今野敏のレビュー一覧

  • クローズアップ(スクープシリーズ)

    購入済み

    つかみどころのないスクープ記者

    局長と現場の記者の板挟みになる進行役。
    仕事熱心な警察の上役他個性的なキャラクターが多く登場。
    プロットの展開には注意が必要。

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    2017年04月07日
  • リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    ちょっと変わった主人公が登場する警察もの
    その悩める姿は、共感できるところがあります
    それにしても今野さんは、人を描き分けるのがうまいですね

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    2017年06月10日
  • 欠落

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    「同期」シリーズ第2弾。
    警視庁捜査一課の宇田川と表向きは警察を辞めた形になっている公安の蘇我の物語である。
    捜査一課内ではまだまだ中堅とも言えない立場だからか、主人公であるはずの宇田川の存在感が薄い。
    一方登場場面は少ないにもかかわらず蘇我の存在は大きく重い。
    多くは語られていない蘇我の人となりが、逆に寡黙で捉えどころのない公安ぽさにつながっているのかもしれない。
    今野さんの物語は読んでいて疲れることがない。
    停滞したように見せかけてもきちんと物語は進んでいるし、何よりもキャラクターの個性が際立つ物語が多いからだろう。
    宇田川にはそれほど強烈な個性はない。
    だからなのか。
    読んでいて「あぁ、

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    2017年03月23日
  • ST 化合 エピソード0 警視庁科学特捜班

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    STが設立される以前の物語である。
    同時に、何故STが設立されたのか。その謎が物語の中に提示されている。
    菊川は30歳半ば。まだ捜査一課にきて一年という駆け出し刑事だ。
    三枝は同じ捜査一課の先輩刑事として登場している。
    ある夜、普段の生活圏とかけ離れた場所でひとりの男が刺殺された。
    目撃者の証言から、事件現場から走り去る黒っぽい上着の男が犯人として有力視される。
    被害者には膨大な借金があり、返済の目処も立っていない。
    性急に事件を解決しようとする鳥山検事。
    集められた証拠の中から都合のいいものだけを取り出し、取調べを強行しようとする。
    自白さえ取ってしまえば・・・そんな検事の思惑は現場の刑事た

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    2017年03月20日
  • 隠蔽捜査(新潮文庫)

    購入済み

    東大法学部卒のキャリアの警察官

    筋を通す面白味のない男だが、面白い展開。
    続編も購入しました!

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    2017年03月17日
  • ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル

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    刑事告訴された案件の調査を開始したSTのメンバーたち。
    事件かどうかもわからないが、民事裁判ではすでに無罪の判決が出ている事案だった。
    鑑定医として裁判に参加していた赤城は、判決に納得しているわけではない。
    調査が進む中で明らかにされる赤城の過去。
    医療に情熱を燃やし、正義感にあふれ、それでいて対人恐怖症に脅えていた研修医時代。
    いかにも赤城らしいエピソードが物語の中で語られている。
    個性あふれる・・・というよりも、強烈な個性の持ち主ばかりが集められているのがSTだ。
    それぞれに専門分野を持ち、知識と能力をいかんなく捜査に発揮する。
    今回の調査でも、その能力が十二分にいかされている。
    事件の真

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    2017年03月15日
  • 神南署安積班

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    短編集。
    事件そのものを追って解決するというよりも、刑事それぞれにスポットをあてた話になっている。
    こうして読んでみると、本当に個性豊かなメンバーが揃っている。
    中でも「刑事部屋の容疑者たち」は好きな物語だった。
    馬鹿々々しいけれど、ほんわりとしていてあたたかい。
    みんなの班長を思う気持ちがストレートに出ているし、それでいてちょっと笑える。
    5つの花束というところもいい。
    肝心要の人が忘れていたのでは笑えなくなってしまうから。
    それにしても、みんな班長が忘れていると考えて行動しているところが(笑。
    そういう意味では信用がないんだな、と安積がちょっとだけ気の毒になった。

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    2017年03月13日
  • 茶室殺人伝説

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    茶席の描写が秀逸。
    また、事件が解決した(と思はれる)局面にいたってもまだ本が半分しか終つてない(*^_^*)。
    ここからが読み物なのだ。
    面白かった。

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    2017年03月12日
  • ヘッドライン(スクープシリーズ)

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    テレビ局の遊軍記者である布施は、けっして仕事熱心な記者ではない。
    けれども何度もスクープをものにして実績をあげてきた。
    上司である鳩村も、刑事である黒田も、布施に一晩張り付いてまわり、驚くべき人脈を目の当たりにする。
    常に自然体で周囲に接している布施だったが、それが計算されたものなのか天性のものなのかは、結局ふたりにはわからない。
    知り合った人たちをいつの間にか安心させ、布施が張りめぐらした網の中へと取り込んでしまう。
    そして築かれたとんでもなく豊富な人脈。
    それこそが布施のスクープを生み出している。
    一年前に起きた猟奇殺人事件に目をつけた布施。
    独自に取材を始めるが、未解決のままになっていた

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    2017年03月07日
  • 残照

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    刺殺現場での目撃証言から「黒い亡霊」と呼ばれている風間が容疑者として浮上する。
    しかし、風間をよく知る速水は風間の犯行を否定する。
    本庁から送り込まれた刑事たちと、ベイエリア分署の捜査方針の違い。
    プライドなのか、自分たちの捜査に絶対の自信を持っているのか。
    安曇たちの意見に耳を貸そうとはしない。
    風間のキャラクターが印象的だった。
    終盤で明かされる風間の環境や心境。
    捉えどころのない人間だと感じていたのに、彼なりの理由がそこにはちゃんとある。
    「いつの世でも、子供は大人に何かを求めている。反抗するのは、甘えなのだ。
    大人は、手取り足取り教える必要はない。何かを子供に示せばいいのだ。
    生きる姿

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    2017年02月28日
  • エチュード 警視庁捜査一課・碓氷弘一4

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    勇気ある一般市民の協力によって逮捕されたかにみえた通り魔殺人の犯人。
    現行犯逮捕という現実の前に、消えた協力者へ注意を払う人間はほとんどいなかった。
    しかし、犯人として逮捕された男は拘束直後から「自分はやっていない」と否定をし続ける。
    相棒として心理捜査官・紗英とともに捜査を続ける碓氷に、紗英は意外な事件の真相を告げる・・・。
    人物の記号化という考え方がとても面白かった。
    人は興味があるものは記憶に残りやすく、逆に自分にとって関心のないものは記憶に残りにくい。
    より強烈な印象を残すものは、他のものよりも強く記憶されやすい傾向がある。
    後半、「強固な象徴性」という言葉が出た時点で、犯人の次の手口

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    2017年02月27日
  • 白夜街道【新カバー版】

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    第1弾に引き続き登場するヴィクトル。
    そして今回も脇ながらいい味をだしている大木天声。
    ラストの息詰まる銃撃戦は、プロの諜報員の姿がはっきりと伝わってきて面白かった。
    ターゲット以外はたとえそれが要注意人物であったとしてもかかわらない。
    そして、狙ったターゲットに対しては確実に目的を遂げる。
    今野さんのシリーズはどれも面白くて、気づくといつも手にとってしまう気がする。

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    2017年02月20日
  • 曙光の街【新カバー版】

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    三人が係わりあったことによって生まれた科学変化が面白い。
    ヤクザや兵頭とのやりとりの中で、プロとしての本能に次第に立ち戻っていくヴィクトル。
    ヴィクトルを追いかける過程で徐々に自分の仕事を理解していく倉島。
    義理に縛られていた兵頭は、ヴィクトルとの闘いの中で男ととしてのけじめをつけようとする。
    大木天声をはじめとする登場人物もひと癖もふた癖もある連中だ。
    何が真実なのか?そもそも真実とは何なのか?
    倉島が最後に決断した行動が、読後感をすっきりしたものにしてくれた。
    三人三様の未来、変化を遂げた男たちの再出発が心地いい。

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    2017年02月20日
  • 凍土の密約【新カバー版】

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    警察を舞台にしたドラマは多い。
    そのためか、何となく縁はなくとも警察の捜査など知っているような錯覚に陥ってしまう。
    けれど、公安となると話は別だ。錯覚する余地などないくらい、その内実は知られていない。
    もしかしたら、同じ警察官であっても公安について正確に知っている人は一握りかもしれない。
    刑事が犯人を逮捕するには証拠が必要だ。
    物的証拠がない、もしくは乏しいときは、犯人しか知りえない秘密の暴露といった意味で自白が重要な位置をしめる。
    一方公安は証拠にこだわらない。事実だと納得できる情報があればそれがすべてだからだ。
    表舞台に出ることのない公安という組織。
    私たち国民の知らないところで、国家的危

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    2017年02月20日
  • ビート―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    ネタバレ

    ・面白かった。エチュードより全然よかった

    ・操作情報をもらした刑事、息子2人

    ・心は普通の人なのに、周りからは鉄面皮みたいに
     思われている樋口刑事

    ・事件自体よりは、心理描写が面白かった

    ・グレてた息子は応援したくなり、おやじ刑事は
     不器用で頭悪いけど憎めない

     登場人物がよかった

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    2017年02月19日
  • ST 警視庁科学特捜班 為朝伝説殺人ファイル

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    面白かった!けど、今回は珍しく予想通りの展開で物足りない感……STもっとゴリゴリ活躍していい!!!!「呪いは本当にある」辺りのくだり超好きでした♡

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    2017年02月12日
  • リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    ネタバレ

    犯人が教師とはありがちなのにずっと飽きない。
    一目気にしてしまうことに悩む樋口の設定がいい。
    氏家とのコンビのラストが心地いい余韻。

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    2017年02月03日
  • 硝子の殺人者 東京ベイエリア分署

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    2作目の前に3作目を読んでしまった。まあ、どうでもいい事だけどね。今は、携帯電話・スマホが当たり前の世の中だけど、たった20年前には警察の方達も連絡を取り合うのが大変だったろうななどと考えてしまった。

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    2018年02月17日
  • 二重標的 東京ベイエリア分署

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    安積シリーズの第1作目。安積さん素敵です。交機の速水小隊長や鑑識の石倉係長、魅力的なベイエリア分署の面々の活躍に期待が高まります。

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    2017年01月28日
  • 琉球空手、ばか一代

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    今野敏『琉球空手、ばか一代』集英社文庫。

    自ら空手塾を主宰し、数多くの格闘小説を上梓してきた今野敏の空手をテーマにした自伝的エッセイ。今野敏だからこそ語ることの出来る空手のルーツ、空手との出会い、空手の技術、空手にまつわる様々な情報なが熱く綴られている。なかなか面白い。

    ブルース・リーに憧れ、紆余曲折の末に空手道を歩み始めた少年時代の今野敏。五月女ケイ子のイラストが軽妙な文章に花を添える。

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    2017年01月19日