今野敏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ついに達人の域に到達してしまった剛くん。てかおまえまだ10代なのにヤバいな。
日本じゃガラスの10代、傷つきやすいティーンエージャーとかなんとか言ってる中、既に悟りを開いているという、ね。
と言っても最終巻に至り、俺つえー的な話は無くなって、空手の世界の問題を作者が語るというところが多いわけで、世界に合わせてルールを決めて試合やってそしたら試合に勝つことだけ考えて、空手が持っていた本質が失われる、という、いやこうやって書くとつまらん感じだけど、その熱い思いが伝わってくるわけですよ。
というわけで、死闘を繰り広げてかっけー、という話ではなくて、ふむふむなるほどと、脳のしわが増えるような最後なの -
Posted by ブクログ
警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ第5弾。
警察小説の中で、上司や部下からの信頼がこれほど厚い主人公は珍しいのでは。
彼は、買いかぶりだと自己認識し、他人からの評価にずれを感じている。自分は、「人一倍心が折れやすい」し、「石橋を叩いて渡るタイプ」で、「臆病で引っ込み思案」だと、戸惑いながら捜査に従事している。
今回の相手は、テロリスト。公安とせめぎ合いながら、「捜査というより戦い」という事件を追う。
その一方で、家庭の問題(娘が外国をバックパッカーしたいという)にも悩まされる。
主人公の性格づけとともに、警察小説と家族小説をミックスしたようなユニークなシリーズ。まだまだ期待できそう。