あらすじ
1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。出動したST翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる……。翠の苦悩が胸を打つ「色」シリーズ第4弾!
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今野敏さんといい中山七里さんといい、クラッシックの楽曲を言葉で表現する天才ぶりに感動する。この本につられて改めてメンデルスゾーンとチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を聴いた。やっぱりいい!
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謎解きは青山さん中心だけれど、音の世界に棲む翠さんの活躍が地味〜に効いていて素敵でした。
菊川さんのクラシックファンは意表を突いたが、クラシックファンでない人も魅了されるというソリストさんの演奏、そして、オーケストラの演奏というのを久々思い出せて、クラシックコンサートに行きたくなりました。
大好きなチャイコ^^。昨年1年間私もピアノバージョンを弾いたけれど、オケで聞きた〜い!
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STシリーズ第4弾
結城翠の活躍する音感に関する事件で、一億円もするバイオリンの名器が盗まれるというあり得ないシナリオが、怪盗ルパン並みのトリックでまんまとすり替える。やはり推理小説は面白いなと感じました。次を探してまた沼に入りたいと思います。
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消えたヴァイオリンの謎。青山と菊川がクラッシック好きで意気投合するとは思わなかった。プラチナチケットのコンサートチケットを手に入れられる百合根のお父さんは結局何者だったのか?後半のコンサート場面はメンデルスゾーンとチャイコフスキーの曲解説のようでこの二曲を聴きながら読みたかった。
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【あらすじ】
あるコンサートの目玉であった高価なストラディバリウスが盗まれ、その操作にST班が駆り出されることになった。
チームの紅一点、結城翠の様子がいつもと違うことが気になる百合根だったが、捜査に進展が見られないまま、殺人事件が起こってしまい———。
【感想】
STシリーズ、久々だったのでタイトルにある色の意味も忘れていました(^^;;
チームのメンバーの名前に色の文字が入っているんですね。
殺人事件から始まらないのも新鮮、楽器が題材というのも新鮮でした。
が、今野敏さんの文章は、軽くなく、かといって重すぎもせず、やはり読みやすいので、あっという間にその世界に入り込めます。
しばらくミステリ系以外の本を中心に読んでいたので、久々のミステリとして読むのにも、ちょうど良い厚さとストーリーでした。
今野敏さんの作品をこれから読むという方の入門編としてもこのシリーズはいいと思います。
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ST翠が活躍する。
聴覚が優れすぎている翠が、同じような境遇のオーケストラ指揮者と心を通わせる。
いつもと違う展開になるかと思いきや、そうではなかった。
事件は心理学者の青山が解く。
色シリーズ4作目は、「緑の調査ファイル」。
STの紅一点、結城緑がメインの物語です。
人並外れた聴覚を持つ翠が、クラシックと言う音の世界で起きた事件の解決に挑みます。
いつもはヒステリックで、わがままな印象の翠でしたが、今作では大人感を漂わせた素敵な女性に描かれていてある意味新鮮でした。
他にも、菊川がクラシック鑑賞が趣味で、同じ趣味を持つ青山と意気投合するとか、菊川と翠がちょっと良い感じとか、赤城、山吹、黒崎が今回全く蚊帳の外だった事など、物語意外にも面白い場面が多くて楽しめました。
色シリーズは、次作で終了の様ですが、その先の展開にも期待が膨らんで、今後ST達がどう活躍するのかとても楽しみです。
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この本は、聴力がとても優れている翠が主人公。自分の中ではクールでどこか冷めている印象だった翠だが、その印象が少しだけ変わった感じがした。
相変わらず青山の言葉一つ一つには意味がありそうだし、やっぱり青山の理論的な言葉は理路整然としていて気持ちがよい。
読みやすかった。
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色シリーズ第四弾。本作は翠が主役。とはいえ、色シリーズ全般にいえることですが、やはり青山の推理なしでは事件の真相にはいきつかないですね。ST5人の中では唯一、青山だけが心理学の専門=生身の人間を相手にする分野を手掛けていることが影響しているのでしょう。
本作でもバイオリンや密室に隠されたトリックを見抜くのに青山の推理は欠かせませんでしたね。一方の翠はというと、持ち前の聴力をいかして事件の真相に迫ろうとします。事件の関係者として登場する指揮者・辛島は翠と同じ能力の持ち主であり、特殊な能力をもった二人の対峙は見どころの一つかなと思います。
また菊川警部補と青山がクラシックを通じて意気投合するシーンもおもしろかったです。よもやこんな展開があろうとは、これまでのシリーズの流れからは想像もできませんでした。
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翠が主役? と思わせるほど青山が目立っていた。本書は著者の音楽に対する造詣の深さを見せつける作品でもあった。菊川警部補がクラシック音楽好きという設定も意外(笑)。STの誰もが孤高の人なのだが、違う音の世界に住む翠の孤独を再認識させる筆致。最後に菊川と腕を組んでおでん屋へ向かう姿に、翠の安住の場所がSTであることが窺えた。
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ST警視庁科学特捜班の色シリーズの第4弾。物理担当の結城翠(ゆうきみどり)が活躍する話だが、異常な聴覚を持つ翠と全く同じ聴覚と悩みを持つオーケストラの指揮者辛島が登場する。刑事物ではありながら、音楽(演奏)の世界も美しく描写されており、なかなか楽しい読み物だった。最も盗まれたと思われたバイオリニストのストラディバリウスが最初からなかったとは容易に予測できたのだが……
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STの色シリーズ第4弾
翠を中心としたお話。
コンサートシーンはほんとに楽曲を聴きたくなるような感じで引き込まれました。
菊川の趣味が意外でしたが、より人間味を増して良かったと思います。
しかし、私の理解力ではなぜバイオリンが入れ替わったのか良くわからず。
この点は消化不良だったかな?
でも作品としてはほんとに面白い。
また、次の本が楽しみです。
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面白かった。
でも菊川刑事がクラシックファンって 全くイメージじゃないんですけど…笑。ほんとイメージ狂った。
菊川ファンとしては なんだかなぁ。
翠と辛島 同じ世界に住むふたり。
気が休まらない世界だろうなぁ。
同じ世界で 何か生まれるのかと思ったら 違ったね。
特別な能力が無い方が 人は生きやすいのかもしれないな。
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ST翠の孤独と苦悩――
美しき捜査の旋律!
1億円バイオリン盗難と密室殺人の二重の壁
1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。出動したST翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる……。翠の苦悩が胸を打つ「色」シリーズ第4弾!
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「緑の調査ファイル」
絶対音感を持ち人一倍の聴覚を持つ翠が主人公!
聴覚ってだけに今回の舞台はクラシックコンサート。そこで起きた盗難事件と密室殺人!
見事なプロファイリングで簡単なトリックに気づくSTのメンバー!
一つずつ事件を解決していき実績を上げ絆を深めてる!
いいシリーズ!
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2015/4/22
翠さんかわいい。
菊川さんもかわいい。
またドラマとの違いが驚きのレベルでした。
確かに翠さんレベルで耳がよかったら生き辛いだろうなと。
耳を塞ぐのは限界あるもんね。
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STの紅一点、翠さんが主役ということで…
今回のテーマは“音”
先にドラマを見てしまって映像では知っていたけれど、細かな音の世界を文章で表現ってどうするんだろう…
読むまでそう思ってました。
でも、それは本当に読むまででした。笑
私もクラシック聞いてみようかな、
そう思えました。
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STシリーズ、翠さんの編。
クラシック音楽の話も面白かったけど、翠さんの聴力のすごさが引き立ってた。事件解決には必要な特殊能力かとは思うけど、何でも聴こえちゃうのは大変だろうな。。その耳でオーケストラを聴いたらどんな風に聞こえるんだろう。音が合わさるすばらしさより、演者の息遣いや衣擦れなど雑音まで聞こえて楽しめなさそうだな。
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日本屈指の指揮者とバイオリニストの
夢の競演が行われる会場から
ストラディバリウスが盗まれた。
STも協力に借り出されるが
手口がわからず捜査は難航する。
コンサートの関係者たちの
不協和音が出始めた頃
その中の1人が密室状態の部屋で
殺されているのが見つかり…。
主役は聴覚のするどい翠さんですが
まさかのクラシック好きで意気投合する
菊川さんと青山クンの
クラシック談義も見ものです。
私はさっぱりわかんなかったけどね〜。
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シリーズ第七作。色シリーズ第四弾。今回の主役は結城翠。その超人的な聴力が事件を解明させる。菊川刑事がクラシックファンとはねー。赤城左門の出番無し。
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今回は、耳がとてもよい翠(みどり)が主人公。舞台から、名器のバイオリンがなくなった。さて、どうやって解決するのか?なんでこんな事件が起きたのか?
誰が犯人?どうしてこうなった?ワクワクしながら読み進められました。
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今回は翠。同じ特徴を持つ人との出会いで、いつも斜めに構えてる感じの翠が可愛くなった気がした。最後の菊川さんとのやりとりは、ファンサービスかと思うほどにやにや。
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ST 警視庁科学特捜班シリーズ。
今回の主人公は、ものすごい聴力を持つメンバー。
事件もオーケストラ関連と音に関係するストーリー。
事件は淡々と解決され、本題は音楽よような話でした。
楽しく読めました。
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1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。出動したST翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる…。翠の苦悩が胸を打つ「色」シリーズ第4弾。
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「色」シリーズはST特捜班のそれぞれのメンバーを中心に据えたシリーズである。
青の調査ファイル→青山翔
赤の調査ファイル→赤城左門
黄の調査ファイル→山吹才蔵
緑の調査ファイル→結城翠
黒の調査ファイル→黒崎勇治
「緑のファイル」は絶対音感と超人的な聴覚を持つ結城翠が中心となって展開する物語だ。
個々のヴァイオリンによる音の違い。
弾き手による音の違い。
翠の能力が事件を解く大きな力となっている。
聞こえ過ぎてしまうためにしなければならなかった辛い思い。
初めて出会った同じ能力を持つ人間。
事件の解明だけでなく、音楽にまつわる場面も楽しめた。
このシリーズは事件解明も楽しめるけれど、何よりも人間性が浮き彫りになる場面が多いのがうれしい。
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クラシック音楽に興味はないけれど、小学校に来てくださった音楽家の方々の演奏と、肌で感じた生の楽器の音を思い出しながら。
普通の人より聴こえすぎてしまう翠さんの「同類」が現れたことで、彼女より動揺している菊川さんが可愛かった。邪推してやきもきしてるのも可愛かった。
青山君と菊川さんが共通の趣味で盛り上がっているのも可愛かった。憧れの人の前で緊張しちゃってるのも可愛かった。
もう「菊の捜査ファイル」にした方がいいんじゃないかってくらい、いつもと違う菊川さんを見ることができてとても楽しかったです。
翠さんが身を置く「音の洪水」の世界を、現代の「情報の洪水」社会になぞらえてきれいにお話をまとめてしまうのは流石だなと。
同じふうに世界が「聴こえて」いても、そこでどういう風に生きるかはそれぞれの道がある。
翠さんは、百合根やSTや、菊川と同じ世界で生きていく。