あらすじ
横浜、池袋、下高井戸――。非行少年が次々に殺された。いずれの犯行も瞬時に行われ、被害者は三人組でかつ外傷は全く見られないという共通点が。一体誰が何のために? おなじみ碓氷部長刑事も広域捜査の本部にかり出されて……。警察、伝奇、武道、アクション……。今野敏がこれまで書き続けたジャンルを融合した、珠玉のエンターティンメント。堂々のサスペンス巨篇。
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今野敏作品に出てくるいくつかのキャラクターたちが一堂に会する顔見世興業的なストーリー。激増する少年犯罪と、それに怒る大人たち、荒れる少年と大人たちの戦争……とありますが、その割には原因を亡者に求めたため、ちょっと押しが弱いようにも思えました。あと欲を言えばここまでやるのなら陣内平吉や聖拳伝説の主人公や犬神族の拳、拳鬼伝の主人公も出してほしかった。
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碓氷刑事シリーズ3作目だが、これはこれでまた違う方向に話が飛んでいったなぁ、という感じ。「陰陽師」みたいな世界。役小角とか日本古代史好きにはたまらない名前が出てきて楽しい(^^) しかしこのシリーズ引き出しが多いなぁ。次の「エチュード」もさっそく読もっと。
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今野敏先生の本格お遊び小説です
タイトルはこの作品の4組のキーマンの
パラレルワールドを指すかのようです
実際はそれぞれ独立した物語の主演者たちが
共演して連鎖並立殺人事件を解決する話です
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今野敏ファンとしてはとても嬉しい作品。武道系の美崎照人シリーズは未読だが、十分にパラレルっぷりを楽しめた。特に鬼龍好きな私なので、彼とオズヌが顔を合わせる場面はちょっとドキドキ。タイトルの意味が、4つのシリーズの融合作品だからというだけでなく、ストーリーにも関係していたところも憎い演出。シリーズをたくさん持っている著者だけに、他のシリーズの融合も読んでみたいな。
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「パラレル」というのは、連続(シリーズ)犯の対語として、本作の事件を象徴してるようですが、4つのシリーズ作の主役が揃って登場するという「パラレル」でもあるようで、なんともサービス精神にあふれた作品でした。
2006/10/2
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横浜、池袋、下高井戸ー。非行少年が次々に殺された。いずれの犯行も瞬時に行われ、被害者は三人組でかつ外傷は全く見られないという共通点が。一体誰が何のために?おなじみ碓氷部長刑事も広域捜査の本部にかり出されて…。警察、伝奇、武道、アクション…。今野敏がこれまで書き続けたジャンルを融合した、珠玉のエンターテインメント。堂々のサスペンス巨篇。
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これまで今野さんのシリーズに登場した人物がこの物語には集められている。
それぞれのシリーズでの個性はそのままに、自分たちの手法で事件解決に向かうのだが…。
陰陽師を核とするもの、武道を核とするもの。
アプローチの仕方は違っても、やがてはひとつの結論へと向かっていく。
「STシリーズ」の「黒のモスクワ」で黒崎が所属していた美作竹上流が登場するのも面白い。
この物語はこの1冊を読んでも面白いけれど、それぞれのシリーズを読んだ後であればさらに面白く感じるだろう。
祓いを生業とする黒と白の二人組。
現役引退後も暴走族に多大な影響力を持つ二人組。
そして役小角の転生者である高校生。
彼らを協力者としている刑事たち。
登場人物の多様さだけでも豪華だ。
どうしても陰陽師に頼った解決は安易に感じてしまう部分はあるけれど、それでも最後までおもしろく読めた。
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碓氷シリーズ第三弾。
なんと、武闘ものと、伝奇?ものといつもの碓氷の警察ものが詰め込まれた、今野敏ファンにはたまらないと思われる作品。
今まで敬遠していて読んでなかったファンタジー?ぽい作品も、読んでみたいかも、と思わせてくれる。他の作品の主人公たちもかっこいいな!と思う。
このパラレルに出てくる今野敏パラレルワールド、パラレル小説たちを読んでいこう!と思う。まんまと。
2015.11.26
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首都圏で、非行少年3人が惨殺されるという事件が複数発生し、その陰にいわゆる「亡者」が絡んでいるという設定。既視感のある「陰の気」にそれを祓う「鬼道衆」、新たに高校生に乗り移った役小角(えんのこずぬ)なんかも登場して、ばりばりにホラーな展開。ちょっとひくけど、たまにはこういうのも面白いかな。
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碓氷弘一シリーズの思い込みで読み始めると、戸惑いを禁じ得ない。
何しろ、外道だの、転生者だの、お祓いだとか、伝奇的な用語が出てきて、さらに合理的な推理小説あるいは警察小説とは、相容れないような人物が登場してくる。
そして、彼らが事件解決に活躍する。このシリーズの主役碓井部長刑事も端役でしかない。
解説によると、今野敏の集大成作品とか。各登場人物は、著者の他の作品に、主役級で出ているそうな。
未読作品を読んでみるか。
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碓氷刑事シリーズ。3作目。
なにかに似ていると思ったら、義闘シリーズ。
整体師と刑事と武闘家が出てくるから。
だけど、これはプラスちょっとだけカルトチック。
そっちはあんまり得意じゃないから少し醒め気味になるところもあったかな。
一つ遅まきながら嬉しい発見をしたのは、シリーズが違っても今野さんの作品は警視庁の課長や管理官は同じ人が登場してるってことだ!田端課長。ああ、ここでもよき上司^^
Posted by ブクログ
面白かった!
「蓬莱」の後やから、かなりビクビクしたけど
なかなか。今野敏は「触発」流れの本が面白い。
最後があっけな~い感じはしたけど、事件もの
なんてそんなもんなんかな…って。