今野敏のレビュー一覧

  • 神南署安積班

    Posted by ブクログ

    安積シリーズとしては初めて(?)の短編集。安積班の面々や交通課の速水が主役となるスピンオフ版ともいえます。

    普段は安積目線で描かれていた人物たち自身の目線による描写もあり、非常に新鮮です。扱われる事件そのものも長編とは違い、小粒なものが多く、より一層、登場事物たちの人となりが引きたつというものです。

    これを読んでいると、やっぱ安積班の面々はいいわ~、と改めて思ってしまいますね。特に村雨は、安積の一方的な思い込みにより、少々損な見方をされていますが、本作を読むとガラッと違う一面も垣間見えます。

    そんな安積班ですが、本作終盤では臨海署再建の噂が立ち始め、安積をはじめとする強行犯係のメンバーた

    0
    2020年10月21日
  • ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル

    Posted by ブクログ

    STのリーダー・赤城が主役。当然、医療サスペンスとなる。民事裁判では大学病院側の過失を認められなかった患者死亡事例に、刑事事件として臨むST。証拠の積み上げは厳しさを極める。赤城の過去との対峙と併せて、象牙の塔で展開される教授を中心としたヒエラルキーや、病気を見るが患者を看ない体質に、敢然と立ち向かう。TVドラマ「99.9」で、松本潤扮する弁護士・深山の台詞「事実は一つだけですよ」を思いながら本書を読んでいた。

    0
    2020年10月18日
  • 硝子の殺人者 東京ベイエリア分署

    Posted by ブクログ

    シリーズ三作目、うっかり二作目よりも先に読んでしまいました…(が、特に支障なく読み進めることができました)。

    で、本作ではTV業界に渦巻く麻薬犯罪がその対象。そこに警視庁から捜査本部に着任した安積の警察学校時代の同期である鳥飼の娘がコカインをやっている、ということも明らかになり…(このあたりの展開は隠蔽捜査で竜崎の息子の件と似ています)。

    さらには捜査本部における相楽警部補との確執も相変わらず、というかんじで、事件を中心にいくつかのテーマが絡まり合って物語が進みます。

    このシリーズを読むのは2冊目となり、その特徴がわかってきました。安積の目を通して、捜査に取り組む臨海署の面々の姿が克明に

    0
    2020年10月15日
  • 二重標的 東京ベイエリア分署

    Posted by ブクログ

    ここのところ今野敏作品にはまっており、新たなシリーズに触手を伸ばしたのがこちら、安積班シリーズの第一期である東京ベイエリア分署シリーズ。

    主人公の安積は隠蔽捜査の竜崎とは違ったタイプの人物で、部下の顔色やどう思われているかをしきりに気にするタイプのよう。安積自身が所属する臨海署の管轄がほかの所轄と重複し、日々発生する事件においてもいわゆる”助っ人”として関わることになる、という立ち位置ともなんとなく相性がいいような気がします。

    係長という現場に近い立場であるからでしょうか、安積を含めた刑事課の面々がそれぞれの持ち味を発揮して事件の解決にあたるのがこのシリーズの特徴なのですかね、ものすごく秀

    0
    2020年10月09日
  • 神々の遺品 <新装版>

    Posted by ブクログ

    超常現象のお話。
    かといって主人公が外人ばっかりとかでもないし、描いている内容は壮大なんだけど、お若い方の恋愛も描かれていたりとバランスが良く読みやすかったです。

    0
    2020年10月07日
  • アンカー(スクープシリーズ)

    Posted by ブクログ

    スクープシリーズ第4弾。十年前に起きた大学生刺殺事件を軸に物語は進みます。特命捜査として事件を追う刑事・黒田と谷口のコンビ、ここに主人公である布施が絶妙のタイミングでからみ、徐々に真相に近づいていきます。

    一方、「ニュースイレブン」の現場には栃本が関西の系列局から転勤してきて、報道に関する価値観の違いからデスクである鳩村とことあるごとに対立することに。

    鳩村の考えについては、正しいかどうではないかはさておき、その立場を考えると官僚的な側面が垣間見えるものの、そういわざるを得ないのであろうな、と半ば同情してしまう点も多々あり、そうした感情とともに読み進めていくと、この栃本という人物がひどくウ

    0
    2020年10月02日
  • 蓬莱 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ゲームの発売を巡って起きる事件を紐解いていく物語。日本をゲームでシミュレーションし、未来を予想するというのは現在の技術でもギリギリ出来そうなので妙にリアリティのある話だった。徐福が日本に住む民族を「日本人」としてプログラムしたという表現は秀逸だと思った。また、本郷の述べていた鎖国に関する力説もある種真に迫っていたように思える。少し日本の歴史に興味が湧いたし、ゲームにも少しくわしくなった気がする。ヤクザ怖い、警察はそんな役回りでかわいそう(一部例外)、バーテンダーの坂本さんかっこよすぎ。あまり類を見ない作品だったと思う。

    0
    2020年09月17日
  • カットバック 警視庁FCII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    警視庁FCでありつつ隠蔽捜査のスピンオフってことで
    ニヤニヤしながら読んでました。

    前作に比べて楠木くんの神通力というのか、
    彼の発想から事態が転がっていく感じが薄れてて
    ちょっと残念でした。
    裏を返せばそれが警察官としての成長なのかもしれないけど。
    やる気ないのにそう受け取ってもらえない様は相変わらずで面白かったです。

    0
    2020年09月15日
  • アンカー(スクープシリーズ)

    Posted by ブクログ

    アンカーの意味もわからず読み始めましたが、思いがけずすらすら読めました。
    知ってる地名がいっぱい出てきてなんだか身近に感じました。

    0
    2020年09月05日
  • マル暴総監

    Posted by ブクログ

    任侠シリーズ スピンオフ。
    最弱マル暴刑事甘糟シリーズ第2弾。
    チンピラ、半グレどもを懲らしめる、
    颯爽と白いスーツで現れる現代版遠山の金さんは
    現役の警視総監だった。 
    殺人第一容疑者はその白いスーツの男。
    最弱刑事の右往左往今回も楽しめました。

    0
    2020年09月03日
  • 転迷―隠蔽捜査4―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近隣署管轄で起きた殺人事件、自署管轄内でのひき逃げ事件、そして連続で起きている不審火、さらには娘の彼氏が搭乗予定だった飛行機の墜落事故。
    大森署署長竜崎の身辺はにわかに慌ただしくなり、対応に追われることに——。

    海外赴任中の娘の彼氏と連絡が取れず、やむを得ず竜崎は情報を求めて外務省の知り合いに電話をします。そのことによって逆に殺人事件の情報を訊かれたり、刑事部長の伊丹から外務省に知り合いがいるならさりげなく情報を訊きだしてくれと頼まれたり、頭の痛い事態になってしまいます。

    麻薬売買の捜査をめぐって麻取りとぶつかったり、捜査本部への人員派遣り駆け引きをしたり、竜崎は次から次へと対応を迫られま

    0
    2024年10月01日
  • 殺人ライセンス

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    リストラされて、探偵になるというちょっと無謀な希望を叶えていく過程と、若者とおじさんの仲が良くなっていくところが良かった。

    0
    2020年08月16日
  • 隠蔽捜査(新潮文庫)

    購入済み

    痛快

     理想的な危機管理、物事は見方次第でどうにでもなるということ。
     結果的にでは、そうなるよう物事を進める思考が素晴らしい。    

     痛快の一言

    0
    2020年07月31日
  • ペトロ 警視庁捜査一課・碓氷弘一5

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ5作目、今回は2つの殺人事件とその現場に残された古代文字を巡る物語です。毎度おなじみ、今回の碓氷の相棒は大学教授で考古学を研究するアルトマン教授。

    現場に残された古代文字・ペトログリフそのものは前作、前々作ほどの興味はわきませんでしたが、それでも事件の裏に潜んでいたいきさつにはもの悲しさを覚えます。

    大学の研究室という閉鎖的なコミュニティに巣食う複雑な人間関係が事件の引き金の一つになっているわけですが、と同時に研究者であればこその「事実の確認と検証」という本来とるべき行動の欠如ももう一つの引き金になってしまった。事象があまりにも身近すぎて、研究者といえども適切な距離感を保った態度で

    0
    2020年07月24日
  • 変幻

    Posted by ブクログ

    同期シリーズの完結編。三人の絆の深さならではの展開に満足させられました。想定通りですが納得のラストでした。

    0
    2020年07月14日
  • アンカー(スクープシリーズ)

    Posted by ブクログ

    警察とマスコミの双方から事件を追う。
    迷宮入りした事件を継続捜査で追う警察と
    、スクープを追うマスコミの絡み合う様が
    おもしろい。

    0
    2020年07月11日
  • アンカー(スクープシリーズ)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ライトな感じ。
    連続殺人説が出てから、急に流れが早くなった。同時に、引き込まれて夢中になって読んだ。
    テレビ局は、意外と地味な面も持っているのだと思った。また、客観的な報道なんて、誰にもわからないものだと改めて感じた。極端に偏向なのは論外だが。
    慣れに甘える、という言葉が残った。自問自答して見るべき言葉だ。

    0
    2020年07月06日
  • 蓬莱 新装版

    購入済み

    主役はゲーム会社

    安積班シリーズものだけど、今回は事件に巻き込まれたゲーム会社が事件の謎を解いていき、刑事たちの活躍は控えめ。日本の歴史を読み込んだゲームの話が興味深かった。

    0
    2020年07月02日
  • 義珍の拳(琉球空手シリーズ)

    Posted by ブクログ

    琉球の下級士族の家に生まれた富名腰義珍は、病弱や気弱を克服するために門外不出の唐手を学びはじめます。
    師の言う通り、毎日同じ型を繰り返す稽古の中で、義珍の心身は強靱になっていきます。
    教育者となった義珍は、唐手を青少年の育成に役立て、沖縄のみならず、本土にも普及させることを決意します。
    本当の「唐手」か、スピードや筋力を重視した「空手」か。
    経営面も考えなければならず、義珍の苦悩は続きます。
    師弟愛、夫婦愛、親子愛も描かれた、重厚な武術小説です。

    0
    2020年06月30日
  • 同期

    Posted by ブクログ

    警察小説の重鎮ともいえる今野敏には、沢山の警察シリーズモノがあり、本作は、同期シリーズの一作目。
    警視庁捜査一課配属一年目の宇田川は32歳の巡査部長。刑事としてはまだまだひよっこ。同じく本庁公安の同期の蘇我が突然の懲戒免職となり姿をくらます。そして宇田川の関わる事案に蘇我の姿が見え隠れ。
    主人公の心理描写、解決までのプロセスがスピード感溢れる展開で一気呵成に描かれている。
    今野敏の作品は、作中に適度に挟まれる警察組織の解説が売りだ。読者があたかも警察組織の一員として事案に取り組む体制でページをめくるようになる。捜査本部に参加すると昼夜関係なく捜査に飛び回り、寝不足と疲労が蓄積していく。でもそれ

    0
    2020年06月27日