あらすじ
密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。彼らは皆新興宗教団体の信者たちだった――。集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う。入り組んだ宗教団体内の人間関係と、揺れ動く人間心理。僧籍を持つST山吹が、事件だけでなく人の心の裏側を解く、「色シリーズ」第3弾。
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僧侶でもある薬学専門の山吹さん。存在感があまり前に出てきたことがなかったので楽しく読めた。
薬学^^があまり前面に出てこなかったのはちょっと物足りなかったけれど、禅の修行についても触れてあって、派手さはないけど、とても興味深く読めた。
それにしても、他人に自分の思いをしっかり伝えることって本当に難しいし、相手の思いや考えを正しく受け取ることの難しいんだなぁと改めて。
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「黄の調査ファイル」
面白かった!
練炭の集団自殺が実は殺人という話!
僧籍をもつ科学特捜班の一人が坐禅の心得を説き犯人にこれからの希望を持たさていく。
発想が新鮮で面白かったぁー!
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黄の調査ファイル
信仰宗教の信者4人が集団自殺したところから始まり、捜査が進むに連れ他殺の疑いが持たれ、僧侶である山吹の活躍により事件が進展していく面白さに一気に読んでしまいました。ありがとうございました。
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若者四人の集団自殺と思われた事件。新興宗教が出てきたのでてっきりカルトかと思ったらそうでもなく。特別な世界かと思っても人が集まって揉める理由なんて大差ない。悲しい誤解の末の殺人、何気ない一言が他人を追い詰める。山吹のお寺での百合根の座禅の話を読んでたら座禅を経験してみたくなった。
今回は、僧侶でもある山吹がメイン。
中盤から後半は、ほぼ百合根と山吹だけで話を回していた感じでしたが、それでも十分楽しめました。
お寺での生活(座禅や作務のシーン)は、結構興味深く、山吹の話にも納得したり感心したりで、百合根じゃありませんが、1日体験してみたくなりました。
もちろん、事件が起きてそれを解決したわけですが、いつものSTとは一味違う展開で、これはこれで面白かったです。
今作は、読みながら癒されました。
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1人1人に焦点があてられたシリーズ。今回は山吹が主人公。実際に現場におられたら異質な存在であるとは思ったりもするが、過去を明らかにしていくと山吹の意外な素顔が明らかになる。
僧侶の観点から事件をみるというのも面白かった。
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山吹才蔵を主役にすえた色シリーズ第三弾。僧侶である山吹が主役だけあって、被疑者と座禅で向き合うシーンではお寺の静謐さが伝わってきます。
犯人である町田が起こした殺人はちょっとした疑心暗鬼が生み出したもので、なんとも物悲しい事件といえるでしょう。すべての真相が明らかになったときに町田に対してかけた山吹の言葉は彼らしさに溢れていましたね。
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宗教法人が所有するマンションの一室で4人の遺体が発見された。僧籍を持つ山吹が活躍する本書は、人の心の弱さと、宗教に対するフラットな視点という二つの柱があったように思えた。塚原刑事、山吹、そして容疑者達の、宗教というものに対する台詞回しが興味深かった。曰く、元始宗教と科学は一体だったが、科学の発達によって宗教は取り残された(科学の残滓)。曰く、聖書に登場する数字の秘密=数秘学。前巻『赤の調査ファイル』に続く村上貴史氏の解説に出てくる本も読みたくなった。
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山吹さんの巻。山吹さんの言葉にとても深みがあって良かった。座禅とか私には絶対無理だけど、知り合いに山吹さんのような人がいたら、きっと定期的に話を聞きに行ってしまうだろうな。激しい思い込みによる動機で、それで4人殺す意味が分からないのだけど、疎外感を感じる辛さはよく分かるので複雑な読後でした。
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山吹さんって 第2化学担当というものの わたしの中では その部分より むしろ青山くんに近い印象。プロファイリングというわけではないけど 厳しい修行に耐え 自分と向き合ってきた時間から生まれたのであろう 人間を見る目の確かさ。そして人と向き合った際の巧みな対応とあたたかさ。それこそが この人の特性なのでは?と思う。
山吹さんの実家のお寺でのキャップと町田智也の体験修行の様子。それが1番面白かった。
それにしても 切ない結末。少しずつ歯車が狂ったり 行き違ったりして 誤解が誤解を生む。現実にも ほんとによくあることなんだけど。
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STの色シリーズ第3弾
おお、このところの最短記録ではないか?あっという間に読み終わってしまった。
さほど派手なことはなかったけれど、どんどん引き込まれていった感じ。
百合根はやはり素晴らしい警部だ~と坐禅修行体験のシーンで感じてしまった。
普通の人なのになかなかこんな人いないんじゃなかろうかと思ってしまう。
この本は山吹さんを評価?すべきなんだろうけど、やはり私としては百合根警部を応援したいと思う。
次も楽しみです。
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ST山吹の真意とは――
心の闇、心の扉
新興宗教の若者4人は集団自殺をしたのか
密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。彼らは皆新興宗教団体の信者たちだった――。集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う。入り組んだ宗教団体内の人間関係と、揺れ動く人間心理。僧籍を持つST山吹が、事件だけでなく人の心の裏側を解く、「色シリーズ」第3弾。
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色シリーズ第3弾。山吹が中心の話。今まで山吹がけ他のSTメンバーが抱えるような心の病は知らされていなかったが今回それがわかり、また山吹の性格の理由がわかるような気がした。
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宗教絡みで集団自殺があったようにみえた。
しかし、よく考えると、不自然な箇所が…
宗教が原因か、仲間割れが原因か?不自然に動く者こそが犯人だ。
STの山吹さんが活躍するから黄のファイルなんだね!
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人間は心の状態が悪いと,なんでも無いことを,とんでもなく悪いことのように解釈してしまいます。そんな時こそ,今の自分の状況を客観視する技術が必要ですね。
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宗教に関する議論みたいなのは雑に読んだが、悲しい話で心にきた。
5人組で1人だけハブられてるのが本当辛い。
あと修業が大変そう。絶対したくない
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密室状態の部屋で死んでいた4人は
ある新興宗教の信者たちで
当初は集団自殺だと思われた。
しかし、決意の自殺にしては
乱雑なテープの目張りなどから
STは早すぎる結論に異議を唱える。
容疑者として浮上したのは
いずれも教団の関係者ばかり。
5人の中で僧侶の資格をもつ山吹は
彼らが抱える問題点をもとに
真実をあぶりだすことができるのか。
おお、禅問答!
細かく修行の様子が書かれ
キャップの真面目さがよくわかる( ^∀^)
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さてさて、STシリーズの中の色シリーズ。今回はSTメンバーの僧侶山吹さんが、メイン。ということは、宗教がらみの話。いつもの下りではお経しか挙げていないのだけど、彼が解決のヒントにたどり着く?なかなか、一人一人にスポットを当てられないしいつも輝いているのは、翠と青山。これを読んだら、少し座禅に行きたくなったなあ。
本の中で、座禅をするシーンが出てくるのですが、痛みに神経を集中させると痛みが増す。そんなときは全く違うことに神経をずらすと痛みが消える。。というか痛いのは変わらないのだけどそういう感覚から心を開放すると感じ方が変わる。これは、色々なシーンで使えそうな気がしました。
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密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。彼らは皆新興宗教団体の信者たちだったー。集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う。入り組んだ宗教団体内の人間関係と、揺れ動く人間心理。僧籍を持つST山吹が、事件だけでなく人の心の裏側を解く、「色シリーズ」第3弾。