【感想・ネタバレ】半夏生のレビュー

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Posted by ブクログ

なんと!タイムリーな話でした。
読んでいて、バイオテロとか、BSLとか、減圧室とか今まさにテレビのワイドショーでやってる話とかぶってしまいました。
怖いですね。(((^^;)

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2020年02月12日

Posted by ブクログ

再読。お台場でバイオテロが発生した。しかし、それは日本の危機対応を試すためだった。
もう一つの筋は、ホームレスになった男の立ち直り。
悲しくないエンドがいい。
半夏生とは、夏至から数えて十一日目の七月二日頃のこと。この日は、天から毒気が降ると言われる。

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2013年01月10日

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今回は長編でした。あいかわらず安積班の信頼関係がいい感じ。かなり勇気の要ることをきっぱりと言う班長。こういう人はあこがれます。内心は結構神経質なところもあり、人間味を感じる。そこも魅力的。

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2011年12月28日

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2009/2/14 ジュンク堂住吉シーア店にて購入
2010/1/1~1/3

お台場で身元不明のアラブ系男性が原因不明の高熱をだして倒れ、まもなく死亡する。この男性はバイオテロのキャリアの疑いが出て、内閣調査室が動きはじめるが...アラブ系男性を介抱したホームレス男性の葛藤を含め、人間ドラマがよく描かれた作品。村雨の新たな一面も描かれ、ますます安積班のメンバーに愛着がわく。
 ドラマ「ハンチョウ」の第二弾が始まるみたいだが、第一弾は印象がこわれるのが怖くてみていない。今度は見てみるかなぁ。

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2010年01月03日

Posted by ブクログ

構成がよくできていて、うまいなぁーと思う。コロナ禍の今を予言するような出来事もあり、タイトルも読み始めた今の季節感と合いお洒落だなぁ。須田が例によって活躍するところもいい。この安積班シリーズは全部読みたくなった。

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2022年08月05日

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まさかの今のコロナ禍と被る内容にびっくり。
15年前に描かれたバイオテロに関する描写が、今この状況でこんなに的を得ているとは。
今野先生の先見の明に驚くばかり。

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2021年11月13日

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ネタバレ

バイオテロか、はたまたただのインフルエンザか !?

家族を残して家出同然の中年男が偶然介抱したアラブ系外国人が死に至り、この現場に駆け付けた臨海署の白バイ隊員と黒木も発症。中年男はお台場をさまよううち、若者グループと傷害沙汰を起こし逃走するも、自らも感染しているためかその足取りは重く、ついには身柄を取り押さえられる結果に。

アラブ系外国人が身元不明であったため、バイオテロ疑惑が浮上し公安が臨海署に乗り込み、さらに政府ではテロ対策本部が設置される事態に、と、本作は刑事事件が起きたわけではなく、国際テロの疑いがある事案を軸とした、これまでのシリーズとは異色の展開です。

個人的には逃走を続ける原田(家出した中年男)目線の心境の変化に感情移入してしまいました。みるみるうちに悪い状況に陥り、おまけに訳のわからないウイルスに感染しているかも、という人生でそうそうないほどの絶望の淵に追いやられます。でも人も殺していない、感染もしていない(結果、ただのインフルエンザ)、さらには見捨てられたと思っていた家族が自分の捜索願いを出していたということがわかり、まるでジェットコースター並み、まさに地獄から天国といった状況。長い長いトンネルから抜け出て、本人としても一気に目の前が明るくなったことでしょう。

安積班はというと、テロのための対策に振り回されながらも、須田の活躍もあってだんだんとコトの真相に気づき始めます。対策本部を設置した手前、引くに引けない「国」と現実を見据える臨海署の面々の目線の違いも読みどころといえるでしょう。物語の終盤、これはただのインフルエンザであるとわかりはじめた後の国の姿勢はある意味滑稽にも見えます。

ただ、一方では昨今のコロナ対策では、もっと早く対策していれば、などなど今にして思えば、という点がないわけではありません。そう考えると、多少滑稽に映ろうがなんだろうが正常性バイアスに囚われず、最大リスクを見積もって行動することの重要性も理解はできます。が、本作において見積もられた最大リスクは、物語向けだからでしょう、ちょっと大げさだったかもしれません(現実にはもう少しシビアな見極めがなされることを政府には期待します、いやコロナの対応を見ているとちょっと難しいかな…)。

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2020年11月09日

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長編ストーリーは、キャリアと現場の動き方の違いにイライラする安積係長や、予想外にベイエリア署のメンツが病気にかかったりと、これまでとは少し違う展開になった。そんな中、いつもはあまり発言のない桜井が安積に話した村雨の姿が、なんだか微笑ましくてホッコリした。

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2016年08月19日

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 私にとっての『安積班シリーズ』の9冊目は、2005年に刊行された『隠蔽捜査』の丁度1年前になる2004年に刊行された『半夏生(はんげしょう)』だ。『安積班シリーズ』は、作品を重ねる毎に面白さが増して来ている。

 東京お台場のビルの狭間で、アラブ系と思われる外国人男性が倒れているのが発見された。事件性はないと考えられたが、男性は原因不明の高熱を発し、まもなく死亡したため、海外からウィルスを持ちこんだ自爆テロの犯人である可能性が疑われた。本庁の公安部外事三課からやって来た警視 岸辺の指示で地域や道路を封鎖することになり、ベイエリア分署の警察官たちは奔走するのであった。

 安積警部補の周辺を固める登場人物達の清々しい生き様と信頼関係が心地よい。気の利いた会話と、登場人物達の心の呟きが電車の中で読んでいても思わず声を出して笑ってしまいそうなほど楽しい。この『半夏生』では、後半、須田からの報告を切欠に物語が大きく動く!

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2014年02月20日

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安積班シリーズ。
バイオテロの疑いに右往左往のベイエリア分署。
半分を過ぎても核心に到底たどり着けない感じがして、これいったいどうなっちゃうのかと!
後半ぐっと動いて結末へ。
ほんと、このシリーズは終わりのここぞのセリフがいい。

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2013年12月02日

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ネタバレ

アラブ系の男が行き倒れ。
東京湾臨海署安積班が捜査に乗り出す。
アラブ系の男ということで、テロの疑いが濃厚な中でも原因不明の病名での行き倒れということで、バイオ・テロ疑惑が深まる。
介抱したり、接触の疑いのある人間の割り出し、追跡。お台場という一過性の強い現場での捜査は難航する。
あれやこれやの勘違いが緊迫したなかでもおかしい。
極めつけは・・・
問題の病原菌とは、警視庁のキャリア、の仕掛けた・・・
えっ? そんなこと有り?という結末。
現場を知らないキャリアというのは何を考えるのやら、という典型という終わり方。

バイオ・テロ・・・恐ろしいです。炭疽菌や天然痘やワクチンが常備されていない伝染病に自ら感染して入国するというテロ。
どれほど拡散されるのやら想像もつきません。
しかし回りまわって、また仕掛けた国に戻るという危険性もあり、恐ろしい事態の覚悟がいるのです。

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2013年12月06日

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バイオ・テロを題材に、ニッポンの抱える見えない問題を浮き彫りにする、そんなところでしょうか。今野敏の作品は、根底には人間を信じるという気持ちがあるように思われ、今回も一般には悪者に描かれるキャリアが、実は・・・というラストで、毎度の事ながら読後感がいいよね。

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2012年03月31日

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面白かった。 お台場でアラブ系の男性が突然倒れた。 男性は何らかの感染症にかかっており、後日死亡。 男性と接触した人々も発症し、バイオテロの可能性が疑われる。 バイオテロという非日常にさらされて、うろたえる警官。 パニックになりかけている民衆。 そんななかで安積班大活躍!! 日本でテロが起きる可能性はもちろん0では無い。 アルカイダなど海外からの脅威だけでなく、 オウムサリン事件など国内の組織による無差別殺傷事件だってある。 だけどこの現実感のなさ。 大丈夫なんだろうか? 毎日テロの心配してたら、何も出来ないけれど。

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2017年10月16日

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今回の安積の敵はバイオテロ。その中には正体不明の病気、保菌者と思われるホームレス、テロ対策本部、本部の現場責任者で公安キャリアの岸部、関係省庁の軋轢、現場の混乱などなども含まれる。安積は今まで以上に組織の中での慎重な言動を強いられることになる。
ただし、本部が出来てからの安積たちの仕事が普通の捜査本部とほとんど変わらなくて安心する。今回はマル暴や生安課などとの連携プレーも見られて面白い。ふだん別々に仕事をしている東京臨海署の面々が協力し合って獲物を追い詰めていくさまは興味深い。

最後のどんでん返し(そこまでインパクトはないけれども)も爽快。

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2010年04月11日

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本省とかから突然こんな人来て指図始めたらむかつくわー!とか思って見てましたが、なかなかどうしてやっぱり官僚って侮れない、と思わされ。
安積さんの熱血な部分が垣間見られて好きでした。仕方がないとはいえ、黒木がもうちょっと出てきてほしかったなぁ。
速水さんと安積さんがコンビを組んで仕事をするのは、見ていてとっても盛り上がります。

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2010年03月05日

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お台場のビルの狭間で身元不明のアラブ系男性が行き倒れ。原因不明の高熱でほどなく死亡。バイオテロの可能性あり、、、として内閣官房のテロ対策本部が立ち上げられる。

バイオテロ問題の結末は、最初のほうからかなり見えていましたが、お馴染み安積班刑事たちの人間ドラマは、相変わらず安心して読める今野小説でした

(2009/3/31)

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2009年10月07日

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東京湾臨海署安積班シリーズ第3弾。
久々の長編。
平和な臨海署管内でテロ事件発生!?
と、今までにない大事件発生かと思いきや・・・
相変わらず、個性豊かな登場人物が魅力的です。
そして、やっぱり安積班、最後は優しい気持ちにさせられます。

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2009年10月07日

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07月-16。3.0点。
臨海署安積班シリーズ。お台場で倒れたアラブ人が死亡。バイオテロの疑いがあり、騒然となる。。。

読みやすいのだが、広げた風呂敷の割に「なーんだ」という感じ。次作に期待。

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2023年07月31日

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半夏生。夏至から数えて11日目、もっとも雨が多い季節。じっとりとして鬱陶しい環境のなか、バイオテロ事件と疑われる事件が発生。
複雑な事件ではない、安積は改めて部下との関わり合いを考えつつ、スカッと事件は解決に向かう。

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2022年07月25日

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これまでのこのシリーズは短編が多いが、本作は長編。
お台場でアラブ系と思われる外国人が突然死。バイオテロが疑われ、公安部が動き出し、地域一帯が封鎖され、強行班の安積たちも駆り出される。
事態は悪化の一途をたどるかと思いきや・・・
このシリーズは事件よりも、安積班の各メンバーのキャラが主題ともいえ、今回もそれぞれの班員たちの性格行動が詳述され、さらに安積班長の帰宅後の”儀式”も書かれており、楽しませてくれる。

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2022年07月05日

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安積班シリーズ。
あいかわらず、キレものというより小心者の安積刑事チームの活躍を描いた話。
今回はお台場でバイオテロと思われる外人の死からはじまる。
それを介抱したホームレスや現場に駆けつけた警察官などが体調を崩して隔離される。
こんなことが本当に日本で起きたらこわいと思いながら読んだ。
相変わらず、面白いシリーズでした。

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2019年08月23日

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ネタバレ

バイオテロに翻弄される世の中と警察の物語。あまりの大騒動に、読んでるこちらが少しひいてしまうくらい。それほど当事者になると見えなくなる、という事だと思うけれど。シリーズ読めば読むほど須田さんのファンになる。そして、肝心の安積さんが魅力的にうつらなくなる。村雨さんに相変わらず「そこまで」の溝を感じてるようで…読者としてはなぜか不思議。こんな大騒動になってようやく改善される家族の絆もあるようで…。ちょっと物足りない読後でした。

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2019年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半は面白かったんだが、後半は失速してしまった感じ。

バイオテロと思わせて、そうではなかったという落差かな?

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2017年09月06日

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良くも悪くも「シリーズもの」な一冊。

時代の移り変わりは敏感に取り入れられるが人間関係の進展には時の流れを感じさせない本シリーズ(笑)……、

村雨刑事が主人公をどう見ているかが描かれたのは、初めてか??
なかなか新鮮だった(笑)。

★3つ、7ポイント。
2014.04.24.了。

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2015年05月22日

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東京お台場のビルの狭間で、アラブ系と思われる外国人男性が倒れているのが発見された。事件性の疑いはないと考えられたが、男性は原因不明の高熱を発し、間もなく死亡。それを機に、東京湾臨海署の安積班にただならぬ空気が流れはじめる―本庁公安部が動きだしたのだ。海外からウイルスを持ち込んだバイオテロなのか?地域・道路封鎖に奔走する安積たちの不安をよそに、事態はさらに悪化の気配を見せはじめた!大好評長篇警察小説、待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)

バイオテロに対して日本ってこんなに弱いんだ、とちょっと心配になりました。
なんていうか、お役所仕事っていうか、ルールに縛られているのってダメですよね。
柔軟に対応していたら、もっと早く収束できたんだろうなあと思います。

安積班シリーズでいつも気になっていた、ハンチョウの村雨さんに対する感情が、少し和らいだのがうれしい。
須田さんの登場シーンでは常に塚地さんの顔が浮かんでいます(笑)。
病院から少しずつ情報を送ってくる頼もしい須田さん。
みんな無事でよかった。

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2013年10月07日

Posted by ブクログ

久々に読む安積班シリーズの長編。
淡々とした展開で半分くらい進んでしまって、どう収束させるのか心配だったが、なるほどそうなるわけか。
派手にしようと思ったら、いくらでも派手にできそうな題材だが、やはりそこは安積班シリーズ、地味です。そして、その地味さがいい。桜井の口から村雨の意外な部分が知れて、なんだか微笑ましい気分になった。

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2012年09月30日

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東京湾臨海署篇第4作。

お台場でバイオテロが発生!? 内閣にテロ対策本部が設置され、東京湾臨海署員たちは最前線に立って困難な活動を行うことに。

省庁間の対立によって現場の活動が妨げられたり、キャリアの強権ぶりを見せつけられたり……。旧弊なシステムのせいで思うように動けない安積警部補だが、彼の人となりが事件解決へと導いていくくだりがよかった。

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2011年09月10日

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ネタバレ

書き下ろし長編。

公安のキャリア官僚が登場。
なかなか食えない感じの人でマルでありました。

親ばかで愛妻家だという村雨さんを語る桜井さんがよかったです。

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2011年08月16日

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アラブ系男性が死亡し、バイオテロが疑われるが・・・といっても、いつもの安積班で期待どおりな感じ。安心して楽しめる。

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2010年03月10日

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「同期」を読んだので、これを機に未読の今野作品も読んでみましょうかということで、まずは安積警部補シリーズの一冊から。バイオテロの疑いがかかった外国人男性の死。悪化する事態の中で、安積警部補らが掴んだ事実。ネタばれになりそうなので、詳しくは書けませんが、何とタイムリーな作品なんでしょうというのが率直な感想です。1月からドラマが再開されるそうですが、今、映像化するのは無理でしょう。(って舞台が違うし)

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2012年06月03日

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