あらすじ
松村宗棍(まつむら・そうこん)は13歳の頃、友だちをいじめる少年たちを打ち倒した。それによって高名な武術家・照屋(てるや)に武の才を見出され、彼に弟子入りする。元服を迎えて首里王府の役人となるが、強さが評判を呼んで、国王に御前試合への参加を命じられる。思いがけず琉球屈指の強豪たちに挑むことになり――。国王との交流、「最強」の妻との出会い、好敵手との決闘、猛牛との闘い、弟子の自害……様々な出来事に直面しながら、彼は本当の強さを追い求めていく。しかし、琉球王国崩壊の足音が聞こえ始めていた……。幕末、琉球王国が滅びゆく時代に、国王の武術指南役を務めた松村宗棍。強さとは何かを追い求め、琉球空手の礎を築いた男の生涯を描く、著者入魂の長編。
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Posted by ブクログ
沖縄空手の型を築いた男・松村宗棍を読む
【読んだきっかけ】
同じ作者の『義珍の拳』『武士猿』を読み、そこに登場する松村宗棍に興味を持ったから。
【内容を一言で】
糸洲安恒や安里安恒の師匠であり、江戸〜明治初期に空手の「型」や「巻き藁」を整えた人物。この人がいなければ、現代の空手の型は存在しなかっただろう。
【得られた学び】
・下半身の強さの重要性
・琉球王国と清国との深い絆
【自分への影響】
・下半身強化の必要性を改めて痛感した。
・船越義珍、本部朝基の本を読んだ後、その師匠の師匠である松村宗棍の生涯を知ることで、どんなに偉大な師匠でも最初は見習い弟子であり、長い鍛錬を経て師匠へと成長していくのだと感じ、自分も気を引き締めることができた。
【最後に一言】
沖縄空手の歴史を遡る旅の原点を読むことができた。
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Posted by ブクログ
以前に武士マチムラとチァンミーグワーを読んでいる。今回の主人公の名前が松村だ、マチムラは松茂良興作だった、なんとなく同一人物なのでは?と思ってしまった。幕末の頃の沖縄を舞台にした"手",現在の空手の元の物語だ。今回も楽しく読ませてもらいました。
Posted by ブクログ
松村宗棍の話。所々に伝説となっている話を織り交ぜてある。奥様のチルーや弟子の板良敷朝忠の話もあり、歴史を一部補って小説としている。親国の手、小示現流、古伝の手の相伝の話は、昔ながらの師弟関係を思い出させる。
「宗棍」の次は、伝説的な空手家、田場兼靖先生とかかな。
Posted by ブクログ
毎日鍛錬した、〇〇に勝った!という高揚感で進む話ではない。
主人公が淡々と考える。どうやったら強くなれるのか。相手はなぜ強いのか。強い相手と向き合ったとき、どうしたらいいのか。
その淡々とした思考が読んでいて心地よい。
Posted by ブクログ
面白かった。淡々と描かれているが、そのせいでシンプルに胸に響いてくる。そして空手の真髄に少し触れられたように思った。また沖縄における時代の変遷を見ると日本に対して複雑な心境を持つ人がいるという点もわからなくはないなと感じた。松村宗棍は竜崎署長にとても似ているので好感が持てた。
Posted by ブクログ
ベストキッドかと思いきやそうでもなかった
空手の祖である人物の話のようだが、闘いの描写が簡潔すぎて物足りなさを感じる
巻末の解説でこの闘いの描写手法が今野敏が辿り着いた境地と説明があったが‥
この人物の周辺の作品がいろいろあるようで、それらを全て読んだら感想も変わってくるのか
現時点では、評価しづらい作品との位置付け
Posted by ブクログ
池上永一著「黙示録」を読んだ後「宗棍」をたまたま読みビックリ
どちらも琉球が舞台
こんな奇遇があるのかと
宗棍は琉球唐手、黙示録は琉球踊り
時代は若干琉球踊りの方が古い
さて、宗棍だが今野作品の空手などの武闘関連の作品をいくつか読んだがその中では面白かったと思う。
主人公の成長や最後の日本政府示現流との戦いは楽しく読ませてもらったとともに爽快感があった。
Posted by ブクログ
刑事物で時々出てくる沖縄武術を本筋に据えた作品。過去に読んだ作品で出てくる武術の源流がここにあるのかと思うと感慨深い。弟子たちが活躍する続編も読んでみたい