今野敏のレビュー一覧

  • 道標 東京湾臨海署安積班

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    今回は安積班の主人公安積剛志の警察学校時代から現在に至るまでの軌跡を描いた短編集になっている。短編集では安積班の面々をはじめとして個人に焦点があたることが多いが、今回も安積を中心として周りの速水や村雨、記者の山口などが短編の主軸となっている。「視野」ではベイエリア分署以降、竹の塚署異動になっている大橋の視点で物語が進む。私は強行班係だけでなく臨海署の結束を強めるこの短編が一番好きだ。大橋が出てくるとなんとなく嬉しくなる。彼もまた安積班の一員だったのだ。このシリーズはほとんど年が変わらない、所謂サザエさん時空的なところがあるが、いずれ桜井が安積班の元を離れるとき、竹の塚署の大橋のように立派な刑事になっているだろうと想像させてくれる。

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    2023年08月18日
  • ビート―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    ビート

    ダンスの世界を真剣に目指して只ひたすら練習し、汗をかき…汗は嘘をつかない。とても良い言葉ですね。私も街頭でダンスをしている若者を見たら、、不良そう…と偏見を持っていたかもしれません。何にも知らないくせに見た目だけで判断はダメですね。反省します。ためになった一冊です

    #タメになる

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    2023年08月08日
  • トランパー 横浜みなとみらい署暴対係

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    久しぶりに今野作品を読んだ。読みやすく、先が気になりあっという間に読み終えてしまった。
    少し結末があっけなかったようにも思えたが、総力で立ち向かうのは素晴らしい

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    2023年08月04日
  • マル暴甘糟

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     『任侠シリーズ』のスピンオフ。
     穏健派で争い事を好まないという刑事らしくない刑事、甘糟達夫の活躍を描くライトミステリー。

     甘糟達夫。警視庁北綾瀬署勤務の巡査部長だ。齢 35歳だが童顔と痩せた小柄な体格で、ヘタをすると20代に見えたりする。当然ながら押し出しも強くなく、とても刑事とは思えない。
     なのに配属されたのは、どういうわけか組織犯罪対策課。通称「マル暴」だ。
     おまけに所轄管内には暴力団事務所が多いときている。
     
     せっかく就いた安定の公務員。平穏無事に定年まで勤め上げることのみを目指す甘糟にとって、苦難の日々は続く。
     シリーズ1作目。
              ◇
     甘糟の当直中に、管内に事務所を構える暴力団組織・多嘉原連合の構成員であるゲンが撲殺されたという知らせが入った。
     殺人は自分の担当ではないと安心していた甘糟だったが、合同捜査本部が立ちマル暴にも応援要請が来た。駆り出されることになったのは若手の甘糟と指導係の郡原。

     マル暴の権化のようなコワモテ郡原と本庁捜一警部補の梶の間で気を揉みながらも、多嘉原連合はじめ管内の暴力団事務所に顔を出し様子を探る甘糟だったが……。

          * * * * *

     作品で扱う事件は結構ハードではあるけれど、『任侠シリーズ』との共通点が多いのでストーリーに入っていきやすい。共通点には例えば次のようなものが挙げられます。

     まず、少々コミカルな作風で、主要人物が命の危険に瀕する惧れがない点。
     また、甘糟がマルB相手に恫喝も威嚇もせずに、愚痴や泣き落としのような要請の仕方をする点。
     そして、マルBから見ても甘糟はどうにも憎めない刑事だという点。

     ただ『任侠シリーズ』では描かれていなかった甘糟を知ることもできました。

     本作の甘糟はなかなか頭が回るし土壇場の度胸もいい。
     犯人側の描いた絵図を読み取って暴力団同士の抗争を未然に収め、事件も解決に導いた活躍は見事のひと言でした。
     おまけに対立する組織双方から感謝されるのだから、意外に人徳があるのだとわかります。このあたりは、さすが主役です。

     「警察小説史上もっとも気弱な警察官」と銘打たれながら、なかなかに有能な甘糟巡査部長。
     『任侠シリーズ』でも、もう少しいい役回りで使ってやって欲しいと思ってしまいました。 ( 阿岐本組の面々が登場しなかったのが残念でした。)

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    2023年08月03日
  • 任侠シネマ

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    任侠世直しシリーズ
    今回は映画館の立て直し
    以前映画で日村を西島秀俊さん、阿岐本を西田敏行さんが演じていたので、それに照らしてみました。

    組長の阿岐本の黄門様の様な登場はなかったけど、損得で仕事をするのも大切ですが、行き過ぎた風潮に一石を投じる。
    大衆の中で人との生き方を学ぶは、何となくわかる気がします。面倒だけど効率だけでは、世の中どんどんとギスギスしてる気もしますしね。

    代貸の日村さんの苦労も絶えないけれど、人様の役に立てる仕事って良いなと思う。
    ヤクザの仕事術は、ビジネスマンにも役に経ちますよね。

    警察に頭でっかちな刑事も登場してきたけど、負けずに頑張ってもらいたいなと思う。
    悪法も法なりではないですが、世の中、正論や押し付けだけの正義では歪な社会になるのではと思う。

    好きを仕事にするって難しいけど、好きになろうとする努力は必要なのかなと思う気もしました。自分が楽しんでいれば、まわりも巻き込める。そういう、存在って稀有だなと思いますが。

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    2023年07月30日
  • オフマイク

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    継続捜査を担当する黒田は同期から20年前の大学生の自殺について聞かされる。その死に大物政治家の贈収賄が関わっているという。同じくこの事件を追う「ニュースイレブン」の報道記者・布施の情報から、黒田はカギとなる人物はIT長者の藤巻だと目算する。一方、番組キャスターの香山が突然の失踪。その背後にはテレビ業界や警察組織でさえも迂闊に手を出せない、闇が――。

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    2023年07月29日
  • オフマイク

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    テレビ番組の記者、布施京一を主人公にしたシリーズ第5弾。
    20年前の自殺事案を調べていくことが今回のテーマ。
    シリーズを重ねる毎に、登場するお馴染みの方々の役割がはっきりしてきて、チームワークの良さで事件解決、スクープ成功みたいになってきているのが気持ちよく感じます。
    「ニュースイレブン」まだまだ続いてください。

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    2023年07月24日
  • 朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    朱夏

    今回は樋口さんの家庭での顔と仕事での顔が同時進行で見れたのが面白かった。相棒に樋口さんとは視点の違う氏家さんがまた絶妙。最後の青春、朱夏、白秋、玄冬は素晴らしい言葉でした。

    #深い #ドキドキハラハラ

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    2023年07月23日
  • 任侠シネマ

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    テツ、大活躍の巻でした!
    寿司屋の大将の心意気に
    グッときて
    甘糟さんの上司への進言にも
    これまたグッときて。
    次回作も早く読みたい^^

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    2023年07月17日
  • 任侠シネマ

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    ネタバレ

    安定の面白さ。前にも単行本で買ったのを忘れていて文庫本を購入。
    暴対法も中々大変。なんか、人間性の否定にもなるのと、悪いものをどう統制するのかというところ。だが、必要悪というものもどうかというのが悩ましい。任侠に惹かれるものの、実態としてはどうなのか。

    『映画館を盛り上げるために、できること。
    きっかけは、与えられるものじゃなくて、見つけるものです。与えられたきっかけにも、僕らは興味を持てません
    他人が興味を引かれることって、誰かが本気で楽しんでいることなんです。人にどう思われようと、自分は楽しい。そう思っている人を見ると、人は引きつけられるんです。
    人を引きこもうなんて思わないで、自分がひたすら楽しめばいいんです。その姿を見ている人は必ずいます。』

    テツの言葉にジントくる。やりたいことやって、楽しめる大人になりたいものです。

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    2023年07月16日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    【隠蔽捜査シリーズ5.5】スピンオフ7話短篇集。

    主人公たちは、竜崎伸也を取り巻く警察官。
    それぞれが、苦悩や壁に阻まれる。
    迷った末に竜崎に相談したり、進言を求めたり。すると、明確に道が開け、なんで悩んでいたのか?不思議になるくらい霧がはれるのだ! 

    竜崎が以前、恋に落ちた畠山美奈子が、電話で相談するシーンでは、竜崎の心境まで想像してしまった。大森署の面々のキャラもはっきり見れて面白かった。

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    2023年07月14日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査シリーズのスピンオフ短編集。合理的判断で真っ直ぐな竜崎さん、の部下や同僚目線の話。たまに挟まるスピンオフシリーズめっちゃ好き。第三者から見た竜崎さんがめちゃくちゃカッコよくてほんっまに上司にしたいナンバーワン。冷静な判断力つけたい。

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    2023年07月13日
  • 最前線 東京湾臨海署安積班

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    今回も短編集です。最初のシリーズに出ていた大橋が出てきます。神南署に移動したときあまりにもなかったことになっていたので、読んでから時間が経っていたこともあり「あれ?大橋っていたよな…幻だった?」などと思っていましたが、ちゃんと今回ベイエリア分署を異動になり竹の塚署で頑張っている彼の姿が描かれていました。相変わらず速水さんがかっこよきです。

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    2023年07月11日
  • 熱波

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    自治省出身の若手キャリアの成長もの&サスペンス。舞台は沖縄。中国に遠い、近い二つの台湾マフィアの暗闘。米軍(CIAのエージェント)がからむハラハラする展開。沖縄の置かれた微妙な歴史の流れを知ることができた。

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    2023年07月10日
  • マティーニに懺悔を(新装版)

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    とんでもないドライ・マティーニじゃん!

    カクテル詳しくない人のためにちょっとだけ豆知識を
    マティーニというのはまぁジンというお酒とベルモットというお酒をかき混ぜたものなんですが、一般的には3:1の比率で混ぜるんです
    んで、さらにこれのジンの比率を多くしたのをドライ(辛口)マティーニって言うんです

    これを踏まえて本編です

    今野敏さん×ハードボイルドです
    舞台はバーと私が住む街
    登場人物は武道の達人で物静かな「私」、常に「私」をトラブルに巻き込む神父、物静かで訳ありのバーテンダー、飛び切りの美人で「私」の幼なじみのピアニスト、無口だが情熱を秘めた医者

    めちゃめちゃ教科書通りのハードボイルドやんか!
    笑っちゃうくらいスタンダードな設定
    これに今野敏さんがどんな味付けをするのやら…と思ってたら
    思いっきり今野敏ワールドやないかーい!という

    ジン(敏)にベルモット(ハードボイルド)は数滴っていうめちゃめちゃドライなマティーニでした

    うん、でもこれはすごい掘り出し物でした
    そしてこんな掘り出し物を見つけるのもコンプリーター旅の愉しみですな

    いやいやそんなしゃかりきにゴール目指さないよ!のんびり行きます

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    2023年06月29日
  • マインド 警視庁捜査一課・碓氷弘一6

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    2018年11月にユースケ・サンタマリア主演でテレ朝系で放送された2時間ドラマの原作。確か見たと思うけど、あまり覚えてなかったが、このシリーズの中でも藤森紗英が登場した「エチュード」は覚えがあったのですんなりと読めた。ネタは読めるんだけど、なるほどそういう風に持って行くのね。さすがの今野さん。最後のユースケの解説もいい

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    2023年06月26日
  • トランパー 横浜みなとみらい署暴対係

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    今野さんには珍しく登場人物一覧。ちょっとびっくりしたが、半分以上は顔見知り。なるほど公安まで引っ張り出さないと、いつものメンバーではマンネリ化免れないと、誰か進言したな。そのせいか、スケールは大きくなったが、いい味出してきた常連の神野親分やメンバーのまったり感が出ず、面白み半減。このシリーズ水戸黄門でいいんだけど。

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    2023年06月20日
  • 警官の貌

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    警察小説、読み切り4編アンソロジー。
    警視庁捜査三課という華のある捜査一課に比べると地味な存在だか、魅力的コンビを登場さて読ませる今野敏。
    浅草署の留置係員の初老巡査部長でラストにはこう来るか!と読ませる誉田哲也。
    警視庁通訳センターの通訳捜査官と保安課の二人は独身寮時代は相部屋、現在は官舎の隣同士の縁。二人が合わさるとキレキレの活躍をするというお話の福田和代。
    残忍でショッキングな傷害事件で始まる、近未来的設定の貫井徳郎。
    何れもちょっと眺めの短編なので読見応えありのアンソロジー。

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    2023年06月15日
  • 任侠シネマ

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    言われたことにぴんと来ないことはある。
    でも
    いずれ腑に落ちることもある。
    苦しいことがあれば
    そのぶんだけ楽しめばいい。

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    2023年06月11日
  • 秋麗 東京湾臨海署安積班

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    読みやすかった
    ラストは本当に考えさせられる…
    人生、歳の数だけ捉え方も色々
    初老には色々考えさせられる構成のストーリー
    生き続けて枯れない人生を

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    2023年06月10日