今野敏のレビュー一覧
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ネタバレ安定の面白さ。前にも単行本で買ったのを忘れていて文庫本を購入。
暴対法も中々大変。なんか、人間性の否定にもなるのと、悪いものをどう統制するのかというところ。だが、必要悪というものもどうかというのが悩ましい。任侠に惹かれるものの、実態としてはどうなのか。
『映画館を盛り上げるために、できること。
きっかけは、与えられるものじゃなくて、見つけるものです。与えられたきっかけにも、僕らは興味を持てません
他人が興味を引かれることって、誰かが本気で楽しんでいることなんです。人にどう思われようと、自分は楽しい。そう思っている人を見ると、人は引きつけられるんです。
人を引きこもうなんて思わないで、自分がひ -
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とんでもないドライ・マティーニじゃん!
カクテル詳しくない人のためにちょっとだけ豆知識を
マティーニというのはまぁジンというお酒とベルモットというお酒をかき混ぜたものなんですが、一般的には3:1の比率で混ぜるんです
んで、さらにこれのジンの比率を多くしたのをドライ(辛口)マティーニって言うんです
これを踏まえて本編です
今野敏さん×ハードボイルドです
舞台はバーと私が住む街
登場人物は武道の達人で物静かな「私」、常に「私」をトラブルに巻き込む神父、物静かで訳ありのバーテンダー、飛び切りの美人で「私」の幼なじみのピアニスト、無口だが情熱を秘めた医者
めちゃめちゃ教科書通りのハードボイルド -
Posted by ブクログ
警察小説の重鎮、中堅どころ4人の作家による文庫オリジナル短編集。
偶に読みたくなる刑事もの。
事件が発生して捜査本部が立ち上がる。
本部による捜査では働き方改革なんてもってのほかのブラックな労働環境。そこにカタルシスを感じてしまうのは昭和生れの名残りか。
本部と所轄、ベテランと若手、幹部と下っ端。
組織、チームならではの人間模様には確執、軋轢が蠢く。
地道な捜査から浮かび上がる細々とした点と点。それを繋ぐ線はベテラン刑事の長年の経験とある種のカン。ベテランは新人若手を育てる。
ま、警察小説の醍醐味は語り尽くせない。
なので見応え十分な長編も捨てがたいが、キレの良い短辺もナカナカ。本書もそんな感 -
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義理と人情を重んじる阿岐本組。
弟分・永神から阿岐本組長に映画館・千住シネマ存続についての相談が持ち込まれる。
またまた組長に振り回される代貸・日村たち。
親会社・千住興業は、千住シネマの入る本社ビルを売却しようとしていた。
売却の背後には、北千住の再開発計画が…
映画館で映画を観ることが減り、映画館が少なくなっている。
映画館で観たい映画は観たいんだよね、やっぱり。
映画館で観る映画は特別。
映画館はなくなって欲しくない。
そんなファンの気持ちに応えるために。
千住シネマを作った、先々代の想いに応えるために。
それが企業の根幹をなすものなんだろう。
よかった、千住シネマが残って。 -
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元マル暴刑事・佐伯涼の潜入捜査シリーズ第5弾で、原発の被害や利権の問題をテーマとした本が1994年に発行されている。福島のメルトダウン以前に書かれていて、先見性がある。今野敏は、1989年の第15回参議院議員通常選挙で、政党「原発いらない人びと」の候補者として立候補、落選。1986年にチェルノブイリ事故が起こって、脱原発の動きが加速した時だった。今野敏が、そのような政治活動をしたことさえ知らなかった。今野敏はいう「本当に、原発が安全だというのなら、東京湾に作ってみればいいのだ。電力会社にも、国にもどんな度胸はないだろう。そこに、原発の本質がある」。
三重県の原子力発電所で事故が発生し、外国