【感想・ネタバレ】秋麗 東京湾臨海署安積班のレビュー

あらすじ

青海三丁目付近の海上で遺体が発見される。身元は、かつて特殊詐欺の出し子として逮捕された戸沢守雄という七十代の男だった。安積たちが特殊詐欺事件との関連を追う中、遺体発見の前日に戸沢と一緒にいた釣り仲間の猪狩修造と和久田紀道に話を聞きに行くと、二人とも何かに怯えた様子だった。何らかの事情を知っていると踏んだ安積たちが再び猪狩と和久田の自宅を訪れるも既に誰もおらず、消息が途絶えてしまう……。「自分が誰からも必要とされなくなる。それでも毅然としていられるかどうか……。それが怖い」(本文より)。 安積が事件の先に見たものとは――。ドラマ化もされた大ベストセラー“安積班シリーズ”熱望の最新刊!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイトルも表紙もすてき!

今野さん、さすがの面白さ。部下の能力を活かして適材適所をしてくれ、しかも力を発揮できたらしっかり認めて褒めてくれる上司達。こういう上司のもとで働けたら幸せだとしみじみ思った。

葛飾署の広田係長がまたいい味を出していて、良かった。間延びした人の良さそうな喋り方でいながら、刑事として優秀。ドラマ化されたら、中村梅雀さんだろうなと想像しながら、読んだ。

速水の堂々たる交機隊への自信と仕事ぶりに感動する。速水の下で働く部下もまた幸せだ。

「秋麗」しゅうれい〜うららかな秋。何ときれいな言葉だろう。人生はいろいろ大変なこともあるが、考えよう動きようではどんな状況でも幸せは感じられるはず。そう思って苦楽も面白がって生きていきたいと思った。

0
2023年12月29日

Posted by ブクログ

警察物である。この分野では今野氏に書かせたらピカイチだ。どの様に問題解決していくだろうと逐一考えながら読み進める。しかし最終的には証拠としてはやや弱いのかなあなんて考えてしまった。

0
2022年12月22日

Posted by ブクログ

安心安定の安積班シリーズ。

いつ読んでも、すっとこの世界に戻ってこれる。

短編も長編もそれぞれ味わいがあるな。

0
2022年11月24日

購入済み

今回も、安積班と速水さんが、良かった。
広田さんも、味があって良かった。
歳を重ねて、自分の矜持を保てるか?
誰からも、相手にされなくなった時、自分はどう生きるのか?
私も、今日、知人の4歳のお孫さんに、おばあちゃん!
って呼ばれて、ああ、おばあちゃんなんだ。と、ガックリきた。
子供達も遠くにいるし、夫は亡くなったし。
見につまされる話だった。

#切ない #共感する

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

この人の作品はやっぱり読みやすい。探偵ものと違ってしっかりと警察が地道に事件を解決していくところがいいと思う。

0
2025年01月07日

Posted by ブクログ

安積班シリーズ、長編。

チーム捜査としてはやはりこのシリーズが一番。安積班長の統率力というか、調整力というか、適材適所に人員を配置して自ら動くときは動く。そして、その人員配置が見事にピタッとハマってくれたら、もう最高。速水さんなんて、登場シーンそんなに多くないけど、完璧な登場の仕方だったな。
シリーズのレギュラーメンバー以外では、葛飾署の広田さんがすごくいい味出してた。最初、あの間延びした喋り方にちょっと違和感があったのだけれど、途中からはその喋り方がクセになるというか、隠れたシゴデキっぷりが垣間見えて面白いキャラでした。

それはそうと、安積さんも速水さんも一体今何歳の設定なんだろう。長く続いているシリーズの中で、事件構造は時代に合わせてちゃんと変化しているし、安積さんもその都度考え方とかアップデートしている気がするから、そんなに違和感はないのだけれど、速水さんがいつでも若々しく颯爽としていて年齢がバグる。ま、いつまでも格好良くいてほしいけどね。

0
2024年07月24日

Posted by ブクログ

老いること。が 怖くない時代になってくれたらいいなぁと。
不器用すぎてうまく伝わらないことや、そんな本質をちゃんとわかってくれる人がいること。
素敵な人たちが、登場する。ホントにいたら世の中は捨てたもんじゃないって、思えそうだなぁ。

0
2023年09月28日

Posted by ブクログ

東京臨海署安積班シリーズは、やはり面白い。今回は色々な人・管轄協力のもと事件解決した。個人的には速水が出てきてくれるといつもちょっと嬉しい。

0
2023年08月26日

Posted by ブクログ

読みやすかった
ラストは本当に考えさせられる…
人生、歳の数だけ捉え方も色々
初老には色々考えさせられる構成のストーリー
生き続けて枯れない人生を

0
2023年06月10日

Posted by ブクログ

安積班シリーズ待望の長編。
東京湾で見つかった遺体。
フェリーの航海士が見つけた遺体はどこの誰で、どこからやってきたのか?
安積班のメンバーだけでなく、今作では捜査本部も立ち、お馴染みの交機隊の速水や、今シリーズ初登場の葛飾署の広田などの手を借りながら、安積が事件の真相に迫っていく。
捜査本部が立つだけあり、今回は安積班のメンバーの出番は少な目。しかし、コツコツと捜査を積み上げていく様子が丁寧に描かれていて、「さすが今野敏」と言う感じ。
捜査は一人の力では出来ないし、どんな小さな出来事でも事件の解決に繋がる様子が面白い。
最近は警察ものも、突飛な設定が多かったり、科学捜査が進む中、コツコツ足を運ぶ捜査を扱うものが少なくなったと感じる。
隠蔽捜査シリーズも面白いが、今シリーズの主人公は班長なので、捜査の第一線で活躍するのが、隠蔽捜査とはやはり目線が違う。
どうしても、最近は会話を中心に話が進むスタイルが多くなっているのは気になるが、そこを踏まえても、今作は面白いと思った。
何年経っても、配属が変わらない設定はかなり気になるが、一体何歳の設定で描かれているのか?
そこはかなり知りたい!
やっぱり「安積班」を始め、「隠蔽捜査」「樋口」シリーズは安定感が凄い。
同じような調子で描かれているけど、それぞれの微妙な立場の違いを楽しむのが何とも言えない。

0
2023年04月30日

Posted by ブクログ

安積係長だけでなく、周りを固める個性豊かな登場人物たち一人一人が役割を全うして好感が持てます。中でも葛飾署広田係長ののんびりした口調とキレる仕事ぶりが印象的でした。速水小隊長もカッコよすぎです。

0
2023年04月16日

Posted by ブクログ

安積班の最新作。このシリーズは好きやなあ。前作が短編集なので、今回は長編で楽しめた。ただ、村雨君の出番が少なかったな。あと、今野さん、同い年の60代後半やけど、なんか年寄りの描写が年寄り過ぎ。いや、仕事リタイヤしてからも全然そんなことなく、現役中より楽しめてるし!

0
2023年03月09日

Posted by ブクログ

これを読んでるまさに今、闇サイトを使った凶悪犯による遠隔操作犯罪が連日報道されている。今作のメインはそっちではなかったが別の社会問題に端を発している点で考えさせられた。

0
2023年02月20日

Posted by ブクログ

年をとるのは寂しいと思いがちだけど人生の秋を迎えるってことだという速水さんの言葉が響いた。いくつになっても自分は自分のまま。
でも登場人物の「子供なんて、育って家を出たらもう他人ですよ」という言葉もすごくうなづけてしまった。

0
2023年01月07日

Posted by ブクログ

人生の秋ってそんなに悪いもんじゃないんじゃね?考え方を変えることで、きっと美しい秋の表情を見せてくれるよというお話
まさに『秋麗』だね

ただ今回わたくしの大好きな村チョウの出番がほとんどなかったのでご立腹です、ひまちゃんご立腹
でもまぁ速水ヘッドがあいかわらずカッコイイので許してあげましょう
安積班長もあいかわらず素で「警察官」だしw

それにしても今野敏さん、いろんな作品で日本が国際競争力を失いつつあったり、様々な社会問題が噴出しているのは、「働き方改革」にあると書いてますね
実は自分もその考えに同意している部分がかなりあって、そもそも日本人に合ってないと思うんですよね
早く帰って充実した健康的な生活を!みたいん
ガムシャラに働き続けるってのは確かに欧米人や株主の人たちから見たら非効率ということになるんでしょうが、日本人の起こすイノベーションって精も根も尽き果てたその先で起きてきたってイメージなんですよね、歴史的にも
それから家族を大切にすることって、決して長い時間一緒にいることとは必ずしも一致しないと思うんよね

そんなことを考えた安積班の最新作でした

0
2022年12月30日

Posted by ブクログ

老人たちの寂しさが殺人事件の原因というのは、無理筋。今野さんも老齢の域だけど「年を取るというのは寂しいことなのだろうな」と思ってもいないだろうに安積に言わせるなんて…「秋は美しい季節。だから人生の秋だってきっと美しい」こちらがホンネか、枯れないで作品量産の今野さん。

0
2022年12月18日

Posted by ブクログ

海上で死体が見つかった、老人だが、特殊詐欺で逮捕歴がある男だった

何故殺されたのか?
仲間割れか?

安積係長と広田係長の掛け合いがよい

歳をとっても枯れることはない

0
2023年10月06日

Posted by ブクログ

09月-03。3.5点。
臨海署安積班シリーズ。特殊詐欺の出し子の70歳老人が、殺害される。山口記者にもセクハラ被害が。。

相変わらず速水がいい味。

0
2023年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安積班が東京湾臨海署に戻ってきました
こいつら人事異動が無さすぎて怖いなあ
70代の老人が海上に浮かび、身元調べで
特殊詐欺の出し子だったと分かり、周囲
の人間を精査して犯人に行きつくのだが
人生舐めてしまうくらい出来すぎの展開
相変わらず人からどう思われているかが
気になる安積ですが、無事解決(´・ω・`)

0
2023年07月15日

Posted by ブクログ

〈東京湾臨海署安積班〉シリーズ最新作。

今回は殺人事件の被害者である高齢男性が、かつて詐欺の加害者だったという事実が判明し…というところから始まる。

高齢者=弱者ではないし、リタイア=つまらない生活でもないし、老兵=消え去るのみでもない。

このシリーズは安積の年齢設定は変わらないものの、時代は変化している。
安積自身も猛烈警察官で家庭を顧みなかったから離婚したが、今でも元妻や娘と交流している。
働き方の変化に安積自身にも思うところはあっても、部下にそれを押し付けることは絶対にしないし、部下や周囲の人々を守ろうという姿勢はシリーズ初期から健在だ。
セクハラやパワハラとは無縁の上司・安積は昔から時代の先端を行っていると言えるかも知れない。

今回安積とコンビを組んでいるのは葛飾署の広田係長。口調はやる気があるのかないのか分からない感じだが、こういう人こそ侮れない。
警察官としての仕事には信念を持っているし、安積とはタイプが違うものの、やはり頼もしい上司だ。

広田『人は生きている限りは枯れたりしませんよお。俺はそう思うけどねえ』
安積『自分が誰からも必要とされなくなる。それでも毅然としていられるかどうか…。それが怖い』
速水『俺は年を取っても俺のままだ。だから、怖くなんかないさ』

三者三様の、年を取ることに対する考え方が面白かった。
年齢に対する考えは人それぞれ。だが少なくとも人への悪意や迷惑を向けるようなことはしてはいけない。

事件の内容が最近よくニュースで見聞きする事件とリンクしているところもあったので、どんな内容になるのかと思っていたが、やはりそこは今野さんらしい話だった。
これが他の作家さんならとことん救いようのない話になっていたかも知れない。

今回は村チョウ&桜井の活躍があまり見られず残念。黒木に至っては冒頭に出てきただけだった。
次回は安積班全員の活躍があることを期待。

0
2023年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かつて特殊詐欺の出し子だった戸沢の遺体が発見された。捜査本部が立ち、安積班と相楽班も加わる。

なにげに顔を出していいところを持っていく速水がいい味を出している。

0
2023年04月11日

Posted by ブクログ

安定の安積班シリーズ。
高齢者による詐欺についてはこれから実際に増えていくような気がしてならない。
自分の人生の秋は麗しいだろうか…

0
2023年03月23日

Posted by ブクログ

相変わらず、安積さんの内面が細かく書かれていて、私はそこに癒されます。ですが、水野さんがね…割と感情的で、「仕事なのにな」とちょっと嫌な気持ちになってしまう。セクハラ、パワハラは個人にどんな気持ちや、意見があっても許されないし、成長して欲しかった、なんて綺麗事。それを理由に「分かってくれ」は違和感のある時代です。それと同時に詐欺に手を染めた理由が正に老害、な感じでため息のでる読後でした。

0
2023年01月29日

Posted by ブクログ

東京湾臨海署安積班シリーズの2022年11月最新刊。

スポットの当たるメンバーも限られていて、定年前後の白秋の人たちの心情がテーマになっていると思います。
そんな歳でも「老いても枯れない」という心意気は大事だと思えるのは、自分もその歳になったからかな。
事件そのものは、すべての捜査(一見無駄と思えるような捜査も)が有効となって犯人自白まで追い込めて行けたのは爽快でした。

0
2022年12月08日

「小説」ランキング