今野敏のレビュー一覧
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格闘技をテーマにした短編集。いずれも格闘技ファンにはたまらない8編を収録。
『花道』。空手経験者の吉倉刑事が検挙する暴力団員は、学生時代のライバルだった。
『探し屋』。探し屋の所長に舞い込んだ人探しの依頼。依頼の理由は…
『空手道・内海道場』。武道三昧の人生を送ってきた内海道場の道場主・内海剛造。内海の門弟の一人、蒲郡が内海の制止を振り切り、フルコンタクト空手の大会に出場するが…
『非道議員』。再び、内海剛造の登場。大物政治家の飼い犬になることを拒んだ内海の道場に最大の危機が迫るが…
『バーリ・トゥード』。グレイシー柔術に代表される総合格闘技と古武術との決定的な違いは何か。格闘技の真 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今野敏さんの数ある警察小説のシリーズの中でも、倉島警部補シリーズは、公安の捜査員を主人公とした唯一のシリーズである。本作は、シリーズ第4作に当たる。
『曙光の町』で初登場した倉島という人物は、当初は公安の仕事に意欲が持てなかったのが興味深い。このシリーズは、倉島が経験を積みながら次第に使命に燃えていく、成長記という側面がある。秘密主義の公安組織に属している割には、何だか人間臭く、猪突猛進的である。素人目にも、公安に向いているようには思えないのだが…。
日本の公安の司令塔である、警察庁警備局警備企画課。その情報分析室、通称「ゼロ」の研修から、警視庁公安部に戻ってきた倉島。公総課長に呼ば -