あらすじ
日村誠司が代貸を務める阿岐本組は所帯は小さいが、世の中からはみ出た若い者を抱えて、天下に恥じない任侠道を貫いてきた。ところが最近、一部の地元民から暴力団追放の動きが起こり、めっきり肩身が狭くなった。そんな中、今回、組長が持ち込んだのは病院の再建話。日村は、個性豊かな子分たちと、潰れかけた病院の建て直しに奔走するが……。笑いあり涙ありのお馴染み「任侠」シリーズ第三弾!
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任侠シリーズ第三弾。
今回は病院の経営を立て直す事になった阿岐本組の面々。
稔と健一の影が薄かった気がするけど、相変わらず阿岐本のオヤジがかっこよかった。
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前2話の流れからオチはいっしょかなーと読んでいましたが、今回は違いましたね。笑
展開の速さ、でてくる人物のキャラクター立ちがとてもよく楽しくあっという間に読み終わってしまいました。ヤクザものなのに荒々しいシーンがないこのシリーズはだれにでもお勧めしたいです。
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今回の任侠シリーズも面白かった。
阿岐本組長カッコいいですね。
病院の経営立て直し、最後はスカッとしましましたし、ほんわかした気持ちにもなりました。
次は銭湯♨️か
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任侠シリーズの第3弾です。実際にはこんなことないんだろうなと思いますがそこに絡んでくる人間模様に心動かされます。親分の言葉が不思議な説得力があるのが面白い。掃除をすると職場が明るくなる話など実生活にも役に立ちそうです。
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今回は病院の立て直しに関わってしまう阿岐本組。
もちろん組長の気まぐれ?で。
病院という重要な場所なのに、問題は根の深いものだと知りました。
冷や冷やしながら組長の指示に従い仕事をする日村。
そんな上手い話はないだろう。
だけどこのシリーズは、生活していく上での教科書に思えます。
真吉が無愛想である受付の女性を笑顔にするくだりがあります。
この場合女性をですが、女性だけでなくどんな人にたいしても真吉の考え方がすごく良いと思いました。
もちろん、私がそんなことしても通じはしませんが、心掛けはすべきだと感じた次第です。
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シリーズ第三弾ですが、今作も期待通りのおもしろさでした!やはりオヤジの器の大きさがすごい。どんな仕事も環境とそこで働く人たちの雰囲気の良さが大切ですね。
任侠シリーズ第3段。
今回も痛快でしたね~。
そして手直しされる側の病院のスタッフも使命感に燃えるめちゃくちゃカッコいい人達でした。
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任侠シリーズ第3弾!
人の心は、入れ物から始まる。前の学園の時もそうやったけど、玄関綺麗にして、蛍光灯替えて…
やっぱり綺麗な方がええもんな。
今回は、病院再建!
ここの病院は、医者、看護師、事務と皆んな基本、仕事に真摯に向かってる。
確かに傾いてはいたけど、基本スペックは高い。バックが、ヤクザの外部業者を除いて。
期間は、2週間で何とかしたから、そうなんでしょ!やっぱり。
こんな人情味溢れるヤクザさんなら、ええけど、やっぱりフィクションなんで、現状にはおらんのやろな。
終わりは、分かっているんやけど、やはりホロッとする。
ええ感じの話でした。
普段読んでる本の間に挟むと尚、効果的になる(^_^)v
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シリーズ3作目となり展開もマンネリ化するかな、と思いきや今までで一番良かったです!
最後の交渉?取引?の場面も簡潔ながら中身が濃く、シリーズ中で最高の名シーンでした!!
医者も看護師も事務員も
阿岐本組が関わるトコロって、出版社も学校もそうだったけど、なんでこんな格好良いんだろう?
ホンモノの先生や、ホンモノの医者が居るっていう感じがする!!いや…ホンモノなんだけど、外部圧力等で輝けない人達がいるところに、その輝きを見つけて、認めて、外部圧力を取り除いてくれるのが阿岐本オヤジ…ってことなのかね。
ほんと、オヤジはたいしたヤクザさんです✨
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オヤジさん 本当にかっこいい〜。
潰れかけた病院の立て直しと地元の暴力団追放運動が 同じ関西のヤクザからみ
今度こそ喧嘩になるんだろうと思ってヒヤヒヤしながらよみました。
引き際もかっこいいですね。
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安定の『任侠シリーズ』
今度は病院。この破綻を目前にした病院のなかには悪役は居ない、が、出入りしているのが指定団体の息のかかった悪徳業者だった。
救いは病院で働く医療関係者達が素晴らしいプロだったということ。小説を通して現在の医療機関へ改めて感謝の念を押さえられない気持ちになる。
病院問題に加えて、地域でも揉め事が。
組長(そうは呼ばないのかも?)の芯の通った言葉掛けでこれも解決される。
ガマンすること、逆境をチャンスに変えること、『任侠』の人達に学ぶべきことは沢山ある気がする。
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やっぱり面白い。パターンは一緒でも、義理人情の温かさを感じる昔ながらのヤクザとその土地の昔からの人たちとの関わりが、読んでいてほっこりする。今回は病院で、そこには日々戦っている人たちがいて、でもいろいろと諦めかけているところに阿岐本組長がやってきて、例によって明るくきれいにすることから始める。そして一人一人に丁寧に対応して、笑顔に、やる気溢れる顔にしていく。地道なやり方がとても大切なことだと思わされる。今回の阿岐本組長はカッコよかったなー。
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任侠シリーズの第3弾。今度は病院の建て直し。何でこういうことが、阿岐本のオヤジのところに来るのかね?だから、楽しいんだけど。職業帰れば無限にできそう。ミルクボーイ的な!でも、この定番がいいんだよね。病院についてもいろいろ調べてるから勉強にもなります!
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シリーズ3作目。いつもと同じパターンなので安心して読める。
今回は病院の立て直し。医療関係にいたので赤字の構図が良くわかる。暴力団のフロント企業が中間に入り収益を吸い上げる仕組み。暴力団にとっては、病院が潰れても、それを売却して稼ごうとする。
弱小阿岐本組は内部に入って、掃除から始める。外部からも内部からもイメージを変えて行く。今回は並行して阿岐本組の本拠地で住民からの排斥運動が起きる。2つの根っこは大きな暴力団からの攻撃。過去2作では敵方の暴力団の組長と兄弟分だったというオチだったが、今作では違ったようだ。解決と同時に病院から身を引く、いつものパターン。惜しまれつつ、病院から去って行くのが格好良い。次作も楽しみになる。
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阿岐本組の今度の経営立て直しは病院!
やっぱりこれも一気読み
医師、看護師、事務方、それぞれの真剣さがいい
病院といえ、明るさは大事だよね
前作『任侠学園』同様最後は涙腺が…
良き
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シリーズ3作目。登場人物がわかっているからか安心して笑って読み進められるのだけど…
なぜか面白さが足りない気がするのは、周りの背景説明の部分が多すぎて、生き生きとした本体部分が少なめだからかも。
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感想
今回は乗り込んだ病院を立て直す。いつものように乗り込んだ土地が組長の関係者ではなく、関西系で組長の貫目で勝負して勝ち、病院を救い、今回も颯爽と去っていった。爽快な小説だった。
あらすじ
阿岐本組は今度は病院の経営に乗り出すことになった。赤字が続く病院では、清掃などを一括で請け負う業者のマージンが問題になっていた。業者の裏には関西の息がかかった組が操っていた。
一方、阿岐本組は、地元での追い出し運動が起こっていた。その背後にも同じ関西系の組が関与していた。
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シリーズを順番に読んできたけど今までの中で一番面白かった。
ラストの病院を後にするシーンは胸が熱くなってちょっぴり涙した。
阿岐本のオヤジさんはほんと毎回カッコイイ。
日村さんは苦労が絶えないけど。。笑
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昔ながらの義理人情に厚い任侠道を進む阿岐本組。阿岐本組長は、兄弟分・永神から、倒産寸前の駒繁病院の再建を託される。
やる気満々の阿岐本組長と、病院再建など無理だと逃げ腰の代貸・日村。
駒繁病院の再建には、暴力団のフロント企業の医療サービス代行会社との契約の見直しが不可欠とわかる…
同じくして、阿岐本組の地元で暴力団追放運動が起こる…
『汚れたところにいると、人の心も荒んでくる』と、阿岐本組が再建した私立高校・井の頭学院と同じように、またも掃除から始める阿岐本組。
女性にモテる真吉の天賦の才を活かし、受付の女性に笑顔を戻し、病院内の雰囲気はだんだん明るくなっていく。
相変わらず阿岐本組長のやることは的を射ている。
細かいことはわからないはずなのに。
いかに人をやる気にさせるかだと。
阿岐本組長は動じない。
誰が相手であろうとも。
すべてが見えているかのように。
阿岐本組長の器の大きさ、計り知れない。
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「任侠病院」今野 敏著
1.舞台
経営が傾きかけた病院。
その病院の建て直しをあちらの世界の組織が建て直すという物語です。
2.物語の魅力
1.あちらの世界ですが、ドンぱちが少ないこと
2.商売なしに、患者と医師のために建て直しを図ること。
3.なぜ経営が▲に?
病院の庶務、清掃を外部委託しています。
この会社がぼったくり、かつあちらの世界なわけです。
そのため、この会社との契約を見直す取り組みが始まるわけです。
4.病院経営の建て直し。
まずは、外壁の掃除から始めます。
来院する患者さんに気持ちよく利用してもらうためです。
また、廊下が暗い場合は、蛍光灯も変えます。
そのような取り組みから始め、あちらの組織と病院スタッフの信頼が芽生えていくのです。
読み終えて、ほっとする小説です。
今野さん、初めてでした。
ミルクココアを飲みながら、冬に読んでみたい小説です。
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任侠シリーズ第3弾。
昔ながらの義理と人情、地域住民との融和を大事にするヤクザの阿岐本組。お人好しの組長が今回引き受けたのは病院。
出版社も学校も異例の組合せだったけど、病院というのはまたさらに面白い組合せ!
しかも今回は周辺で起きるトラブルが、一部の地域住民による暴力団追放運動、他のヤクザ・耶麻島組からの妨害行為と、前作よりもリアルなヤクザっぽさ。
ナンバー2の日村さんが好きだけど、阿岐本組長の器の大きさと、常に本質と未来を見抜く鋭さにますます感心して、こんな上司がいたら付いていきたくなるなと思った。
妨害行為でホームレスたちが病院に送り込まれ、病院がてんやわんやしたときには医者や看護師、職員を信じて任せる姿と、耶麻島組組長との面会・交渉のラストには痺れた!
学園同様、まず清掃・環境改善から入る姿勢もすごく共感。机の上が片付いていない人の多くが仕事ができないのと同じかな。
シリーズ第4弾『任侠浴場』も楽しみ!
Posted by ブクログ
オヤジの凄さ、人望を感じる1冊だった。
病院は、確かに暗い雰囲気のところには行きたくなくなるし、
愛想のない受付がいたら印象が悪くなる。
オヤジの作戦はまたしても成功で、
気持ちよかった〜。
このシリーズをドラマ化したら
ほっこり良い感じなんだろうになぁ。
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なんと、泣ける。
任侠シリーズ第三弾。
病院建て直し!
病院で働く人々のその志、その気概になける!
任侠シリーズ1泣ける!あー、素敵な職場にしよう、志持って働きたい、信念持って生きたい、と思う。
この病院で働く人々全員がかっこいい。
フラットに、いいところを見つけていく、という人間関係を自然に持てる人でありたい。
「人を助けるのが、医者だって?それは違う。医者は、人を診ているわけじゃない。患部や症状を診ているんだ。…患部を治療し、症状をなくしたり、軽くしたりすることに全力を尽くす。それが医者だ。そして、それを検査技師や看護師がフォローし、ケアする。さらに、医療事務がそれをサポートする。わかるかい?人を助けるのは、医者じゃない。俺はそんなに思い上がってはいない。人を助けるのは、病院なんだ。病院のみんなで人を助けるんだよ。」p350
2015.10.23
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シリーズ第三弾。
再建もので、書房、学校に続き本作は病院の再建。
またも組長のもとに再建の話が持ち込まれる。
病床数20の地方病院。
外壁は汚れ、ドアも重厚な手押し、院内照明は暗い蛍光灯。
人の心は、まず入れ物からという組長の信念から外壁の清掃をと。
しかし、病院ではあらゆることが外注業者に委託しており、掃除するにしても特殊性が必要で中々に難儀する。
外注業者の背後には関西の組織が。
そんな再建に悪戦苦闘する最中、組事務所のある地元では暴力団追放運動が勃発。
旧住民は組を必要とするが、新しく住み始めた新住民は毛嫌いする。
本作も心温まる義理と人情でした。
Posted by ブクログ
2.75
ヤクザと病院という組み合わせがあり得ない事だからこそ良かったと思う
本当にこんな地元密着の人情あるヤクザなんかいるのかなぁとも思ったが、ヤクザのイメージは仲間を大切にする、真っ直ぐといった感じなので組だけでなく街も含め、嫌がられず言い方は変ですが一般の人に慕われ関係性が出来てるのもなくもないのかなと思ってしまった
肝の座りすぎてる組長のキャラが好き
余裕のある、何事にも動じないあの感じが憧れちゃったり
ヤクザを主体にしてるが、ポップで重くなり過ぎず読みやすいと思う