今野敏のレビュー一覧

  • 焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕

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    焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕
    都内で起きた刺殺事件の捜査本部に現れた東京地検特捜部の検事、灰谷。一方的に情報提供を求めた上、自身が内定中の野党議員の秘書を犯人と決めつけ、身柄を拘束する。警視庁捜査一課の樋口は証拠不十分を主張。だが、灰谷が逮捕に踏み切って…
    普段なら検事の指揮下に入るべき警察官も理不尽な行動に不信感を抱く。樋口顕はいつものように自分の正義を貫き検事に対抗する。結果、期待通り胸のスッキリするくらいの作品となっている。心から応援していて良かったと思える。引き込まれるのは樋口顕の人柄であろう。次作も期待しよう

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    2026年06月15日
  • マル暴甘糟

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    甘糟とあきらの謎の友情⁉︎がじーんときた。この二人の謎の友情がメインだがエモさがあった。この本に出てくるどの人間もユーモアに溢れていて愛すべき気弱な甘糟だった。

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    2026年06月10日
  • [新装版]ビート 警視庁強行犯係・樋口顕

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    新装版ビート 警視庁強行犯係・樋口顕
    これは傑作です。今回は最後の最後まで犯人を絞れなかった。「まさか、そこか。」と唸ってしまった。いつもより150ページくらい長い小説なのに最後まで一気読みした。警視庁捜査二課の島崎は日和銀行の行員富岡に脅され捜査情報を漏らしてしまう。捜査は失敗し、自責の念に駆られる島崎。そんな中富岡が殺された。島崎は自分の次男が脅迫の事実を掴み、富岡に会っていたことを知り、疑う。家庭内の絶対絶命の窮地に立たされたクライマックスでは、「樋口刑事早く現着してくれ」と祈らずにはいられなかった。涙無しには読めませんでした。降参です。読者の心鷲づかみされました。とにかく見事な大岡裁き

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    2026年06月09日
  • 脈動

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    今野敏『脈動』角川文庫。

    余り考えないで購入したが、『鬼龍光一シリーズ』の最新巻であった。このシリーズは最初の頃は追い掛けていたが、最近は全くのノーマークであった。

    日本の歴史と呪術との関係なども描かれ、なかなか面白かった。今野敏の『隠蔽捜査シリーズ』も面白いのだが、それと対極にあるようなオカルト的な警察小説も悪くはない。


    ある日を境に警視庁内での警察官の不祥事が相次ぐ。捜査一課の刑事が取調室で被疑者に暴行を加えた事案を皮切りに、警視庁内の記者クラブで記者に刑事が殴りかかったり、警務部の係員が受付の女性と庁内で淫行に及んだりと、余りのことに少年事件係の富野輝彦と有沢英行も心配になる。

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    2026年06月04日
  • リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    リオ:警視庁強行犯係•樋口顕
    荻窪で起きた殺人事件、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人事件が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は少女リオが犯人と見て動く。しかし、樋口刑事の直感は・・・
    魅力ある美少女にいかれてしまったのか、滅多に感情を外に出さない樋口刑事がリオの「私じゃない」を信じて援護にまわる。そして真犯人を追う。またしても、みごとな結末に今野敏作品らしさを感じる。いつも組織の惰性に流されることなく、本能で感じるままに芯を貫く姿勢には頭が下がる。かっこいい。ぶれない男は羨ましい。

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    2026年06月03日
  • ニンジャ 公安外事・倉島警部補

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    短編集でかつ、とても読みやすかったです。このジャンルを読んでいる方にとっては、説明不要な言葉が随所にあって、短編なのに盛りだくさんで興味深い内容でした。
    倉島警部補シリーズは、今回がお初だったので、他の作品も読んでみたくなりました。

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    2026年05月24日
  • 任侠病院

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    スカっとしますねえ。
    私も中間管理職なんですが、主人公の気持ちはよく分かる。
    上司が無理難題を引き受けちゃう。
    えー、そりゃないよ。
    でも、上司が引き受けてやれと言われたら、知恵を絞ってでもやらなきゃいけない。組織だから。
    ということは、自分も任侠の世界の人間と本質的には同じ⁈なんて思えてきちゃう。
    もしかしたら、会社が掲げるコンプライアンスなんてものは、会社の言い訳なのかもしれない。

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    2026年05月23日
  • 任侠病院

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    任侠病院
    任侠シリーズの最後に読んだ任侠病院、任侠書房、任侠学園、任侠楽団、任侠シネマ、任侠浴場と読む度に次作を期待しながら全て読み終わった。
     阿岐本組組長以下6人の組員はそれぞれキャラがあって面白い。それぞれ個性的、羨ましい能力を持った人物である。地元住民に好かれ、頼られ、堅気の人に迷惑を掛けないように生きるこんなヤクザが居たら応援したくなる。今回は病院の再建のために奔走する。薄汚れた病院の外壁を清掃し、真っ白にすることから始める。そして受付の女子事務員の笑顔を作るためにピンクのバラを3本渡す。これをやる時点で「ああこの病院も再建するなあ」と確信する。いやあ今野敏作品はハマる。次は何のシリ

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    2026年05月21日
  • 任侠学園

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    任侠学園
    今回引き受けて来たのは、潰れかかった私立高校の運営だった。百戦錬磨のヤクザも嘆くほど荒廃した学園を日村たちは建て直すことが出来るのか。花壇清掃から始めて、割れたガラス窓、落書き消しと身体を張っての挑戦が始まる。こんなことでこの学園の生徒の気持ちを惹きつけることが実際出来るのか。いずれ自分たちの素性もバレ、ヤクザがこの学校の理事長以下を運営していることが生徒の親御さんにもわかってしまう。しかし、不思議なことに色んな問題を抱えても、身体を張った親身な態度が生徒には伝わっていくのだ。徐々に荒れ果てた頃の学校の校舎やグランドが見違えて行くころ、学校を去る日が訪れた。寂しく校門に向かって歩いて

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    2026年05月17日
  • 明鏡 東京湾臨海署安積班

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    前に書いたことあるのだが、大事なことなのでまた書く

    今野敏さんの安積班シリーズは短編集こそが醍醐味だと思うのです

    長編も面白い
    もちろん面白い

    だけども長編だと犯人とか気に入らん本庁の刑事とか色々出さないといけないし、それなりに謎解き的な部分も出さないといけないので、安積班のメンバーはほんとちょい役で終わってしまうことも多い
    ある長編では、わいの大好きな村チョウが二言しか喋ってなかったとかあるし

    だけどそれでは安積班のこのお互いに信頼し合うチーム感とかが出ないのよ

    そこで短編集ですよお客さん

    ここで安積班のメンバーを深掘りするわけです
    あるいは臨海署のメンバーをね

    チームとしての

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    2026年05月10日
  • 審議官―隠蔽捜査9.5―(新潮文庫)

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    過去最高の短編集だった。私が大好きな文庫解説でもベタ褒め、裏表紙には絶品の文字が踊っていたが、そのとおりです。保証します。
    竜崎伸也一家の前向きかつ成長する姿勢には感心する。家庭内の問題もいつもの原理原則に則る姿にもあらためて尊敬の念を抱く。
    さらには仕事においても硬軟併せ持ち対応する姿にもため息が出る。
    そして、俺は人間関係には興味がないんだ、の一言。
    素晴らしい、同感です、しかない。

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    2026年05月07日
  • 任侠書房

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    ネタバレ

    任侠書房
    今回は梅之木書房の立て直しである。組長自ら社長となり代貸の日村も役員として奮闘する。倒産寸前の出版社が本当に甦るのか半信半疑であったが、日村以下組員の斬新なアイデアと思い切った行動で徐々に書房の前途が明るくなる。不思議な現象であるが当初敬遠していた社員も新しい経営陣になびいていくのだ。赤字倒産間近の出版社が黒字経営も見えてくる。そんな中舎弟の真吉が警察に連行され、代貸日村の命を賭けた救出作戦は感動もの。どんでん返しの結末は『あっ』と思わせる。次作が楽しみだ。

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    2026年05月06日
  • 隠蔽捜査(新潮文庫)

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    警察庁のキャリア官僚・竜崎伸也は、組織の都合や空気よりも、法と原則を重んじる人物。警察内部で起きる不祥事と事件を前に、組織防衛に傾きがちな周囲との間で軋轢を生みながらも、自分の信念に従って真相へ向き合っていく。

    面白かった。
    読み始めた時は、正直「なんだこの主人公は?」という印象だった。いかにも警察ドラマに出てくるキャリア官僚の嫌な部分を、さらに極端にしたような人物。融通が利かず、空気も読まず、上から目線にも見える。間違っても自分の上司にはしたくないタイプだと思った。

    ところが読み進めるうちに、その違和感が少しずつ変わっていく。竜崎伸也は、途中で急に人間味を見せて好感度を上げるような主人公

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    2026年05月05日
  • 任侠シネマ

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    任侠シネマ
    任侠シリーズの裏社会までも細かく表現する今野敏作品は読み応えがある。下町人情が色濃く残る商店エリアに縄張りを持つ暴力団組事務所。普段組事務所の中を覗くことなど到底出来ないが、裏社会の側からリアルに覗ける面白い作品である。組長自らが大好きな映画を存続させるために奮闘する親分は貫禄十分だし人情も厚い。今回はいつも頼りない北綾瀬署の刑事課刑事甘糟巡査部長の良さが光った。そして日曜洋画劇場の解説者淀川長治の『映画って本当にいいですね』さよなら・さよなら・さよならを思い出した。

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    2026年04月30日
  • 任侠浴場

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    任侠浴場
    最初任侠シリーズは敬遠していたが、作品は5冊ほどあるので試しにこの「任侠浴場」を読んでみた。表紙も見た目からマンガぽくってちょっとと思っていた。それが読み進むうちにハマった。阿岐本組組長の人柄がいい。正に人情味溢れる昔ながらのヤクザだ。その子分たちも躾が行き届いた親分思いの輩である。これはシリーズものとして面白いのではないかと思っている。物語は赤坂の潰れかけた銭湯の立て直しに一役買う話だが、阿岐本組組長の魔法の様な手当てがその債権を救っていく。次作が楽しみになって来た。

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    2026年04月26日
  • 天を測る

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    ネタバレ

    今まで数多くの歴史小説を読んできて、ここまで勝と福沢が少し嫌な奴に見える本は初めて読みましたw
    ただ主役の小野から見ると2人はこんな感じに見えたんだと新鮮な気持ちで読むことができました。
    歴史好きを自称している私もまだまだだなと思いました。
    世の中は足し算で作れるようになりたい!

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    2026年04月18日
  • 一夜―隠蔽捜査10―

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    今野さんの隠蔽捜査シリーズは相変わらず竜崎さんの人間性がクセになる1冊で一気に読み終わってしまいました。自分の竜崎さんのようになりたいと思いファンになります。

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    2026年04月16日
  • 変幻

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    変幻
    警察学校同期3人の深い絆がもたらす物語である。3人とも働く部署は異なるが、いずれも優秀な選ばれし若者である。同じ釜の飯を食い、数ヶ月の在校期間を共にしたものだけが感じとれる特殊な感情と能力を共感する、本当に兄弟以上の血を分けた者の絆を感じ取れる。殺人事件解決にも麻取の潜入捜査にも中心となって活躍できる身体体力と頭脳を兼ね備えた同期は羨ましい。面白かった。

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    2026年04月12日
  • 継続捜査ゼミ

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    継続捜査ゼミ
    ゼミとは大学での授業の一環であるが、これが実際の未解決事件捜査の継続捜査になるとは思いもしなかった。女子大ゼミの講師(小早川)が元警察学校の校長で現役時代はバリバリのやり手刑事であった。そして、ゼミ生はこの女子大のそれぞれ魅力的な5人である。最初は女子大内で起きた2件の事件から犯人を割り出していくが、5人の個性と素晴らしい能力で犯人が解明する。それから本格的な継続捜査では、本来の未解決事件へと物語は進むのだが、小早川講師の絶妙な誘導によるヒントがゼミ生の能力を引き出していることに感服する。実際にこの継続捜査ゼミが、事件解決の糸口になるとは恐れ入ったが、今野敏作品の物語としては納得

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    2026年04月11日
  • 分水―隠蔽捜査11―

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    竜崎刑事部長はいつも通り、生真面目で柔軟で仕事ができる。理想の上司であり人だ。
    鎌倉という特殊な環境でも竜崎氏は自分を変えない。
    一方八島刑務部長は人脈作りにスリスリするタイプ。嫌な上司の典型。
    竜崎氏の次の活躍が楽しみ

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    2026年04月10日