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時は明治。琉球の下級士族の家に生まれた富名腰義珍は、生来の病弱を克服するために門外不出の秘伝であった唐手を学びはじめる。ひたすら同じ型を練り続ける日々の中で義珍の心身は強靱になり、修行にのめり込んでいく。そして時は移り、教育者となった義珍は、唐手を青少年の育成に役立て、古伝の精神を本土に普及させることを決意する。琉球秘伝の「唐手」を極め、本土に「空手」を伝えた男の生涯。
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Posted by ブクログ
船越義珍という人物を通して学ぶ、近代空手の歴史 読んだきっかけ 作者の今野敏さんのエッセイを読み、さらに調べてみると空手の歴史上の人物に関する本をいくつも書かれていることを知りました。その中で特におすすめされていたのが本書だったため、手に取りました。 内容を一言で言うと 松濤館流の創設者・船...続きを読む越義珍の生涯を描きながら、明治以降に沖縄の空手が日本全国へと広まっていく過程をまとめた「近代空手の成り立ち」を伝える一冊です。 得られた学び これまで自分は空手の歴史についてほとんど知らなかったのですが、本書を通して多くを学ぶことができました。特に、沖縄の宝ともいえる「型」の重要性、そして近代空手の確立における船越義珍の役割が、柔道における嘉納治五郎に匹敵するほど大きなものだったと知り、非常に印象に残りました。 感情・印象 「空手バカ一代」のような豪快な物語を想像していましたが、実際に描かれていたのは誠実で心優しく、精神的に落ち着いた船越義珍の姿でした。家族を失うなど多くの苦難を抱えながらも、空手を愛し、その普及に人生を捧げた姿に触れ、当初の期待を良い意味で裏切られました。読後には大きな親近感と尊敬の気持ちが残りました。 自分への影響 空手を学んできたにもかかわらず、その歴史についてほとんど知らなかった自分を振り返り、改めて学び続けることの大切さを実感しました。特に「型こそが空手の本質である」という気づきは、自分のこれからの稽古の姿勢を変えるきっかけになりました。年齢を重ねる中で、型を通じてより深く空手と向き合っていきたいと思います。また、人事の仕事にも通じる「基盤を知ることの大切さ」を再認識できました。 最後に一言 空手の基礎的な歴史を楽しく学びながら、実践へのモチベーションが高まる素晴らしい本でした。空手を学ぶ人はもちろん、日本文化や武道に興味のある方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。
空手を習っている人、空手が好きな人には是非読んで欲しい。 運命に導かれるように沖縄だけのものだった唐手を日本本土に普及させる大役を担った船越義珍の生涯。 なぜ、船越義珍氏の強い思いとは裏腹に本土への普及とともに空手の本質が見失なわれ、スポーツ化してしまっていったかがわかった。(しかし今現在、沖縄...続きを読む空手が見直され少しずつ取り戻されてると僕は思う) 義珍氏同様、空手を愛しつつも強くなる方法や普及に対して異なる意見を持っていた本部朝基。二人が少ない接点ながら深く交流していたのは意外だった。
空手に先手なし、受け即攻撃。任侠〇〇シリーズがバカ受けwの今野敏さんの「義珍の拳」、2009.5発行。沖縄で生まれ、病弱の体を鍛えるために唐手を習い始め、やがて空手の修行から指導者に。そして松濤館流の始祖となり、日本空手協会の最高技術顧問に。昭和32年4月26日、88歳で永眠した船越義珍先生の生涯...続きを読むを描いた作品。
空手を本土に広めた船越義珍の話。型に始まり型に終わる。極真の大山総裁も習ったらしいので非常に興味深かった。
明治から昭和にかけて 門外不出の秘伝であった唐手を内地に広めた富名腰義珍の一生。 普及するにつれて唐手が唐手でなくなる葛藤。 ガマクを入れ、ムチミを使い、チンチクをかけなければ唐手ではない。
琉球の下級士族の家に生まれた富名腰義珍は、病弱や気弱を克服するために門外不出の唐手を学びはじめます。 師の言う通り、毎日同じ型を繰り返す稽古の中で、義珍の心身は強靱になっていきます。 教育者となった義珍は、唐手を青少年の育成に役立て、沖縄のみならず、本土にも普及させることを決意します。 本当の「唐手...続きを読む」か、スピードや筋力を重視した「空手」か。 経営面も考えなければならず、義珍の苦悩は続きます。 師弟愛、夫婦愛、親子愛も描かれた、重厚な武術小説です。
空手の原点、ここにあり。琉球空手を極め、日本本土に広めた人物、富名越義珍。明治から昭和まで、激動の時代を駆け抜けた、伝説の空手家の、波瀾万丈の生涯を描く。 義珍は、子供のときに、体を鍛えるために、空手をはじめる。以来、「空手は、心身を鍛えるために、修業を積むものだ」という新年を貫き、決闘や、試合を好...続きを読むまなかった。そこが、「武士猿」こと、「本部朝基」と異なる。古典的琉球空手を、重要視した義珍。しかし、日本本土で広まりつつあった空手は、時代を経るごとに、その形を変えていった。そんな状況の中、義珍は、晩年、何を思ったのだろう?
2009/5/23 アミーゴ書店ブルメール神戸店にて購入 2010/2/5〜2/7 沖縄の唐手を空手として普及させた富名腰(船越)義珍の生涯を描く伝記小説。今野塾をひらく今野氏ならではの作品であろう。伝統を受け継ぐことの難しさをかんじさせる。今野氏の空手ものを読むたびに思うのだが、もし今自分が中・...続きを読む高生くらいの年齢だったら絶対空手を習いたくなるだろう、ということだ。
明治から大正、昭和の時代に、琉球の下級士族出身で、琉球の「唐手」を極め本土に「空手」を普及させた富名腰義珍の生涯。なんていうか、今野氏の琉球空手に対する強い思い入れが、ヒシヒシと伝わります。『琉球空手、ばか一代』と一緒に読むと、理解が増してより効果的かと。琉球=沖縄の近代史も、ちょっとばかり知ること...続きを読むができました。しかし、物語の最後の方は、ちょっとさびしかったなぁ・・・。
主人公の興した流派をやっていたので、純粋な創作作品として読めなかった。 パワーとスピード重視の流派になったのはそういう経緯があったのね、とか。 主人公が柔軟に試合を取り入れていれば、かえって本来の琉球空手を試合で生かすことができたのでは?と歯痒い思い。 全空連系寸止め空手のスポーツ化、これへのアンチ...続きを読むとしてのフルコンの隆盛、そして格闘技ブームの中での空手の失権。 根本に、主人公の保守性、優柔不断さ、本質を見失う安易さがあったのではないだろうか。 いやそんなことはいいたくないんだ船越先生に対して。先生の写真を拝見して鉄騎の練習してるんだ俺は。 心が引き裂かれそうになる、しんどい小説。。。
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義珍の拳(琉球空手シリーズ)
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