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Posted by ブクログ
今野敏作品を読み続けるなかで、だんだん古いものに遡っていっている状況。で、本作は特殊防諜班や潜入捜査シリーズなどと同じ系譜。古くからある拳法を一子相伝で受け継ぐ家系の子孫3人が、アメリカから送り込まれた敵と戦う構図が似ています。
ということで、本作も特殊~や潜入~と同じく期待できると思いつつ読み進めていきました。結論としては、3人が出会うまでのプロセス~なかなか出会うのは難しそう、という展開が一転、一気に集結する流れまではよかったのですが、若干時間をかけ過ぎたこと、またそれに比べその後で敵を倒す部分が少々短かったこと、このストーリー長のバランスが少々悪いように感じました。
なんだか「さあ、これから!」となった途端あっさりと物語が終わってしまったような印象でして、物足りなさが残ってしまいました。読み進めるうち、ストーリーの展開と残りページ(の厚みの手触り感)から次作に続く”大作”かしらとちょっぴり期待してしまったこともそういった読後感に拍車をかけてしまったかもしれません。
秋山の覚醒とその後の戦いや3人の人間関係がどうなるのか、また熱田澪の存在などなど、気になる・もっと読みたいが溢れており、そういった意味では次作へ急げ!