今野敏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【あらすじ】
あるコンサートの目玉であった高価なストラディバリウスが盗まれ、その操作にST班が駆り出されることになった。
チームの紅一点、結城翠の様子がいつもと違うことが気になる百合根だったが、捜査に進展が見られないまま、殺人事件が起こってしまい———。
【感想】
STシリーズ、久々だったのでタイトルにある色の意味も忘れていました(^^;;
チームのメンバーの名前に色の文字が入っているんですね。
殺人事件から始まらないのも新鮮、楽器が題材というのも新鮮でした。
が、今野敏さんの文章は、軽くなく、かといって重すぎもせず、やはり読みやすいので、あっという間にその世界に入り込めます。
しばらくミステリ系以外の本を中心に読んでいたので、久々のミステリとして読むのにも、ちょうど良い厚さとストーリーでした。
今野敏さんの作品をこれから読むという方の入門編としてもこのシリーズはいいと思います。 -
Posted by ブクログ
プロの盗っ人には職人と同じプライドがある。
警視庁盗犯係もまた同じ世界の住人として心を通わす。
一見、えっ?と目を疑うクライムノベル。相棒コンビもなんか凸凹していて、読み始めはエンジンがかからなかった。が、気づけば捜査の進展を夢中で追うことに。
強盗殺人という「異質」を取り囲んで、窃盗班と盗犯係のスイートな関係に捜査一課が割り込む三角関係に発展。
要所要所に出てくる棲み分け、という表現が意味深だ。
そういえば柚月裕子『孤狼の血』シリーズもマル暴と暴力団が近しい関係だった。治安を守るのは一方向では成立しない、ということが理解できる。
派手さはなく、抑えの効いた作品で息を凝らして読んだ。
──冬は寒さにガタガタと震え、夏はダラダラと汗を流す。(中略)刑事にとって最も大切なものは忍耐力だと(主人公)は考えていた。普通の人間が諦めることも、決して諦めてはいけない─
諦めという言葉はいまやポジティブ。しかし平和な生活を送るには、縁の下の力があるからだと棲み分けに感謝。
ほかにも泥臭い男社会のニュアンスが見られ、女性をお嬢とかファーストネームで呼ぶとか、正直目につく箇所もある。警察社会がまだそうだと作者は言い切っているが、部下の女性はハツラツとして描かれ、主人公も次第に認めていく。そんな流れもごく自然に思えるのは昭和世代だからか。
── 顔を見れば互いに文句ばっかり言い合っているが、離れていると苦労ばかりかけて申し訳ないと思う。それが夫婦というものだろうと思っていた─
これも棲み分け、棲み分け。(濫用)
干渉しないところを持っておかないと、文句を言うことすらしなくなってくるよねっ。(誰に確認した?)
今野敏さんの節回しはきれいで分かりやすい。
他の作品も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
みなさんあけましておめでとうございます
なんやかんやで1日、2日は本読むひまがありませんでした
はい、『ギガース』です
いやもうこれが、面白いのよ
もう淡々とスケジュールをこなす心持ちだったのですが、意外にも面白い
掘った甲斐がありました
今巻は戦争をする意味みたいなところが語られていて、人類の歴史として結果論としてあるモノを意図的に起こしているってなところなんですな
今野敏さんの世界観がすごくこうしっくりくるのよ
あーそうだった
わい、今野敏さんのファンだった
だからこんな掘り起こしてたんだったというのを再認識しました
次は最終巻!
全6巻のうちの5巻目を読み終えた時点で、もうちょっとあらすじとか書いとけば良かったとか思ったりしましたが、時すでに遅し
まぁ、いいや
たぶん今野敏さんのSFに誰も興味ないやろ
新年早々反省して損した -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
いつも通り潰れかけの学校を建て直し、颯爽と去っていく。ヤクザが学校!?と思ったがこれがなかなか面白い。
組長の顔の広さも手伝っていつも揉め事もない。水戸黄門的な展開だけど面白いんだなぁ。
あらすじ
阿岐本組は一本独鈷の小さな組だ。組長の阿岐本は顔が広く、文化的な事業に弱い。兄弟分の永神がもってきた学校法人、井の頭学院高校の建て直しを図る。
その高校は窓ガラスが割れ、落書きが多い高校で、生徒は無気力。代貸の日村は高校を建て直すべく、花壇の整備、窓ガラス割りの犯人を捕まえるなどに取り組み、生徒や先生の態度が徐々に変わってくる。
やがて学校に多額の寄付をしている人物がヤクザのフロント企業と分かり、窮地に立たされるが。