今野敏のレビュー一覧

  • キンモクセイ

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    久々に今野敏の作品で公安ものを読んだ。実際の法律を題材としていてリアリティーも感じられたので楽しかった。後半はより緊迫感とスリルがあってテンポよく読み進みられた。

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    2022年03月10日
  • 奏者水滸伝 北の最終決戦

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    ネタバレ

    シリーズもついに最終作。今回は原子力発電の廃棄物処理をめぐる物語で、四人と赤城がなんと対立する関係に。

    巻末の解説にも書かれているとおり、東日本大震災により、この話しの内容はより一層現実的なものであるなと感じられます。そしても今も直面している問題ですね。

    ストーリーのなかでは木喰が古丹に説く二つの「道理」の部分が印象に残りました。羅漢の四人、そして赤城も本郷も「天の道理」に従おうとするその姿が、単なるロボットのように任務をこなそうとするR部隊と対照的で、爽快さ、いや、そういったものを超えた人としての「在り方」を感じさせてくれる活躍に読んでいるほうも、ちょっぴり熱くなる、そんな内容でした。

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    2022年03月06日
  • 奏者水滸伝 追跡者の標的

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    ネタバレ

    はじまりは前作でおとずれたアメリカからの帰途、ロスの空港のシーンから。単なる空港での出来事へのニアミスかと思いましたが、これが四人が事件に関わる端緒であったとは…。いや、本作はただただ、陳翔のことが残念だった、それに尽きます。比嘉と心を通じ合わせていたように見えただけになおさらです。二人の戦いのシーン、比嘉の涙がそれを物語っていましたね。

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    2022年03月06日
  • 奏者水滸伝 四人、海を渡る

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    ネタバレ

    四人それぞれを主人公にした展開の4作目、本作では猿沢が主人公となる物語。アメリカでおこなわれる野外フェスに参加するため渡米したところ、ひょんなことから殺人の容疑で逮捕されるかつてない展開に。海外といういつもと違う環境での事件でしたが、今回ほどマーカスアダムスンの存在を心強く思ったことはありません!そして、本作のもう一つの注目ポイントはサボテンが目撃者として犯人特定に一役買う部分でしょうか。このような実験結果や学説は私、これまで知らなかったのですが、猿沢の嫌疑が晴れるきっかけとなり、あとはいつもの四人の活躍で野外フェズも無事成功と、今回も期待を裏切らない面白さでした。

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    2022年03月06日
  • キンモクセイ

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    帯見てなんとなく手に取った作品だったけど面白かった。
    法律とか組織とかの名前に慣れてなさすぎて時々整理しながら読んでた。後半にいくにつれて話に引き込まれて読むことを止めることができなかった

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    2022年03月06日
  • エムエス 継続捜査ゼミ2

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    警察学校校長を最後に退官した後、女子大教授となった小早川は未解決事件を取り上げる「継続捜査ゼミ」を主宰する。5人のゼミ生が次のテーマを「冤罪事件」に決めるなか、学園祭でのミスコン反対運動を推進する女子学生・高樹晶と小早川が議論を交わした後、高樹がキャンパスで襲撃された。傷害容疑で任意同行を求められる小早川。疑いが晴れない教授のため、ゼミ生たちが推理と行動を始める!

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    2022年03月03日
  • 宗棍(琉球空手シリーズ)

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    毎日鍛錬した、〇〇に勝った!という高揚感で進む話ではない。
    主人公が淡々と考える。どうやったら強くなれるのか。相手はなぜ強いのか。強い相手と向き合ったとき、どうしたらいいのか。
    その淡々とした思考が読んでいて心地よい。

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    2022年02月28日
  • 防諜捜査【新カバー版】

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    いつものことなのだが、今野敏の小説は、どんな時でもページを捲る手が止まらない。文章のリズムが自分に合っているのだろうか?しばらく時間置いて、このシリーズの次回作を読みたいと思う。

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    2022年02月25日
  • スクープ(スクープシリーズ)

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    「スクープ」今野敏
    夜にふらふら遊び、会議には遅刻。
    会議中は、本題に興味なくキャスターを褒めるだけ。
    そんないい加減なテレビ局報道記者の布施だが、数々のスクープをものにしてきた。
    誰のため何のために行動してるのかが肝心。
    利用される黒田部長刑事も大変だけど、持ちつ持たれずの関係なんでしょう。
    個性的な登場人物多数で面白くない、わけない。

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    2022年02月24日
  • 奏者水滸伝 白の暗殺教団

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    4人の一人ひとりを主役にしたシリーズの3作目、今回は遠田が主役となる。アメリカの要人が来日、遠田流東京道場で茶の湯を嗜むセレモニーが予定され、そこで密かに要人の暗殺計画が企てられ。。。

    刺客を送り込む教団とFBIの思惑も入り乱れ、いつしか4人も巻き込まれるお約束の展開に。刺客の3姉妹の能力はもろに超能力と呼べるレベルのもので、今回は比嘉、古丹のやられっぷりがいつになくひどいため、ちょっとヤバいかもと思えてきます。

    それにしても遠田の能力があれほどまでとは、オドロキでした。不思議な異空間で相手をふうじこめてしまうだけかと思いきや、相手の3姉妹に負けず劣らずの超能力っぷりを発揮、今回も見事に危

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    2022年02月23日
  • ビート―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    樋口シリーズの第三弾です。今作は前作までより面白いです。特に後半は時間を忘れて没頭するレベルでした。

    まず、事件自体がよく練られており、最後の方に急展開が入ります。

    次に登場実物に深みがあります。ネタバレになるので詳細は控えますが、思わず感情移入してしまう場面がいくつもありました。

    これは読み直す価値のある作品です。オススメです。

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    2022年02月16日
  • 新装版 二重標的 東京ベイエリア分署

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    あーなるほどなぁと事件の全容もさることながら人間関係の機微が面白い小説です。
    こんな人が上司だったらなっていうね。
    格好いいですね。安積さんは(笑)

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    2022年01月31日
  • 新装版 虚構の殺人者 東京ベイエリア分署

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    安定した面白さと心地よさ。
    というのがトータルの印象かな。
    読んでるといいなーって思います。
    安積刑事は上司の理想の姿の一つですね。

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    2022年01月31日
  • エムエス 継続捜査ゼミ2

    購入済み

    TVドラマで観たい

    是非映像化して欲しいと思います。警察が自白を優先し、真実を見ていない点が問題提起されている。警察の様な古い体制組織内では、良くありそうな個人の暴走と、それに対ししっかり良心を持った人がいる事も描けていると感じた。

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    2022年01月31日
  • 暮鐘 東京湾臨海署安積班

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    安積班長のリーダーシップ、とても参考になります。部下を守るためには相手が上司であろうと言うべきことはしっかり言う。なかなかできることではありませんが、自分も少しでも近づきたいと思います。

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    2022年01月30日
  • 奏者水滸伝 古丹、山へ行く

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    前作にもまして、今回もKGBやグリーンベレーといった強敵が登場します。本作は古丹の活躍を描いた一冊。このシリーズは回を重ねるごとに、4人の能力が凄みを増しているように思えます。それゆえ、強大な敵があらわれても見事にやっつけてしまうわけです。

    特殊能力を持つ主人公たちが国家レベルの敵と戦う作品として、筒井康隆の「七瀬ふたたび」を思い出すわけなんですが、あちらは主人公たちのほうが力的には劣る状態で、最後はみな、敵に倒されてしまう結末で、ちょっと悲壮感ただよう物語(そこがまたよいのですけれど)。対してこちらは、4人のキャラクターや力のすごさもあって、そういった悲壮感はありません。でも新しい敵があら

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    2022年01月25日
  • 奏者水滸伝 小さな逃亡者

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    シリーズ2作目になり、より作品の特長が明らかになった、また読者視点でも登場人物のキャラクターに関する理解が進み、のめりこんで読める状態になってきました。

    あとがきの解説にあるように、ジャズの演奏になぞらえ、本作からは4人のうちの1人を軸に物語が進むさまは、STシリーズと同様。今回は比嘉がその「1人」ですが、彼自身の武道家としての立ち回りにくわえ、古丹、遠田、猿沢を加えたカルテットとしての戦いはやはり読みごたえがあります。

    敵となる相手のスケールがちょっと大きすぎる感もあり、そこが若干非現実的なようにも感じますが、おもしろかったので、良しとしましょう。

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    2022年01月25日
  • ST プロフェッション 警視庁科学特捜班

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    シリーズ第十三作。本作は青山のプロファイリングが詳しく描かれた。赤城、結城、黒崎も活躍し、シリーズ中で一番面白かった。本作以降約5年間、次作が出ていない。

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    2022年01月22日
  • ST 化合 エピソード0 警視庁科学特捜班

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    シリーズ第十二作。今回はSTメンバーは登場しない。ST誕生前の三枝と菊川の話で、シリーズのスピンオフである。エリート検事が悪役となる勧善懲悪的ストーリーで面白かった。

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    2022年01月20日
  • ST 警視庁科学特捜班 沖ノ島伝説殺人ファイル

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    シリーズ第十一作。伝説シリーズ三作の第三弾。今回はSTメンバー皆が活躍。赤城は解剖で、青山はいつも通りの推理で、結城と黒崎は人間嘘発見器として、さらに結城は血痕の物理学的解釈でも、そして山吹が宗教的推理で、活躍した。面白かった。

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    2022年01月19日