【感想・ネタバレ】ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイルのレビュー

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感情タグBEST3

第1級、エンターテメント

2022年07月12日

ミステリーなのに、繰り返し読んでいつも面白い。構成や文章にムダがなく、しかもエンターテイメントになっている、本当にスゴイ!量産しながらポトンと宝石のような作品が生まれる。軽く書き流しているように見えて他の誰にも書けない作品である。

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ネタバレ購入済み

2021年03月21日

「赤の調査ファイル」は、赤城が主役のストーリー。
一匹狼を気取る、どこか得体の知れない赤城の、悲しく苦しかった過去が明らかになります。
STのリーダーとして、法医学者として優秀な赤城ですが、STにたどり着くまでには、対人恐怖症と言う障害を抱え、仲間に欺かれ、必死にもがき苦しむ姿があったのですね。...続きを読む
今作は、今までになく心に染みるストーリーながら、内容的に重苦しさも感じていたのですが、ラスト、赤城がSTメンバーを仲間だと言い切る場面は、光が差した感じがしてホッとしました。
これからのSTが、よりチームとして成熟していく予感がして、黄・緑・黒のストーリーにも期待大です。
早速、続きを読もうと思います。



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Posted by ブクログ 2020年12月17日

ST色シリーズを読み終わりこのレビューを書いていますが、本作は色シリーズ中で最高の出来栄えではないかと思います。いや、ほんとうにおもしろったです。

赤城の過去と彼がこれまで抱えていた苦しさが丁寧に描かれており、日頃の一匹狼だと言い張っていることや女性恐怖症に陥った経緯がよくわかり、赤城というキャラ...続きを読むクターを深く理解することができました。

また本作の題材となった事件はいわゆる医療過誤(とは最終的にはちょっと違ったのですが)ものということで、巷で言われる「専門性の壁・密室の壁・封建制の壁」という3つの壁が立ちはだかります。専門性の壁については赤城をもってすれば突破できるものの、残り2つがSTの捜査を難航させることに。

捜査の結果、病院として正常な判断ができるかどうか試すため、とある医師・小山が仕組んだ故意の医療過誤であったことが判明します。3つの壁のうちの一つである「封建制の壁」に対するものであったといえるわけですが、なんともやるせない気持ちになります。小山の狙いは理解するできるものではありますが、それにより一人の尊い命を失う結果となりまし…。被害者の妻の心情はいかばかりか、と考えさせられてしまう内容でした。

小山には葛藤といったものなかったのかな? 読み手の自分としては多少なりとも「自分だったらどうするかな? 命も大事だし、病院の闇を告発もしたいし…」と相当揺れるはず、と思いましたが、小山は被害者の病状を診た時点できっぱりと犯行を決意したように見えます。病院の閉鎖性に嫌気がさして葛藤すら抱かない状態になっていたのかもしれません…。

こういった点を踏まえると本作は非常に社会性の高い内容といえると思います。赤城をはじめとした登場人物の心情やそれぞれが抱える事情などを描き切っており、読み手の心に(少なくとも自分には)ズッシリとした何かが迫ってくる作品でした。

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Posted by ブクログ 2020年10月07日

このシリーズが好き。
一人一人の登場人物にしっかりと個性があって、ストーリーも読み進めやすい。

この話は、登場人物の中で"赤"の色で表される赤城に視点が置かれて物語が進んでいく。

知らなかった赤城の過去を知れるのと同時に、STが言葉に出さずとも仲間であることを感じ取れる内容だ...続きを読むった。

事件の内容も、最後までどうなるのか予想がつかないものだった。

遺族の方にとっては、怒りのやりどころがない物語であったかもしれないなと、少しばかり重い気分にはなったが、最後まで一気に読み進めてしまう面白さがあった。

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Posted by ブクログ 2020年03月14日

面白かった。世の中、悪い事をしてもトコトン、シラを切り通す奴らばかりだと思うけど…この小説の内容こそが"理想“じゃないかな。小説だからいいんだけど。

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Posted by ブクログ 2020年02月01日

【あらすじ】
大学病院で診療を受けたインフルエンザ患者が死亡し。医療ミスを疑った遺族が訴えを起こしたが民事で敗訴。
納得出来ない遺族が新たに刑事事件として訴えたため、百合根たちSTチームが捜査にあたることになった。
しかし。チーム内で法医学を専門とする赤城は大学病院との間に確執があるようで──。
...続きを読む感想】
今回の作品は大学病院の闇を扱った作品です。一体どこに着地するんだろう?とハラハラしているうちにラストにたどり着きました。
今野さんの作品はやっぱり面白いです。扱う事件ももちろん面白いのですが、とにかく人間が面白くて、グイグイと惹きつけられます。
一癖も二癖もあるSTチームのメンツも味があって楽しいので、このシリーズ、少しずつ読み進めたいと思います。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

法医学者の赤城さんが、過去と、そして医療ミスと対峙する。
キャップの百合根さん、たたき上げの菊川さん、嘘発見器コンビ他STのメンバたちもそれぞれいい味出していていい感じ。
強面イメージの赤城さんを「赤城ちゃん♪」と呼ぶ看護婦たちのパワーと愛嬌もなかなか面白かった。

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Posted by ブクログ 2016年12月11日

シリーズ最高の感動作
さらば、過去よ――
隠蔽された医療ミスにリーダー赤城が挑む!

大学病院に搬送された男が急死した。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。その大学病院で研修医をしていたSTリーダーの法医学担当・赤城左門は、捜査の過程で、封印していた...続きを読む自らの過去と対峙する――。感動のラストが待つ好評「色シリーズ」第2弾。

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Posted by ブクログ 2015年02月14日

STのリーダー、赤城さんがメインの回。
彼が一匹狼になった(なろうとしている)秘密などが明かされる。





最後の、
「同じ理想を持つやつは仲間だ」(p.324)
がとても好きです。

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Posted by ブクログ 2014年10月18日

実はこの本を読んだのは他の色シリーズを読んでからなんです。化合の後でもある。それでも、独立した作品として引き込まれるように読めてしまうのが、この小説の凄いところ。
今回は赤城が主人公。話は医療事故から始まる。会社員の武藤、朝起きた時に妙な気だるさを感じた。インフルエンザかと思い病院へ行ってみるも、受...続きを読むけ付けは冷たい態度だし、計数時間も待たされて、出された結果はインフルエンザ。薬を出されて養生するも悪化。その結果、顔の皮がむけて武藤は死んでしまう。
その妻が起こした医療訴訟に赤城が関わった。それにより、彼の過去が明らかになってゆく。
赤城は優秀な医者だったが、大学医学部の医局のシステムに耐えられなくなり、研修医をやめた。その事が今回の事件に花を添えている。赤城の過去が意外で、そこもまた注目ポイント。
事件の犯人は意外な人物。でも彼にも目的が合ってやったのであって、一方的に攻めることはできないのではないかと私は思う。

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Posted by ブクログ 2024年03月11日

赤城さんの過去が明らかになった。全体的には面白かったんだけど、のちに被害者となる男性が自分はインフルエンザと思っているのに会社行ったり大学病院に行ったり‥・、インフルエンザなら会社に来るなー、感染症なんだぞ、周りも道連れか?!なんでも大学病院に行けばいいというものではないの、インフルエンザなら普通の...続きを読むクリニック行った方がいいよ、役割が違うんだよー、本筋と違うところが気になった。赤城さんと看護師さん達の交流が復活するといいな。

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Posted by ブクログ 2021年12月10日

シリーズ第五弾。色シリーズの第ニ弾。今回の主役は赤城左門で、扱われるのは医療事故。自白が無いと有罪に持ち込むのは不可能だろう。

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Posted by ブクログ 2020年12月26日

このシリーズはどれもそうだが、この作品は特に読みやすかった。
STシリーズは読み進めていくうちに終わりが大体予想できてしまうけど、他のに比べてこれは少し驚きがあった。
インフルエンザという身近なことなので、感情移入してしまう…。

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Posted by ブクログ 2020年10月18日

STのリーダー・赤城が主役。当然、医療サスペンスとなる。民事裁判では大学病院側の過失を認められなかった患者死亡事例に、刑事事件として臨むST。証拠の積み上げは厳しさを極める。赤城の過去との対峙と併せて、象牙の塔で展開される教授を中心としたヒエラルキーや、病気を見るが患者を看ない体質に、敢然と立ち向か...続きを読むう。TVドラマ「99.9」で、松本潤扮する弁護士・深山の台詞「事実は一つだけですよ」を思いながら本書を読んでいた。

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Posted by ブクログ 2020年02月04日

今回は赤城さん。赤だから当然か。研修医時代が当然ながらあったわけで、そこでの確執のようなものがとてももどかしく、これもまた医療現場のある意味事実かと思うと心が重くなりました。人一人を殺すには余りに身勝手な動機だった。医療ミスの裁判は本当に泣き寝入りなるんだな・・・。でも、被害者の奥さんが強い人なのが...続きを読む好感持てました。次に行きます。

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Posted by ブクログ 2019年02月11日

赤城さんカッコイイ~。医者としての理想、現実。医学界はたいへんなんだな。権力の絡みとか。
そして赤城さんにこんな過去があったとは…。言い訳下手というかなんというか。人間関係下手なんだよね(泣)
あと今回は翠の活躍が目覚ましいよね。人間盗聴器。まあ言われたら傷つくよね、確かに。けどすばらしい能力だ。

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Posted by ブクログ 2019年01月24日

5に近い4
いつもサラッとしたいるSTのメンバーが珍しく熱い。
赤城さんの過去にも触れられ、いつもより血の通った感じが良かった。青の時もこれくらい青山くんに焦点が当たっていれば良かったのに。

2019.1.23
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Posted by ブクログ 2018年11月04日

これまで読んだSTシリーズ第5弾。テーマはこれまでと違い、地味な医療ミステリー物だが、どちらかというとSTシリーズはサラッとしたストーリーが多かったが、本作は胸熱シーンが多く、一気読みさせられた。

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Posted by ブクログ 2017年11月07日

クールな一匹狼をきどる赤城さんの 実は熱い素顔と切ない過去が明かされる。今まで好きでも嫌いでもなかったけど これを読んで赤城さんが好きになったかも。
小山医師の気持ちも、わからないではないけど 何か他に方法なかったのかな?それだけ思いつめてたのだろうけど 患者の命を奪うという選択肢はないよね…。
...続きを読むうかしてる白い巨塔だ…。

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Posted by ブクログ 2017年11月04日

STの色シリーズ第二弾
警察モノが好きなうえに、医療モノはまたまた好きな内容だから、さらに楽しんで読むことができました。
ただ、この内容では普通はやはり病院側の問題にはならないのかなとも感じて、現実はほんとに怖いのかしらとも思ったりして。
やっぱり、かかりつけの個人医院とかを決めておくほうがよさそう...続きを読むだなとか。

それにしても、「赤城ちゃん」は良かった。
次の主役はだれかな?と楽しみです。

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Posted by ブクログ 2017年03月15日

刑事告訴された案件の調査を開始したSTのメンバーたち。
事件かどうかもわからないが、民事裁判ではすでに無罪の判決が出ている事案だった。
鑑定医として裁判に参加していた赤城は、判決に納得しているわけではない。
調査が進む中で明らかにされる赤城の過去。
医療に情熱を燃やし、正義感にあふれ、それでいて対人...続きを読む恐怖症に脅えていた研修医時代。
いかにも赤城らしいエピソードが物語の中で語られている。
個性あふれる・・・というよりも、強烈な個性の持ち主ばかりが集められているのがSTだ。
それぞれに専門分野を持ち、知識と能力をいかんなく捜査に発揮する。
今回の調査でも、その能力が十二分にいかされている。
事件の真相には驚かされた。
大学病院で我が物顔にのさばっている人間もどこか壊れているとは思うが、事件の鍵を握っていた人物も壊れている。
医師とは人の命を救うのが使命ではなかったのか。
出世や名声が医療よりも優先される病院など、絶対に行きたくない。
患者は無条件に医師を信頼する。
それは真摯に病気や怪我と向き合い、専門的な知識をいかし治療してくれると信じているからだ。
医師を信じられなくなったら、患者は何を信じればいいのだろう?
物語とはいえ背筋がちょっと凍るような感じがして怖かった。

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Posted by ブクログ 2016年06月28日

この本は面白かった。
病院の医療ミスの話だからかもだけど、
いつもは感情をそんなに出さない赤城が
内心情熱がすごいんだなということとか、
STも実は仲間意識はあるんだなと
新しい発見があって嬉しくなった。
しかし、大学病院というところは
ヒドイね・・・。

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Posted by ブクログ 2016年02月06日

「赤の調査ファイル」

今回は医療現場。それも殺人ではなく業務過失致死を暴く。

医者ってなんだか守られてるんだなぁと知らされた。大学病院の不正やカルテの改ざん、医療判断ミス。どれも罪としてみなされないなんて。

ところがこの事件深い!

STのメンバー大活躍でした!

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Posted by ブクログ 2015年08月16日

色シリーズ第2弾。赤城左門中心の話。赤城の過去がわかる作品。他の話とは毛色がことなるがやはり面白かった。

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Posted by ブクログ 2015年03月30日

おおお、ドラマとだいぶ違う。
ドラマすごいね。思い切って変えてくるね。
あの誘拐のくだりは全くなかったのか。
ますますもう一度ドラマを見たくなる。
小説版の赤城もいいけどね。
やっぱり赤城ちゃんって呼ばれてモテモテだったらしい。
でもだいぶシリアス。
ドラマでは左門ちゃんだったね。

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Posted by ブクログ 2014年10月02日

これも面白かった。STシリーズハマりそう。
赤城編なので、医療系。医療系好きかも。でも、大学病院の不正を暴くために故意に誤診し、結果患者が亡くなるというのはやりきれない。小説の中の話だとは言え、憤りを感じた。
翠に対する「人間盗聴器」が笑えた。でもそこまで聞こえてしまっては本人は大変だろうな。。翠編...続きを読むが早く読みたくなった。

それはそうと、STシリーズが本棚に並んだらきれいだろうなあ。

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Posted by ブクログ 2014年08月26日

序盤から何が起きるのかとドキドキした~。最後も道を外した正義感でモヤモヤしながらも赤城に惚れちゃいそうになった。

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Posted by ブクログ 2018年06月12日

大学病院に搬送された男が急死した。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。その大学病院で研修医をしていたSTリーダーの法医学担当・赤城左門は、捜査の過程で、封印していた自らの過去と対峙するー。感動のラストが待つ好評「色シリーズ」第2弾。

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Posted by ブクログ 2018年01月14日

シリーズ二冊目、読んでみました。
文章は、読みやすいし、展開も良かったのですが、

最後が、自分の頭かついていってない感じでした。

あ、そういう終わりなの?

という感じ。

医療について、詳しく書かれているのは、すこまいと思いました。

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Posted by ブクログ 2016年01月13日

シリーズ最高の感動作
さらば、過去よ――
隠蔽された医療ミスにリーダー赤城が挑む!

大学病院に搬送された男が急死した。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。その大学病院で研修医をしていたSTリーダーの法医学担当・赤城左門は、捜査の過程で、封印していた...続きを読む自らの過去と対峙する――。感動のラストが待つ好評「色シリーズ」第2弾

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Posted by ブクログ 2015年12月10日

小説版では謎に包まれていた赤城がメインのお話。太っ腹なことに赤城の過去話もあり、彼が自らそれを語るという展開もあり。キャップだけでなく、STというチームも成長しているのかもしれない。あるいはSTメンバーの絆が、キャップや読者にも見えるようになってきたのかもしれない。

事件内容も面白かった。犯人が罪...続きを読むを犯した理由、そうなるまで追い詰められた環境ということが問題提起として語られているから、結末もすんなりと納得できた。
ただ、今回の被害者にはあまり同情できないのです

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Posted by ブクログ 2014年08月27日

ドラマにハマったので赤城さんの話を読んでみた。
この話は2014年8月20日に連続ドラマで放送されたものだったんだけど、本筋は同じでも話の流れが全然違って新鮮だった!
巻末を確認したら、この小説が書かれたのは今から10年くらい前だった。10年前にこの話、と考えるとすごい。
ただドラマの作り方がおもし...続きを読むろいので、別物として読んだ方がいいかも。
ドラマはテンポ良くスピーディーにやってるけど、小説はキャラを掘って丁寧に仕上げてある。どっちが好きかは人によるかな。
個人的には、読んでみて良かったです。ドラマでは察しきれないことが、ちゃんと言葉で書いてあっておもしろかった!

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