今野敏のレビュー一覧
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安積班シリーズ短編集。
長編とは違って短編集は様々な人々にスポットが当たるのがいい。
まずは相楽。
これまでは安積をライバルとしてやたら挑戦的だった彼が、少し前から変わって来たように思えたのだが、この作品では東京湾臨海署の一員になったことが明確となる。
年上の部下からも『誤解されやすいタイプ』だが『真っ直ぐな人だとわかった』と言われ慕われている。
長年シリーズを読んできた者としては感慨深い。
そして須田。
須田をよく知らない人間からは『のろま』と言われるほどマイペースな刑事だが、実は他の人が気付かないようなところに目を向ける優秀な刑事だ。
それだけではない、過去の作品にもあったように『傷 -
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「任侠病院」今野 敏著
1.舞台
経営が傾きかけた病院。
その病院の建て直しをあちらの世界の組織が建て直すという物語です。
2.物語の魅力
1.あちらの世界ですが、ドンぱちが少ないこと
2.商売なしに、患者と医師のために建て直しを図ること。
3.なぜ経営が▲に?
病院の庶務、清掃を外部委託しています。
この会社がぼったくり、かつあちらの世界なわけです。
そのため、この会社との契約を見直す取り組みが始まるわけです。
4.病院経営の建て直し。
まずは、外壁の掃除から始めます。
来院する患者さんに気持ちよく利用してもらうためです。
また、廊下が暗い場合は、蛍光灯も変えます。
そのような取り組 -
購入済み
評判通り⁉︎の短さであっという間に読み終えてしまいました。
あの、竜崎とSTが夢のコラボ。物語が面白かっただけに、正直物足りなさは否めません。
この作品って、もともとコミケで販売したものだと聞いたのですが、それ故なのでしょうか。
出来れば次作は通常サイズで、オールスター総出演の「竜崎とST」を期待しています。
今野敏さん、よろしくお願いします。 -
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2022.03.16 完読
ま、完読というより、audibleで聴いたので、完聴?
特別科学捜査班STが、発足されて初めての事件。
こてこて刑事の菊川と変わり者ばかりのSTメンバー、そんな橋渡しをする羽目になったSTのキャップが、連続殺人?な事件に立ち向かう話
今野敏さんの好きな点は、登場人物のイメージを頭の中で描きやすいところだと思う。
美男の青山が、最初は凄く嫌な奴で、いけ好かないなって思ってたけど、段々愛着が湧く不思議な魅力。
これは、でも多分最初に嫌煙されがちなタイプだよなぁ。だからこそ、菊川やキャップのように青山の意見を聴く人間がいて、成り立つ愛着。そういう、人間配置もうまいん -
Posted by ブクログ
ネタバレ男同士のことはわからないけれど、女同士だって議論はする。ただ喫茶店とかレストランとか、赤の他人が聞き耳を立てているかもしれない場所ではしないだけで、必要なときにはしますよ、当然だけれど。そして私の知る限り、女性とは議論しようとしない、女性と話すときは相手の意見は必要とせず相槌のみを求める男性は、極めて多いという印象なんですが。言っても仕方のないことを言いたがるのは、男女関係なく、そういう性格なんだと思うよ。う~ん女性刑事を姓でなく名で表記する点といい(ただし、姓表記だと分かりにくくなったりするから悩ましい)、作者の年代からして、こういうメンタリティは仕方ないのかもなぁ。(2022-03-16L