今野敏のレビュー一覧

  • 去就―隠蔽捜査6―(新潮文庫)

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    さすが、今野敏と唸らせる作品。まさに男の矜持。誰にも媚びずに、どこまでも論理性を追求するだけでなく、部下を信頼して任せることもできるこの竜崎に惚れ込んでいるのは、私だけではないだろう。
    今回は、事件の意外性も楽しめたが、警察の硬直化した組織に行動を咎められたシーンでの、理路整然とした受け答えには、拍手さえしてしまう。誰が発言したかで変わる結論にウンザリしている、そんな私にはスカッとさせる一幕に大満足でした。

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    2023年01月14日
  • 欠落

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    以前に紹介した「同期」のシリーズものです。
    警視庁捜査一課の新人刑事が苦悩しながら活躍する作品。安定の面白さです

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    2023年01月12日
  • 秋麗 東京湾臨海署安積班

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    年をとるのは寂しいと思いがちだけど人生の秋を迎えるってことだという速水さんの言葉が響いた。いくつになっても自分は自分のまま。
    でも登場人物の「子供なんて、育って家を出たらもう他人ですよ」という言葉もすごくうなづけてしまった。

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    2023年01月07日
  • 確証

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    最近読んだ今野敏作品の中では、かなり展開が速い方かなと思った。今野敏作品でよくある人間関係を中心に描いてあるというよりも、この作品は事件の流れ、カラクリに重きを当てて描かれている感じがした。途中で、もしかしてこの人怪しい?と思ったものの細かいカラクリまではわからず、盗人の心境を理解することも事件解決に必要なんだなと感心した。

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    2023年01月06日
  • クローズアップ(スクープシリーズ)

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     スクープシリーズの第三弾、ということですが、前作を読んだのが随分前だったので、布施ってこんなキャラだったかな?と思い出せずに戸惑いました(^^;;
     第一弾は確か、上川さん主演でドラマ化されたことがあるはず。
     報道番組を制作する側と、警察側、両方の視点から描かれていて、殺人事件と政治と、暴力団絡みの抗争事件が複雑に絡まり合っていて、読み応えがありました。

     今野敏さんの作品に共通しているのは、とにかく登場人物が魅力的であるということですね。
     本作では、布施やその上司の鳩村、刑事である黒田とその部下の谷口の4人が中心なのですが、それぞれが大切にしているものや、物事に取り組む姿勢がそれぞれに違っていて、それぞれが魅力的でした。
     例えば。食堂でメニューをなかなか決められない布施に、鳩村が「何をそんなに悩んでいるんだ」と聞くと、布施は「別に悩んでいるんじゃないですよ。選ぶのを楽しんでいるんです」と答えます。
     これだけでも、布施の色々な人の心にスッと入り込めてしまう魅力が分かってしまう。それが今野さんの作品なんですよね。
     やっぱり今野さんの作品が好きだなぁと思えた作品でした。

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    2023年01月06日
  • 焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕

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    都内で起きた刺殺事件の捜査本部に現れた東京地検特捜部の検事、灰谷。一方的に情報提供を求めたうえ、自身が内偵中の野党議員の秘書を犯人と決めつけ、身柄を拘束する。警視庁捜査一課の樋口は証拠不充分を主張。だが、灰谷が逮捕に踏み切って……。常に謙虚で同僚や家族も尊重する等身大の刑事が、巨大機構の狭間で己の信念を貫く傑作警察小説。

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    2023年01月02日
  • 秋麗 東京湾臨海署安積班

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    人生の秋ってそんなに悪いもんじゃないんじゃね?考え方を変えることで、きっと美しい秋の表情を見せてくれるよというお話
    まさに『秋麗』だね

    ただ今回わたくしの大好きな村チョウの出番がほとんどなかったのでご立腹です、ひまちゃんご立腹
    でもまぁ速水ヘッドがあいかわらずカッコイイので許してあげましょう
    安積班長もあいかわらず素で「警察官」だしw

    それにしても今野敏さん、いろんな作品で日本が国際競争力を失いつつあったり、様々な社会問題が噴出しているのは、「働き方改革」にあると書いてますね
    実は自分もその考えに同意している部分がかなりあって、そもそも日本人に合ってないと思うんですよね
    早く帰って充実した健康的な生活を!みたいん
    ガムシャラに働き続けるってのは確かに欧米人や株主の人たちから見たら非効率ということになるんでしょうが、日本人の起こすイノベーションって精も根も尽き果てたその先で起きてきたってイメージなんですよね、歴史的にも
    それから家族を大切にすることって、決して長い時間一緒にいることとは必ずしも一致しないと思うんよね

    そんなことを考えた安積班の最新作でした

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    2022年12月30日
  • アンカー(スクープシリーズ)

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    視聴率を視野に入れつつの報道番組のあり方と、日本のキャスター/アンカーの役割と、事件の解決へのスカッとが重なる小説だった。布施はフワフワしているような取材でしっかりポイント押さえて動いていて肩肘張ってない感じがおもしろい。ただ、結局動機はなんだったのかが少しモヤモヤした。

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    2022年12月23日
  • 捜査組曲 東京湾臨海署安積班

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    自分がミュージシャンなので、タイトル買いしたんだけど、予想を裏切らない内容だった。音楽用語の各章のタイトルが内容とうまくリンクしていて、うーんやるなぁと思った。

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    2022年12月20日
  • 秋麗 東京湾臨海署安積班

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    老人たちの寂しさが殺人事件の原因というのは、無理筋。今野さんも老齢の域だけど「年を取るというのは寂しいことなのだろうな」と思ってもいないだろうに安積に言わせるなんて…「秋は美しい季節。だから人生の秋だってきっと美しい」こちらがホンネか、枯れないで作品量産の今野さん。

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    2022年12月18日
  • スクープ(スクープシリーズ)

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    TBNテレビの遊軍記者布施京一が危険な目に遭いながらもスクープをものにしていく。
    短編集です。
    ここに出てくる香山恵理子はガツガツしててあまり好きになれないけど。

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    2022年12月10日
  • 排除 潜入捜査 〈新装版〉

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    シリーズ第2弾。舞台はマレーシア。
    大きな流れは前作同様で、悪(ヤクザ)対正義(佐伯)の戦いをサクサク読み進められました。
    ただ、佐伯や白石景子が1作目よりも、人間的になっている印象を受けました。
    そして、意図せず周りの人達が味方についていくあたりなど、隠蔽捜査シリーズの竜崎に通ずるものがあるように感じます。

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    2022年11月18日
  • 潜入捜査 〈新装版〉

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    今野敏の初期(?)の頃の作品ということもあってか、最近の作品と比べると荒削りな印象を受けました。
    歴史に関する説明などは、私のように興味のない人には多少退屈かもしれません。
    不法投棄からくる環境問題とヤクザを繋ぐというテーマの面白さや、登場人物の印象付けの強さはさすがこの頃からなんだと感じました。
    悪(ヤクザ)対正義(佐伯)というわかりやすい構図で、サクサク読めてしまいました。

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    2022年11月18日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    組織の中でがんじがらめになって身動き出来ない人に、なぜそんなことで悩んでるのかと、目から鱗の、でも至極全うなアドバイスをしていく。

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    2022年11月17日
  • 変幻

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    同期シリーズ第三弾。同期の女刑事・大石陽子が潜入捜査の途中、消息を絶った。同じく同期の元公安刑事・蘇我和彦から大石の救出を依頼される。刑事が潜入捜査?暴力団、麻取、そして公安、色々絡んでます。続編希望。

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    2022年11月16日
  • ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版>

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    オーディオブックにて。

    個性豊かなメンバーによる、よくある刑事物ですが、面白く聞かせて頂きました。

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    2022年11月14日
  • 清明―隠蔽捜査8―(新潮文庫)

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    竜崎が神奈川県警に移動になった新章。以前、推理が当たりすぎると評した事があるが、今回はその点がスムーズになったと感じる。人間関係の構築も進むに連れて、ネタ切れの恐れがやってくる。

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    2026年02月23日
  • 継続捜査ゼミ

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    三宿女子大学の小早川教授は元刑事。彼のゼミでは未解決事件を課題にしていて…5人女子大生と共に15年前の殺人事件に挑む。

    初めての今野敏さんの作品。
    長編だから、途中で飽きちゃう可能性があるかな?って思ったけど、週末一気読みしてしまった。未解決事件だけでなく、大学で起きた奇妙な事件も出てきてそちらも解決して面白かった。

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    2022年11月13日
  • マル暴総監

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    シリーズ2作目。
    前回同様、あっという間の一気読み。
    総監キャラ強い。笑
    いやいや、現実的には厳しいけども物語だからこそできるストーリー展開で、とても楽しく読めました。
    相変わらず、刑事に見えない刑事の甘糟さんが、ご活躍です。
    3作目もこの後読みたいと思います。

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    2022年11月09日
  • 棲月―隠蔽捜査7―(新潮文庫)

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    2度目だと思ったけど、付いていなかった。
    さすがにワンパターンになりつつあったところに異動を持ってくるのはうまい。初めは受け入れられなかった竜崎が移動に際しては署員全員から感謝と惜別の見送りを受けるところはシリーズに付き合ってきたからこその感動がある。それだけ丁寧に書かれていたということだ。
    それにしても竜崎の推理が当たりすぎるところはちょっと…

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    2026年02月23日