【感想・ネタバレ】ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイルのレビュー

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2021年03月21日

「赤の調査ファイル」は、赤城が主役のストーリー。
一匹狼を気取る、どこか得体の知れない赤城の、悲しく苦しかった過去が明らかになります。
STのリーダーとして、法医学者として優秀な赤城ですが、STにたどり着くまでには、対人恐怖症と言う障害を抱え、仲間に欺かれ、必死にもがき苦しむ姿があったのですね。...続きを読む
今作は、今までになく心に染みるストーリーながら、内容的に重苦しさも感じていたのですが、ラスト、赤城がSTメンバーを仲間だと言い切る場面は、光が差した感じがしてホッとしました。
これからのSTが、よりチームとして成熟していく予感がして、黄・緑・黒のストーリーにも期待大です。
早速、続きを読もうと思います。



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Posted by ブクログ 2020年12月17日

ST色シリーズを読み終わりこのレビューを書いていますが、本作は色シリーズ中で最高の出来栄えではないかと思います。いや、ほんとうにおもしろったです。

赤城の過去と彼がこれまで抱えていた苦しさが丁寧に描かれており、日頃の一匹狼だと言い張っていることや女性恐怖症に陥った経緯がよくわかり、赤城というキャラ...続きを読むクターを深く理解することができました。

また本作の題材となった事件はいわゆる医療過誤(とは最終的にはちょっと違ったのですが)ものということで、巷で言われる「専門性の壁・密室の壁・封建制の壁」という3つの壁が立ちはだかります。専門性の壁については赤城をもってすれば突破できるものの、残り2つがSTの捜査を難航させることに。

捜査の結果、病院として正常な判断ができるかどうか試すため、とある医師・小山が仕組んだ故意の医療過誤であったことが判明します。3つの壁のうちの一つである「封建制の壁」に対するものであったといえるわけですが、なんともやるせない気持ちになります。小山の狙いは理解するできるものではありますが、それにより一人の尊い命を失う結果となりまし…。被害者の妻の心情はいかばかりか、と考えさせられてしまう内容でした。

小山には葛藤といったものなかったのかな? 読み手の自分としては多少なりとも「自分だったらどうするかな? 命も大事だし、病院の闇を告発もしたいし…」と相当揺れるはず、と思いましたが、小山は被害者の病状を診た時点できっぱりと犯行を決意したように見えます。病院の閉鎖性に嫌気がさして葛藤すら抱かない状態になっていたのかもしれません…。

こういった点を踏まえると本作は非常に社会性の高い内容といえると思います。赤城をはじめとした登場人物の心情やそれぞれが抱える事情などを描き切っており、読み手の心に(少なくとも自分には)ズッシリとした何かが迫ってくる作品でした。

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Posted by ブクログ 2020年10月07日

このシリーズが好き。
一人一人の登場人物にしっかりと個性があって、ストーリーも読み進めやすい。

この話は、登場人物の中で"赤"の色で表される赤城に視点が置かれて物語が進んでいく。

知らなかった赤城の過去を知れるのと同時に、STが言葉に出さずとも仲間であることを感じ取れる内容だ...続きを読むった。

事件の内容も、最後までどうなるのか予想がつかないものだった。

遺族の方にとっては、怒りのやりどころがない物語であったかもしれないなと、少しばかり重い気分にはなったが、最後まで一気に読み進めてしまう面白さがあった。

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Posted by ブクログ 2014年10月18日

実はこの本を読んだのは他の色シリーズを読んでからなんです。化合の後でもある。それでも、独立した作品として引き込まれるように読めてしまうのが、この小説の凄いところ。
今回は赤城が主人公。話は医療事故から始まる。会社員の武藤、朝起きた時に妙な気だるさを感じた。インフルエンザかと思い病院へ行ってみるも、受...続きを読むけ付けは冷たい態度だし、計数時間も待たされて、出された結果はインフルエンザ。薬を出されて養生するも悪化。その結果、顔の皮がむけて武藤は死んでしまう。
その妻が起こした医療訴訟に赤城が関わった。それにより、彼の過去が明らかになってゆく。
赤城は優秀な医者だったが、大学医学部の医局のシステムに耐えられなくなり、研修医をやめた。その事が今回の事件に花を添えている。赤城の過去が意外で、そこもまた注目ポイント。
事件の犯人は意外な人物。でも彼にも目的が合ってやったのであって、一方的に攻めることはできないのではないかと私は思う。

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Posted by ブクログ 2020年02月04日

今回は赤城さん。赤だから当然か。研修医時代が当然ながらあったわけで、そこでの確執のようなものがとてももどかしく、これもまた医療現場のある意味事実かと思うと心が重くなりました。人一人を殺すには余りに身勝手な動機だった。医療ミスの裁判は本当に泣き寝入りなるんだな・・・。でも、被害者の奥さんが強い人なのが...続きを読む好感持てました。次に行きます。

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Posted by ブクログ 2015年08月16日

色シリーズ第2弾。赤城左門中心の話。赤城の過去がわかる作品。他の話とは毛色がことなるがやはり面白かった。

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Posted by ブクログ 2015年03月30日

おおお、ドラマとだいぶ違う。
ドラマすごいね。思い切って変えてくるね。
あの誘拐のくだりは全くなかったのか。
ますますもう一度ドラマを見たくなる。
小説版の赤城もいいけどね。
やっぱり赤城ちゃんって呼ばれてモテモテだったらしい。
でもだいぶシリアス。
ドラマでは左門ちゃんだったね。

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Posted by ブクログ 2014年10月02日

これも面白かった。STシリーズハマりそう。
赤城編なので、医療系。医療系好きかも。でも、大学病院の不正を暴くために故意に誤診し、結果患者が亡くなるというのはやりきれない。小説の中の話だとは言え、憤りを感じた。
翠に対する「人間盗聴器」が笑えた。でもそこまで聞こえてしまっては本人は大変だろうな。。翠編...続きを読むが早く読みたくなった。

それはそうと、STシリーズが本棚に並んだらきれいだろうなあ。

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