あらすじ
これが、公安の仕事。シリーズ第8弾!
公安のエース、倉島警部補の活躍を描く「公安外事・倉島警部補」シリーズ第8弾!
知られざる公安の日常、他部署の公安警察官、あるいは刑事との関係性を知ることができる【ザ・公安小説入門編】にして、チーム倉島の冴えた躍動に鼓動高鳴る短篇集。
表題作「ニンジャ」を含む全8篇を収録。
「アテンド」
美貌を誇る台湾の公安捜査官・林春美(リン・チュンメイ)が来日するとの報せが。彼女に惚れ込む西本はアテンドに手を挙げるが、彼女相手にそう簡単に事は進まず――?
「ケースオフィサー」
最近赴任したばかりのロシア大使館駐在武官・ゴーゴリの行確(行動確認)を指示された倉島。張り込みを続けると、彼はある日本人女性と接触していて――?
「ニンジャ」
「洗いたいロシア人がいる」白崎の提案からチームを編成、公安総務課の伊藤と公安機動捜査隊の片桐を借り出すことに。対象はあるパーティーに参加するようだがいかに潜入すべきか。そのとき〈ニンジャ〉が動き出す。
他5扁。
シリーズ第8弾ですが、この一冊から読んでも大丈夫。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
短編集なので、すぐに読めました。
倉島警部補シリーズは久しぶりに読んだのですが、現在の外交問題が所々に反映されていました。
興味を持たれた方は早めにお読みになることをおすすめします。
短編集ですが、私が気に入った話は、本の題名にもなっている「ニンジャ」です。
目立たない伊藤氏が活躍します。
また、最後の「スピンドクター」は、「なんじゃそりゃ」と突っ込みたくなると思いますので、是非とも読んで頂きたいです。
Posted by ブクログ
公安外事の倉島警部補が関わった8つの事件簿であった。それぞれの事件が短編で纏められていた。最初の物語りが長編で繫るのかな思っていたが結局最後の短編につながって---それも日本には観光で来日し食事の話しになって終了とは、ハハハツと笑ってしまった!ああ楽しかった!
Posted by ブクログ
Audible聴了。警視庁公安部外事2課の倉島警部補シリーズのスピンオフ作品。
今回はこれまで登場してきた脇役にスポットを当てた短編集。それぞれの特長が出ていて面白い!
Posted by ブクログ
これまでの倉島シリーズに登場してきた人物が中心的な登場人物なのでこれまでのシリーズ作品を読んでいたほうがより入ってくる感じです。
それぞれの話が独立してていつつ、でも少し繋がりもあり、今作ではシビアな状況は出てこないのでリラックスできる一作でした。
Posted by ブクログ
はい、資格試験間近なのに、自分でもびっくりするぐらい勉強してませんw
どうなるひまわりめろん?!って次回に続くノリか!( ゚д゚ )クワッ!!
はい、今野敏さんが公安警察を描く倉島警部補シリーズの短編集です
わい、このシリーズも好きなんよね〜
そして今野敏さんは短編の名手でもあるので、もちろん高評価です
このシリーズは公安マンの倉島の成長物語だと思っているので、今回も随所に成長が感じられて、わいとしてもうれしい限りです
手練手管祭だった気もしますが、必要やねん!人を動かすには時には腹で思ってることと違う顔せないかんのよ
特にわいたち公安マンには非常に重要な能力と思うわけ
ニンジャみたいな能力も必要だけど、インテリジェンス(諜報)の世界は、まずは思ってることを顔に出さないことなんよね〜
よく覚えておいてね
Posted by ブクログ
どこかで読んだことがある話も出てきたような既視感。気のせいか。そろそろ伊藤君もレギュラー化か?自分のとこの課長は全然登場しないのもお約束。次は長編を読みたい。
Posted by ブクログ
大すき今野敏さん!
今回は『倉島警部補シリーズ』です
シリーズものを多く手がけている今野敏さん
『倉島警部補シリーズ』も長いなと思って確認してみると、シリーズ第8弾ではないですか
『隠蔽捜査シリーズ』『安積班シリーズ』に比べるとまだ短いですがそれでも8作目です
人気シリーズのひとつではないでしょうか
このシリーズは、警視庁公安部外事一課の倉島警部補の活躍を描いていますが、本作は倉島警部補とそのチームの活躍、知られざる公安の日常などが描かれている短編集です
サクッと読める今野敏さんの短編も好物です
で、今からすごいネタバレを言いますよ!
表題作の「ニンジャ」、このタイトルが指し示す人物は倉島警部補ではないのです
いいですか?
言いますよ!
このニンジャは、、、
↓↓↓↓
伊藤です!
(って誰?)
だから、伊藤です!
伊藤って言ってわかるのは、"今野敏ファンクラブ名誉会長"のひま師匠ぐらいかも!w
もしかしたら、ひま師匠でもこの人物は忘れているかもしれませんけど、、、
Posted by ブクログ
ロシア担当の公安部外事一課の倉島と、元刑事の白崎、部下の西本、伊藤、片桐がインテリジェンス作業にあたる。
公安総務課の伊藤のキャラクターが面白い。誰の印象にも残らないニンジャのような立ち居振る舞いが捜査に大いに役立つのだが、実務の総務課では評価が低いというのも伊藤という人物の深みを見せている。
同じ側にいるはずの公安と警察の対比も面白い。
冒頭と最後に登場するリンチェンメイは、箸休めくらいの軽い話なので、読み始め易く読み終わりも軽妙な、相変わらず読みやすい小説だった。
Posted by ブクログ
組織構成はもとより、活動なども秘密に覆われた公安警察を舞台としているが、かなりリアルな描写で、著者の取材力と描写力の高さを感じた。公安警察の中でも善悪という意味では、善なる日本国と国益を害する外国スパイと、割と白黒が付けやすい外事警察の活動が描かれており、感情移入しやすい設定で物語が進んでいく感じに、著者のセンスの良さを感じた。純粋に物語を楽しむというよりは、公安警察の日常を垣間見るような内容であった。
Posted by ブクログ
表題のニンジャが良かった。伊藤さんの印象に残らなさがスゴすぎる。最後のスピンドクターはなんだかなって。ちゃんと仕事しろよって思ってしまった。
Posted by ブクログ
私の好きな、公安・倉島シリーズなのでベースは好き。だけども私は短編が好きではないので星としては3。短編って、短編読み切りだけに中身が深くならないところが、物足りないんだよなー。
Posted by ブクログ
ロシアのウクライナ侵攻からトランプの大統領就任までの期間。もう小説の背景になるくらいなんですね。。「アメリカとは同盟国だけど、ドイツとは同盟国ではないから」という一節が出てきて、そう言われてみるとそうなんだと思いました。
Posted by ブクログ
公安外事・倉島警部補シリーズ第8弾の短編集。
「アテンド」
「ケースオフィサー」
「ニンジャ」
「ペルソナ・ノン・グラータ」
「アベンジャーズ」
「ノビチョク」
「テロリスト」
「スピンドクター」
の8編収録。
長編だともう少し重い感じだったのですが、かなり軽い感じで驚きつつも面白かったです。
脇キャラがゆるゆるなのも笑えてしまいました。
公機捜の体調がこれまでの警察小説の公安のイメージに近いが、それすらデフォルメされて滑稽に見えました。
いずれにしろ、このシリーズは公安のイメージアップにはなると思いますのでドラマ化もしてほしいです。
Posted by ブクログ
公安外事・倉島警部補シリーズ第8弾は連作短編。
どれも事件とも言えないような、短編でかたがつく程度の軽めの事案が8つ。
エースの倉島はもちろんのこと、ゼロ帰りの西本、元刑事のベテラン白崎、公機捜隊員の片桐、気配を消せる伊藤がチームを組んで活躍する。
スパイとか諜報とかテロとか扱う割に軽くて、さらりと読める。むしろサラリとしすぎて物足りない。雑誌掲載の寄せ集めだからか、同じような説明が毎回出てきて辟易。
やっぱり公安物は長編でじっくりと作業の様子を描いてほしいのだけど、もうネタが尽きたのかな〜。
このシリーズ好きなので、昔のような手に汗握る諜報戦をまた読みたいものです。