今野敏のレビュー一覧

  • 渋谷署強行犯係 虎の尾

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    渋谷強行班 虎の尾

    空手の使い手達が体ひとつで難局を切り抜けていく。空手は詳しく無いが読んでいても風景や人の吐息や緊張感までもが伝わってきた。
    警察の捜査不足が新たな事件を招き、別の事件が次々に起きて行く。人の感情っておそろしいものですね

    #ドキドキハラハラ

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    2023年08月25日
  • 道標 東京湾臨海署安積班

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    「みちしるべ」だと思ってた。

    安積が若いころの話とか、係長に着任したころの話とか、大橋(なつかしい!)や村雨、水野、石倉の視点で書かれた話。石倉視点の話はなかなかできることじゃないし、心が通じるメンバーでよかったと思った。強硬班だけじゃなく鑑識も。

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    2023年08月23日
  • アキハバラ 警視庁捜査一課・碓氷弘一1

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    警視庁捜査一課巡査部長、碓氷弘一。46歳。腹の出た体型に薄くなった頭髪。くたびれた背広姿というサエない中年男だ。
     世辞も苦手で上司のウケも良くない。けれど上意下達主義の警察にあって、組織の常識に囚われない独自の視点から事件を見ることができる。
     そんなベテラン刑事の碓氷が泥臭く事件解決に奔走する警察サスペンス。シリーズ2作目。
             ◇
     秋葉原。国内と言わず世界中のITファンが集う街である。事件は、そこで起きた。 

     セキュリティの甘い日本はまさにスパイ天国だ。世界中のスパイにとって息抜きの場になるほどである。中でも秋葉原は、スパイやテロのツール調達のメッカである。

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    2023年08月24日
  • マル暴総監

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    甘糟達夫。35歳。優しそうな童顔。痩せて小柄な体格。まじめで小心な性格。そんな草食系で争い事を好まない男が、何の因果か警視庁の刑事になってしまった。
     望みは、手柄を立てることでも出世でもなく、平穏無事に定年まで勤め上げること。

     なのに所属はマル暴だし、上司はヤクザより恐ろしい男だし、所轄の北綾瀬管内には暴力団事務所が多いときている。

     穏健派の甘糟巡査部長の苦難の日々はまだまだ続く。シリーズ2作目。
               ◇
    時刻は午後11時過ぎ。寝支度をしている甘糟の携帯に、綾瀬駅近くの歓楽街でチンピラ同士が喧嘩していると連絡があった。

     現場に出向きチンピラたちに注意

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    2023年08月20日
  • 道標 東京湾臨海署安積班

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    今回は安積班の主人公安積剛志の警察学校時代から現在に至るまでの軌跡を描いた短編集になっている。短編集では安積班の面々をはじめとして個人に焦点があたることが多いが、今回も安積を中心として周りの速水や村雨、記者の山口などが短編の主軸となっている。「視野」ではベイエリア分署以降、竹の塚署異動になっている大橋の視点で物語が進む。私は強行班係だけでなく臨海署の結束を強めるこの短編が一番好きだ。大橋が出てくるとなんとなく嬉しくなる。彼もまた安積班の一員だったのだ。このシリーズはほとんど年が変わらない、所謂サザエさん時空的なところがあるが、いずれ桜井が安積班の元を離れるとき、竹の塚署の大橋のように立派な刑事

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    2023年08月18日
  • 宰領―隠蔽捜査5―(新潮文庫)

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    神奈川県警と警視庁の対立はホントにあるんでしょうか?

    この隠蔽捜査は、どのシリーズを読んでも、仕事で多くの問題を抱えている時や、困難な仕事をしている時の、心の持ち用、気持ちの切り替え方を教えてくれます。
    心の道標ですね。
    面白かったです。

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    2023年08月12日
  • ビート―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    ビート

    ダンスの世界を真剣に目指して只ひたすら練習し、汗をかき…汗は嘘をつかない。とても良い言葉ですね。私も街頭でダンスをしている若者を見たら、、不良そう…と偏見を持っていたかもしれません。何にも知らないくせに見た目だけで判断はダメですね。反省します。ためになった一冊です

    #タメになる

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    2023年08月08日
  • トランパー 横浜みなとみらい署暴対係

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    久しぶりに今野作品を読んだ。読みやすく、先が気になりあっという間に読み終えてしまった。
    少し結末があっけなかったようにも思えたが、総力で立ち向かうのは素晴らしい

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    2023年08月04日
  • マル暴甘糟

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     『任侠シリーズ』のスピンオフ。
     穏健派で争い事を好まないという刑事らしくない刑事、甘糟達夫の活躍を描くライトミステリー。

     甘糟達夫。警視庁北綾瀬署勤務の巡査部長だ。齢 35歳だが童顔と痩せた小柄な体格で、ヘタをすると20代に見えたりする。当然ながら押し出しも強くなく、とても刑事とは思えない。
     なのに配属されたのは、どういうわけか組織犯罪対策課。通称「マル暴」だ。
     おまけに所轄管内には暴力団事務所が多いときている。
     
     せっかく就いた安定の公務員。平穏無事に定年まで勤め上げることのみを目指す甘糟にとって、苦難の日々は続く。
     シリーズ1作目。
              ◇
     甘糟の当直中

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    2023年08月03日
  • 脈動

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    懐かしい面々。あの頃は、ハードカバーにはしてもらえなかった伝奇ミステリーも堂々と!今野さんの代名詞だった伝奇小説、最近は著者作品の欄にも登場していない事に、いまさらながら気づく。

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    2023年07月31日
  • 任侠シネマ

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    任侠世直しシリーズ
    今回は映画館の立て直し
    以前映画で日村を西島秀俊さん、阿岐本を西田敏行さんが演じていたので、それに照らしてみました。

    組長の阿岐本の黄門様の様な登場はなかったけど、損得で仕事をするのも大切ですが、行き過ぎた風潮に一石を投じる。
    大衆の中で人との生き方を学ぶは、何となくわかる気がします。面倒だけど効率だけでは、世の中どんどんとギスギスしてる気もしますしね。

    代貸の日村さんの苦労も絶えないけれど、人様の役に立てる仕事って良いなと思う。
    ヤクザの仕事術は、ビジネスマンにも役に経ちますよね。

    警察に頭でっかちな刑事も登場してきたけど、負けずに頑張ってもらいたいなと思う。
    悪法

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    2023年07月30日
  • オフマイク

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    継続捜査を担当する黒田は同期から20年前の大学生の自殺について聞かされる。その死に大物政治家の贈収賄が関わっているという。同じくこの事件を追う「ニュースイレブン」の報道記者・布施の情報から、黒田はカギとなる人物はIT長者の藤巻だと目算する。一方、番組キャスターの香山が突然の失踪。その背後にはテレビ業界や警察組織でさえも迂闊に手を出せない、闇が――。

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    2023年07月29日
  • オフマイク

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    テレビ番組の記者、布施京一を主人公にしたシリーズ第5弾。
    20年前の自殺事案を調べていくことが今回のテーマ。
    シリーズを重ねる毎に、登場するお馴染みの方々の役割がはっきりしてきて、チームワークの良さで事件解決、スクープ成功みたいになってきているのが気持ちよく感じます。
    「ニュースイレブン」まだまだ続いてください。

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    2023年07月24日
  • 朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕―

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    朱夏

    今回は樋口さんの家庭での顔と仕事での顔が同時進行で見れたのが面白かった。相棒に樋口さんとは視点の違う氏家さんがまた絶妙。最後の青春、朱夏、白秋、玄冬は素晴らしい言葉でした。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年07月23日
  • 任侠シネマ

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    テツ、大活躍の巻でした!
    寿司屋の大将の心意気に
    グッときて
    甘糟さんの上司への進言にも
    これまたグッときて。
    次回作も早く読みたい^^

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    2023年07月17日
  • 任侠シネマ

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    ネタバレ

    安定の面白さ。前にも単行本で買ったのを忘れていて文庫本を購入。
    暴対法も中々大変。なんか、人間性の否定にもなるのと、悪いものをどう統制するのかというところ。だが、必要悪というものもどうかというのが悩ましい。任侠に惹かれるものの、実態としてはどうなのか。

    『映画館を盛り上げるために、できること。
    きっかけは、与えられるものじゃなくて、見つけるものです。与えられたきっかけにも、僕らは興味を持てません
    他人が興味を引かれることって、誰かが本気で楽しんでいることなんです。人にどう思われようと、自分は楽しい。そう思っている人を見ると、人は引きつけられるんです。
    人を引きこもうなんて思わないで、自分がひ

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    2023年07月16日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    【隠蔽捜査シリーズ5.5】スピンオフ7話短篇集。

    主人公たちは、竜崎伸也を取り巻く警察官。
    それぞれが、苦悩や壁に阻まれる。
    迷った末に竜崎に相談したり、進言を求めたり。すると、明確に道が開け、なんで悩んでいたのか?不思議になるくらい霧がはれるのだ! 

    竜崎が以前、恋に落ちた畠山美奈子が、電話で相談するシーンでは、竜崎の心境まで想像してしまった。大森署の面々のキャラもはっきり見れて面白かった。

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    2023年07月14日
  • 自覚―隠蔽捜査5.5―(新潮文庫)

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    隠蔽捜査シリーズのスピンオフ短編集。合理的判断で真っ直ぐな竜崎さん、の部下や同僚目線の話。たまに挟まるスピンオフシリーズめっちゃ好き。第三者から見た竜崎さんがめちゃくちゃカッコよくてほんっまに上司にしたいナンバーワン。冷静な判断力つけたい。

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    2023年07月13日
  • 最前線 東京湾臨海署安積班

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    今回も短編集です。最初のシリーズに出ていた大橋が出てきます。神南署に移動したときあまりにもなかったことになっていたので、読んでから時間が経っていたこともあり「あれ?大橋っていたよな…幻だった?」などと思っていましたが、ちゃんと今回ベイエリア分署を異動になり竹の塚署で頑張っている彼の姿が描かれていました。相変わらず速水さんがかっこよきです。

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    2023年07月11日
  • 熱波

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    自治省出身の若手キャリアの成長もの&サスペンス。舞台は沖縄。中国に遠い、近い二つの台湾マフィアの暗闘。米軍(CIAのエージェント)がからむハラハラする展開。沖縄の置かれた微妙な歴史の流れを知ることができた。

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    2023年07月10日