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Posted by ブクログ
さまざまな人間がからみあう
在日北朝鮮人
KGBくずれのロシアマフィア
イラン人女諜報員(表向きはフライトアテンダント)
モサドの諜報員(表向きはイスラエル大使館員)
やくざ
キャンギャル女子大生
パソコンオタク
秋田から上京したばかりの大学生
ラジオストアの店主(じいさん)
ハッカー
警察官
そりゃスラプスティック。
なのに「そんなバカな!」と、つっこめる隙はない。
贅肉のない今野敏の文体で話がどんどん展開していく
当然の帰結の連続であるように。
そんな中で、冷徹なプロたちが見せる情のようなもの、
これが効く!
そして最後は暖かな気持ちになれる、まさかのエンディング
読んで損なし。
田舎から出て来たばかりの男の子が、いきなり色んな事件に遭遇。
秋葉原の洗礼を、いきなり。
でも、彼は、前を向いた。
秋葉原を好きになろうと。
すごいなぁ。
Posted by ブクログ
警視庁捜査一課巡査部長、碓氷弘一。46歳。腹の出た体型に薄くなった頭髪。くたびれた背広姿というサエない中年男だ。
世辞も苦手で上司のウケも良くない。けれど上意下達主義の警察にあって、組織の常識に囚われない独自の視点から事件を見ることができる。
そんなベテラン刑事の碓氷が泥臭く事件解決に奔走する警察サスペンス。シリーズ2作目。
◇
秋葉原。国内と言わず世界中のITファンが集う街である。事件は、そこで起きた。
セキュリティの甘い日本はまさにスパイ天国だ。世界中のスパイにとって息抜きの場になるほどである。中でも秋葉原は、スパイやテロのツール調達のメッカである。
イラン対イスラエルというスパイ同士の小競り合いから物語は始まる。舞台はもちろん秋葉原。さらにロシアンマフィアやらヤクザやらが同じビルで暗躍を始めた。
そこにやってきたのが秋田から上京して間もない大学生の六郷四郎。
憧れの東京。憧れの秋葉原。キャンペーンガールの美脚に見惚れ舞い上がっていた四郎が、裏社会の人間たちが繰り広げる騒動に運悪く巻き込まれてしまった。
爆弾騒ぎ、銃撃戦、人質を取っての立て籠もり。パニック状態に陥りながらも必死になって身を隠す四郎。
一方、警視庁から先乗りで派遣された碓氷は情報収集に全力を上げるが……。
* * * * *
シリーズ1作目に続き、本作もパニックサスペンスです。そして碓氷の活躍は黒子的で控えめなのも前作同様。
けれど、北朝鮮のスパイから情報を引き出したり街の顔役の協力を取り付けたりと、相変わらずの人使いの上手さが際立つ碓氷。
極めつけは対立していたはずのイランの腕ききスパイとイスラエルのスパイの2人までもが揃って助力を申し出るという、碓氷の人徳というか人誑しぶりには笑うしかありません。
都合よすぎる展開ですが、エンタメとしては、前作以上のおもしろさでした。
再読なので筋書きはわかっているにも関わらず、この終盤に差し掛かるとワクワクしてしまうのだから、いい出来の作品だと思います。
Posted by ブクログ
タイトル通り、秋葉原を舞台に繰り広げられる、縁もゆかりもなかった人たちのドラマです。
上京したばかりの大学生や外国人スパイなど、これほどバラバラな登場人物を一つの事件を軸にして、結び付ける著者の力量は見事だと思います。
始めはなかなか先が見通せない展開でしたが、読み進めるうちに、最初は点であったもの同士の距離がだんだん近づいてきて、最終的には大きな輪になるようなイメージでしょうか。ストーリーと秋葉原という街の組み合わせも絶妙。
後半登場する刑事・碓氷は実は今野作品としては碓氷シリーズとしてすでに6作目まで刊行されているんですね、知りませんでした。1作目、3作目以降にも期待が持てる内容でした。
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小説・文芸
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