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青海三丁目付近の海上で遺体が発見される。身元は、かつて特殊詐欺の出し子として逮捕された戸沢守雄という七十代の男だった。安積たちが特殊詐欺事件との関連を追う中、遺体発見の前日に戸沢と一緒にいた釣り仲間の猪狩修造と和久田紀道に話を聞きに行くと、二人とも何かに怯えた様子だった。何らかの事情を知っていると踏んだ安積たちが再び猪狩と和久田の自宅を訪れるも既に誰もおらず、消息が途絶えてしまう……。「自分が誰からも必要とされなくなる。それでも毅然としていられるかどうか……。それが怖い」(本文より)。 安積が事件の先に見たものとは――。ドラマ化もされた大ベストセラー“安積班シリーズ”熱望の最新刊!
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タイトルも表紙もすてき!
今野さん、さすがの面白さ。部下の能力を活かして適材適所をしてくれ、しかも力を発揮できたらしっかり認めて褒めてくれる上司達。こういう上司のもとで働けたら幸せだとしみじみ思った。
葛飾署の広田係長がまたいい味を出していて、良かった。間延びした人の良さそうな喋り方でいながら、刑事として優秀。ドラマ化されたら、中村梅雀さんだろうなと想像しながら、読んだ。
速水の堂々たる交機隊への自信と仕事ぶりに感動する。速水の下で働く部下もまた幸せだ。
「秋麗」しゅうれい〜うららかな秋。何ときれいな言葉だろう。人生はいろいろ大変なこともあるが、考えよう動きようではどんな状況でも幸せは感じられるはず。そう思って苦楽も面白がって生きていきたいと思った。
今回も、安積班と速水さんが、良かった。
広田さんも、味があって良かった。
歳を重ねて、自分の矜持を保てるか?
誰からも、相手にされなくなった時、自分はどう生きるのか?
私も、今日、知人の4歳のお孫さんに、おばあちゃん!
って呼ばれて、ああ、おばあちゃんなんだ。と、ガックリきた。
子供達も遠くにいるし、夫は亡くなったし。
見につまされる話だった。
Posted by ブクログ
安積班シリーズ、長編。
チーム捜査としてはやはりこのシリーズが一番。安積班長の統率力というか、調整力というか、適材適所に人員を配置して自ら動くときは動く。そして、その人員配置が見事にピタッとハマってくれたら、もう最高。速水さんなんて、登場シーンそんなに多くないけど、完璧な登場の仕方だったな。
シリーズのレギュラーメンバー以外では、葛飾署の広田さんがすごくいい味出してた。最初、あの間延びした喋り方にちょっと違和感があったのだけれど、途中からはその喋り方がクセになるというか、隠れたシゴデキっぷりが垣間見えて面白いキャラでした。
それはそうと、安積さんも速水さんも一体今何歳の設定なんだろう。長く続いているシリーズの中で、事件構造は時代に合わせてちゃんと変化しているし、安積さんもその都度考え方とかアップデートしている気がするから、そんなに違和感はないのだけれど、速水さんがいつでも若々しく颯爽としていて年齢がバグる。ま、いつまでも格好良くいてほしいけどね。
Posted by ブクログ
安積班シリーズ待望の長編。
東京湾で見つかった遺体。
フェリーの航海士が見つけた遺体はどこの誰で、どこからやってきたのか?
安積班のメンバーだけでなく、今作では捜査本部も立ち、お馴染みの交機隊の速水や、今シリーズ初登場の葛飾署の広田などの手を借りながら、安積が事件の真相に迫っていく。
捜査本部が立つだけあり、今回は安積班のメンバーの出番は少な目。しかし、コツコツと捜査を積み上げていく様子が丁寧に描かれていて、「さすが今野敏」と言う感じ。
捜査は一人の力では出来ないし、どんな小さな出来事でも事件の解決に繋がる様子が面白い。
最近は警察ものも、突飛な設定が多かったり、科学捜査が進む中、コツコツ足を運ぶ捜査を扱うものが少なくなったと感じる。
隠蔽捜査シリーズも面白いが、今シリーズの主人公は班長なので、捜査の第一線で活躍するのが、隠蔽捜査とはやはり目線が違う。
どうしても、最近は会話を中心に話が進むスタイルが多くなっているのは気になるが、そこを踏まえても、今作は面白いと思った。
何年経っても、配属が変わらない設定はかなり気になるが、一体何歳の設定で描かれているのか?
そこはかなり知りたい!
やっぱり「安積班」を始め、「隠蔽捜査」「樋口」シリーズは安定感が凄い。
同じような調子で描かれているけど、それぞれの微妙な立場の違いを楽しむのが何とも言えない。
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