今野敏のレビュー一覧
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健一が言った。「俺、鐘なんかいらないっていう世の中よりも、鐘をありがたいと思っている世の中のほうが好きです」
はい、出版社、高校、病院、銭湯、映画館、楽団を立て直してきた阿岐本組のオヤっさんと組員たち
今作は『任侠梵鐘』とのことなので、お寺さんを立て直すのかな?
と読み始めてみると確かに経営難ではあるものの、そういうことではないみたい
なにやら、近隣住民から鐘の音がうるさいとの苦情が寄せられているとのこと
一方近隣の神社ではお祭りからテキヤさんが排除され…
おお!ここに来て変化球を投げてきたか!と思いきや
読めば読むほどなぜかいつも通りの安心感
なぜ?
それにしてもさぁ、なんなのよ
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Posted by ブクログ
2024年(発出2022年) 432ページ
竜崎伸也の神奈川県警第2の事件。今回は米軍との絡みがあります。
書店で見て我慢できずに購入してしまった『隠蔽捜査シリーズ』。
シリーズ本編のタイトルは、漢字2文字で統一されているようですが、今回のタイトルの意味を知った時は、今までで一番「おぉ〜」とちと感動しましたね。『探花』とは、中国の科挙の試験で第3位の成績で合格した人のことなのだそうです。ちなみに1位は「状元」、2位は「榜眼」だそうです。
そして、この『探花』には、もう一つの意味もかけてあります。それは何かというと、紫の薔薇なんですね〜。竜崎伸也が妻の冴子に、横須賀のヴェルニー公園に行くな -
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第6弾!
今度は、ストーカー案件!
偶然にも上からストーカー対策強化のお達しが来たばかり!
(偶然ちゃうか!小説やし…)
猟銃持って、1人殺したストーカーが立て籠りか!
ここから、どんでん返しはあるんやけど、竜崎さん、また、前線でご活躍!
活躍と言っても、自身で細かく命令出して!って訳やなく、プロの仕事には口を挟まず任せる!
縦社会の警察だと厳しいんやろな。
なので、任された部下も感激してしまう。
果たして、それでええんか?って話はあるけど、読んでる自分も感激するんやから、警察だけやないやな。自分もそんな環境にいるんやろうな。
竜崎さんご本人は、ただ合理的に判断したとおっしゃるんやけどね。 -
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1985年の作品
今野敏さんの伝奇+格闘小説は数多く読んできたけど今まで一番面白かったかもしれない
最大の理由はベタ要素の多さ
ベタ好きのわいに刺さる
裏舞台で暗躍する一族
めちゃくちゃ強い!けど平和を愛する主人公
敵の一族の姫と深い恋に落ちる
一匹狼をきどるすれた男は主人公の実直さに昔の自分を取り戻し心強い味方に
政府機関も敵になるが敵の敵は味方
囚われるヒロイン
炎に包まれる敵の本拠地で最終決戦
うーん、良い
これはたぶん今野敏さんのめちゃくちゃ初期の作品だからなんだろうな〜って思います
ベタで書き続けるわけにはいかんかったんでしょう
凝った設定を捻り出すほどに面白くなくなって -
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新年あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
新年早々は、竜崎さんで!
第5弾!
ええわ!
相変わらず、正論が服着て歩いてるような御仁!
竜崎さん!
まぁ、そこがええんやけど。
今回は、誘拐!
しかも、国会議員を!
しかも、事件は、東京と神奈川…
よく聞く、警視庁と仲悪い神奈川県。
こら、一悶着あるわな。
幼馴染の伊丹さんから、前線本部の副本部長として、神奈川へ行け!と…
しかし、仲悪さが半端ないな。
要は、犯人を捕まえるのが目的なはずやのに、縄張り意識というか何というか…
そこへ、正論振りかざして、突撃するんやから、結構、根性いりそうやけど、ケロッとしてる。