今野敏のレビュー一覧
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スクープシリーズ第4弾。十年前に起きた大学生刺殺事件を軸に物語は進みます。特命捜査として事件を追う刑事・黒田と谷口のコンビ、ここに主人公である布施が絶妙のタイミングでからみ、徐々に真相に近づいていきます。
一方、「ニュースイレブン」の現場には栃本が関西の系列局から転勤してきて、報道に関する価値観の違いからデスクである鳩村とことあるごとに対立することに。
鳩村の考えについては、正しいかどうではないかはさておき、その立場を考えると官僚的な側面が垣間見えるものの、そういわざるを得ないのであろうな、と半ば同情してしまう点も多々あり、そうした感情とともに読み進めていくと、この栃本という人物がひどくウザイ人間に感じられてしまいます。ところが、物語の後半、栃本に対する鳩村の見方がかわってくると、読み手であるこちらの栃本評もちょっとかわってきまして、「なんか頼もしい人物」に見えてくるからなんとも不思議なものよのう、という思いを強くいたしました。
事件の真相としては、谷口の聞き込みで浮上した人物が犯人であった、という結末で、それほどの”ひねり”はありませんが、このシリーズは刑事と布施がときに並行し、あるいは交差しながら事件を追う展開にオモシロさがあるといえるでしょう。その意味では今回も十分楽しめる内容であったと思います。
また鳩村と栃本の対立を通した報道のあり方について議論を交わすところももう一つのテーマなんでしょうね。
そしてその二つのテーマをつなぐ立ち位置にいるのが布施という構図でしょうか。次作も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ近隣署管轄で起きた殺人事件、自署管轄内でのひき逃げ事件、そして連続で起きている不審火、さらには娘の彼氏が搭乗予定だった飛行機の墜落事故。
大森署署長竜崎の身辺はにわかに慌ただしくなり、対応に追われることに——。
海外赴任中の娘の彼氏と連絡が取れず、やむを得ず竜崎は情報を求めて外務省の知り合いに電話をします。そのことによって逆に殺人事件の情報を訊かれたり、刑事部長の伊丹から外務省に知り合いがいるならさりげなく情報を訊きだしてくれと頼まれたり、頭の痛い事態になってしまいます。
麻薬売買の捜査をめぐって麻取りとぶつかったり、捜査本部への人員派遣り駆け引きをしたり、竜崎は次から次へと対応を迫られます。
効率主義の竜崎は慣例にとらわれず、出来ないことは出来ないと相手の要求を突っぱねます。ですが彼は、否定して終わらずにこうした方が良いという代替案を示します。
だから相手も不本意ながら納得せざるを得ないのです。
はっきりモノを言う竜崎は読んでいて痛快です。
かと言って竜崎は仕事に熱血なわけでもなく、自分の仕事の範疇以外に手を伸ばそうとはしません。しかし、自分の仕事はきっちりと熟す、まさに公務員の鑑のような男です。
彼のようにぶれない生き方は誰にでも出来ることではないから、彼に憧れるのかもしれません。
竜崎の今後の活躍もとても楽しみです。 -
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ネタバレシリーズ5作目、今回は2つの殺人事件とその現場に残された古代文字を巡る物語です。毎度おなじみ、今回の碓氷の相棒は大学教授で考古学を研究するアルトマン教授。
現場に残された古代文字・ペトログリフそのものは前作、前々作ほどの興味はわきませんでしたが、それでも事件の裏に潜んでいたいきさつにはもの悲しさを覚えます。
大学の研究室という閉鎖的なコミュニティに巣食う複雑な人間関係が事件の引き金の一つになっているわけですが、と同時に研究者であればこその「事実の確認と検証」という本来とるべき行動の欠如ももう一つの引き金になってしまった。事象があまりにも身近すぎて、研究者といえども適切な距離感を保った態度で物事に接することができなかった結果ということでしょうか、なんとも皮肉な事件だったものよのう、と思ってしまいます。
事件解決後、去り際にアルトマン教授が残した言葉、「あなたは触媒のような人だ」の一言は本シリーズを象徴するかのような言葉ですね。どの作品でも碓氷が相棒の力を引き出し、事件を解決に導いたことは間違いありません。
それと、個人的にはアルトマン教授が浅井に対して指摘した「学者としての事実の確認と検証を怠った」というセリフが印象深かったですね、学者に限らず、こうしたある種、淡々とした態度はとても重要なものではないかと感じました。 -
購入済み
主役はゲーム会社
安積班シリーズものだけど、今回は事件に巻き込まれたゲーム会社が事件の謎を解いていき、刑事たちの活躍は控えめ。日本の歴史を読み込んだゲームの話が興味深かった。
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警察小説の重鎮ともいえる今野敏には、沢山の警察シリーズモノがあり、本作は、同期シリーズの一作目。
警視庁捜査一課配属一年目の宇田川は32歳の巡査部長。刑事としてはまだまだひよっこ。同じく本庁公安の同期の蘇我が突然の懲戒免職となり姿をくらます。そして宇田川の関わる事案に蘇我の姿が見え隠れ。
主人公の心理描写、解決までのプロセスがスピード感溢れる展開で一気呵成に描かれている。
今野敏の作品は、作中に適度に挟まれる警察組織の解説が売りだ。読者があたかも警察組織の一員として事案に取り組む体制でページをめくるようになる。捜査本部に参加すると昼夜関係なく捜査に飛び回り、寝不足と疲労が蓄積していく。でもそれが読者にカタルシスを与える。
昨今の働き方改革なんてどこ吹く風だ。 -
Posted by ブクログ
古代文明VS探偵!?
荷が重すぎるのではと思いました。
久しぶりに『マジェスティックトゥエルブ』という言葉を見ました。
前の世紀末に流行ったUFO物の番組で語られるアメリカ合衆国の組織だったかと思いますが非常に懐かしい!
更にグラハムハンコックの『神々の指紋』
ピラミッドの正体とは何か再び考えさせられる事に!
数字の謎も良かった!
ピラミッドと火星と数字と古代文明が好きな人は是非お読みください。
オバマ大統領が就任直後に『世界の警察を辞める』と言ったのは確か2013年、マヤ暦の終焉は2012年?
マヤ暦の終焉の日は今現在過ぎていますが誰かが救ってくれたのでしょうか?
アメリカの役目終わり?
関係があったら凄い事ですね!