「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」警視庁捜査一課の宇田川は現場で発砲されるが、突然現れた公安所属の同期の蘇我に救われる。数日後、蘇我は懲戒免職となり消息不明に。宇田川は真相を探るが、調べるにつれ謎は深まる。“同期”は一体何者なのか? 組織の壁に抗い、友を救おうとする刑事の闘いの行方は!? 今野敏警察小説の最高峰がここにある!(講談社文庫)
久しぶりの警察小説。後半の怒涛の展開には驚きました。本格的に今野さんの本を初めて読みましたが、人間ドラマとして、人の感情と思惑を描くのが上手い作家さんなのですね。面白かったです。
Posted by ブクログ 2020年11月03日
一体の水死体から事件は暴力団同士の抗争へと発展していくかに見られた。警視庁捜査一課の宇田川はウチコミ現場から逃走した組員に発砲されるが、偶然そこに居合わせたという公安所属の同期である蘇我に救われる。しかし、その蘇我は数日後、懲戒免職となり行方不明に。真相を探る宇田川にかけられる警察内部からの圧力。結...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月04日
たった今、読み終わった。隠蔽捜査シリーズにはまり、今野敏さんの他の小説はないかと探していたところ、この本に巡り合った。隠蔽捜査も同様だが、今野敏さんの小説にはスピード感とリズムがあり、あっという間に読み終えてしまう。終わるのが寂しくなるはど。
テーマの同期には、自分も言葉に尽くせぬ程、助けられている...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月24日
公安、警察庁警備局、右翼の大物フィクサー。
普通の警察小説があっという間に陰謀論(があるかもしれない)の作品になります。
名探偵コナンで有名になった「ゼロ」という組織が本当にあるかどうかは知る由もありませんが、世の中みんなこの手の話は好きですね。
多分、知ることが出来ない世界の話だけに、こういう作品...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月17日
警視庁捜査一課に務める主人公が久々に同期の蘇我と再会する。
そして、ヤクザの抗争から起こる殺人事件。
蘇我は警視庁公安部にいたはずが
その直後、懲戒免職処分になっており気がつけば、容疑者状態に。
同期の絆、警視庁の闇など面白くて一気読みしてしまった。
小説としてでなく、実際もこういう闇の部分って多...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月27日
警察小説の重鎮ともいえる今野敏には、沢山の警察シリーズモノがあり、本作は、同期シリーズの一作目。
警視庁捜査一課配属一年目の宇田川は32歳の巡査部長。刑事としてはまだまだひよっこ。同じく本庁公安の同期の蘇我が突然の懲戒免職となり姿をくらます。そして宇田川の関わる事案に蘇我の姿が見え隠れ。
主人公の心...続きを読む
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