今野敏のレビュー一覧

  • イコン 新装版
    蓬莱に続く安曇警部補もの。アイドル論が秀逸。速水、宇津木の同期それぞれとのやりとりで、チームであれこれやりながら、最後は事件を解決していく。宇津木の痛々しい人間関係での成長も微笑ましい。
  • 任侠楽団
    期待を裏切らない作品です。P245「若い衆はかつて、常に怒っていた。彼らだけではない。日村も若い頃はそうだった。そして、その怒りの根源にあるのは、疎外感だ。誰にも相手をされない。居場所がない。自分たちはのけ者だ。彼らの、そして日村のどうしようもない怒りは、そうした疎外感から始まっているのだ。日村がそ...続きを読む
  • 隠蔽捜査(新潮文庫)

    愚直

     竜崎伸也という男、この愚直なまでにまっすぐな男は忖度一切なしで、誰に対しても最善の方法を考え行動する。確かに頼りになる上司でもある。
     また、警察という組織とは、こういうものなのかということも勉強になった。
     一気読みしてしまった。このまま2巻目に突入する。
  • 任侠楽団
    大好きなシリーズで、毎度面白くて一気読み。今回はサスペンス要素もあり、いつもと少し違って新しい展開あり。碓井とおやっさんのやり取りも軽快で良かった。次はどんなテーマでくるか楽しみです。
  • 石礫(せきれき) 機捜235
    警視庁機動捜査隊渋谷分駐所の機捜車コールサイン235に乗る名コンビ、高丸と縞長は、密行中に指名手配の爆弾テロ犯・内田を発見し追跡するが、内田は建築現場に人質を取って立てこもる。発見前の内田の不審な行動は新たなテロ計画か? 高丸、縞長たちは特捜班となり事件を追う! エリートじゃない、石ころみたいな俺た...続きを読む
  • 清明―隠蔽捜査8―(新潮文庫)
    シリーズ、第8弾。
    大森署署長として活躍した竜崎 伸也。
    今度は、あの神奈川県警の刑事部長として赴任。

    着任後、謎の他殺死体が東京都と神奈川県の境で発見され、合同捜査が開始される。
    そして、被害者が中国人であったことから、公安の動きも見え隠れする。
    果たして、真犯人とは?

    隠蔽捜査シリーズ第二章...続きを読む
  • 任侠楽団
    久しぶりの阿岐本組。今作も安定の面白さでした。だんだん話の展開もマイルドになってきて、誰も傷つかない感じが良いですね。何より新登場の碓氷刑事が良い味を出してます。親父と対等に渡り合う感じがすごいですね。
  • 任侠楽団
    このシリーズ、ほんと好き。実写もよかったので、読むときのイメージが実写の俳優さんになってしまうけど。
    早く次の巻も出てほしい。今度はなんの業種を立て直すのかしら
  • マル暴ディーヴァ

    うんうん!

    甘糟にハズレ無しですね!
  • 果断―隠蔽捜査2―(新潮文庫)
    シリーズ②
    唐変木でステキな変人、竜崎伸也は左遷されて大森署長へ。

    そして着任早々に署内で起きた強盗事件の巻。
    今回は事件の真相も見どころだ! 

    このシリーズの特徴は、敵に描かれがちなキャリア組が主役の本格警察小説だということ。そして、中年の竜崎警視長の、徹底した原理原則主義が、なぜか魅力的な...続きを読む
  • クローズアップ(スクープシリーズ)
    スクープ第三弾。
    今回は政治と暴力団が絡んでくる。
    緊張感たっぷり。
    鳩村さんも黒田さんも大活躍でした。
    面白くてあっという間に読んでしまいました。勿体無いくらいに。
  • ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版>
    今野敏、隠蔽捜査シリーズではない作品2冊目。
    最初は5人の捜査員の描写が突飛すぎて馴染めなかったが、彼らのユニークさと、彼らの上司である若い官僚が、振り回される様が次第におもしろくなってきて、所々苦笑しながら読み終えた。
    面白かった!
  • 警官の貌
    福田和代さんだけ知らなかったが、好きな小説家が並んでいるので購入。
    短編集だがどれも読み応えがあってよかった。
    最後の貫井さんの見ざる、書かざる、言わざるが衝撃的だった。あっという間に読んでしまった。
  • イコン 新装版
    昔一度読んだことがあったけれど、unlimitedであったので再読。やっぱり面白い。
    こちらは安積さんたちが主役。アイドルについての解説は長くて辟易したけれど、安積さんが部下たちについて考えるところとか、須田と黒木が戻ってくるところの描写とか、ニヤニヤしてしまう。最後の黒木はかっこよかったなあ。安積...続きを読む
  • 秋麗 東京湾臨海署安積班
    警察物である。この分野では今野氏に書かせたらピカイチだ。どの様に問題解決していくだろうと逐一考えながら読み進める。しかし最終的には証拠としてはやや弱いのかなあなんて考えてしまった。
  • 探花―隠蔽捜査9―
    久しぶりに竜崎の世界観を堪能した。
    満足満足。
    科挙の合格者のトップを状元、2位を榜眼(ボウガン)、3位を探花。
    「俺は、ただの官僚ではない。警察官僚だ」
    竜崎、かっこいい〜!
    伊丹との会話が大好き。
  • 秋麗 東京湾臨海署安積班
    安心安定の安積班シリーズ。

    いつ読んでも、すっとこの世界に戻ってこれる。

    短編も長編もそれぞれ味わいがあるな。
  • 処断 潜入捜査 〈新装版〉
    シリーズ第3弾。
    大まかな流れは前回までの2作品と同じですが、この3作目は、「対比」が面白いと感じました。
    佐伯 対 乾の現地での直接対決。
    内村所長 対 鬼門社長(組長)の情報戦。
    そして、白石に惚れる奥野とミツコに惚れる鬼門。
    というように、それぞれに比べる対象があるのが面白いです!
    そして、環...続きを読む
  • 隠蔽捜査(新潮文庫)
    隠蔽捜査シリーズは、完全な縦社会と暗黙のルールを守ることが絶対の警察と言う組織の中で、国家公務員は国民の利益のために働くと言う原理原則の為なら警察の暗黙のルールなどは守らなくていいと言う、一見組織の中の異端の存在の様な人物が主人公。いらないルールはどんどん排除するので信じられないとおこられる事も。で...続きを読む
  • ヘッドライン(スクープシリーズ)
    報道記者の布施と警視庁の黒田が過去の殺人事件のためにタッグを組む。
    再捜査に頭打ちしていた黒田に何気ない布施の言葉が引っかかり、事件解決へ。
    報道デスクの鳩村、刑事の黒田が布施と関わり、少しずつ変化していく様子が面白かった。