今野敏のレビュー一覧

  • 去就―隠蔽捜査6―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    元エリート警察官僚・大森警察署長・竜崎伸也

    続発するストーカー殺傷事件対策チームが新設される。
    その矢先、大森署管内で女性連れ去り事件、さらに殺人事件勃発。
    ストーカーによる犯行が濃厚になる…

    事件は意外な形であっさりと解決するが。

    捜査の過程で竜崎は新任の第2方面本部長・弓削から反感をかってしまう。

    さすが竜崎。原理原則、現場では担当者に任せて、責任はすべて自分が取るという姿勢をぶれずに貫く。

    そんな姿勢に最初は戸惑いながらも、竜崎に心酔していく…

    竜崎に反目する弓削は、竜崎への特別監察を申し入れる。
    特別監察の担当となった警視庁警備部長・梶は聞き取り調査を進めていくが…

    大森

    0
    2022年07月24日
  • 焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕

    Posted by ブクログ

    隠蔽捜査(清明)読んでからの樋口シリーズ。
    キャリア、ノンキャリアの対比視点で面白い、
    樋口シリーズは、新シリーズになり、確実に面白くなった。

    0
    2022年07月22日
  • 棲月―隠蔽捜査7―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    隠蔽捜査シリーズ第七弾。竜崎伸也の大森署長最後の事件。
    事件解決後、叩き上げのノンキャリアの鹿児島出身の前薗部長との会話に、竜崎伸也の魅力の一旦が伺える。
    竜崎は平然と言う。上にいく、出世について、
    偉いのではありません、やれる事の権限が増えるだけです。我々は国民のために働いている。偉いのは国民です。
    何ごとにも左右されず、物事をあるがままに捉えて、出来る事を精一杯行う。
    引き込まれてしまいますね。

    0
    2022年07月16日
  • 最前線 東京湾臨海署安積班

    Posted by ブクログ

    安積班ベイエリア分署シリーズ。短編集。
    弱小警察署ゆえ、本庁や周辺所轄との関係も複雑ではあるが、チームとして、部下を信頼し、部下も安積を全面的に信頼して事件を解決していく。
    こういったチームワークやチームとしての絆により、本庁を出し抜いて、事件を解決していく事に、爽快感を覚えます。
    被害者の短編で、安積の娘の発言にジーンときました。
    お父さんを父親失格と思った事はない。子供は父親の背中を見て育つ、お父さんはわたしに確かな生き様を見せてくれた。一番大切な父親の役割を果たしてくれているんだよ。

    0
    2022年07月14日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    皆が悩む問題が竜崎にかかれば魔法のように解決し、心地よさを感じる。野間崎のキャラは見せかけだったのが意外。伊丹は竜崎に頼りすぎのような…

    0
    2022年07月13日
  • 陽炎 東京湾臨海署安積班

    Posted by ブクログ

    ベイエリア分署安積班シリーズ。
    短編集。サスペンスでもハードボイルドでもないが、捜査にあたる刑事達の人間らしいドラマが妙にカッコ良い。
    標題の陽炎については、刑事事件ではない東京に来たばかりの予備校生と今どきのタンクトップでいる女の子との話。ここには都会の片隅における傷ついた人達のあたたかい人生が垣間見える。

    0
    2022年07月13日
  • スクエア 横浜みなとみらい署暴対係

    Posted by ブクログ

    横浜みなとみらい署暴対係シリーズ、5作目。

    暴力団と不動産詐欺が絡んだ殺人事件。事件の構造がなかなか面白かった。殺人事件と詐欺事件が一緒に絡んでいるので、暴対係だけでなく、捜査一課や捜査二課と協力する捜査になってくるが、立場による変な軋轢や対立の描写は最小限に抑えられ、皆がそれぞれの分野で力を発揮していて、清々しく読めた。いまどきハミ出し暴走刑事コンビの警察小説なんてごまんとあるが、諸橋と城島コンビのはみ出しっぷりは笹本監察官による良いブレーキ具合でコントロールされていてその点も安心して楽しく読める。
    新しい刑事部長はあの人かな?次作あたり、絡んできてくれると嬉しいな。

    0
    2022年07月06日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    元エリート警察官僚、大森警察署長・竜崎伸也。

    原理原則主義者・竜崎にかかると、周りの悩みなど悩みではない。あっという間に解決。
    さすが、竜崎。

    0
    2022年07月06日
  • 去就―隠蔽捜査6―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    隠蔽捜査シリーズ第六弾。警視庁と警視庁本部からの指示により、各署にストーカー対策チームを発足される。その矢先、女性が姿を消し交際相手と思われる音が殺害される。容疑者はストーカーの可能性が高い。
    またまた、竜崎署長にたいし、弓削方面本部長が対立していく。

    0
    2022年07月05日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    隠蔽捜査シリーズ第5.5弾。スピンオフ短編集。
    大森警察署長竜崎伸也をとりまく7人の警察官の物語。冷静で合理的で誰もが納得する判断に、スカッとする。

    0
    2022年07月04日
  • 蓬莱 新装版

    Posted by ブクログ

    安住警部補の一冊ではあるが、単なる警察小説にとどまらない一冊となっている。
    警察小説ではあるのだが、本書は徐福集団渡来伝説を基として一つの日本人論でもあると言う事。
    いろいろな意味において、とにかく面白い。

    0
    2022年07月01日
  • 確証

    Posted by ブクログ

    今野敏は、隠蔽捜査シリーズが大好きで、他の作品も読むのだけどいまいちの感があった。本作もはじめの方は、盗犯を扱う3課のプロである萩尾修一が女の部下武田秋穂の扱いに困惑するさまや警視庁の中での課同士の確執みたいなシーンが多くてあまり乗り切れなかったが、後半は、萩尾と秋穂のバディも気持ちよく回りだし、3課の面目躍如的な展開で面白く一気にエンディングまで読んだ。このシリーズの次作もすぐに読みたいと思う。

    0
    2022年06月15日
  • アンカー(スクープシリーズ)

    Posted by ブクログ

    ニュースイレブンに関西のテレビで活躍していた栃本が、サブデスクとして異動してきた。
    鳩村はよそ者がきたと警戒、そしてニュースイレブンに不穏な雰囲気が漂う。
    今回は布施よりニュースイレブンという番組についての話が中心。
    新たなスタッフが加わった今後にも期待です。

    0
    2022年05月30日
  • 硝子の殺人者 東京ベイエリア分署

    Posted by ブクログ

    東京ベイエリア分署シリーズ第三弾。
    テレビ業界での麻薬犯罪に絡む殺人事件を、本庁、所轄とともに、ベイエリア分署の安積班が解決していく。
    反目していた本庁の相楽警部補とも、微妙な距離感で協力していくのが、また面白い。
    どのシリーズでもハズレなし。素晴らしい。

    0
    2022年05月26日
  • 虚構の殺人者 東京ベイエリア分署

    Posted by ブクログ

    東京ベイエリア分署シリーズ。
    分署というだけあって、所轄や本庁に挟まれて、割をくう刑事たち。
    単なる推理物にとどまらず、刑事としての誇りをもち、事件を解決していくベイエリア分署のチームとしての活躍が、読んでいて、つい入り込んでしまう。
    引き込まれてしまいますね。

    0
    2022年05月25日
  • 二重標的 東京ベイエリア分署

    Posted by ブクログ

    ベイエリア分署シリーズ第一弾。
    ベイエリア分署の刑事課の係長の安積剛警部補が主人公。
    同時刻に起きた別々の事件とのつながり、交換殺人をおう。
    分署と言われ、規模が小さく、ベイエリア分署と刑事課は、たいてい旧来の所轄署と管轄が重なり、応援に駆けつけて、手柄は横取りされるという状況にある。
    所轄との人間関係、手柄争いなど、なかなかに面白い。登場人物が立っている。

    0
    2022年05月24日
  • 義珍の拳(琉球空手シリーズ)

    Posted by ブクログ

    明治から昭和にかけて
    門外不出の秘伝であった唐手を内地に広めた富名腰義珍の一生。
    普及するにつれて唐手が唐手でなくなる葛藤。

    ガマクを入れ、ムチミを使い、チンチクをかけなければ唐手ではない。

    0
    2022年05月22日
  • 精鋭

    Posted by ブクログ

    警察小説である。SATの話である。しかし、手に汗握る突入シーンや戦闘シーンは無い。若い警察官がSAT隊員となり成長していく話である。今野敏氏の警察小説新境地とあるが、なるほどね。アクションやミステリー好きには不向きと思うけど、自分は結構楽しめた。

    0
    2022年05月19日
  • 同期

    Posted by ブクログ

    警視庁捜査一課に務める主人公が久々に同期の蘇我と再会する。
    そして、ヤクザの抗争から起こる殺人事件。
    蘇我は警視庁公安部にいたはずが
    その直後、懲戒免職処分になっており気がつけば、容疑者状態に。

    同期の絆、警視庁の闇など面白くて一気読みしてしまった。
    小説としてでなく、実際もこういう闇の部分って多々ある。
    難しいし、闇深いけれど面白い。

    0
    2022年05月17日
  • 機捜235

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊の高丸に新しい相棒が着任した。
    定年間近の縞長という男は体力的にも厳しそうに思えてうまくやっていけるか不安な高丸。
    しかし縞長は元見当たり捜査官という経歴の持ち主で…。

    内容がまとまった短編で読みやすい。
    一話ごとに高丸と縞長が距離を縮めて相棒になっていくのが良い。

    0
    2022年05月16日