【感想・ネタバレ】曙光の街【新カバー版】のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年12月29日

隠蔽捜査シリーズが大好きで、初めてこの倉島警部補シリーズを読んだ。こちらは公安が舞台ということで、隠蔽捜査とは全く違った警視庁の姿を教えていただいた。
舞台が変わっても今野敏さんの小気味よいストーリーは全く変わらず、この小説も他の小説同様、一気に読み進めた。
2000年ころが舞台となっているが、日本...続きを読むとロシア、日本と外国の「不況」についての感覚の違いは印象に残った。
主役三人の登場人物については、誰が主役でもおかしくない魅力を持っていた。
この後の作品での活躍も期待しつつ2作目を読みたい。

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Posted by ブクログ 2018年10月23日

倉島警部補シリーズ、順番が逆になったが1作目をやっと読めた。でも作中の主人公度はヴィクトル>兵頭>倉島になっていて倉島は公安捜査官として駈け出し。3人それぞれの立場や振る舞いがしっかり描かれていて、展開もスムーズで一気に読める。ただ、ヴィクトルは最後のほうで意外に甘いところが多い。2作目はヴィクトル...続きを読むと倉島の死闘らしいので楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2016年04月23日

ヤクザの組長暗殺に関わる主役の3人がそれぞれの視点で構成されてる物語。公安部の倉島警部補。ヤクザの組長の用心棒的存在の兵藤。そして元KGBの凄腕ヒットマンのヴィクトル・タケオビッチ・オキタ。3者とも挫折からの再生が感動のクライマックス。

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Posted by ブクログ 2013年08月22日

倉島警部補シリーズ、1作目。

倉島警部補が主人公と思いきや、元KGBの暗殺者のヴィクトルがダークヒーロー的に扱われている。今野作品の中ではちょっと珍しいかな。それでも、最初驚くほどやる気のなかった倉島が、徐々に公安警察官として成長していくのが今作の中でも見られ、今後のシリーズ展開でも期待できそうな...続きを読む気がした。あともう一人、プロ野球選手崩れのヤクザの兵藤もクローズアップされているが、こちらもいい味を出していて、一冊の本の中で三人が三様の生き様を見ることが出来た。スラスラと読める一冊だけれども、読後の満足感はバッチリ。

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Posted by ブクログ 2011年03月03日

手に汗握る展開。
ハラハラ・ドキドキが止まらず。
先が気になって仕方がない。

映画館の臨場感溢れる状況でもう一度楽しみたい。

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Posted by ブクログ 2010年04月11日

読み直してみたらやっぱり面白かった。主人公は元KGBの殺し屋ヴィクトル、やる気のない公安警察官倉島、狙われるヤクザのボディーガード兵藤。この3人の視点から一連の事件と秘密が描かれる。
文章もプロットもキャラも完成度が高いのではないだろうか。派手さはないが、読後感は心地よい。「日ソ時代の秘密」の処理の...続きを読む仕方も、如何にも公安らしくて良い感じ。倉島と上司の上田係長とのやりとり「これでいいんですか」「それはわたしにもわからない」――そう、何が正しいのかは誰にもわからない。

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Posted by ブクログ 2023年03月10日

暗殺する側、される側、そして暗殺者を追う公安の三者の視点で話が進みます
テンポよく展開するので、すぐに引き込まれます
ロシアのスパイとは、日本の公安とは、色々興味深く勉強させていただきました

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月25日

倉島警部補…公安の仕事に馴染めずに刑事に憧れ。
兵頭…元プロ野球選手ながら傷害事件が元でヤクザの道に。
ヴィクトル…元KGBながら明日の生活にも困る貧乏臭いぐらし
この3人の人間臭さが面白い。倉島シリーズのめり込みそうです

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Posted by ブクログ 2018年11月26日

久々のハードボイルド系。
前から何回か本屋さんで見かけていたけど、ちょっとハードル高いかなぁと思って躊躇していたところ、このシリーズの最新刊をうっかり買ってしまい、それならと最初から読むため購入。
確かにロシア、公安などちょっと苦手なところもあったけど、ヴィクトルのプロフェッショナルな仕事に思わずペ...続きを読むージを捲ってしまった。
また倉島がいろいろと気づいて成長していくところも嬉しかった。
しかし暴力的要素もかなりあるので、ちょいちょい軽めの小説を挟みながら読んでいこうかなと思う。

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Posted by ブクログ 2018年08月12日

元KGBヴィクトルと元プロ野球選手のヤクザ兵頭、公安倉敷と3人の生き方が絡み合う重厚なストーリーを楽しんだ。

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Posted by ブクログ 2017年11月19日

曙光とは夜明けに東の空にさしてくる太陽の光であり、転じて暗い状況に見え始めた明るい兆しを意味する。『曙光の街』は今野敏の極道小説であり、KGBを舞台にした国際スパイ小説、男たちの復活の物語を描いたハードボイルド小説でもある。

本KGB特殊部隊要員だが、今はその日暮らしのヴィクトル・タケオビッチ・オ...続きを読むキタ。元プロ野球選手だが、故あって極道に身をやつしている兵頭猛。警視庁公安部外事一課所属のノンキャリ警部補にも拘わらず公安業務に情熱を注げない倉島達夫。現状の生活に価値を見いだせない3人は、ヴィクトルのやくざの親分暗殺請負をキッカケとして、再び男たちに再び生きる意味やプロとしての目標を見出していく。

『曙光の街』は、やくざの暗殺にとどまらず、ソ連と日本のスパイ事情、やくざ社会の変化、プロの暗殺家の活動、と幅広い話題をしっかりと関係づけている。しかも、一度人生の意味ややる気を失った男たちに光を当て、再び彼らの人生を取り戻すという人間ドラマもしっかりと組み込まれており、物語に厚みが出ている。

今野敏の作品にはその芯に、プロとしてあるいは普遍的な人として忘れてはならないものは何か?という問いかけがいつも据えられている。だから、読後にはしっかりとしたものを読み切ったという達成感が残るのだ。

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Posted by ブクログ 2017年02月20日

三人が係わりあったことによって生まれた科学変化が面白い。
ヤクザや兵頭とのやりとりの中で、プロとしての本能に次第に立ち戻っていくヴィクトル。
ヴィクトルを追いかける過程で徐々に自分の仕事を理解していく倉島。
義理に縛られていた兵頭は、ヴィクトルとの闘いの中で男ととしてのけじめをつけようとする。
大木...続きを読む天声をはじめとする登場人物もひと癖もふた癖もある連中だ。
何が真実なのか?そもそも真実とは何なのか?
倉島が最後に決断した行動が、読後感をすっきりしたものにしてくれた。
三人三様の未来、変化を遂げた男たちの再出発が心地いい。

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Posted by ブクログ 2016年02月21日

戦闘シーンの描写が細かくて迫力あり。ストーリーはシンプルで分かりやすい。エンタメとして読むのによかった。

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Posted by ブクログ 2014年06月07日

公安シリーズ第一弾♪ これが面白かったら続編2つも購読してみようと思い読んでみたんですが、一気読みでした♪

さっそく続きを手に入れねばw

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Posted by ブクログ 2013年11月20日

公安、倉島警部補の一冊目。
ようやく。間違って3冊目からはいっちゃったので・・・

倉島警部補が、プロ意識を持つきっかけとなる初めての事件。
ロシアンマフィアとのつながりもこうして作られたきっかけなのか。

その奥の闇も、壮絶な環境も・・・
さらに季節は冬で、とくにロシアの厳しい冬のところ
日暮れ近...続きを読むい寂しい夕方に読んでいたら、
一層寒くなりました。

だけど、こんなにあたたかな結末を嬉しくかみしめました。

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Posted by ブクログ 2012年07月19日

元KGBの殺し屋、プロ野球選手崩れのヤクザ、警視庁公安部の警部補、三人の男が絡むノンストップアクション小説。結末はどうなるか、ページを繰る手が止まらない、さすが今野敏のエンターテイメント、解説の読後「どっしりとした物語を堪能したという満足感を覚えるだろう」に偽りはない。

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Posted by ブクログ 2010年12月20日

今野敏は、きっとスポーツをしていて優しい人なんじゃないのかな?

彼の作品を見るとそう思わずにはいられない。
どんな話も、痛めつけられたり血が出るけれど、でも最終的には幸せにまとまる。

いろんな人がいるから一概には言えないけれど、
スポーツをしていた人とか、何かにあるとき集中した経験がある人っての...続きを読むは、
まっすぐな部分をもっているんじゃないのかな?

新堂作品の暗殺者とはまた違う、今野作品の暗殺者は、
とっても優しくて痛みがわかって、そして将来をまだ、投げてはいない。
うん、いい話だった。

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Posted by ブクログ 2010年08月07日

倉島警部補シリーズ 第1弾

元KGBのヴィクトル・公安の倉島警部補・元プロ野球選手で今は武闘派ヤクザの兵藤。3人の男たちの運命が交錯するとき彼らの真の自分が目を覚ましていく。

他の今野作品にはない暗殺者サイドが主人公という異色作品ですが、面白さは他の作品と変わりません。戦いのシーンの描写が迫力が...続きを読むあり、息をつかせぬ展開で一気に読破できると思います。

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Posted by ブクログ 2011年09月28日

元KGBの腕きき、元プロ野球選手の極道、いささかプロ意識に欠ける公安(外事課?)警察官。これらの人々が己のプライドをかけて闘い、どこかでは理解しあう。以前から狙っていた本で、やっとこさ読むことができました。人物造形の巧みさは相変わらずですね。テンポもよくて面白い。

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Posted by ブクログ 2011年08月06日

元KGBの主人公ということや表紙の拳銃の絵からヘビーな展開を想定していたが、そこまで重たくはなかった。元KGBのヒットマン、元プロ野球選手のヤクザ、やる気がない公安の警部補の3人の視点から描かれており、時折クロスしながら話は展開する。こういう書き方は好みです。3人のキャラ説明が充分で、特にヴィクトル...続きを読むについては背負ってきた重たいものが透けて見えるような。前半の倉島のやる気のないダメダメさにもあきれてしまいますし。ラストもそれぞれ再生した感があって読後感も悪くないですね。兵藤のラストについては賛否両論あるでしょうけど、私は許容範囲。暴力シーンが多すぎるのは仕方ないですかねえ。でも死人は最小限度に止められていると思います。映像化しても面白い気もしますが、ヤクザの裏部分、SEX、○○や△△の死の部分をマイルドに表現してしまっては魅力半減してしまうから、まあ無理でしょうね。エレーナってどんだけ美しいのか見てみたいですけど。

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Posted by ブクログ 2022年08月05日

前半は、早く組長を殺せばいいのに。伸ばすナーと思いました。 最後の展開は、面白く一気に読み切りました。

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Posted by ブクログ 2021年02月24日

倉島、兵藤、ヴィクトルの3人の視点で物語が進むこの構成はおもしろいですね。読者はすべての事情を把握している、だけど各登場人物は相手のことを完全にはわかっていない、という情報の非対称性ゆえのおもしろさとでもいえばよいでしょうか。

特にヴィクトルは自身が思っている以上にすでに捜査の手が伸びているわけで...続きを読む、そのことに本人が気付いていないときには「いやいやい、気付かれているよ」と思わずツッコミたくなってしまいます。

ただ、本作では暴力シーンが多く、またとてもリアルな描写で相手を痛めつける内容になっている点は好みがわかれるところでしょう。個人的には痛めつけられる相手の痛みやそのときの心情、絶望感を想像してしまって、どうも居心地が悪くなってしまいますね。

各視点の持ち主3人それぞれは仕事や現在の境遇に仕方なく甘んじている、でも本作の事件を通して心に火が付いたり、新しい人生を歩んだりと、ラストでは心機一転という結末を迎える”明るさ”が暴力シーンとは対照的な本作の救いのように思えました。

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Posted by ブクログ 2019年03月26日

倉島シリーズの第一弾。
公安っていうところ(というか警察組織全般)はイメージでしか知らないが、倉島の意識や行動がリアルな感じがした。
エンターテインメントとしてもいつもどおりにハズレなく楽しめた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年08月29日

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
日本でKGBの諜報活動をしていたヴィクトルは、ソ連崩壊後に解雇され、失意のどん底にあった。そこへヤクザ組長を殺す仕事が舞い込んだ。再び日本に潜入した彼を待ち受けていたものは―。警視庁外事課とヤクザを相手にスリリングな戦いを展開するうちに、やがて明らかにな...続きを読むる日ソ時代の驚くべき秘密。

若き刑事が前向きに成長する姿を書いた小説は他にもあるが、こちらはかなり早めの時期から成長が見られるので展開が早いという意味で読みやすかったかなぁ。倉島の心の言葉を読んでいると真面目にやれよ!とも思えるほど軽い話か?と思ったが殺しの場面はリアルで残酷で・・・軽く読めば良いのかハードボイルドなのか迷った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年01月29日

続編のほうを先に読んでいたので、展開はほぼわかってしまったが、それでも読ませるプロット作りはさすがだと思う。
船戸与一ばりの国際ハードボイルドの香りがする。個人的には好きな世界だが、結末はちょっと甘いかな。

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Posted by ブクログ 2012年10月07日

ヴィクトルがカッコいい。ソ連崩壊によってKGBが解体され、その為、依頼でヤクザの殺し屋になったヴィクトル。日本の公安のだらしなさもあるが、KGBは凄かったと感じさせる。フィクションの世界ということで。

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Posted by ブクログ 2010年08月13日

白夜街道と読むのが逆になってしまいましたが、スピード感があるアクション小説でした。こういう系統にありがちな残忍さというものは、そんなに強く感じないで読むことができました。人それぞれ抱えてるものがあり、それを守るためにどう生きるかということを描きたかったのかなと思いました。

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Posted by ブクログ 2011年07月15日

元KGBの上司から日本のヤクザの殺しを引き受けたヴィクトル・タケオビッチ・オキタ、昔堅気の時代遅れなヤクザの兵藤、その兵藤に行儀見習いでついている若者リョウ、やる気のない公安外事1課の倉島、などなど、登場人物の描きこみかたがすごく良かった気がする。ストーリーも現実離れしながらも面白かった。

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Posted by ブクログ 2011年09月17日

元KGBの暗殺者、公安刑事、極道、ロシアンマフィアとヤクザの暗殺にからんでそれぞれの思惑が絡み合う。視点が変わればまた立場も変わる。狙う者と狙われる者、追われる者と追いかける者、罠を仕掛けた者と罠を見破る者。さまざまに入り乱れながら、どこかで理解し合っているような展開が読んでいて面白かった。

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Posted by ブクログ 2021年11月14日

熱い!そう夏だからじゃなくてこの作品は「男たちの熱いドラマ」が描かれている。
「殺し屋×ヤクザ×公安警察」と事件を巡る三者三様の男たちがそれぞれの立場で
相手に立ち向かう姿は熱すぎる!
そして暗殺を巡る事件のはずが物語が進む中で意外な
真実が見えてくる…読み終わると早く続編の「白夜街道」が読みたくな...続きを読むるそんな作品。

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