方面への興味がなく、今野敏 -
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今野敏お得意の刑事ものとはちょっと趣向をかえた一冊、女子大のゼミで未解決事件を”研究対象”にしつつも、研究の過程で事件を解決に導くというストーリー。
三宿の女子大ということですので、舞台のモデルは昭和女子大あたりですかね。元警察官である大学教授が自身が担当するゼミのなかで、捜査においては素人である女子大生に物事の見かた、考え方を丁寧に解きながら、関係者への聞き取りを進めるという構成だけに、読み手にとっても懇切丁寧なつくりになっているといえるでしょう。扱う事件も複雑な人間関係が背後にあるものではないので、余計なアタマをつかうことなく、ストーリーを追うことに集中できます。登場するゼミ生5人はいず -
購入済み
今回は、僧侶でもある山吹がメイン。
中盤から後半は、ほぼ百合根と山吹だけで話を回していた感じでしたが、それでも十分楽しめました。
お寺での生活(座禅や作務のシーン)は、結構興味深く、山吹の話にも納得したり感心したりで、百合根じゃありませんが、1日体験してみたくなりました。
もちろん、事件が起きてそれを解決したわけですが、いつものSTとは一味違う展開で、これはこれで面白かったです。
今作は、読みながら癒されました。
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購入済み
「青の調査ファイル」のタイトル通り、青山が主役のストーリー。
普段から目立つポジションではあるけれど、今回は特にその発言が際立っていて、改めて彼が、優秀な科学者である事を思い知る場面がたくさんありました。
わがまま、きまぐれ、ナルシストと言った彼の印象が、180度変わってしまいました。
事件に関連して、心霊現象が科学的に検証・解説されていて、その部分も興味深く面白かったです。
今回は、ちょっとしたお勉強気分を味わいました。
青山ファンだけでなく、初心者オカルトファンにもお薦めです。
勿論、すべての皆さんにお薦めですけどね。
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ネタバレ 購入済み
ST初の海外出張。
モスクワで、殺人事件の捜査にあたる。
舞台はモスクワ、とうとうSTの海外進出。もちろん菊川も一緒です。
今回も、粉塵爆発だのポルターガイストだのと、怪しげな問題を次々に解決していきましたが、ちょっとした科学のお勉強の様でもあり、面白く・興味深く読みました。
それと、事件とは別ですが、菊川の別の一面が見えてビックリ‼︎
飛行機が怖い翠の手を握っていてあげたり、思い悩む百合根を飲みながら励ましたりと、皮肉屋で横柄な態度は何処へやら、良いオジさんのポイントアップです。
菊川好きかも。
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ネタバレ 購入済み
ST結成10年前の物語。
百合根もSTメンバーも登場しない、菊川が主役のストーリー。
捜査一課に上がって1年、やる気満々で青臭い菊川がとても新鮮です。
所轄の滝下とコンビを組んでの捜査では、そのやり方に戸惑いや不安、不満を感じつつも、真相究明の為に突き進んでいく菊川。
その姿は、今の菊川にも十分通じるものがあります。
とは言うものの、10年後と言う歳月は菊川をすっかりふてぶてしいオジさんに変えてしまいました(笑)
現在とのギャップを楽しみたい方はぜひ読んでみて‼︎
もちろん、話の中身も重厚で読み応え十分、菊川を知らない人でも楽しめる一冊です。
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ネタバレ 購入済み
科学特捜班の優秀で個性的過ぎる5人のスペシャリストが、生真面目で弱気なキャップの元、事件を解決に導いていく。
とにかく5人が個性的すぎて、リアリティにかけるなぁとか思いながら読み始めましたが、そんな思いはすぐに何処へやら、面白くてどんどん引き込まれていきました。
科学者がメインのせいか、専門用語や学者の名前など結構出て来ますが、それほど苦にはならず、むしろ「へぇー、そうなんだ」と妙に感心したり、納得したりしながら読んでいました。
個性的な5人に目が行くせいか、異色の警察小説との印象が強かったのですが、話の展開は王道の警察小説です。
とにかく、面白いので是非一度読んでみて下さい。