今野敏のレビュー一覧

  • エムエス 継続捜査ゼミ2

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    元警察官であり警察学校校長でもあった小早川は、幼なじみでもある大学学長に誘われ、今は教授として大学生に教えている。
    今回は上訴している事件についてとミスコンについての話。
    思い込み決めつけは物事を曲げてしまう。
    お互いの意見を尊重しながら議論することが大切かなと。
    このシリーズも大変面白い。

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    2022年09月24日
  • 焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕

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    周りの評価に対して、自分は買いかぶられていると自己肯定感の低い刑事樋口顕が主人公の第6弾。
    今回も犯人捜しよりも、捜査本部に介入し樋口たちの捜査を掻き回す東京地検特捜部の二人の検事との対決がメイン。
    その背景にあるのは、選挙で当選した市民活動家上がりの議員をターゲットにした政治的忖度。
    現代日本の政治と政治家に対する、著者なりの姿勢を表している作品と言えるだろう。

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    2022年09月16日
  • 任侠浴場

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    昔ながらの義理と人情を重んじる阿岐本組。
    またまた兄弟分・永神から潰れかかった銭湯の立て直しを頼まれる阿岐本組長。

    心配性の代貸・日村をよそに阿岐本組長は、赤坂の潰れかかった銭湯・檜湯の再建にやる気をみせる。

    まずは情報収集と、福利厚生を兼ねて、阿岐本組一行は、2泊3日で日本で最も古い銭湯・道後温泉へ。

    道後温泉で日村は阿岐本組長から、1日ゆっくり何も考えずに休めと。
    心もカラダも休めるためには銭湯は必要だと。

    檜湯の再建もまずは掃除から。
    そして、笑顔。
    女子高生・香苗の笑顔から、佐田が、お客さんが、佐田の家族が動き出す。

    檜湯の佐田の家族も巻き込んで、再建は進む。

    やっぱり銭湯

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    2022年09月06日
  • 宗棍(琉球空手シリーズ)

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    松村宗棍の話。所々に伝説となっている話を織り交ぜてある。奥様のチルーや弟子の板良敷朝忠の話もあり、歴史を一部補って小説としている。親国の手、小示現流、古伝の手の相伝の話は、昔ながらの師弟関係を思い出させる。
    「宗棍」の次は、伝説的な空手家、田場兼靖先生とかかな。

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    2022年08月28日
  • 任侠病院

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    昔ながらの義理人情に厚い任侠道を進む阿岐本組。阿岐本組長は、兄弟分・永神から、倒産寸前の駒繁病院の再建を託される。

    やる気満々の阿岐本組長と、病院再建など無理だと逃げ腰の代貸・日村。

    駒繁病院の再建には、暴力団のフロント企業の医療サービス代行会社との契約の見直しが不可欠とわかる…

    同じくして、阿岐本組の地元で暴力団追放運動が起こる…

    『汚れたところにいると、人の心も荒んでくる』と、阿岐本組が再建した私立高校・井の頭学院と同じように、またも掃除から始める阿岐本組。

    女性にモテる真吉の天賦の才を活かし、受付の女性に笑顔を戻し、病院内の雰囲気はだんだん明るくなっていく。

    相変わらず阿岐本

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    2022年08月28日
  • 暮鐘 東京湾臨海署安積班

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    シリーズはだいたい読んでいますが、これまであまり目立っていなかった桜井と黒木にスポットがあたるお話が特に面白かったです。でも、安積班の長編が久しぶりに読みたいなぁ。

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    2022年08月22日
  • 任侠学園

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    阿岐本組は、経営難に陥った私立高校・井の頭学院の再建を引き受けることに。

    文化的な事業に首を突っ込みたがる阿岐本組長の悪癖を嘆きながらも、代貸・日村は学校へ乗り込む。

    割れたままの窓ガラス、平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たち…

    荒廃した井の頭学院を阿岐本組は立て直せるか?

    まずは箱から。
    まずは躾から。

    割られた窓ガラスを片付ける。
    荒れた花壇をきれいにする。
    落書きを消す。
    挨拶をする。
    いいことをした生徒をほめる。

    日村たちがやれることをやっていくことで、生徒たちが変わり始める。

    日村たちの姿を見て、教師たちも。

    井の頭学院が変わり始める…

    それにしても阿岐本組長の顔

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    2022年08月20日
  • スクエア 横浜みなとみらい署暴対係

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    横浜みなとみらい署暴対係シリーズ
    今回の設定と複線で隠蔽シリーズが
    重なる(竜崎刑事部長の姿が影に)
    昨日、小谷恭介先生の作品をよんで
    脂の乗り切った今野敏先生との差を
    感じ悲しくなる傑作です(´・ω・`)

    この作品は前の警視総監も読破した

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    2022年08月19日
  • 棲月―隠蔽捜査7―(新潮文庫)

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    大森署での最後の事件。感傷に浸っているのに、伊丹や周りにはいつも通り接しているのが微笑ましかった。事件自体はルナリアンに結びつく展開が根拠が薄く、少し強引な展開のように思えた。

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    2022年08月10日
  • 朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    警視庁強行犯係樋口警部補シリーズ第二弾。
    樋口の奥さんが誘拐される。今回の作品は警察小説の側面と同時に家族の物語でもあり、高度経済成長期の時代に家族サービスを二の次にして身を粉にして働いてきた男とその家族の話でもある。
    素晴らしい。

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    2022年08月09日
  • 半夏生

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    構成がよくできていて、うまいなぁーと思う。コロナ禍の今を予言するような出来事もあり、タイトルも読み始めた今の季節感と合いお洒落だなぁ。須田が例によって活躍するところもいい。この安積班シリーズは全部読みたくなった。

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    2022年08月05日
  • 新装版 警視庁神南署

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    安積班シリーズ神南署編、長編。
    新装版になったのを見つけて久しぶりに再読。
    初版は1997年なのだが、銀行の管理職行員が、妻が働いていることが世間体が悪いというイメージになっているのに驚く。25年という年月で世間体も様変わりした。

    オヤジ狩り(懐かしい)に遭った銀行員・山崎が当初は犯人を捕まえろと息巻いていたのに何故か二週間後に突然告訴を取り下げる。直後、山崎を襲った少年グループが襲われて…。

    当時バブルの崩壊で臨海副都心構想が頓挫、その影響でベイエリア分署も交通機動隊の分駐所となって他の部署は新設された神南署に移された。安積らはもちろん神南署に移ったが、何故か速水も一緒に移っている。そし

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    2022年08月03日
  • 偽りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    読みやすい長さだけど読み応えがある。初めて読んだ作家もいたが好きな作風だったので、長編も読んでみたい。特定の作家に偏りがちなのでオムニバスは新境地を見つけるのに役立つ。

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    2022年08月03日
  • 宗棍(琉球空手シリーズ)

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    2022年8月2日宗こんのまっすぐな性質が好きだ。
    オリンピックで優勝した「型」なのか?
    きっと実話なんだろう。
    伝記?

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    2022年08月02日
  • 去就―隠蔽捜査6―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    竜崎の異動は無かったけど、近いうちにありそうな感がした。竜崎の心配をする貝沼や戸高の反応がおもしろかった。

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    2022年08月01日
  • 棲月―隠蔽捜査7―(新潮文庫)

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    元エリート警察官僚・大森警察署長・竜崎伸也

    都内で私鉄と銀行で原因不明のシステムダウンが相次いで発生。

    それに事件性を感じた竜崎は、捜査員をそれぞれに派遣するが…
    案の定、第2方面本部長や警視庁生安部長から横ヤリが…

    原理原則、ぶれない姿勢で横ヤリを押し込める竜崎、さすが。

    同じくして、大森署管内で不良少年の溺死体が発見される。

    一見何の関係もなさそうな二つの事件の背後にある真相に竜崎が迫る…

    さすが竜崎。

    大森署での最後の事件を解決。

    大森署から異動する竜崎を大森署員全員が制服で敬礼で見送る。あの戸高まで。『署長だからです。』
    胸が熱くなった。

    冴子の言う通り、大森警察署と

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    2022年07月30日
  • 去就―隠蔽捜査6―(新潮文庫)

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    シリーズ第六作。スピンオフがニ作あったので、シリーズ第八弾となる。警察モノだが、派手なアクションシーンは無い。持ち前の正義感と合理性で、頭の固い警察幹部をやり込めるのが痛快。もはや隠蔽捜査は無いのだが、隠蔽捜査シリーズとされる。

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    2022年07月29日
  • 機捜235

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    警察小説の魅力、推理・サスペンス!とは真逆(?)のほんわかほんのりストーリー。それでいて読後の圧倒的な満足感よ!
    ホント今野さんは懐深いなぁ。元コンビとの絡みも含めて続編が楽しみです!…文庫になるまで待ちます(^_^;

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    2022年07月28日
  • 継続捜査ゼミ

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    読む前は学生が探偵のように事件を実際に捜査し解決していく話かと思っていました。
    もちろんそういった部分もあるのですが、大学で勉強する意義であったり、学生や教授達との交流なども盛り込まれており、とても興味深い内容でした。
    竹芝先生に関わる話は感動しました。
    そして、事件の真相も明らかに。

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    2022年07月28日
  • 花水木

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    ベイエリア分署シリーズ。
    短編集。単なる警察小説ではない面白さがあり、魅力でもある。ハナミズキの花に注目し、事件が解決した作品、満月の夜は何か変な事が起こるという観点での作品、クリスマスの小さな奇跡の話など、なかなかに秀作揃い。

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    2022年07月27日