今野敏のレビュー一覧
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ネタバレシリーズもついに最終作。今回は原子力発電の廃棄物処理をめぐる物語で、四人と赤城がなんと対立する関係に。
巻末の解説にも書かれているとおり、東日本大震災により、この話しの内容はより一層現実的なものであるなと感じられます。そしても今も直面している問題ですね。
ストーリーのなかでは木喰が古丹に説く二つの「道理」の部分が印象に残りました。羅漢の四人、そして赤城も本郷も「天の道理」に従おうとするその姿が、単なるロボットのように任務をこなそうとするR部隊と対照的で、爽快さ、いや、そういったものを超えた人としての「在り方」を感じさせてくれる活躍に読んでいるほうも、ちょっぴり熱くなる、そんな内容でした。
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ネタバレ四人それぞれを主人公にした展開の4作目、本作では猿沢が主人公となる物語。アメリカでおこなわれる野外フェスに参加するため渡米したところ、ひょんなことから殺人の容疑で逮捕されるかつてない展開に。海外といういつもと違う環境での事件でしたが、今回ほどマーカスアダムスンの存在を心強く思ったことはありません!そして、本作のもう一つの注目ポイントはサボテンが目撃者として犯人特定に一役買う部分でしょうか。このような実験結果や学説は私、これまで知らなかったのですが、猿沢の嫌疑が晴れるきっかけとなり、あとはいつもの四人の活躍で野外フェズも無事成功と、今回も期待を裏切らない面白さでした。
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4人の一人ひとりを主役にしたシリーズの3作目、今回は遠田が主役となる。アメリカの要人が来日、遠田流東京道場で茶の湯を嗜むセレモニーが予定され、そこで密かに要人の暗殺計画が企てられ。。。
刺客を送り込む教団とFBIの思惑も入り乱れ、いつしか4人も巻き込まれるお約束の展開に。刺客の3姉妹の能力はもろに超能力と呼べるレベルのもので、今回は比嘉、古丹のやられっぷりがいつになくひどいため、ちょっとヤバいかもと思えてきます。
それにしても遠田の能力があれほどまでとは、オドロキでした。不思議な異空間で相手をふうじこめてしまうだけかと思いきや、相手の3姉妹に負けず劣らずの超能力っぷりを発揮、今回も見事に危 -
購入済み
TVドラマで観たい
是非映像化して欲しいと思います。警察が自白を優先し、真実を見ていない点が問題提起されている。警察の様な古い体制組織内では、良くありそうな個人の暴走と、それに対ししっかり良心を持った人がいる事も描けていると感じた。
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前作にもまして、今回もKGBやグリーンベレーといった強敵が登場します。本作は古丹の活躍を描いた一冊。このシリーズは回を重ねるごとに、4人の能力が凄みを増しているように思えます。それゆえ、強大な敵があらわれても見事にやっつけてしまうわけです。
特殊能力を持つ主人公たちが国家レベルの敵と戦う作品として、筒井康隆の「七瀬ふたたび」を思い出すわけなんですが、あちらは主人公たちのほうが力的には劣る状態で、最後はみな、敵に倒されてしまう結末で、ちょっと悲壮感ただよう物語(そこがまたよいのですけれど)。対してこちらは、4人のキャラクターや力のすごさもあって、そういった悲壮感はありません。でも新しい敵があら -
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シリーズ2作目になり、より作品の特長が明らかになった、また読者視点でも登場人物のキャラクターに関する理解が進み、のめりこんで読める状態になってきました。
あとがきの解説にあるように、ジャズの演奏になぞらえ、本作からは4人のうちの1人を軸に物語が進むさまは、STシリーズと同様。今回は比嘉がその「1人」ですが、彼自身の武道家としての立ち回りにくわえ、古丹、遠田、猿沢を加えたカルテットとしての戦いはやはり読みごたえがあります。
敵となる相手のスケールがちょっと大きすぎる感もあり、そこが若干非現実的なようにも感じますが、おもしろかったので、良しとしましょう。