あらすじ
東京、神奈川、大阪。離れた3つの場所での殺人。だが、全ての遺体に“モモタロウ”の文字と五芒星(ごぼうせい)が刻まれ、被害者は皆、岡山に関係する人物だった。県警の特命班に招聘されたSTたちは事件を調べ直し、地元に伝わる“桃太郎”の伝承を探っていく。異能の5人が謎を解く警察小説。ST“伝説”シリーズ、第二弾。(講談社文庫)
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ST桃太郎伝説殺人事件ファイル
桃太郎伝説を絡めた事件。悪者だと思っていた鬼が本当は地元の宝で桃太郎は侵略者なんて。犬、猿、雉も実はモデルになった人物が居た。解決の糸口はほんの小さな疑問から。最後まで面白かった
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プロファイリングの青山さんの真摯な姿がとっても素敵♪
今回は菊川さんの活躍はなかったけれど、百合根さんの心理描写も面白く、同じくキャリアの関本さんも興味深く描かれていて、面白く読めた。
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面白かった。一気に読んだ。
最初はやなやつで感じわるっと思った関本さんだったけど 途中から どんどんいいやつになり 最後には かっこいいにまで。青山くんは 青山くんで おいおい泣いちゃって この子は純粋だなぁ。
理不尽で 切ないストーリー。
こういう理不尽さや 切なさはきっとたくさんあるのだろうな。許せないけど。
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「桃太郎伝説殺人ファイル」
これすごく面白かった!
有名な桃太郎!鬼を退治する桃太郎!
でも、岡山では別の逸話がある。
桃太郎こそ侵略者で鬼とみなされたものはとても岡山の人にとって大切な人だった。
そんな別の視点からの逸話をベースにした今回の殺人事件!
面白かったなぁ!
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この作品の評価が高いわけがわかりました。
2時間くらいで集中して読まされました。
おもしろかった!
今回は青山がかなり活躍します。
青の調査ファイルよりも!!(笑)
赤城ファンとしては少し物足りない内容でしたが、とても楽しめました。
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連続殺人捜査依頼で岡山へ。桃太郎の話に隠された百済からの移住者と製鐵技術、もたらされた繁栄と中央からの侵略者。青山大活躍、普段の傍若無人ぶりと涙を流す姿。関本警視最初は嫌な人かと思ったけど、またどこかで一緒に捜査してほしい。菊川さんて奥さんいたんだ。菊川さんと翠てモスクワ以来仲いいな、娘みたいな感じなのかな。
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・異なる3つの都道府県で特徴的な遺体が発見された。全ての遺体に『桃太郎』と五芒星が刻まれていたのだ
・捜査を進めるうち、被害者は全て岡山と関わりがあることが明らかになり、ST一同は岡山へ出張することになる
・三人の被害者は社会的に問題のある人物たちであり、特に岡山県に対して不利益のある行動をとっていた
・岡山県警では連続殺人事件に関わりがあると思われる誘拐事件の捜査が行われていた
・STメンバーは岡山の桃太郎伝説を調べるため、警察で広報をしていた岡山の民話に明るいOBの元を訪れる
・(OBを装って桃太郎伝説をSTに語ったのは行方不明で捜索中の男だったが、誰もOBと行方不明者の顔を知らないので分からなかった)
・岡山県に伝わる桃太郎伝説は、桃太郎の側が侵略者であり、鬼に同情的
・殺人の実行犯が各県警で捕まり始める。三人の実行犯を掲示板で募集したのは警察OBだった
・OBは優秀な刑事で、岡山県警の次長になる予定だったが、キャリアの移動が重なりその機会を失う。また、部長のセクハラを咎めた結果、セクハラの濡れ衣を着せられ自主退職に追い込まれる
・桃太郎は侵略者であり、警察内で起こった不祥事を暴露するための計画だった
・最初は殺人計画ではなく、誘拐して桃太郎と五芒星の紙を貼り付けるだけのつもりだったが、実行犯が暴走して連続殺人になってしまった
・犯人の自殺を止めるため、計画の内容を明らかにしたことをマスコミに次長が発表する。課長と部長が妨害するが、セクハラの当事者だった女記者たちの尽力もあり犯人の目に届く
・犯人は身柄を確保される。連続殺人の火種となった課長と部長は降格処分を受ける
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伝説シリーズ2作目、今度は桃太郎ということで、誰もが知っているお伽噺かと思いきや、我々の知らないもう一つの桃太郎にまつわる話しが隠れていたことに驚きました。
前作同様、その桃太郎の裏話的エピソードと事件とのつながりを追いかけるのがちょっと大変ではありますが、為朝伝説よりは理解できました。ラストの青山の姿はちょっとおどろき、こんな一面もあったのですね。
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この本は、青山がほとんど1人で活躍した。
いつもはやる気がないように見える青山が、
プロファイリングに苦戦して
責任感ある行動、発言をし、
最後の方では泣いたことにつられて泣きました。
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ドラマとは全然違うので驚いた!
原作のほうが面白いかも♪
STシリーズ、最初から読み始めてるのだけど、
赤城さんより青山くんのほうが目立ってるよね。
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今度は岡山に遠征。STも忙しいな。
ストーリーはいつも通り問題なく面白かったのだけど、桃太郎の本当の話?を知ってしまって興味がわくような残念なような。
青山の活躍が際立ってたけど、ほかのメンバーが目立たず残念。せっかく5人そろって岡山行ったのにー。
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ドラマとはまた違います。
なのでドラマを観た方も確実に楽しめる作品。
STメンバーが岡山に行きますよ!
青山さんが大活躍なので、青山さん好きにはもってこいです。
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うむむ、正直桃太郎と引っかける事が必要だったのかなぁと思うのは私だけでしょうか。軽い気持ちだったのか当人にしかわからない事ですし、郷土史が趣味だからと言えばそうなのかもですがあまり理由などに入っていけませんでした。昔話のなりたちとか嫌いではないんですが。
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シリーズが進んでるので百合根は青山の好きなようにやらせてやれよ、と思った。
新聞記者の人が許せない。
菊川さんに冷たい関本許せない!と思ったけど良い奴だった。
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積読解消!手元にあると読むの忘れがち。
東京、神奈川、大阪と場所違いの殺人事件が
ひとつの事件と認識されたのは
遺体に残された「モモタロウ」の文字と
全員の来歴に「岡山」が含まれていたから。
岡山県警の要請を受けたSTメンバーは
現地で調査を開始するのだが。
そうそう〜、赤城さんの一匹狼ツンデレとか
キャップと菊川さんのやりとりとか
久しぶりでも世界に入り込める、この感じ。
今回は事件の性質からしても
青山クンのプロファインリングが
重要な意味を持ってくる話で
それだけにプレッシャーもあったのか
いつもの気のない彼とは違うので
キャップもとまどいがち。
もう〜( ̄▽ ̄)
もっと部下を信頼しましょうね。
岡山と他県での「桃太郎」伝承の違いなど
民俗学蘊蓄も楽しかった。
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桃太郎伝説殺人ファイルということは、岡山が関係すると思ったら、そうだった。電鉄ゲームかとも思ったが・・・。
実際の岡山西署は描写されている通りだ。転勤で住んでいたことがあるので、懐かしい。
桃太郎って、桃ではなくたしかトマトの品種だったような記憶がある。岡山では桃太郎祭りでうらじゃという踊りながら練り歩く祭りがある。これらも関係するのか?
東京、神奈川、大阪で相次いで殺人が起きる。共通しているのは、死体に「モモタロウ」という文字が刻まれていることで、岡山県警から呼ばれたSTメンバーが解明していくストーリーだ。
ただ、桃太郎には、鬼退治の善人の側面と侵略者としての悪人の両面の説がある。本作ではどちらなのだろう?桃太郎伝説っていうことは、後者なのかもしれない。
その意味で死体の背中に刻まれているとしたら、事件も二面性があるのかもしれない。
青山のプロファイルが事件解決を進展させるが、プロファイルに該当しない事件という点で面白い。動機や手法が見えてこない。なぜなのか、わくわくする。
娯楽作品として楽しく読めるのは、気分転換として活字を欲する際に、向いている本だと思う。
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桃太郎伝説を活かした作品。青山が意外な形で描かれて親近感が湧いた。ストーリーは若干複雑にしようとしている感が伝わってきたので、残念。
急に各々のキャラクターの設定?キャラ?が変わってきた描写があったので、違和感あり。
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伝説シリーズ2作目。登場人物を把握できたこともあり、スムーズに読み進められた。STの5人で1チームという往年の戦隊モノを彷彿とさせる設定にも慣れてきた。桃太郎もやはり大和朝廷が渡来した製鉄技術者集団を隷属させるための武力行使を下敷きにしたものだったか。構造的には出雲の国譲りと同じなのだろう。読み進めていくと、何となく主犯が想像できるのだが、その辺りは著者が意図的に書いているような印象。本巻は青山が主役だったな〜
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ST科学特捜班シリーズ。
安定の面白さ。
今回は岡山の桃太郎にまつわっておこる連続殺人事件をSTメンバーが解決する。
プロファイリングを得意とする青山が大活躍。
また、キャリアとノンキャリの確執も読みやすく描かれていて面白い。
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これまたアオレンジャー大活躍の巻。
ちょっと偏りすぎでは?(^^;
特にももクロもとへ桃黒がほとんど嘘発見器扱いしかされていないというのは、それぞれのファンにとってはどうか? (^^;
前作よりはうんちくが増えている分、楽しく読めた気はします。
ちゃんと推理小説にはなっていると言うことでしょう。
もう少し、全員が活躍できれば良かったのにと言ったところ。
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東京、神奈川、大阪。離れた3つの場所での殺人。だが、全ての遺体に“モモタロウ”の文字と五芒星が刻まれ、被害者は皆、岡山に関係する人物だった。県警の特命班に招聘されたSTたちは事件を調べ直し、地元に伝わる“桃太郎”の伝承を探っていく。異能の5人が謎を解く警察小説。ST“伝説”シリーズ、第二弾。
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たまたま見かけて読んだ一冊(シリーズ名は知っていたけど著者の作品はこれが初めて)。桃太郎伝説といえば吉備津&吉備津彦神社、温羅と鬼ノ城、産鉄地に対する"鬼退治"という大義名分に隠れた中央からの征服の歴史。ミステリということでどの程度桃太郎伝説が本筋に関わってくるのかな?と半信半疑で読み進みたけど、中盤"郷土史に詳しい元警察官"という人に話を聞きに行くあたりから一気に話が濃厚になってきてなかなか好みの展開でありました。
動機と手口についてはやや強引な気がしなくもないのですが、互いに関係もなく居住地も仕事も年齢もバラバラな被害者が共通の"印"をつけられ殺されるという設定は面白かった。被害者はそれぞれ恨まれてもおかしくない立場の人たちだったが共通する線が見つけられないため連続殺人としての立証が非常に難しい。唯一の手がかりは残された"桃太郎"の文字…ということで主人公たちチームが桃太郎伝説の故郷である岡山に派遣される、という筋。
登場キャラはかなり個性豊かな"超感覚"の持ち主たちで、本格ミステリという類ではない作品なので、きちんと理詰めでパズルのように解いていくタイプでないと…という向きにはあまり勧めません。
ドラマにもなったらしいシリーズですが、見たことがないので却って思い入れなく読むことができたかも。
P.S.本書で最も活躍する青山は臨床心理士という設定ですが、言うまでもなくあれは"かなり特殊な能力を持った"人がたまたま臨床心理士の資格も持ってるって話なので、千里眼シリーズほどではないけどまあ現実味はないと思っていただいてよろしいかと。
Posted by ブクログ
「桃太郎伝説」をめぐる物語の中心に青山がいる。
いつになく感情的になったり、焦りを見せたりと、人間味あふれる反応が珍しい。
安定したシリーズだけに安心して読むことができた。
意外な展開もあって、STファンとしては楽しめた。
ただ、物語の深みとなると「伝説」シリーズはいまひとつ物足りなさを感じてしまった。
昔話としての桃太郎は知っている。
しかし、郷土史と結びつく地域密着の伝承話となってくると一気に見知らぬ世界になってくる。
その部分はとても面白く読むことができた。
Posted by ブクログ
警視庁から岡山県警の要請により捜査に赴いたSTチーム。おとぎ話の桃太郎伝説が、本場では通説とは離れた解釈もされていた。悪者とされる鬼が桃太郎に復讐?陰陽五行の思想など私にはなじみのないものも新鮮でした。謎解きに大きな役割を果たす青山の苦悩の姿もシリーズで固定化されたキャラクター像を塗り替える面白さもありました。
Posted by ブクログ
青山さんが大活躍!!
桃太郎の認識が180℃変わるお話…
でも、やさしい鬼の物語もあるし
わからない話でもないなって思った。
最後は、スカッと終わってくれて楽しかった(*^^*)