今野敏のレビュー一覧
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警視庁捜査一課巡査部長、碓氷弘一。46歳。腹の出た体型に薄くなった頭髪。くたびれた背広姿というサエない中年男だ。
世辞も苦手で上司のウケも良くない。けれど上意下達主義の警察にあって、組織の常識に囚われない独自の視点から事件を見ることができる。
そんなベテラン刑事の碓氷が泥臭く事件解決に奔走する警察サスペンス。シリーズ2作目。
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秋葉原。国内と言わず世界中のITファンが集う街である。事件は、そこで起きた。
セキュリティの甘い日本はまさにスパイ天国だ。世界中のスパイにとって息抜きの場になるほどである。中でも秋葉原は、スパイやテロのツール調達のメッカである。
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甘糟達夫。35歳。優しそうな童顔。痩せて小柄な体格。まじめで小心な性格。そんな草食系で争い事を好まない男が、何の因果か警視庁の刑事になってしまった。
望みは、手柄を立てることでも出世でもなく、平穏無事に定年まで勤め上げること。
なのに所属はマル暴だし、上司はヤクザより恐ろしい男だし、所轄の北綾瀬管内には暴力団事務所が多いときている。
穏健派の甘糟巡査部長の苦難の日々はまだまだ続く。シリーズ2作目。
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時刻は午後11時過ぎ。寝支度をしている甘糟の携帯に、綾瀬駅近くの歓楽街でチンピラ同士が喧嘩していると連絡があった。
現場に出向きチンピラたちに注意 -
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今回は安積班の主人公安積剛志の警察学校時代から現在に至るまでの軌跡を描いた短編集になっている。短編集では安積班の面々をはじめとして個人に焦点があたることが多いが、今回も安積を中心として周りの速水や村雨、記者の山口などが短編の主軸となっている。「視野」ではベイエリア分署以降、竹の塚署異動になっている大橋の視点で物語が進む。私は強行班係だけでなく臨海署の結束を強めるこの短編が一番好きだ。大橋が出てくるとなんとなく嬉しくなる。彼もまた安積班の一員だったのだ。このシリーズはほとんど年が変わらない、所謂サザエさん時空的なところがあるが、いずれ桜井が安積班の元を離れるとき、竹の塚署の大橋のように立派な刑事